2009年6月 1日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』08頁(2393号8面1)(2009/06/01)

団結ひろば 投稿コーナー

 5・16-18沖縄闘争に参加して 6・14デモで怒りぶつける 神奈川 北谷 海

 今回の沖縄で印象に残ったことが三つあります。一つ目は洞口さんが逮捕されたことです。
 織田君や法大の学生たちが逮捕されたことを聞いていたので、最初に洞口さんを沖縄で見かけた時はうれしい気持ちになりました。その日の夕方、洞口さんが国際通りのデモの後に逮捕されたことを聞きました。とても驚き、とても怒りを感じ、警察も法律もいったい何なのだろうと思いました。
 二つ目は県民大会で、主催者の男性の態度が変わったことです。
 私はその時にビラまきをしていましたが、その男性は初めはにこやかな態度で案内をしていました。しかし、何か騒ぎが起こりはじめ、見るとその男性と学生たちが口論になっていました。
 後で聞くと、主催者の男性は道州制反対の呼びかけをするなと言っていたということでした。道州制がどんな存在か、少し見えた気がしました。
 三つ目は、数多くの現場の労働者の声です。
 特に全国青年労働者交流会の時がそうでしたが、職場での理不尽極まりない状況の数々は、本当に怒りに堪えないものだったし、こんなに多くの職場がひどい状況になっているのかと驚きでもありました。
 6月14日には、自分の怒りとともに、沖縄で聞いた労働者の怒りも、デモでぶつけようと思います。

 5・16-18沖縄闘争に参加して 動労千葉派が主導権奪った 東海 熊田 亘

 沖縄行動の3日間は、今までになく道行く人びとからの注目も多く、飲み屋でも「このデモ見たよ」といういい反応もありました。
 また、県庁や那覇市役所前のビラまき、基地労働者へのビラまき、辺野古へのビラまきでも、道行く人びとが次から次へ受け取っていきます。沖縄の人びとから道州制への怒りがひしひしと伝わってきています。
 沖縄県民大会でもビラまきをした人に聞いてみましたら、ほとんど全員がビラを受け取ったということです。
 そういう中で県民大会の主催者はやばいと思ったのか、ついに動労千葉派に「道州制反対を出すな」と言ってきました。
 そして那覇のデモの後、警視庁が機動隊を用意して洞口さんを取り囲み、で令状を示すこともなく逮捕してきました。
 こういう形で弾圧してくるということは、われわれ(動労千葉派)がもうすでに体制内派から主導権を奪っているということだと思います。権力も体制内派の反応も、それに対する恐怖に違いないと私は考えます。
 みなさん、弾圧を恐れず、6・14−15へ総決起していきましょう!

 5・16-18沖縄闘争に参加して 「一体になれた!」と感動 群馬合同労組 中尾 実

 3回目の参加になりますが、今回の闘争ツアーは今までとは全然違うものだと実感しました。
 学生への弾圧、許せない! みんなのキラキラした顔を覚えているからよけいです。
 この闘争に行ったことで、自分の中でいろんなことがはっきりしました。いくつかあげると、県民大会での体制内指導部の腐り切った姿を本当に目の前にして、こいつらが労働者を押さえつけているんだということ。でも現場の労働者はそうではないってこと。
 ツアー解散後ですが、空港の喫煙室で、平和行進で南コースで歩いたという青年労働者が向こうから話しかけてきて(自分のバッグから赤い旗が出ていたのを見たらしい)、少しだけだけど話ができた。ありったけの思いで「労働組合は闘わなきゃいけないんだ」と訴えました。
 それと団結のすばらしさをあらためて身をもって体験しました。一人だと、本当に俺が思っていることが正しいのかな?と不安になることもあるからです。みんなで闘ったし、仲間の苦しみも聞きました。とにかく、俺の中では「一体になろう」「一体になれた!」って感動がありました。
 あとは、やりきったからこそ、自分の中で次の課題も明らかになりました。結論でいうと、もっと革命に確信をもってガンガン周りに声をかけようってことです。
 沖縄に行きたくても行けなかった仲間がけっこういます。その人たちとも一緒に行ったつもりで全力で沖縄から吸収できたと思います。大勝利だ!

