2009年12月 7日

被告団のあいさつ

週刊『前進』08頁(2419号2面2)(2009/12/07)

被告団のあいさつ

 JR資本を攻め解雇撤回させる

 国労近畿地本兵庫保線分会・被告団長 富田益行さん
 向山被告は無罪、暴処法も共謀の立証も粉砕しました!
 今日の判決は、本当になんの立証もない判決です。判決文は、事件にいたる経過もかなり認定しています。私たちの闘いが憲法28条にもとづく団結権の行使であると認めざるをえなかった。「そこまで認定するんやったら無罪やろ!」と思いましたが、裁判官は自分の出世もあるのでしょう、どうしても有罪判決を下さなければならず刑法の「暴行」で罰金刑としました。被告団はただちに控訴しました。
 私たちは11・1労働者集会で「1047名解雇撤回闘争の責任勢力になる」と宣言しました。これからJR資本とガンガン闘って名実ともに責任勢力となり、1047名の解雇を撤回させる。今日はその出撃集会です。
 被告団は”JR資本と正面から闘って1047名の解雇を撤回させる”という路線を打ち立てて今日の判決を迎えました。この判決を見て、JR西日本資本は「どういう処分をするか」と必死で考えていると思います。12・3JR西日本包囲闘争からトコトンJR西日本本社を攻め、来年の尼崎闘争までの決戦を闘います。

 戦前にもこれほどの勝利はない

 国労近畿地本奈良電車区分会・被告団副団長橘日出夫さん 
 みんなの闘う団結が、ものすごい勝利をかちとりました。大恐慌の時代に突入し、大失業と戦争の攻撃の嵐が激しく吹き荒れる中で、労働運動の力で暴処法を粉砕した。
 これが、どれほどすごい地平なのか。戦前にもこんな勝利はなかった。ここに来るまでに全部つぶされてきたわけです。敵の攻撃のやり方を完全に粉砕しつくした。「ここにいる仲間にはそういう力がある! 自分たちの力に目覚めよう」と声を大にして言いたい。
 この勝利がいかに重要か、もう一点言いたい。民主党・連合政権は来年3月までに、1047名闘争と動労千葉—動労総連合、国労共闘を壊滅する大攻撃をしかけてきています。分割・民営化で貫徹できなかった国鉄労働運動解体という課題を貫徹することなしに、道州制導入なんてできない。この決戦にわれわれは、この大勝利の号砲をもって突入するということです。勝負の行方は、われわれの闘いにかかっています。このことに大いに確信を持って、4月までの国鉄決戦に猛然と突入しよう。被告団はその先頭に立ちます。

 全国を駆け巡り怒りに火付ける

 国労小倉地区闘争団 羽廣憲さん 
 罰金40万円の羽廣です(笑)。本当にふざけた判決ですよね。しかし、こんな判決しか書けないところまで敵を追い詰めたんです。”最高裁からわざわざ送り込まれた裁判長がこのザマかよ”と言ってやりたい。
 われわれは勝利したと断言できます。しかし、闘いはここで終わりではない。ここまでの闘いは序章に過ぎません。
 資本の攻撃がますます激しくなる中で、職場生産点での闘いが勝負です。私は被解雇者なので「解雇撤回」をどこまでも貫き、日本全国を駆け巡って労働者の怒りに火をどんどんつけていきたい。闘いは労働者に元気と勇気を与えてくれます。被告団の一員として先頭で闘い抜きます。

 “正義と勝利”はわれわれにあり

 国労近畿地本大阪事業分会 東元さん
 今日の判決をもって国鉄闘争は新たな段階に入りました。民主党・連合政権を打倒するアルキメデスのてこが国鉄闘争の中にある。1047名闘争はこれから輝きを増し日帝打倒までやむことのない闘いに入ります。
 7年間の裁判闘争は、有罪、無罪だけを争ってきたのではありません。階級裁判として、国鉄労働運動の未来を決するものとして闘ってきました。私たちの課題は鮮明です。1047名闘争の勝利に最後まで責任をとりきることです。では、いかに闘うのか? 6千万労働者階級の中に、どんどん分け入っていくことです。
 私たちの飛躍が待ったなしに求められています。私たちは本日の有罪判決を、JR資本、国家権力、国労本部、民主党・連合政権を倒す絶好のチャンス到来ととらえています。われわれの力で資本主義社会を葬り去らねばなりません。自らの闘いで革命情勢をたぐり寄せよう。今日の判決をもってその闘いの最先端に私たちは立ちました。正義と勝利はわれわれにあります。

 処分策動許さずJR資本攻める

 国労近畿地本大阪貨物分会 小泉伸さん
 「罰金20万円」のトップで発言します。1年3カ月も勾留しておいて、たった罰金20万円ですか!? 20万の罰金刑でも僕らは現職ですから処分は来る。JR貨物関西支社はJR西日本本社に間借りしてますから、12月3日の闘いをスタートにして、これから「大阪冬の陣」「大阪夏の陣」でJR資本を攻めます。
 闘えば必ず勝利できます! 1047名闘争に勝利し、全世界の階級闘争に打って出ましょう。

 尼崎事故を現場から糾弾しぬく

 国労近畿地本福知山分会 原田隆司さん 
 「月曜日は出勤だけど来れないかもしれない」と職場の仲間に言って公判に来ました。尼崎事故の責任を追及しているのは関西では国労共闘だけです。踏んではいけない虎の尾を何度も何度も踏んできた僕らが、会社からどれだけ嫌われているかは明らかです。
 こんな僕らが解雇処分にもならないのでは職場が締まらない。敵はなんとしても解雇したかったはずなのに、敵はこんな判決しか出せなかった。
 胸を張って職場に帰り、尼崎事故をさらに現場から糾弾していきます。職場の若者が「社長や幹部こそ尼崎の現場に立って頭を下げたらいいんだ」と大っぴらに口にできる職場にするために明日から頑張りたい。

 この勝利突破口に怒涛の進撃を

 国鉄闘争支援者 向山和光さん 
 「無罪」と聞いた時、ちょっと不思議な感じでした。検察の言う「首謀者」が無罪でいいのか、と(笑)。考えれば考えるほど偉大な勝利だと感じています。暴処法を粉砕したことは、今後の労働運動にとって、そして法大闘争にとっても決定的意味を持っています。
 「共謀」を粉砕したことも大きい。第一に、逮捕以来の完全黙秘・非転向の闘いが重要でした。さらに、昨年2月22日の旧弁護団解任の決起と新弁護団結成をもって、この勝利がかちとられたということをはっきりさせたい。この勝利を突破口に、来年4月尼崎闘争までの5カ月決戦に突入しよう。1047名解雇撤回、JR体制打倒にむけた怒涛(どとう)の進撃を開始しましょう。