北総の空の下で 技術の限界 多国籍企業の野望
週刊『三里塚』02頁(1182号02面07)(2026/04/27)
北総の空の下で
技術の限界
多国籍企業の野望
新緑の季節を迎えました。畑では定植や種芋植えなどが進み、じゃが芋畑は青々とした葉が茂っています。
第3滑走路予定地でも、反対農家が田植えの準備作業を始めています。温暖化が進んで米も実らない未来がすぐそこまで来ていることを真剣に憂うるからこそ、豊かな里山に囲まれた田んぼを守らんとする静かな闘志を感じます。空港会社は技術で温暖化を解決すると言ったそうですが、環境ジャーナリストの天笠啓祐さんは、技術革新は戦争から発していると警鐘を鳴らします。戦争の時代、国家は武器開発に血道を上げるだけではありません。第2次世界大戦で農業生産が危機となり食料増産のための高収量品種開発が『緑の革命』と冠して始まりました。多国籍企業は絶対必要で儲かる食べ物に手を出しますが、リスクの大きい生産現場ではなく〝種〟です。緑の革命は、肥料と農薬の多用で貧農を締め出し、多種類あった小麦の品種をたった5種にしました。結果、植物多様性が失われ、90年代に絶滅の危機寸前までいく事態となって種子バンクができました。その後、遺伝子組み換えやゲノム編集等の「技術革新」と、多国籍企業の種子支配が加速していきました。
30年以上前に葬った土地収用法がまたぞろ登場しました。当時「抜けばなまくら、抜かずに切れる収用法」と言われた脅し法です。三里塚は、「技術の粋」を結集して殺りくと破壊、温暖化にのめり込む権力と闘う結集軸です。
北里一枝