2009年11月23日

4・24裁判 怒りの意見表明、法廷制圧

週刊『前進』06頁(2417号4面3)(2009/11/23)

4・24裁判 “権力者は恥を知れ”
 怒りの意見表明、法廷制圧

 11月13日、法大4・24解放闘争裁判の第3回公判が、東京地裁刑事第17部で行われた。
 検察冒頭陳述ではなぜ学生が逮捕・起訴されかつ長期拘留されているのかまったく不明であることを前回の法廷で弁護団・被告団から厳しく追及された検察は、意味不明の釈明を出してきた。実行行為に「など」をつけたあいまいな表現や、「事前共謀があった」とデッチあげて、自らの破綻をさらに自己暴露してきた。弁護団と被告団による、いっそう激しい追及が行われた。
 そして、前日に弁護団から保釈請求がなされたことを受けて、冨山小太郎君が火を吐くような怒りの意見表明を行った。「見せしめの長期勾留をやめよ。逃亡や罪証隠滅のおそれなどない。こんなデタラメで人間を拘禁する権力者は恥を知れ。仲間とも家族とも会えず独房に閉じ込められる気持ちがわかるか! 今すぐ保釈しろ」。
 続いて、内海佑一君が11・1労働者集会の勝利感あふれる総括を踏まえ保釈を要求した。登石郁朗裁判長が「関係ない話をするな」と抑えつけようとしたが、斎藤郁真君が「警察は取り調べで、おれたちにそういう話をしてくる。一番関係のある話をしてるんだ」と一喝した。
 倉岡雅美さんは、裁判の前日になって証人採用が知らされるという被告人無視の状況を弾劾した。増井真琴君は「自分は威力業務妨害と言われているが、検察によればキャンパスに入って笛を吹いただけというではないか! いつまで勾留する気だ。裁判所はこんな検察をこそ追及すべきだ」とこの裁判のあり方自体を弾劾した。
 冒頭1時間にわたる怒りの意見表明で、法廷は完全に制圧された。保釈を認めず、ひたすら学生を獄に閉じ込める裁判所は断じて許されない。
 法廷には、警視庁公安一課の江上潤が最初の証人として呼ばれた。江上は、4・24当日に外濠公園から法大生を無差別にビデオ撮影し、その後、学生アパートへの不当な捜索を行った人物だ。
 法廷で明白となったのは、「江上ビデオ」に加え、警察官小松浩志の撮影した「小松ビデオ」と、法大当局の誰かが撮影したという「SDビデオ」2点についても、江上ひとりの証言で採用させようと検察がたくらんできたことだ。
 江上ビデオでは、学生が「侵入」したとされる外濠校舎の中の様子が何もわからない。それで校舎の内側から法大職員が撮影したという「SDビデオ」を、撮影者を呼ばないままで採用させようというのだ。そのために、江上は「江上ビデオと同一の瞬間が、他のビデオ映像にも撮影されている」などと証言した。
 しかし、撮影者の名前も明らかにせず、入手方法も、撮影目的も伏せたままの映像に証拠能力はなく、法廷で見せることすら許されない。映像が合成されていたり、法大当局にとって都合の悪い部分がカットされている可能性も否定できない。
 この点を西村正治弁護人が鋭く指摘すると、登石裁判長は、「ビデオを見てみるまで関連性があるかないかは決められない」と、検察に助け舟を出し上映を許可した。こんなデタラメは断じて認められない。
 法大当局が、自らを国家権力と一体化させて、卑劣に姿も見せずに採用させようとしているSDビデオを粉砕するため、弁護人が次々と反対尋問に立ち上がった。破綻しきった江上尋問は次回も続行となった。裁判闘争を戦闘的に闘い、敵の破綻を暴き出し、全力で獄中8学生奪還に立とう。