2009年11月23日

獄中8学生即時奪還! 賛同10万筆、保釈金5千万カンパを 革共同中央学生組織委員会

週刊『前進』06頁(2417号4面1)(2009/11/23)

獄中8学生即時奪還! 11〜12月闘争へ
 全国声明賛同10万筆、保釈金5千万円カンパを達成しよう
 革共同中央学生組織委員会

 11・1全国労働者総決起集会の勝利の地平から、ただちに8学生の年内奪還にむけて総決起しよう! 11・1集会で法大闘争が「教育の民営化粉砕!」というスローガンとともに、全世界の階級闘争の結集軸へと押し上げられた。民営化・労組破壊(団結破壊)と非和解で闘い、大恐慌をプロレタリア革命へ転化する全世界の労働運動、学生運動と法大闘争・全学連運動が結合した。そして法大闘争と国鉄1047名解雇撤回闘争が、民主党・連合政権打倒の大衆的基軸として日本階級闘争の中に打ち立てられた。この闘いを先頭で担い、09年決戦を根底で支え抜いてきたのが、獄中の8学生(新井君、内海君、織田君、恩田君、倉岡さん、斎藤君、冨山君、増井君)の存在だ。11月集会の勝利の力を全面的に解き放ち、8人の年内奪還に向けてあらゆる闘いをやり抜こう。

 日米の学生運動が11・1日比谷で団結

 「獄中の8学生を奪還せよ!」。これこそ、学生と青年の資本主義への怒りを全面的に爆発させる実践方針だ。獄中の8学生の存在こそ、全世界の青年・学生の怒りを最も体現している。カリフォルニア大学の学生は11月18〜20日に第2波ストライキに決起した。そのストライキ呼びかけ文では次のように訴えている。
 「学費値上げと人件費削減で7億㌦を『節約』した後に、大学当局は70の建設事業のために13億㌦を借り入れた。われわれの授業料は建設債のための担保にされてしまった。当局が優先しているのは、教育よりも建物の建設、人間よりも建設業だ」
 「学生、教官や労働者が重大な賃金カットと授業料値上げに直面している今、われわれは、大学が通常の運営を続けるのを許しはしない。それには団結が必要だ。部門は違ってもお互いを絶対に支えることを誓おう。学生は他のグループに報復が行われた場合、これに抗議し、行動に立ち上がらなければならない」
 この感動的かつきわめて戦闘的なストライキ決起宣言に込められている内容は、法大闘争で8人がつくり出してきた路線とまったく同じだ。そして、このストライキを闘うアメリカの学生が同志として11月集会に合流したのだ。新自由主義との対決をとおして、日本とアメリカで同じ敵と闘う学生運動が生み出され、11・1日比谷でひとつに団結したことは、300万学生の中にものすごい感動と共感をまき起こすものである。

