2008年3月31日

郵政民営化絶対反対を掲げ超勤拒否の職場闘争貫こう

週刊『前進』06頁(2337号2面3)(2008/03/31)
郵政民営化絶対反対を掲げ超勤拒否の職場闘争貫こう
 「生産性向上」のJP労組中央打倒へ

 イラク開戦から5年目を迎えた今年、3・16全世界一斉デモが闘われた。08春闘のさなか、動労千葉のストライキを先頭に日本でも「イラク戦争反対! イラン空爆阻止! 労働者の団結で戦争を止めよう! ブッシュも福田もぶっ倒そう!」と労働者が立ちあがり、国家権力の不当弾圧を打ち破って全国的な闘いが爆発した。 他方、全郵政との統合後初めての春闘の中で、連合JP労組中央は、中央委員会で決定した1500円の要求も投げすて600円で妥結し、さらに契約社員制度などの不安定雇用を推進し、2万4000人人員削減を労使一体で推し進めようとしている。郵政民営化絶対反対の路線のもと、職場生産点からの闘いと団結をつくりあげ、連合路線を打ち破ろう。この闘いを階級的労働運動の白熱的実践としてかちとろう。

 第1章 3・16総行動が全国で大高揚

 サブプライムローン(低所得者向け高金利型住宅融資)問題は、ドル売り円高が進み、底なしの世界経済危機を生み出し世界金融恐慌へと向かっている。投資マネーの行き先は、石油、穀物などの投機へ回り、さらなる原油高をつくりあげている。ブッシュ政権の20兆円の資金投入やFRBの公定歩合2・5%のさらなる引き下げではドル売りは止まらず、JPモルガン銀行への資金投入、大手証券会社ベアー・スターンズの救済合併という破綻処理まで行きついている。アメリカの住宅バブルと米帝国主義の崩壊が眼前にある。また、開放経済政策をとってきた中国では、中国スターリン主義に対するチベット民族の民族解放闘争が、59年のチベット動乱、89年ラサ暴動を引き継いで今起こっている。
 日本では、福田政権は日銀総裁すら決められず、12年ぶりの円高が日帝を直撃している。
 このような最末期帝国主義の危機の中で、北は北海道から、南は沖縄までの17都市で3・16集会が、階級的労働運動路線で対決する歴史的総決起としてかちとられた。この闘いを貫くものは、帝国主義・資本主義への労働者の階級的怒りであり、これと対決する階級的団結の拡大である。
 代々木公園の集会での基調報告、各参加者の発言には、動労千葉を先頭とする階級的労働運動の白熱的実践が満ちあふれていた。集会の成功と一体で、戦闘的デモを青年労働者が牽引(けんいん)した。4人の青年労働者の不当逮捕は、権力・資本を追いつめた闘いの前進であり、怒れる労働者階級を獲得していくことは間違いない。
 全駐労の2波のストライキ、北海道教組1万5000人のストライキ、根津・河原井さんを始め「日の丸・君が代」強制と闘い抜く教育労働者の決起、3・23沖縄の6000人県民大会など労働運動が時代を揺り動かす時が来た。全逓労働者にとって、今や革命以外にない時代を迎えている。階級的労働運動路線でさらに闘い抜こう。

