2009年9月14日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2407号6面1)(2009/09/14)

団結ひろば 投稿コーナー

 法大闘争がテレビに全国から熱い反響! 法政大学 久木野和也

 法大闘争に熱い注目が集まっています! 8月17日にテレビ朝日系列『ドキュメンタリー宣言』で法大闘争が放映されました。1カ月たちましたが、私たちには、反響に次ぐ反響が寄せられています。
 「テレビで見て知ってます」と署名に応じる街頭の反応! 放映直後の法大オープンキャンパスで「テレビを見ました!」「やっぱり、やってますね!」と声をかけてくる高校生たち。「獄中の仲間と久しぶりに会えた」と喜ぶ法大生。「まだ学生運動をやっているのか?」「法政がんばっているな!」という70年世代。「暴動のひとつくらいやって当たり前ですよね」という青年——。全国の人びとが法大闘争に注目した画期的事態だと思います。
 法大闘争が数百万、1千万の労働者・学生の前に登場したのです。3年間の法大闘争が、マスコミでも無視できない地平を築いてきた実感をもっています。
 とりわけ一番反応が良かったのは、洞口朋子さんや、今は獄中にいる文化連盟委員長の斎藤郁真君の2人の闘う法大生が、生き生きとカッコよく登場しているところです。彼らの一言一言に説得力があり、自分の信念を貫き通す姿にたくさんの共感が寄せられています。獄中の学生もあちこちに登場しています。
 「斎藤君はその後、元気でやっているの?」という反応も多くあります。21世紀の学生運動のリーダーとして、全国に鮮烈なインパクトを与えたと思います。 
 10月5日、7日から暴処法などで起訴された8学生の初公判が東京地裁で始まります。全国から傍聴闘争への熱い結集をお願いします。
 学生・青年の怒りが沸騰点に達している今だからこそ、学生運動がダイナミックに時代の最前線に躍り出るべきです。

 8・30情勢-京都でも学生が連日街頭宣伝 京都大学 碧海

 8・30情勢を引き継いで、京都でも学生が連日の街頭宣伝に打って出ています!
 とにかく、街頭は熱いです! 「これが革命運動だ……」という手ごたえがあります。暴処法弾圧粉砕署名を中心に、全学連大会や11月集会を訴えていますが、労働者・学生は本当に団結と行動方針を求めています。日和ったら最後、情勢にぶっとばされるという緊張感すら漂います。
 獄中の8学生は、文字どおり「階級の星」です。誰よりも団結と未来を語ってきた仲間が国家権力によって監禁されていることへの怒りが、すべてをハッキリさせます。「教育」が学生の未来をつくることであるならば、教育を奪還するとは、大恐慌・戦争を団結によってはね返すことにほかなりません。ここにこそ真の自己解放があります! 街頭で団結をアジる喜びをすべての労働者・学生に感じてほしい!
 「一人の仲間も見捨てない!」という法大闘争の真髄が、今ほど響くときはありません。8人の写真を目にした労働者・学生が次々と立ち止まり、署名・カンパに応じてくれます。動労千葉や文化連盟の話をすると「そんなものがあったのか!? 待っていた!」と言わんばかりに食いついてきます。レーニンが「組織! 組織! また組織!」と言っていますが、求められているのはこのような地をはうような実践です。
 わたしはこの革命の時代に生まれてきたことへの喜びでいっぱいです。7月国際労働者会議で、万国の労働者が団結を開始しています。今日までの労働者の流血の上に自分が立っているという誇りを胸に、11月1万に向けて突き進みます!!