 5・16-18沖縄闘争に参加して 怒りと行動で情勢つくれる 合同労組かながわ 秋田一雄

 沖縄現地での闘いで、労働者の怒りを真正面から提起し行動することで情勢をつくれると実感できました。
 沖縄現地での5・15に向けた闘い、法大闘争への暴処法弾圧などの情勢の中で、3日間の闘う方針が出された時に“よし、ここにいる仲間と団結して闘うぞ!”という気持ちになれました。
 1日目、「道州制反対、基地撤去!」という真正面からの訴えで、国際通りでの解放的なデモ。沿道のものすごい反応で完全に沖縄の怒りと結合できました。
 3日目に辺野古の各戸ビラまきをしました。その時、「表だっては言えないけれど、基地賛成の人なんかいない」という地元の方の話を聞き、確信できました。動労千葉のように現場の怒りに依拠して原則を貫いて闘う方針を出せば、労働者は必ず決起する、必ず団結できると。
 2日目夜の集会は決定的でした。冒頭、学生弾圧に対する、全学連の圧倒的な怒りのアピール、これが集会を牽引(けんいん)し、参加者が一つになって団結し、革命的高揚をかちとりました。
 私たちの団結した闘いに対して、暴処法による学生への弾圧、沖縄現地での拉致同然の洞口さん逮捕、さらには県民大会で主催者が「道州制反対」と言うなと暴力的に排除してくるなど、絶対に許せません。
 しかしこれは、矛盾を暴かれ、デタラメな弾圧に出てくるしかない資本家・国家権力とその手先の体制内労組の姿です。これに対する私たちの答えは団結です。弾圧に怒りを燃やし、5・15沖縄を闘い抜いた地平で6・14−15への組織化、大結集を実現しよう。

 市東さんの会主催の現地企画が盛大に 東京 田宮龍一

 5月17日市東さんの農地取り上げに反対する会(略称/市東さんの会)が主催する三里塚現地のフィールドワークに参加した。私も現地調査は初めてではないが、予想していた人数を上回る人びとが地元千葉県を中心に、東京、埼玉などから駆けつけた。特に農民の方々が多く参加したことは、うれしい驚きだ。
 あいにくの雨模様ではあったが、マイクロバスとワゴン車を連ねて、東峰神社、開拓組合道路、市東さんの耕作地(写真)、現闘本部など、現地攻防の焦点を見学。暫定滑走路北側では、東関東自動車道をまたぐ、約900㍍もの赤く巨大な鉄橋をかけた進入灯設置工事が行われていた。豊かな農村地帯が空港施設によっていびつに侵食されている現実に、あらためて怒りが募る。
 夕方からはガーデンパーティーが市東さんの離れの庭で盛大に開かれた。子どもたちも参加しての餅つき大会。つきたてのお餅や取れたての新鮮野菜がテーブルに並ぶ。本当においしい。市東孝雄さん、萩原進さん、鈴木謙太郎さんらがあいさつし、農民としてこの地で農業を続け闘っていくことを述べた。
 それに応えて参加者が次々とマイクを握り、市東さんの闘いとともに歩む意気込みを語った。日もとっぷりと暮れた中で、最後はシャンソンのミニライブ。農家の庭で、ジェット機の轟音にたびたび邪魔されながら聞くシャンソンは格別な味わいだ。威容を競うニューヨークの摩天楼を題材にしたアダモの曲も歌われた。それは今の欠陥空港にもあてはまる。
 市東さんの畑は無農薬野菜とともに、闘いに共感する多くの人びとを育んでいることを、強く実感した一日だった。

 モスト『資本と労働』とりあえず15冊注文 静岡 松田明男(61歳)

 わずかに159㌻の小さな本で、片手のてのひらの中で持てる。マルクスの『資本論』のわかりやすいダイジェスト。
 これを見て、ああ、これだ!とすぐに思った。そうだ誰でもこういうのが欲しかったんだ。もちろん、私も渇望していた。そして手中にした晩、一気に読み終えることができた。とてもいい。わかりやすいし、ヨハン・モストの「はじめに」から、章立ての順序も入りやすいし読みやすい。今の情勢ともよくかみ合っている。本当にいいのを出してくれた。
 第1章「商品と貨幣」は、価値についての抽象的な、いわば前提だから、たしかに頭に入ったような入らないような進み方で行くが、しかし、やはりここに、諸商品の価値の中身を、つまり商品の中には労働者の労働時間が詰まっているんだということを、はっきりと定めたところに第一の出発点があると思う。
 少しがんばって読み進んだら、その商品を生産する労働時間の中から、資本家がいかに抜け目なく、剰余価値のすべてをかすめとり、不当にもうけているか、本の中の数字を本といっしょに計算しながら進めばよくわかるだろう。原理がわかるというのは、こんなにうれしいことなんだ。
 そして最後までどんどん読むのは少しも難しくない。資本の無慈悲さも、資本家階級が労働者階級とは相いれない階級だということも、ぐんぐんと理解できるだろう。
 最後に、この社会の富のすべてはわれわれ労働者階級がつくり出している。なのにこの一方的な不公平な社会は何なのだ!と。
 私はこの本を売る、そう決めました。さっそく妻と2人の子どもに。そして兄と友人、また労働者の仲間に。とりあえず15冊注文します。
★新訳『資本と労働』(モスト原著)1000円/注文は前進社へ!