1・11新年デモに立とう 南台農地死守!2026年決戦勝利へ 成田軍事空港を実力で廃港に

週刊『三里塚』02頁(1174号01面01)(2025/12/22)


1・11新年デモに立とう
 南台農地死守!2026年決戦勝利へ
 成田軍事空港を実力で廃港に

(写真 11・2労働者集会後のデモに立つ反対同盟)


 歴史的没落の危機に立つ米帝・トランプ政権は、世界支配の行き詰まりからの突破をかけ日欧帝国主義を巻き込みながら中国・習近平体制の暴力的転覆を狙う侵略戦争へと突き進んでいる。トランプによるガザ「停戦」やウクライナ「和平」の演出、中南米から中国の影響力を排除するためのベネズエラ侵略戦争など、米帝はすべての照準を中国侵略戦争に合わせている。日帝・高市もまた、「台湾有事は日本の存立危機事態」と宣言し、中国への排外主義・国益主義ををあおりながら、大軍拡、戦時体制構築へ突進している。アジア人民への血債にかけ「中国侵略戦争阻止・高市政権打倒!」12・23新宿反戦デモから、いざ決戦の三里塚へ。三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける1・11新年デモ&新春団結旗開きに集まろう!
 12月5日、第2次トランプ政権下で初の「国家安全保障戦略」が公表された。「台湾を奪い取る試みを阻止するために米国と同盟国の能力を強化する」「インド太平洋地域はすでに経済的・地政学的戦場」「我々は、第一列島戦のいかなる地域においても侵略を阻止できる軍隊を構築する」として、同盟国へのさらなる国防費の増額を正式に要求した。
 日帝・高市政権は、今臨時国会で総額18兆3千億円の補正予算案を通過させた。核心は1兆1千億円の軍事費(本予算と合わせ11兆円)で、ついにGDP比2%を突破した。さらに「戦時国債」を復活させ、法人税・たばこ税引き上げに加え、防衛特別所得増税の調整に入った。
 高止まりの米価はじめインフレが進行し、物がますます売れなくなる(人民にとっては買えなくなる)中で、ブルジョアジーは国に武器を買わせることで資本主義を延命させようとしている。「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議」が「我が国防衛産業の販路拡大を通じた成長、さらには防衛力の抜本的強化と経済成長の好循環にもつながることから、積極的に推進すべき」と語る通りだ。すでに三菱重工や川崎重工などの軍需産業が販売額約2兆円、23年比で40%増と、ぼろうもうけをしている。人を生かすための生産では利益がでないから人を殺す生産で利益を上げる。こんなことは断じて許すわけにはいかない。
 国内軍需産業の強化に向け、殺傷能力のある武器輸出を全面解禁し、原子力潜水艦導入、中国侵略戦争へと突進する高市政権を今すぐ打倒しよう。
 中国侵略戦争をめぐる大激突点が三里塚だ。三里塚闘争を解体し、成田を拡張することは日帝にとって経済的にも軍事的にも政治的にも死活のかかった課題だ。

反戦の砦、三里塚

 成田空港は現在、「日本最大の貿易港」だが、東アジアにおける空港間競争に敗北し、ハブ空港など夢のまた夢という現状だ。そこからの巻き返しをかけて行おうとしているのが国策として進められている成田空港「第2の開港プロジェクト」「エアポートシティ構想」だ。
 国内最長の4千㍍滑走路に加え、3500㍍滑走路2本を整備。3つのターミナルを一つに統合し、鉄道の複線化・圏央道との直結など交通網整備。分散している倉庫を空港東側にまとめ新貨物地区を建設する。敷地面積は現在の倍に拡張される。空港敷地外も含めた国際物流拠点建設、空港周辺の地域に航空宇宙産業などを誘致し、一大兵站(へいたん)拠点にしようというのだ。新たな「軍都・千葉」の復活を許さない。
 だが、空港の拡張・完成を阻んでいるのが戦後最大の「反戦・反権力の砦」=三里塚闘争だ。
 反対同盟は闘う中国・アジア人民との連帯にかけ、「一切の話し合い拒否=軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争」の原則を貫き、資本家がいなくても労働者・農民が団結して立派に社会を回すことはできることを証明してきた。成田を侵略のための出撃拠点にするのか、それとも安保粉砕・日帝打倒の砦(とりで)に転化するのか。その成否は三里塚26年決戦の爆発にかかっている。

市東さんの闘魂

 現下最大の焦点はB滑走路の誘導路をへの字に曲げ成田空港会社(NAA)が明け渡しを求める市東孝雄さんの南台農地をめぐる攻防だ。
 今年3月、19年にわたって闘われた耕作権裁判で千葉地裁・齊藤顕裁判長は、「賃貸借契約書には面積が記載されているだけで、具体的な場所、範囲は特定されていない。賃借権は認められないから市東さんが耕してる土地すべてを明け渡せ」と極悪の反動判決を下した。祖父・市太郎さんの代から3代にわたり耕し続けてきた「面積」は一体どこへ消えたのか。市東さんは「これが国策のやり方。逆にファイトがわく。やられたらやり返すというのが三里塚の昔からの闘い方だ。農地死守、戦争絶対反対へますます闘っていきたい」と決意を述べた。この決意に応え、控訴審勝利へ東京高裁を震え上がらせるような闘いを決意しよう。
 1・11新年デモ&団結旗開きへの大結集から三里塚闘争の歴史的爆発をかちとろう。

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