2010年5月 6日07:38

5・4鳩山来沖を名護街宣で迎え撃つ!

 5月4日、鳩山の来沖に対して沖縄全島での怒りの決起が闘われた。4・25県民大会9万人決起の怒りが鳩山を包囲し、沖縄闘争はついに決定的な決戦段階に突入した。この中で沖縄労組交流センターは、うるまユニオン(沖縄北部合同労組)の青年労働者とともに名護街宣に立ち上がった。中部や那覇南部からも労働者が駆けつけ、「鳩山民主党政権打倒」「辺野古新基地建設阻止! すべての基地を撤去せよ、日米安保粉砕!」の訴えが圧倒的な共感で受け止められた。

 うるまユニオンの青年労働者の怒りのアジテーションが響き渡る。4・25県民大会の怒りを鳩山に叩き付けよう、鳩山を打倒しよう。問題は日米安保だ、基地の「県外・国外」移設など誰も求めていない、辺野古のおじぃ、おばぁはそんなことを求めて杖をつきながら辺野古で闘ってきたのではない、基地の撤去を求めて闘ってきたんだと訴えた。さらに、今こそ闘う労働組合を甦らせよう、国鉄1047名解雇撤回の闘いは自分たち青年労働者の闘いだ、うるまユニオンに入ってともに闘おうと呼びかけた。そして、かつての全軍労闘争の合言葉だった「死すべきは基地だ、労働者は死んではならない」を今こそ甦らせようと訴えた。
 北中城村議の宮城盛光さんもマイクをとり、かつて自分が牧港支部青年部で闘っていたことを話し、今こそ労働者が立ち上がろうと呼びかけた。
 国道58号線沿いの交差点での街頭宣伝。信号待ちで止まっている車に駆けより5・15闘争を呼びかけるビラを手渡していく。みんな例外なく車の窓を開けてビラを受け取っていく。窓を開けてアジテーションに聞き入る労働者。車が動き出すと手を振って激励を寄せてくれる労働者。かつてないビラの受け取りで、500枚準備したビラは1時間足らずですべて労働者の手に渡った。
 鳩山の来沖に対して、県庁前に、普天間第2小学校の前に、キャンプシュワブゲート前に、名護市民会館の前に、怒りに燃えた労働者人民が駆けつけた。誰もが鳩山の正体を見抜いた。しかし、体制内指導部は事この期に及んで「鳩山は公約を守れ、裏切るな」というシュプレヒコールに終始した。
 はっきりさせなければならないのは、鳩山は「正面突破」を決断して沖縄に乗り込んできたのだ。「辺野古に基地をつくる」と宣言するために沖縄に来たのである。だから、「最低でも県外」と選挙前に口にした台詞も「公約ではない」と開き直ったのである。5月1日付けの『琉球新報』は「県民反対でも強行」と鳩山の秘書官である佐野が明言したと報道している。普天間第2小学校での住民との対話集会でも鳩山は、地元宜野湾市民の訴えに表情すら変えず、怒号が飛び交う中でも「日米同盟を最重視せざるを得ない」「沖縄のみなさまに負担をお願いしなければならない」と言い放った。そして県内移設を強行するためならば何度でも沖縄に足を運ぶと「宣戦布告」をして沖縄を後にしたのだ。
 鳩山は行く先々で日米同盟の重要性を強調した。「日米安保のために、辺野古に基地をつくる」と言うのである。ならば今こそはっきりさせなければならない。諸悪の根源は日米安保同盟であり、日米安保同盟は沖縄の労働者階級人民の闘いで粉砕されるべきなのだ。そして日米安保同盟を必要とするこの日本という国家のあり方そのものを根底から変革することが、沖縄だけでなく日本と全世界の労働者階級の未来を切り開くのだ。「沖縄米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」を掲げて闘ってきたわれわれこそが、4・25県民大会9万人決起の怒りを真に解き放とう。鳩山は5月15日にも再度の沖縄訪問を検討しているという。5・15~17沖縄現地決戦に全力で決起し、鳩山民主党‐連合政権を打倒しよう。(沖縄・I)

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