2010年2月 8日

第2次再審勝利へ みやぎ「救う会」が面会

週刊『前進』06頁(2426号6面3)(2010/02/08)

第2次再審勝利へ
 みやぎ「救う会」が面会
 労組に星野闘争を持ち込もう
 陳述書・新証拠の学習会を!
 みやぎ星野文昭さんを救う会 青柳葉子

 私は、1月12日、徳島刑務所で星野文昭同志と面会することができました。1年前に刑務所の面会制限をかけられ、2日間、面会室の前まで行きながら会えずに悔しい思いをしましたが、今回は、心強いことに暁子さんと一緒でした。
 星野さんは張りのある元気な声で「やあ、やっと会えましたね」と言いながらさっそうと入って来ました。にこやかに包み込むような笑顔で、やさしいお人柄だと一瞬でわかりました。
 私からは、1週間前に急逝した仙台の東正策同志がこの面会報告を楽しみにしていたことを話し、『前進』に載る追悼文を読んで欲しいと言いました。
 一緒に面会した「みやぎ救う会」の仲間は全金本山労組のことを話しました。星野さんは、動労千葉と並んで全金本山が労働組合運動を牽引(けんいん)してきたことに励まされてきたと言ってくれました。

  陳述書への思い

 話が第2次再審請求に及んだ時、私が「星野さんの陳述書に感動しました。とくに71年の決起に至る思いがわかりやすかった」と言いました。すると星野さんは、「自分でも読み返してみてよい出来だと思った」と話され、そこから第2次再審請求書にかけた思いを熱烈に語ってくれました。
 「自分たちが70年代に闘ったころは、労働者階級が決起すると当たり前に確信していた。だが、権力の破防法弾圧やカクマルの襲撃以降、長く困難な時期があった。今はまた労働者が決起する時代になった。星野の闘いもこれまでの狭い殻を破って、労働者階級を信頼し労働者の中へ大きく入っていくことで展望が開ける。だから労働者が読んでわかるように努力して書いた」
 私は、星野さんは私たちと一緒に進んでいる。一緒に闘っていると感じ、涙が出そうでした。

  位置付いた71年

 『共産主義者』162号に載った「第25回全国委総会第2報告——綱領草案の意義と革共同建設の新段階突入」の中の半世紀にわたる革共同史を読んでいて、3全総から70年安保・沖縄闘争のところで、星野さんの闘った71年が私の中であらためて位置付け直せた気がしました。
 第2次再審請求書に出てくる事実認定と合わせて浮かび上がってくるのは、71年7月・9月の三里塚、11月の沖縄、渋谷、日比谷と続く大闘争の過程。その最先頭で、指名手配攻撃をもはね返して渋谷に向かうデモ隊のリーダーとして決起した25歳の星野さん。75年の不当逮捕とデッチあげ殺人罪による無期懲役攻撃で獄中35年。何がなんでも星野さんを取り戻さなければなりません! そのためにも労働者階級の中へ!
 昨年の動労千葉、動労水戸の勝利の地平、11月労働者集会の圧倒的な前進、国労5・27臨大闘争弾圧裁判の勝利、法大弾圧裁判8学生奪還の勝利! 労働者階級の決起とプロレタリア革命の展望に確信をもって、2010年は大胆に労働組合の中に星野さんの闘いを持ち込みましょう! 第2次再審請求書パンフは、その強力な武器となります。星野さんが魂を込めて労働者に訴えている陳述書を始め、新証拠27点の学習会をどんどん組織しましょう。
 星野さんと面会できた幸運に感謝して、星野さん奪還の闘いの先頭で頑張りたいと決意しています。