団結街道

　味の素、三菱鉛筆、花王石鹸、野村証券、東京電力が設立された１９２５年、海外では米・キャタピラー・トラクター会社、英・バークレー銀行、独・イーゲー染料などが誕生した▼トロツキーは最高人民委員を解任され、スターリンの一国社会主義理論が採択された。ヒトラーは「わが闘争」を出版し、ナチスを再建。親衛隊ＳＳが創設された。梶井基次郎は「檸檬」を発表し、細井和喜蔵が「女工哀史」を刊行。普通選挙法案成立とセットで治安維持法が公布された。関東軍は張作霖軍に資金・武器を援助し、大逆事件では朴烈、金子文子が起訴された▼ブルガリア共産党が非合法にされるも、朝鮮共産党やインド共産党がつくられた。伊・ムッソリーニが独裁権を確立し、新聞の検閲制が成立した。日本では関東大震災で新聞が機能不全に陥ったことからラジオが新たなメディアとして登場し、本放送が開始された。講談社の雑誌「キング」が創刊され日本出版史上初の１００万部突破▼キユーピーがマヨネーズを日本で販売した頃、ソ連ではパブロフ生理学研究所が設立され、物理学の世界ではハイゼンベルクが行列力学を発表し、量子力学の最初の形式的な体系が生み出された▼１００年を経たが、三度目の世界戦争の危機が目前に迫る。帝国主義・スターリン主義を打倒し、ファシズムと原爆・核戦争の時代に終止符を。26年決戦の爆発を我と我が手で勝ち取ろう。