2008年7月14日

民主労総座り込み 入国拒否に抗議 動労千葉が激励交流

週刊『前進』06頁(2351号6面3)(2008/07/14)

民主労総座り込み 入国拒否に抗議
 動労千葉が激励交流

 7月3日と4日、日本政府はG8サミットに反対するために北海道・新千歳空港に着いた韓国闘争団(民主労総5人、農民19人、全国女性連帯1人、社会進歩連帯1人など)の入国を拒否(うち民主労総1人を「転び公妨」で逮捕!)、強制出国させる暴挙に出た。韓国から観光に来た団体客も入国を拒否され帰国する事態まで起こった。
 日帝の入管体制の暴挙として徹底弾劾するとともに、労働者・農民の闘いに震え上がったG8を世界革命で葬り去らなければならない。
 これに対し、からくも羽田空港から入国を果たした民主労総金属労組の組合員4人は、新千歳空港の入管で留め置かれている4人の労働者の即時入国と逮捕された1人の即時釈放を求めて札幌・大通公園で抗議の座り込みに入った。
 7月6日午後、洞爺湖サミット粉砕のデモを終えた動労千葉とデモ参加者は、田中康宏委員長を先頭に座り込みの闘争現場を訪れ、不当弾圧と闘う民主労総を激励した。
 田中委員長は、金属労組が12万人が立ち上がった7・2ゼネストの中心部隊だったことをたたえ、「私も国鉄分割・民営化阻止を闘った解雇者です。民主労総の皆さんとともに闘います」と語り、がっちりと握手。同行した参加者も熱いエールを交換した。
■韓国 民主労総緊急声明
G8サミット反対民主労総日本遠征闘争団の入国拒否に対して
 日本政府が7月7日〜9日まで日本、北海道洞爺湖で開かれるG8首脳会談と拡大首脳会談に反対するために7月4日午後1時ごろ新千歳空港に到着した民主労総代表団の入国を拒否しました。
 現在、新千歳空港には民主労総ホヨング副委員長とイチャングン国際局長、保健医療労組イクンソン副委員長、公共輸送連盟クァクノチュン組織室長、公共輸送連盟キムヒョンファ総務局長などが到着していますが、日本側が入国を拒否し、理由も話さずにパスポートを奪いました。
 これに代表団は抗議をしたし、保健医療労組副委員長が、後で弁護士に提出するために抗議する過程を写真に撮ろうとすると、日本空港側で写真撮影禁止区域だと言って、カメラを再びカバンに入れようとするのを日本側が無理やりカメラを奪おうとしたのです。このようなもめごとの中、日本警察が保健医療労組イクンソン副委員長を公務執行妨害という理由で身柄を拘束する事態が発生しました。
 一方、羽田空港を通して入国しようとしていた金属労組のハンヒョングン対外協力局長、キムチュンベ現代自動車支部組織1部長、ホァンテホ現代自動車支部組織6部長、シンヨンホ・マンド支部組織部長などもやはり入国を拒否されて、(6時間の取り調べの上)午後7時ごろに入国許可が出されました。
 民主労総はFTA対応戦略フォーラム、韓日FTA対応の民衆会議とFTAに対する私たちの立場を知らせて訴える平和的な集会などをするための私たちの活動を頑として妨げるのはいかなる理由でも正当化されることができないという立場を明確にします。また私たちは駐韓日本大使館に日本政府の不当な入国拒否と無礼に抗議する書簡を送りました。
 日本側は入国理由が不明だと言って、私たちの代表団は入国カードに日本全労協、アタックジャパンなど日本の労働組合と社会運動団体で構成されたG8行動ネットワークと国際民衆連帯行動主幹の招請を受けたと入国目的を明らかにしたのに、日本側は妥当な理由なしに無条件で入国を拒否しています。
 これは、日本政府が民主主義社会で当然認められる表現の自由を抑圧してG8に反対する世界市民の声を源から断とうとするものであるゆえ、私たちはこのような日本政府を強く糾弾します。
 2008・7・4
全国民主労働組合総連盟(KCTU)
 拘束されたイクンソン保健医療労組副委員長を即時釈放しろ!!
 抑留されたホヨング副委員長外3名を即時入国させろ!!
 韓国労働者の入国不当待遇に法務大臣は公式的に謝罪しろ!!