2008年6月16日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2347号6面1)(2008/06/16)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 傍聴の権利まで奪う裁判所の暴挙許さぬ 自治体労働者 安藤 優

 6月10日、逮捕された仲間の勾留理由開示公判を傍聴するために朝、新幹線で駆けつけた。仕事を休むにあたって職場の人にも率直に理由を話し、もし不当にも私が裁判所で監置などにあった場合のことも説明し、そういう覚悟で臨んだ。
 裁判はこの日2回に分けて行われ14人が出廷し、2回目の方で直接顔見知りの仲間を激励するつもりで、1回目の時は多少のことでは「がまんしよう」と思っていた。
 しかし裁判官は次々と退廷命令を出し、法大で集会・デモをやった学生を公安刑事を突入させて逮捕させたことについては、「適切で問題なし」みたいなことばかりを言っていた。私は思わずがまんを忘れて「そんなの認められん!」と声に出して叫んでしまった。それで退廷になり、裁判所の外まで暴力的にたたき出された。そして2回目に入ろうとしたら、「一度構外退去になったらもう入れない」と言われ、またしても暴力で外に出された。
 こんなむちゃくちゃがあるか! 仲間の顔を見ることさえ許さないのか。絶対に許せない。怒りがこみ上げてきて止まらなかった。
 裁判傍聴という最低限の権利まで奪う今の日本の裁判所は、本当に腐っているし終わっている。そして法政大学でいかにデタラメで理不尽でひどいことが行われたかを理解できた。そして同時に逮捕された仲間と私たちは「むっちゃつながっている!」と感じられた。
 この1日、体験したことを持ち帰り、職場の仲間に訴え、6・29サミット粉砕への決起をつくり出す。

 第2章 逮捕された仲間たちの姿はりりしかった 京都 碧海

 6月10日の勾留理由開示公判を傍聴した。裁判官は弁護士の質問にまともに答えられず、退廷命令を次々と出し、屈強な職員の何人もが一人に襲いかかり暴力的に外に連れ出す。「これが本当に裁判か! どっから見てもおかしい。今すぐ仲間を返せ!」と私も心から叫んだ。
 この日午前中、私は法政大学の学内に入り、学生にビラをまいた。そこでやはり「これが大学の姿か!」と驚かざるをえなかった。例のジャージ部隊と呼ばれる気味の悪い連中が私たちを見つけるやいなや、つかみかかり、髪の毛を引っ張られ引きずり出された。やつらは狭いエレベータの中でほかに学生がいるのもお構いなしで、一緒にいた仲間にひざ蹴りを入れていた。構外に追い出される直前になって「まだビデオを撮っていない」と言い出してわざわざビデオカメラを取りに行った。私が顔を撮影されるのを拒否して抵抗していると、本気で別室に監禁しようとまでした。その時味わった恐怖——。
 そうやって自分がボコボコにされて「法大は本当に監獄支配されている」ということが実感をともなって理解できた。最初一般学生が政治に無関心に見えたのも、実は日常的に暴力の下に置かれているからだと分かった。そして午後、裁判所もすでに同じ監獄支配に置かれていたのである。
 だが、逮捕され出廷した学生の仲間たちの姿はまっすぐ前を向き、すがすがしく、りりしく、美しかった。弁護士は単に逮捕の当否を問うだけでなく、世界情勢を語り世界中で決起が始まり、革命の足音が近づいていることを語り、5・29がそれと一体の決起だと語った。そうだ。私たちの闘いは本当に世界とつながっている。公判が終わったとき、次々手錠がはめられていったが、彼らはその手でガッツポーズしていた。これこそ私たちの力で打ち砕かなければならない鎖だ。
 5・29以後、私の大学でもビラまき、オルグなどの活動をリードしてくれた先輩がいなくなった。私自身の生活も激変し正直しんどい。だが自分が飛躍するしかない。前に進むしかない。これがまさしく獄中の仲間との団結だ! 6・29の大爆発をかちとろう。

