機能強化阻止、軍事空港粉砕を誓う 南台農地守りぬこう 反対同盟が新年デモと旗開き

週刊『三里塚』02頁(1176号01面01)(2026/01/26)


機能強化阻止、軍事空港粉砕を誓う
 南台農地守りぬこう
 反対同盟が新年デモと旗開き

(写真 反対同盟を先頭に市東さんの南台農地からデモ出発【1月11日】)

(写真 「勝利するまで闘おう!」市東さんが乾杯の音頭)

(写真 太郎良さんの音頭で団結ガンバロー)

 高市政権は、通常国会冒頭で衆議院を解散し、27日公示、2月8日投開票の総選挙に打って出ると表明した。高市は自民単独過半数を取って戦時独裁体制を築き、米・国家安全保障戦略にもとづく中国侵略戦争―世界戦争への全面的突入に全力で対応しようとしている。だが、戦後最大の「反戦の砦(とりで)=三里塚」は今なお健在だ。結成60年を迎える三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する新年初の敷地内デモと団結旗開きが1月11日に行われ、労働者・農民・学生・市民200人が参加した。高市打倒の26年決戦の勝利へ反対同盟と共に進撃しよう。
 反対同盟はデモに先立ち年始の恒例行事として東峰神社の鳥居のしめ縄の交換を行った。
 成田空港会社(NAA)が強奪を狙う市東さんの南台の畑に大結集した仲間を前に、事務局の太郎良陽一さんが「市東さんの農地を守り抜き、第2の開港プロジェクトをたたきつぶそう!」と第一声を上げた。
 寒風をものともせず、「戦争・大軍拡の高市政権打倒!」と大書した横断幕を掲げ、反対同盟を先頭に意気高く敷地内デモに出発した。全学連と労働者数十人の白ヘル部隊が推進力となり、天神峰の市東さん宅前の開拓組合道路までのデモ行進を堂々と貫徹した。
 午後から芝山町の「やすらぎの里」で、新年団結旗開きが開かれた。
 今年は2階だけでは参加者が収まりきらず、1階の集会室を第二会場としてメイン会場の映像と音声を流した。
 婦人行動隊の木内敦子さんが司会のあいさつ。「今年は耕作権裁判が東京高裁での闘いとなります。動労千葉、星野さん、大坂さんの闘いも高裁です。霞が関を騒がして、たくさんのくさびを打っていきましょう」
 続いて事務局の伊藤信晴さんが主催者あいさつを行い、成田軍事空港粉砕・高市打倒を訴えた。(発言要旨別掲)
 東峰の萩原富夫さんが反対同盟の「闘争2026」を読み上げた。
 三里塚闘争の「揺るぎない勝利」を確認し、帝国主義的な侵略と戦争の時代の中で全世界の闘う人民と連帯して反戦・反基地、反原発、反差別、農民闘争の闘いを訴え、3・29芝山現地闘争を告知した。
 大きな拍手の中、市東孝雄さんが登壇し乾杯の音頭をとった。「勝利に向け最後まで闘っていきます」の鮮明な決意に会場は笑顔であふれた。
 後半の司会の婦人行動隊・宮本麻子さんが「世界の動き、日本の政治、許せないことばかり。共に戦争反対、農地死守を闘う」と決意を述べた。
 連帯のあいさつの最初に動労千葉の関道利委員長が登壇し、今年も反対同盟と「車の両輪」として闘う決意を述べ、今春闘でストライキを構えると宣言した。
 関西実行委に続き、反対同盟顧問弁護団があいさつに立った。空港周辺地域の住民が原告となって、NAAを相手に新たに空港機能強化の差し止めを求めて訴訟を起こし、反対同盟の空港拡張差し止め裁判と併合される見通しであることを報告した。さらに、耕作権裁判一審不当判決内容を徹底批判し、東京高裁での控訴審への傍聴を熱烈に訴えた。
 音楽ゲストの「いなのとこば」と「浪速のパギやん」がミニライブを行い会場を沸かせた。
 支援団体の発言が続いた。市東さんの農地を守る会・群馬の大塚正之さんは、市東さんを地元に招いて毎年三里塚集会を開いてきたことを報告し、「労働者の闘いとして三里塚に勝利し、中国侵略戦争を止める」と決意を述べた。
 全国農民会議共同代表の小川浩さんは、同じく共同代表の福島の鈴木光一郎さんの連帯メッセージを読み上げた上、各地で立ち上がる農民の闘いを三里塚と結び付け、「農民も戦争反対を真っ向から掲げて闘う」と決意を表明した。
 星野・大坂全国救援会共同代表の星野暁子さん、全国水平同盟書記長の田中れい子さん、婦人民主クラブ全国協議会事務局長の川添望さん、関西新空港絶対反対泉州住民の会代表の中川育子さんが連帯発言に立った。
 続いて全学連書記次長の渡辺祥英さんが三里塚闘争で学生の大隊列を組織し、高市を打倒する決意を表した。さらにこの日初めて三里塚を訪れた学生が「星野さん、大坂さんの精神を引き継いで闘う」決意を述べ、喝采を浴びた。
 革共同の秋月丈志書記長が、昨年10月全国集会中止という苦渋の決断を反対同盟に強いたことを謝罪した。三里塚闘争は中国侵略戦争を阻止し米帝の国家安保戦略を打ち砕く位置にあることを示し、勝利に向け全責任を取る決意を述べた。
 反対同盟が前に並び同盟歌を参加者全員で熱唱。太郎良さんがまとめと行動提起で3・29芝山現地闘争への総決起を訴えた。団結ガンバローを三唱し、激闘の2026年の勝利を誓い合った。
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天神峰で耕し続ける正義はわれわれの側にあり
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 みなさん、明けましておめでとうございます。国、空港会社が何と言おうと正義はわれわれにあります。何も間違ったことはしていないんです。そのいい例として、60年、国家権力をもってしても三里塚闘争をつぶせなかった。それはみなさんの力のおかげだと私はつくづく思っています。これからも声を上げ、一人でも多くの人を仲間にして、空港反対に突き進みます。そして勝利する最後まで闘っていきます。反対同盟はそういった気持ちでみなさんと共にがんばりますので、今年もよろしくお願いします。乾杯!

