2009年6月 1日

夏期大カンパを 法大弾圧粉砕と4大産別決戦勝利のために

週刊『前進』08頁(2393号7面4)(2009/06/01)

革共同に夏期大カンパを
 法政大「暴処法」弾圧粉砕と4大産別決戦勝利のために

 社会を丸ごと変えよう。ついにその時が来た。この時を逃すな!
 革共同はすべての同志、すべてのみなさんに、革命を実現する09年夏期カンパを心から訴えます。

 新自由主義攻撃を打ち破る法大闘争

 この1年間で激化した賃下げ・解雇攻撃に追い撃ちをかけるように、すべての労働者に増税や一時金減額の攻撃が襲いかかっています。「もう生きられない!」と、日本列島に麻生政権への怒りが充満しています。麻生政権は、この怒りに恐怖し、その矛先をそらそうと、北朝鮮核実験や新型ウイルス対策を口実に、治安・戦争体制づくりに躍起になっています。この攻撃の頂点が、法政大学「暴処法(暴力行為等の処罰に関する法律)」弾圧です。
 法大当局は、学内でのビラまき・立て看板設置・演説の禁止に抗議する学生を処分し国家権力と一体となって弾圧してきました。06年3月14日以来、のべ107人が逮捕され、24人が起訴、多くの学生が停学・退学などの処分を受けました。構内には多数の監視カメラが設置され、暴力職員と暴力ガードマンが徘徊しています。まさに「監獄大学」そのものです。ついには大学が「営業権」を振りかざし情宣活動も禁止してきたのです。むき出しの暴力と金もうけ——これこそ新自由主義大学の実態です。
 今回の「暴処法」弾圧は、正門前に出された看板を学生が破壊したことを理由にあげています。しかし、その看板は、大学に抗議して処分された学生の実名がさらされ、彼らの構内立ち入りを禁止する内容なのです。学生の誇りをとことん踏みにじる看板を出すこと自身、教育機関のやることなのか!
 みなさん! 法大当局がやっていることは全国の学校、職場で起こっていることとまったく同じではありませんか。これらの攻撃を打ち破ることにこそ、すべての労働者・農民・市民の未来があるのです。
 学生たちの勇気ある決起は法大3万学生の魂を揺さぶり、ついに4月24日、法政大学キャンパスで1500人の学生が決起しました。新自由主義攻撃を打ち破る決起が始まったのです。動労千葉をはじめ多くの労働者の姿もありました。
 日本の階級闘争は、戦前戦後一貫して、労働者農民の地の底からわき起こる怒りの決起と学生運動が合流した時に、体制そのものを転覆するエネルギーを爆発させてきました。戦後革命、60年安保闘争、三里塚、70年闘争もそうです。そして今回の4・24闘争。学生と労働者が一体となり、新自由主義を粉砕し革命にむかう巨大な歴史的うねりがついに開始されたのです。
 これに震え上がった支配階級は、全学連・法大文化連盟の組織壊滅を狙い「暴処法」弾圧にふみきったのです。戦前においても、1925年の治安維持法国内初適用は京都学連事件でした。
 しかし獄中の仲間たちは不当な弾圧をはねとばし、むしろ意気軒高と獄中から「外」に檄(げき)を飛ばしています。まさに日本労働者階級人民の誇りとも言える存在です。

 体制内指導部倒し労働者党の建設を

 革共同はこの宝のようなわれらが分身を必ず早急に取り戻します。
 私たちは今、資本主義が総崩壊する歴史的現場に立っています。GMやクライスラーの破綻は資本主義崩壊の象徴です。
 支配階級にはこの危機を解決する能力はありません。戦争と搾取で数十億の民を殺し地球を破壊しても、自分だけは生き残ろうとあがくのが帝国主義です。
 一方、革共同の階級的労働運動路線の実践、とりわけ動労千葉を軸にした日米韓国際連帯の前進は、日本革命−世界革命をたぐり寄せています。革共同は『前進』春季特別号で「国鉄闘争を基軸に4大産別決戦の前進で日本革命の扉を押し開こう」と、日本革命−世界革命に勝利していく革命戦略を提起しました。
 4大産別(国鉄・自治体・教労・全逓)は、戦前、労組が禁圧され戦争動員を担わされたように、帝国主義支配体制の要中の要です。しかし現在も帝国主義と最も激しく階級戦争を闘っている戦場が4大産別なのです。その核が〈戦争・改憲と民営化・労組破壊>攻撃と20年以上激突し意気高く闘い抜いてきた国鉄闘争です。なかでも国鉄1047名解雇撤回闘争と国労5・27臨大闘争弾圧(暴処法弾圧)との闘いがその柱です。
 国鉄闘争を軸にした4大産別決戦の前進で、プロレタリア革命へのゼネスト・蜂起が具体的課題になってきました。だからこそ民間産別と全戦線の闘い、労農連帯の決定的重要性も鮮明になってきました。
 重要なことは、これを可能にしたのは、70年代半ばに世界の資本主義が破綻して新自由主義に突っ込む中で、世界で唯一、動労千葉(労働運動)だけがこれと真正面から闘って勝利してきたことです。
 だからこそ麻生政権は動労千葉破壊に全力を投入しているのです。あえていえば、すでに自民党に土下座している「4者4団体」を、なお屈服させ国鉄1047名闘争破壊に必死になっている目的は一点、動労千葉破壊のためです。しかし動労千葉はこの攻撃をも、青年労働者の集団的加入をかちとることを原動力に日々粉砕しているのです。
 4・24法大闘争は動労千葉労働運動の実践が生み出しました。いよいよ動労千葉労働運動の勝利の地平をもって法大闘争を先頭に大攻勢にうってでる時です。
 日帝支配階級が統治能力を喪失する中で、今や連合・全労連、4者4団体、日共、カクマルなどの体制内指導部が帝国主義支配体制の最後の支柱となっています。北朝鮮スターリン主義への排外主義を宣伝しオバマを絶賛する日共、「北東アジアの非核1千万署名」なる下からの戦争動員体制づくりを担う連合指導部。腐りきった資本主義が生み出す現実に怒る労働者の決起を押しとどめているのが体制内指導部なのです。絶対に許せない! 日本革命−世界革命勝利の道は体制内勢力を打倒し、階級の指導部を形成することにあります。つまり強大な労働者党建設を労働者自身の手でつくり出すことにかかっているのです。
 革共同は、国鉄を軸にした4大産別を先頭に、すべての職場と学園にマル青労同・マル学同を建設し、階級的力関係を一変させ、巨万の労働者決起の水路を切り開きます。6・14−15連続闘争の歴史的爆発をかちとろう。
 同志のみなさん。そして、闘いを長年にわたり支えてくれた支持者のみなさん。『前進』読者のみなさん。ついに日本階級闘争は、革命が問題になる胸躍る時代に突入しました。だからこそこの情勢をつかんで離さず日本革命—世界革命を実現するために、とりわけ法大解放闘争を闘う獄中同志を奪還するための思い切った額の夏期カンパを重ねてお願いします。