2008年11月17日

星野文昭さんを自由に! 11・29全国集会へ

週刊『前進』06頁(2368号6面2)(2008/11/17)

星野文昭さんを自由に! 11・29全国集会へ
 再審開始へ全国に救う会を

 星野文昭同志は無実だ。最高裁による特別抗告棄却への怒りに燃え、国家権力のデッチあげ無期攻撃と非和解で闘う星野同志のアピール(前号既報)に応え、11・29全国集会に総結集しよう。

 第1章 団結求め34年闘う

 11月2日、「生きさせろ!ゼネスト」を求めた労働者全国総決起集会に5700人が結集した。「今こそ全世界の労働者は改良主義を克服し、社会主義変革へ進もう」(民主労総ソウル本部長・イジェヨンさん)、「階級協調派が世界の労働運動を支配している。国際的・革命的な労働者の党が必要」(ILWUローカル10執行委員・ジャック・ヘイマンさん)という訴えは集会全体の声だった。
 世界金融大恐慌が全世界を覆っている今、資本主義の救済ではなく、資本主義を労働者階級の力で終わらせる!ことを鮮明に掲げて結集した5700人の団結した力が、これから限りなく爆発していくことは間違いない。これは全世界で起こっている「生きさせろ!」の労働者の闘いと本質的に結びついている闘いだからだ。
 星野文昭同志は徳島刑務所から、この11・2労働者集会へ、「今、日本と世界の労働者人民が、すべてを奪いつくそうという新自由主義と闘い、すべてを奪い返すために世の中を変えようとしている情勢・闘いと、今一つに重なり、一つに未来を開こうとしていることに心が高鳴る思いです」とアピールを発し、労働者階級とともに闘いぬいた。
 1971年11月14日の沖縄闘争に敢然と決起した星野同志は、国家権力に殺人罪をデッチあげられ、無期懲役判決を受けた。星野無期は「人間としてのすべてを奪う」極限的な攻撃であった。星野同志は獄中にありながらも、常に獄外と一体となって「すべてを奪い返す」闘いを貫いてきた。星野同志は、日本帝国主義・国家権力との絶対非和解の闘いを貫き、プロレタリア革命を目指し、日々階級的団結を求めて闘いぬいている。この地点において日帝・国家権力のもくろみは完全に破産している。星野同志の闘いが全世界の労働者階級の闘いとがっちり結びつき、巨大な隊列となって資本家階級のための国家を打ち倒そうとしているところに、今われわれは立っている。
 このような時代は、すべての勢力に、それまでのあり方、闘い方の徹底した変革を突きつけている。新自由主義攻撃と絶対反対で闘い、労働者階級の団結をもって世界革命の大道を歩むのか、それとも体制内勢力として、徹底的に資本主義・帝国主義の危機を救済する転向・反革命の道を歩むのかという、峻厳(しゅんげん)な分岐を生み出す。
 星野同志奪還運動は、塩川一派と激烈に闘いぬいて、11・2労働者集会に全力で結集した。革命情勢の到来に恐怖する塩川一派は、階級的労働運動路線を否定し、今や最悪の転向スパイ集団へ転落している。それは、動労千葉や、法大弾圧と闘う獄中19人の学生と一体となっている星野同志への敵対であり、大衆運動としての星野奪還闘争の破壊である。自らの延命のために、星野奪還運動を利用しようとする塩川一派の介入を断じて許さない。星野同志を絶対に奪還するために、分岐を恐れず促進して闘おう。

 第2章 星野奪還大運動を

 星野同志奪還闘争の第一の課題は、星野同志の獄中闘争とともに闘うことだ。
 徳島刑務所は10月、工場で星野同志が使用しているミシンのライトのカバーに落書きがあったことを口実にして、取り調べをした揚げ句、「落書きを見つけた際に申告しなかった」と言い、「統括訓戒」という攻撃を加えてきた。日帝の危機の中で、刑務所当局による暴力と監視、非人間的処遇が極限的に強まっている。自由に息することもできない刑務所の実態を弾劾し、こうした中で日々闘いぬいている星野同志とともに闘い、絶対に奪還しよう。
 第二に、再審闘争を力強く前進させることだ。1996年の再審請求から12年、最高裁は特別抗告棄却の決定を下した。星野同志と弁護団の闘いで破綻が明白になっているにもかかわらず、デッチあげ無期を強引に維持しようとするものであり、断じて許さない。
 国家権力は、1971年の安保・沖縄闘争の爆発に恐怖し、星野同志へのデッチあげを強行した。「共犯者」の「供述」を捏造(ねつぞう)し、その「証拠」だけで星野同志に無期懲役を強制しているのだ。国家の暴力以外の何ものでもない。直ちに第2次再審闘争にうってでよう。デッチあげの構造を暴き、司法権力を追い詰め、再審開始・無罪に向かって不屈に前進しよう。
 第三に、星野奪還大運動である。危機に陥った資本主義を労働者階級の力で打ち倒す闘いと一体となって星野闘争を運動的に発展させよう。新自由主義攻撃に立ち向かう労働者階級人民に、星野同志の怒りと闘いを訴えよう。全国に「救う会」を結成しよう。
 「星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議」が11・29全国集会を呼びかけている。この集会に大結集して、第2次再審闘争をともに闘いぬこう! 34年間不屈に闘う星野文昭同志を今こそ取り戻そう!