基本原則守り闘い抜く時だ
 白桝・事務局員 伊藤信晴さん

 米・トランプ政権や高市政権の中国侵略戦争に向けた策動が激しく展開されています。トランプは自国の利益を貪欲(どんよく)に追求し、ベネズエラ侵略戦争でその自らの本性をさらしています。この侵略は中国への恫喝でもあります。
 昨年、耕作権裁判の一審判決が出されましたが、19年間争った畑の場所の問題を一切無視し、市東さんが畑を借りて耕してきたのは明らかなのに「不法耕作だから明け渡せ」と、あまりにひどい暴論です。
 「第2の開港プロジェクト」「エアポートシティ構想」は敷地内外の広大な農地を奪い、多古・成田に物流拠点を造る、芝山で航空宇宙産業を育成すると言っています。このようにして一挙に成田の兵站(へいたん)基地化が進んでいます。
 北総30万の人民に朝5時から深夜1時まで想像を絶する騒音重圧を加えるのが空港機能強化策です。
 国交相は「3月末までに用地取得にめどを」と言っていますが、住民は今も新滑走路予定地内で田んぼをつくっています。さらに夜間飛行差し止め訴訟団の原告から30人が私たち反対同盟の空港拡張阻止の裁判に加わり、意見陳述もしてくれます。
 私たちが今あるのは「軍事空港粉砕、農地死守・実力闘争」の基本原則を守り抜いてきたからです。今こそ徹底的に闘い、三里塚の力で高市を打倒する26年にしようではありませんか。

3・29芝山現地に総力決起を
 事務局員 太郎良陽一さん

 私たちもこの26年、本当に戦争をとめる闘う内容を持った三里塚闘争を爆発させないといけないと肝に銘じました。こういう形で集まり、三里塚が前を向いて、権力を倒す勢力になっていかないと勝てません。
 「第2の開港プロジェクト」は私たち地元住民にとって、国・地域・NAAを挙げて私たちの闘いをつぶし、金と命をむさぼり取る。そのような資本主義の拠点となろうとしています。これに勝つためには皆さんの闘いがぜひとも必要です。何としてもこの戦争をとめること。「第2の開港プロジェクト」を破綻に追い込む闘いをみんなでやりきりたいと思います。
 3・29芝山現地闘争に総力で決起して下さい。そして圧倒的な人民の隊列を作りながら空港粉砕の闘いをやりましょう。

ストを構えて26春闘勝利へ
 動労千葉委員長 関道利さん

 反対同盟が60年闘ってきた。非常にすごいことです。私たちがつながっている韓国・民主労総ソウル地域本部の仲間も日本に来るたびに現地を訪問し感動しています。
 この間私たちは「労組なき社会化」と言っていますが、JR東日本が労働法制の「抜本的改正」を進める国の先兵として攻撃をかけてきています。労働組合として許さず断固闘います。
 久留里~上総亀山間の廃線化に対し、久留里線と地域を守る会と固く連帯して絶対反対で闘っていきたい。また、JR東日本社長の喜㔟陽一が01年からの外注化推進が破綻したことを認めながら、4月1日から検修職場の更なる外注化を千葉の京葉車両センターを皮切りに強行しようとしています。私たちは今春闘を、大幅賃上げ獲得、外注化阻止でストライキをかまえて闘う決意です。
 今後も反対同盟と「車の両輪」として、「第2の開港」粉砕、戦争絶対反対を闘っていきたい。

