2009年3月30日

ジェコー労組がスト 大量解雇攻撃に怒り

週刊『前進』06頁(2385号2面2)(2009/03/30)

ジェコー労組がスト
 大量解雇攻撃に怒り
 体制内労組支配うち破る

 埼玉県行田市にあるトヨタ系自動車部品メーカー・ジェコーで、3月24日、92人の期間従業員全員雇い止めの攻撃に対し、白紙撤回を求めるストライキが打ち抜かれた。24日始業時から翌25日未明の夜勤終了時までの18時間、期間従業員と正社員、被解雇者を含めたJAM神奈川ジェコー労働組合の組合員12人がストに突入した。
 ジェコー資本はこれまでと一変し、ものものしい検問態勢をしいてきたが、労組は支援者も含めて早朝から工場通用門前でスト突入集会を行った。出勤する労働者に「一緒にストをやろう」と呼びかけながら、ビラを渡す。マイクで「忙しい時は過労死寸前まで酷使しておきながら、会社の都合が悪くなればゴミのようにほうり出す。そんなことが許せるか。経営能力のない役員は土下座しろ。辞任しろ」と激しい弾劾を浴びせる。
 この日生まれて初めてストに立った4人の期間従業員もビラまきに立つ。その表情は明るい。
 構内に一列に並んだ職制たちは、アジテーションの前に下を向いている。労務担当取締役だけがうろたえながら携帯でどこかに連絡をとっている。かつて激しくスト圧殺の先頭に立った二組の姿もまったくない。体制内労組の協力によって成り立ってきた労働者支配が、「自動車壊滅」情勢の中で崩れ始めたのだ。
 スト突入集会後、正門側に移動して構内に突入。20人近くが本社社屋の2階にある総務の部屋にかけのぼり、「92人もクビにして、それが人間のやることか! 労務担当は出て来い!」と激しく弾劾した。
 午後は熊谷市内での動労連帯高崎のスト報告集会に合流。夕方には夜勤者のスト突入に合わせた情宣活動を展開した。
 (投稿/埼玉I)