 新自由主義大学粉砕へ闘う法大闘争

 法大闘争の原点こそ「一人の仲間も見捨てない」「処分絶対反対」だ。これは昨年4〜5月過程の、恩田君に対する不当処分をめぐる激しい学内攻防の中から生み出された。このスローガンを掲げて全学連と法大文化連盟はジャージ部隊との命がけの闘いに決起した。そして5月28、29日に38人が逮捕されながらも、警視庁公安部のすさまじい弾圧に勝利し、実力でキャンパスを解放してきた。
 全学連・文化連盟の闘いで打倒された平林総長体制に代わって登場した増田総長体制は、「自由と進歩」の幻想を振りまきながら、平林以上の新自由主義大学化と学生の団結破壊にのめり込んでいる。他方ではCSK(サークル支援機構)を体制内学生運動として育成し、学生支配の道具にしようとしてきた。まさに今の民主党・連合政権のもとで体制内労働運動を先兵とする道州制・民営化攻撃との闘いと同じだ。
 増田は今年3月に「大学の営業権」を掲げて「法大の周囲、半径200㍍以内での情宣活動禁止仮処分」を強行した。さらに経済的困窮によって学費が払えなくなった増井君を除籍にし、さらに「入構禁止処分」として各門に看板を張り出して名前をさらし、他方で株式投機の失敗で17億円の損失を出して恥じない法大当局!
 「施設管理権」と「営業権」をかたって大学を私物化する増田に対し、全学連と文化連盟は「新自由主義大学粉砕!」を打ち立てた。イラク反戦6周年全世界一斉行動3・20渋谷デモで恩田君は「われわれは黙っていない! 学園から自由を奪う市場原理主義を燃やして、壊して、ぶっつぶしてやる! まず最初は法政大学だ!」と熱烈な演説を行った。
 「大学の営業権を許すな」「新自由主義大学粉砕」「新たな処分絶対反対」を掲げて4・24の1500人集会をぶち抜いた。1000人の法大生が当局と警察の阻止線をぶち破って外濠校舎から正門前、外濠公園にあふれた。まさに「監獄大学の教室の中から反乱が起こった」(倉岡さんの意見陳述)のだ。
 この集会で斎藤君は「大学を取り戻せ! われわれの未来を取り戻せ!」と叫んだ。意見陳述で斎藤君は訴えている。「ビラも自由にまくことができず、そのことに抗議する者たちを大学からたたき出す法政大学は、もはや本質的に『大学』ではない。法政大学で行われていることは、学生を授業に縛り付けることによってなされる、法政大学のつくった鋳型の枠をはみ出ない、テストで点をとることばかりが得意な人材の製造にすぎない」「学生の可能性をおとしめ、未来を奪うことを許さない」「『大学の自治』の名のもとに施設管理権を乱用し、大学を私物化する法大理事会の罪こそ裁かれなければならない」と。

 労学共闘発展させ2010年決戦へ

 4・24闘争で爆発した怒りは、大恐慌下の大失業攻撃をぶっ飛ばし革命にまで突き進む300万学生の根底的な怒りだ。そしてそれは全社会の民営化のもとに労組(団結)破壊と非正規職化にさらされている労働者の怒りとも一つだ。ここに国家権力、ブルジョアジー、法大当局は根底的に恐怖した。そして戦前からの治安弾圧法=暴処法を適用して12人を逮捕し、法大学生運動の壊滅を狙った。しかし逮捕された全員が完全黙秘で闘い抜き、暴処法弾圧の狙いを粉砕し、4人を奪還した。
 この勝利の中で法大闘争は階級的労働運動との路線的結合を深めた。民営化と非和解で闘い抜いてきた動労千葉と団結し、国鉄1047名解雇撤回闘争と法大闘争が結合し、6・14−15の画期的な労学共闘が爆発したのだ。
 そして9月の全学連大会で「教育の民営化粉砕!」のスローガンを確立し、法大闘争は全世界の労働者・学生の結集軸へと押し上げられた。
 この闘いを先頭で担ってきた8人を年内に獄中から奪還する力こそ2010年決戦の爆発を切り開く。検察側立証のデタラメさとその破綻によって公判が長引いているが、そのことをも口実にして裁判所は長期の勾留を強行する構えだ。それは労働者階級の怒りの爆発におびえる民主党・連合政権の国家意志でもある。8人が必ずや、学生・青年の団結と怒りの決起の中心軸となることへの根底的恐怖である。
 だからこそわれわれの怒りの爆発で裁判所の思惑をもぶっ飛ばそう。実力で8人を取り戻そう。方針は鮮明だ。一つに「8学生を取り戻そう!」全国声明の賛同署名運動を、10万筆を目指して全国の職場とキャンパス、そして街頭で白熱的に推し進めよう。
 二つに、総額5000万円を目標に保釈金カンパ運動に猛然と突っ込もう。東京地裁はこの間の法大裁判において、一人あたり200万〜400万円もの超高額の保釈保証金を要求している。超高額保釈金への怒りもバネにして、のべ11人分(3人が二重起訴のため)の保釈金カンパ闘争を闘おう。
 三つに、洞口さんへの法大当局の新たな処分策動に、キャンパスから怒りを爆発させよう。
 四つに、強大な革命党の建設こそ決定的だ。11・1集会の総括の核心は、全世界の労働者・学生は反スターリン主義の新たな労働者党建設を切望しているということだ。機関紙を圧倒的に拡大し、1000人のマル学同、マル青労同を建設する力こそが8人を奪還する力だ。全国の学生、労働者のみなさん! 8学生奪還の11〜12月決戦に立とう!