成田から侵略機を飛ばすな
 全学連書記次長 渡辺祥英さん

 米帝・トランプはベネズエラだけでなく中南米、中東、東欧、何より中国・東アジアを侵略の戦火で燃やし尽くそうとしている。心からの怒りをもって立ち上がらなければなりません。故・市東東市さんは生前、「階級的憎悪の強弱によって闘いは決する」と述べていたと聞きます。今こそ憎悪をたぎらせようじゃないですか。
 「三里塚闘争60年の揺るぎない勝利」という言葉に、身が引き締まる思いです。この情勢で三里塚闘争は決定的です。成田空港から、市東さんの農地から爆撃機が飛んで中国の人々を焼き殺す、こんなことは絶対に許せない。
 全学連は26年決戦を通じて、日本階級闘争の戦闘的伝統を何としてもよみがえらせたい。三里塚に学び、三里塚で組織し、三里塚で闘います。南台農地死守、天神峰農地奪還、空港廃港、なによりも差別と戦争の元凶=帝国主義打倒までともに闘っていきましょう。

米帝NSSを打ち砕く闘い
 革共同書記長 秋月丈志さん

 昨年、革共同は革命的女性解放闘争の徹底的な推進を軸に、私を先頭に徹底的な自己批判と変革をかけた討議をやりきって、年頭から米帝のベネズエラ侵略戦争という形で始まった中国侵略戦争―世界戦争に対して総力で闘いを進めています。
 米帝は国家安全保障戦略(NSS)で「外交的努力はどこに集中すべきか。日本や同盟国の空港や港湾を自由に使わせるようにする」と書いています。国家安保戦略の要中の要の位置にこの三里塚闘争があり、日帝の中国侵略戦争―世界戦争を阻止する決定的な闘いです。だからこそ、市東さんの農地を守り抜き、軍事空港を粉砕する闘いは、米帝の国家安保戦略の核心を打ち砕く闘いでもあります。巨大な意義を持つ三里塚闘争を私たちは「闘う中国・アジア人民と連帯し、日帝の中国侵略戦争を内乱に転化せよ」のスローガンのもと、反対同盟や動労千葉と共に、血みどろになって闘い抜きます。
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闘争宣言2026
 三里塚芝山連合空港反対同盟


(写真 闘争宣言2026を読み上げる萩原富夫さん)

 三里塚闘争は1966年7月反対同盟結成以来、国家暴力による農地強奪に立ち向かい、軍事空港建設反対を掲げてたたかい続けて60年という節目の年を迎えた。71年強制収用攻撃、78年暫定開港、83年同盟分裂など幾多の困難と攻撃を打ち破ってきた。そして23年2月強制執行による天神峰農地強奪攻撃は、市東さんの不屈の闘魂と我々の団結ではねかえし、生活と農業を守り抜き勝利した。われわれ農民は空港の敷地内でフェンスに囲まれ、事故の危険や殺人的騒音、排気ガスをあびせられようとも、農地を耕し生活することで空港完成を阻んできた。東峰・天神峰の闘う農民を敷地内に内包させた空港など決して完成とは言えない。ここに三里塚闘争60年の揺るぎない勝利がある。
 「日本の国際競争力の強化や地域の活性化を図る」「2030年訪日観光客6000万人」を目指す成田空港の更なる機能強化とは、農業と環境の更なる破壊に他ならない。航空機がまき散らす温暖化ガスは、地球沸騰化と言われるほど深刻な気候危機を招いている。発着回数年間25万回を半減させるのではなく、2倍の50万回を目指す成田空港は重大な環境破壊会社である。また、巨大な物流拠点建設と3500㍍滑走路建設は、有事となれば軍事拠点となる戦争準備である。絶対に許してはならない。
「新しい成田空港」構想、「第2の開港」プロジェクト、「エアポートシティ構想」、次々とくりだす飽くなき利益追求と農村破壊の先に一体何があるのか。美しい田園や里山の風景、地域の人々の暮らしをかえりみない空港推進者の言う「地域との共生」というお題目は、金もうけ優先の「空港ムラ」の地域への強制であり、すべて欺瞞(ぎまん)だ。騒音や落下物など被害を受ける周辺住民とともに「空港拡張差し止め訴訟」「夜間飛行差し止め訴訟」をたたかおう。
 アメリカ・トランプ政権は1月3日、ベネズエラを急襲してマドゥロ大統領を拘束した。政権を転覆し石油利権を奪おうとする侵略行為は絶対に許せない。台湾有事への集団的自衛権発動を公言した高市政権に対する中国の反発も高まり、日本への経済的締め付けを強めている。この帝国主義的侵略と戦争の復活に対して世界中の人々が立ち上がっている。 パレスチナ人民虐殺弾劾! 軍国主義の高市政権打倒! 世界の闘う人民と連帯して成田軍事空港粉砕へたたかおう!
再びの沖縄戦を許さない反戦・反基地闘争を全国でたたかおう! 反原発闘争、反差別闘争、農民闘争を共にたたかおう! 南台農地強奪を許さない耕作権裁判控訴審闘争に勝利しよう! 3・29芝山現地闘争に結集しよう!

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