 「政労使パートナー」路線許さず11月へ! 福岡・自治体労働者 M・S

 10年ほど前に亡くなった父は国労組合員だった。旧満州(中国東北部)で敗戦を迎えた父は、帰国後、国鉄の労働者となったが、職場でマル生運動というものが起こった。生産性向上運動というやつだ。
 いつどこにでもいるものだ、当局と一体となって点数稼ぎをする組合が。当時は民社党系の同盟が第二組合を組織し、この運動を推進した。これで父の職場の三十数人の国労組合員は、とうとう2人きりになってしまったという。
 父はなぜその時、国労に残ったのか。後年その理由を質(ただ)したことがある。答えは簡単、「俺たちの仕事は乗客や荷物を安全に時間どおりに運ぶことであって、当局の言いなりに職場の仲間と競争したり、裏切ったりして小遣い稼ぎをすることじゃない。戦争に駆り出され、生きて帰った時に誓ったのさ。まわりが流されても言うべきことは言わなきゃ」と。
 8月25日から熊本で開かれた自治労全国大会に参加して、父子2世代にわたるデ・ジャ・ブじゃないかとさえ思った。父の時代の国労と同じことが、分割・民営化の過程をさらに凶悪化して、今まさに自治労本部の手で行われようとしているのだ。「政・労・使パートナー路線」
 これに対し、労働者から明確にNO!が突きつけられた。「現場の労働者は日々当局相手に苦闘しているのに、その敵とパートナーとは何だ! これが労働組合の言うことか。自治労本部は絶対に許せない!」。自ら2割賃下げを提案し、道州制で自治体まるごと民営化し、日帝に膝(ひざ)を屈してお目こぼしを乞(こ)う自治労本部。こんなものは打倒するしかない。絶対反対の路線で闘おう。
 ところで、父の職場のマル生運動は間もなく破産し、職場の労働者は全員が国労に戻ったそうだ。原則的に闘えば必ず勝てるし、現場の労働者はそれを知っている。ただ行くべき道、団結して闘う仲間の姿が見えにくくされているから決起できないだけなんだ。
 だからこそ11月労働者集会の存在は決定的だ。道州制絶対反対・自治労本部打倒・11月労働者集会大結集をかちとろう!

 爆取デッチあげ弾圧大学で「講義」して 十亀弘史

 私たち「迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判」の被告は、時々、いくつかの大学に招かれ、自分たちの体験を話します。7月には私と板垣宏さんの2人が、都内にある大学のゼミと通常の授業で、同大学では3度目となる「講義」を行った。
 二つの「事件」の当時(86年)には生まれていなかった学生たちが、熱心に聴き、感想を書いてくれる。私たちは、デッチあげの経緯と構造から説き起こして、現在の社会の根底的な理不尽を明らかにする。当然に、法大弾圧の不当さとそれへの怒りも訴える。
 学生たちのこれまでの「感想」の一部を紹介したい。「アツかった。とても興味深い話でした。本当に冤罪は許されないと思った」「誰の目にも明らかなぐらいお粗末な冤罪だ」「日本の現状の怖さがまじまじ伝わった」「ビラを配って捕まるのは一体どういうことなんだろう? 言論の自由はどこに行ったんだろう?」「やっぱ国が腐っているなと思った」「こんな人権を無視するような国で人間らしく生きようとしたら、左翼になるしかないのでは……」「日本はファシズムに向かって突き進んでいる。やっぱりチェ・ゲバラが必要だ」
 学園には怒りが渦巻いている。法大に続く闘う学生はいつでも、どこにでも登場し得る。教室の青年たちは近い未来の同志だ。
 法廷の検察官と裁判官は真正面の敵だ。22年に及ぶ私たち(須賀・十亀・板垣)の裁判は、9月17日に差し戻し審における弁護側立証を開始する。各被告が憤怒をもって意見を述べ、弁護人が冒頭陳述を行う。
 ぜひ傍聴を!

 中国・ウイグル族は核にも怒っている! 東京 春川高夫

 中国スターリン主義の民族抑圧に苦しむ諸民族が連続的に決起しています。チベットの決起に続いてこの7月、新疆ウイグル自治区でも暴動決起が起こりました。これらの闘いは中国全土にわたって始まっている労働者や農民の大反乱と結合しつつ、さらに一層発展していくことは不可避です。こうした中国人民の決起と連帯していくことは、日本の労働者階級人民に課せられた重大な課題です。
 ところで、そのウイグル自治区では長年にわたって核実験が行われてきたことは、日本ではあまり知られていないようです。中国は1964年から1996年までに、ウイグル自治区ロプノルに建設した実験場で延べ64回、総爆発出力およそ20メガトンの核爆発を行いました。死亡人口は19万人と推定され、また、白血病やガンの発生および胎児に影響が出る人などは129万人と言われています。
 ロプノル実験場の南にはシルクロードで栄えた楼蘭(ろうらん)や敦煌(とんこう)があり、この地にも「死の灰」は降り続けていたのです。(ロプノルから北西1400㌔メートルには旧ソ連のセミパラチンスク核実験場があります)
 ウイグル族の決起は、こうした核実験に対する積年の怒りの爆発でもあることを、しっかりと受け止めなければならないと思います。
 私たちはこの8月、ヒロシマ・ナガサキでオバマ幻想や田母神反革命と断固対決し「全世界の労働者・民衆の団結で核廃絶を!」と闘いました。この立場をさらに強固にし、中国人民・在日中国人民と連帯して、「11月」の成功をかちとろうではありませんか。