2009年10月19日

労働者の総決起で勝つ 田中動労千葉委員長(三里塚)

週刊『前進』06頁(2412号4面3)(2009/10/19)

労働者の総決起で勝つ
 田中康宏動労千葉委員長の発言

 三里塚闘争は再び三度大決戦を迎えました。43年間、悪逆非道の限りをつくした国家権力と対峙し、空港建設反対、戦争反対を掲げて拠点を守りぬいている。こんな闘いは、国内はもとより国際的にも三里塚以外にありません。三里塚を巡る攻防が日本の階級闘争や労働運動にどれほど決定的な影響を与えるのか。この素晴らしい闘いを守りぬくことができるのかどうかが問われています。
 今の三里塚は、開港決戦時と似た構図にあります。1976年に成立した福田政権は二つの方針を掲げました。「空港開港」と「労使正常化」、つまり三里塚闘争をつぶし労働運動をつぶすということです。私たちはここで、ジェット燃料貨車輸送阻止闘争に全力で立ちました。この闘いは国家権力と激しく対決しながら百日間続きました。
 三里塚と連帯して闘うことは、労働組合をよみがえらせ、労働者が社会の主人公として登場できるかどうかをかけた、われわれ自身の闘争でもありました。この闘いがあったから戦後最大の労働運動解体攻撃であった国鉄分割・民営化に立ち向えた。ここが勝負だという時にいかなる立場をとるのかで未来が決まる。今がその時です! 
 私たちは、幕張支部にかけられた不当な組合つぶしの攻撃に対して10月1日、ストライキに立ちました。動労水戸も、この間3波のストに立ち上がっています。
 1047名闘争も正念場です。自民党にひたすら頭を下げて人道的解決を求めた4者4団体路線は、最後的に破産しました。しかし、道州制導入や派遣法の問題を巡って、結局あらゆる勢力がもう一回、分割・民営化の原点に引き戻されています。資本、4者4団体、そしてJR総連カクマル——こういう連中と断固闘いぬいてわれわれは1047名闘争勝利の旗を掲げます。
 動労千葉は11月1日、日比谷野音に1万人の仲間を結集し、1047名解雇撤回の旗のもとにあらゆる怒りを集め、民営化と労組破壊、改憲と戦争に立ち向かう全国の労働者の団結をつくろうと全力で取り組みを進めています。三里塚のこの決戦局面に本当に多くの労働者を現地に結集しよう。そして11・1集会に大結集をお願いします。