2008年4月 7日

日誌 2008年3月26日~4月1日

週刊『前進』08頁(2338号6面5)(2008/04/07)

日誌 2008年3月26日~4月1日
 「君が代歌えるように」と指導要領/映画「靖国」の4月封切り中止

●サルコジ、アフガン増派を表明 英国を訪問したフランスのサルコジ大統領は、英議会で演説し、アフガニスタン駐留の国際治安支援部隊(ISAF、約4万3000人)に仏軍を増派すると言明した。1000人規模とみられる。(26日)
●キャンプ・ハンセンで火災 沖縄県金武町の米軍キャンプ・ハンセンEOD(廃弾処理場)付近で火災が発生、10時間以上にわたり、広範囲を焼いた。(26日)
●米軍車両また侵入 沖縄県うるま市にある沖縄県立沖縄高等養護学校の敷地に米軍車両が無断で侵入した。車両は県道から同校へ侵入、敷地奥の「障害者」用駐車場でUターンして出て行った。昨年7月に同校に米軍装甲車、8月に県立前原高校に米軍トラックが侵入するなど同様の事件が相次いでいる。(27日)
●学習指導要領、「君が代歌えるように」
 文部科学省は、小学校で2011年度、中学校で12年度から実施する学習指導要領を告示した。2月に公表した改定案を直前に一部修正し、学校の教育活動全体についての方針を示す総則に「我が国と郷土を愛し」の文言を新たに盛り込んだ。また小学校音楽では「君が代」について各学年で「指導する」としていたのを「歌えるよう指導する」と変更した。(28日)
●沖縄ノート訴訟、集団自決「軍、深く関与」 沖縄戦で、日本軍が住民に集団自決を命じたとした岩波新書『沖縄ノート』などの記述で名誉を傷つけられたとして、元戦隊長と遺族が作家の大江健三郎氏と出版元の岩波書店に出版差し止めなどを求めた訴訟の判決が大阪地裁であった。裁判長は「元戦隊長の命令があったとは断定できないが、関与は十分推認できる」とし、集団自決には「旧日本軍が深くかかわった」と認定。名誉棄損にはあたらないと判断し、請求をすべて棄却した。(28日)
●米軍グアム移転費、基地外整備も日本負担 米軍再編の在沖縄海兵隊グアム移転費をめぐる日本側負担の1割強にあたる7・4億㌦(約740億円)のインフラ整備について、グアム地域住民も使用する発電所など基地外の施設整備に充てることで日米の調整が進んでいることが分かった。政府は06年5月の日米合意当時、インフラ整備については基地内部の施設が対象と説明していた。(29日)
●映画「靖国」、4月封切り中止に 中国人監督が撮ったドキュメンタリー映画「靖国」をめぐり、公開日の4月12日からの上映を決めていた映画館5館すべてが上映中止を決めた。いずれもトラブルや右翼の嫌がらせなどを警戒しての判断という。映画は、公的助成金が出ていることを問題視した自民党の稲田朋美衆院議員が文化庁に問い合わせたのをきっかけに、国会議員向けの試写会が3月12日に開かれた。(31日)
●美浜原発直下に活断層 原発5基と高速増殖原型炉「もんじゅ」が集中している福井県敦賀半島で、関西電力美浜原発やもんじゅの直下数㌔や横数百㍍に、昨年の新潟中越沖地震(マグニチュード6・8)並みの地震を起こす恐れのある活断層が走っているのを、関電などが認めた。(31日)
●「君が代」不起立で解雇できず 東京都教育委員会は、卒業式で「君が代」不起立だったなどとして、都立養護学校の根津公子さんを停職6カ月の処分にした。根津さんは昨春に9回目の処分(停職6カ月)を受けており、免職の可能性もあったが累積処分はできなかった。(31日)
●オスプレイ、新型の機関銃装備へ 早ければ14年度にも沖縄への配備が指摘されている米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイに360度全方位へ発射が可能な機関銃が装備されることが分かった。(1日)