 第3章 裁判官に説得力なし 革命家をなめるなよ 千葉 四方田晴海

 勾留理由開示公判で、逮捕された仲間の元気な姿を見られて、本当に元気が出た。裁判官が言っていることは、とにかく逮捕が手続き的に「問題ない」「適切だ」「当然だ」と言い張るだけで何の説得力もない。裁判官なんて言って高いとこから威張ってるけど、人を見下しているし、人間として腐っているよ。
 対して私たちの仲間は逮捕され自由を奪われていてもなんら悪びれることなく堂々としていて、すごく立派だった。正直、逮捕されひどい目にあって多少へこんでいるかも……と心配していたが全然そんなことはなく、こっちがパワーをもらった。獄中と獄外がひとつだと心から思えた。
 裁判所は今の体制を維持するために、全学連の仲間がやった闘いを暴力でもってつぶそうとしてるわけだけど、「そんなことでつぶせるもんか、革命家をなめるなよ!」と言ってやりたい。
 38人のみんなとつながって、外にいる私たちがサミットなんか絶対に粉砕し、革命やってやると決意した。

 第4章 革命の火薬庫・沖縄で職場からの闘い決意 東海 須賀川直哉

 5月沖縄行動に参加しました(写真)。今の沖縄の情勢は、「革命の火薬庫へようこそ!」と私たちを迎えてくれた沖縄の労働者のあいさつが示しています。
 ただでさえ60年間以上基地を押し付けられているところに加え、「集団自決」をゆがめた教科書検定、毎日のように起きる米兵による事件・事故。さらには、辺野古への新基地。それらに抗議した昨年の9・29、今年の3・23の二つの県民大会は「革命的決起の端緒」と言わずして、なんと言うべきでしょう!
 辺野古では今、アセスに動員されている労働者に対して「職場に組合をつくり団結して闘おう」という呼びかけが行われています。「基地に依存しなければ生きていけない」とされてきた社会構造そのものを、労働者の団結で突き崩す闘いの始まりなのです。
 東海から参加した仲間の青年労働者は「闘ってすっきりした」「不安があったけど闘ってよかった」「全軍労の闘いが強烈だった」「沖縄で学んだことを持ち帰って、処分があっても闘えるような動労千葉型労働運動をめざして闘っていこう」と話し合っています。
 私も「どんな状況であっても、労働者は立ち上がる。自分は仲間を裏切ってはいけない」——これを今一度、しっかりと心に刻みこみました。
 6月4日の動労千葉交流会に私の職場の仲間が参加しました。東京中郵や新仙台など全国の郵政労働者の闘いを聞いて彼は「当局のやっていることは許せない!」と怒りをあらわにしています。
 東海の拠点職場は私のいる職場。「もし私や仲間が処分されたら、その分ますます団結が固くなる」と胸を張って言える闘いに入ります。

 第5章 毎朝駅前でビラまき地域に「革命」が浸透 東京北部 白木鉄平

 5月7日から、サミット粉砕のビラを駅前でまき始めた。ほぼ毎日、朝8時前から30分間。ほとんど文章を書いたことがないので、『前進』やインターネットで見つけた他人の文章を借用することにした。
 「われわれは労働者に分かってもらいたいのだ」(『賃労働と資本』)というマルクスの思いを受け、分かりやすいビラを心がけている。
 最初は100枚もまけなかったが、私たちがビラまきに慣れ、地域の人たちもビラを受け取るのに慣れたのか、今では120枚でも足りないほどになっている。何号目かを読んだ地域の労働者は、「あのビラはアレだな(革命そのものだ)!」と感想を言った。そして3月のデモでの弾圧のことを知っていたので、「あなたが逮捕されたら差し入れにいくよ」と付け加えた。
 駅前ビラは朝・昼・夜にグレードアップし、近くの公立高校や4大産別の労働組合にまとめてもっていくことにした。
 また、週に数回、清掃労働者がゴミ収集に来るのでビラを渡している。「ご苦労様」と言って受け取ってくれる。
 私たちのビラは、ほとんど『前進』の記事とインターネットの「前進・速報版・世界の闘い」からのパクリだ。つまり毎日百数十枚の『前進』をまいている感覚である。受け取る人は増えている。労働者は正しい情報を求め、闘いの方針を求めている。
 最初、「世界の闘い」を掲載するのに抵抗があった。それは昔、某セクトが外国の闘いばかり紹介して、自分たちの闘いは実践がないので書けないというのが頭をよぎったからだ。だが今は、心底「革命をやりたい!」という一人の革命家として街頭に立っている自分たちを感じている。
 勝負する時が来た。ここで全力をあげよう。法大38人の決起に続き、私たちはこの地域・職場から革命を起こす。世界革命をめざして闘う韓国・アメリカ・イラク、全世界の労働者とつながり、6・29サミット粉砕の大デモを実現し、帝国主義強盗どもに引導を渡してやろう!