 第2章 中央委員会で増員要求噴出

 1月末に開かれたJP労組第1回中央委員会で、これまでの民営化に向けた人員削減・合理化による現場への労働強化の実態から、1万5000人の欠員状態の解消や正社員化による増員の発言が以下のように集中的に出された。「中途採用および正規社員への登用の実施を求める」「新規採用確保は、いまの時期に次年度の採用計画を決定するよう求める」「欠員状態の早期解消を」
 中央委員の多くは専従であるが、彼らから欠員問題、増員要求が全国的に出されたのは、約5万人を超える人員削減・合理化などによって、戦後最悪の労働強化を強いられている現場労働者の怒りを抑え込むためである。
 これに対する連合JP労組中央委員長・山口の答弁は「要員問題は不退転の決意で取り組む」「この要員不足の原因はどこにあるのか明確にして、経営者側に改善を強く求めていく」「お客様と約束をしたサービスを守るために、最低限必要な要員を積んでいかなければならない」「会社がつぶれたらどうしようもない」という、労使運命共同体論そのものである。
 2万4000人人員削減に対する見解も出さずひた隠しにして、"要員不足の原因は"などとよく言えたものだ。揚げ句の果ては、現場の労働者の労働強化をなくすためにではなく、顧客のサービスを守るために、それも会社の成長発展を最優先にその範囲でしか要員問題は考えないというのはふざけきっている。労働力不足の原因は、これまで民営化に向けて人減らし合理化を郵政当局と一体になって推進してきた全逓中央と全郵政中央にある。はっきりしているのは、連合JP労組中央は、「会社あっての労働者」という生産性向上運動方針で労使運命共同体路線のもとに労働者を支配し、現場にある労働者意識・戦闘的全逓労働運動を解体し、戦争に協力する帝国主義翼賛労働運動への道を、今回の中央委員会でも明らかに示したのだ。断じて許すことはできない。

 第3章 団結うち固め職場で反撃へ

 中央委員会で決定した08春闘の主な要求は①平均1500円の賃金引き上げ②年間一時金4・5カ月③短時間職員・月給制契約社員1000円④時間外・休日・深夜割増5%引き上げ⑤要員問題であった。
 6年ぶりの賃上げ要求の結果は、3回の団体交渉で専断妥結し、ベースアップ600円、年間一時金4・4カ月(夏2・15+1万5000円、冬2・25+α)、月給制契約社員400円アップとし、その他の要求である時給制契約社員の処遇改善や割増率の改善、年末手当等については継続交渉とした。
 また、労働力=要員問題については、4月新規採用4061人に加え、9200人の採用を引き出したとして手放しで成果として評価している。しかし、事業会社・局会社の正社員へトータル約1万3000人の登用というのはまったくのペテンである。1万3000人というが、そのうち5700人は社員とは名ばかりで、時給制契約社員を月給制契約社員にした数であり、正社員ではない。正社員の数としては約7500人(中途採用の一部契約社員を含む)であり、それも4月以降採用されればという話である。この数字は、今年度3月末の退職者数7700人(うち勧奨退職約2300人)にも達しない。なんというペテンか。
 連合JP労組中央は欠員による過酷な労働強化の現実を無視し、資本の月給制や時間制契約社員、長期非常勤制度などの不安定雇用を認め存続させ、アウトソーシングや子会社への出向・転籍などを受け入れ、1万5000人欠員を放置した上に、向こう4年間で2万4000人の人員削減を推進しようというのだ。これは現場への極限的な強労働として慢性的な超勤に過労死、労働災害、心身の病気など労働者の生活と生存を徹底的に破壊する。連合JP労組中央は労働代官としてこれを担おうとしている。これこそ民営化の反労働者的姿だ。新自由主義攻撃が貫かれ、労働者が分断された現実だ。
 JRやNTTを見ても明らかなように民営化の攻撃とは、分社化・子会社化を含む、果てしない人員削減と不安定雇用化の攻撃であり、これと闘って勝利しぬいている動労千葉のように闘う以外に労働者の生きる道はない。
 「生きさせろ」は今や現場郵政労働者の叫びだ。資本や帝国主義を支える連合JP労組中央の正体を暴露し、本格的に始まる支部統合に反対し新たな団結と闘いをつくりだそう。郵政民営化絶対反対を掲げて、非常勤労働者の即時正社員化、欠員補充、増員、増区を実力でかちとろう。超勤拒否闘争を先頭とする職場闘争をまき起こそう。 
 団結をうち固め、職場の総反乱をかちとろう。東京中郵移転阻止はその大きな突破口である。
 〔革共同全逓委員会〕