3・11福島 許すまじ原発推進
週刊『三里塚』02頁(1180号02面06)(2026/03/23)
3・11福島
許すまじ原発推進
3月11日14時46分、福島に集った仲間と黙とう。2万超の死者・行方不明者の中でも、原発の爆発で津波後の救助ができず暗い海に沈んだ命、避難途中で尽きた命の無念に思いを馳せました。集会では飯舘村から現状を発信し続ける伊藤延由さんの報告がありまし
た。里山の自然の恵みは味も匂いもそのままなのに今もきのこは基準値の500倍など、山菜も一部で基準値超えの値が出るそうです。伊藤さん曰く「セシウム137の半減期が30年なので千分の一になる300年後を待つしかない」―これを"300年の時間薬〟と言っていました。一方で廃炉の前提となるデブリ取り出しのめども立たないまま、高線量の現場で命を削って働く労働者がいます。
ところが原発推進に舵を切った国は、昨年の汚染水海洋放出に続いて汚染土も公共事業の道路用盛り土として全国に拡散しようとしています。そもそも放射性廃棄物の最終処分場もないまま稼働し続けて、トイレのないマンションと言われる原発は軒並み老朽化の危険に直面しています。これらすべてに真剣に向き合うなら、原発は途方もない金食い虫で再稼働など検討する余地はないはずです。
私たちは15年前の過酷事故を経て一時全ての原発を停止に追い込み、それでも電力は足りていると実証しました。高市政権下で核保有が取り沙汰されるに至り、原発は核兵器と直結していること、戦時下では格好の標的となることも忘れてはなりません。
北里一枝