2010年2月22日

日誌 2月10日〜16日

週刊『前進』06頁(2428号4面3)(2010/02/22)

日誌 2010年 2月10日〜16日
 防衛相、普天間海外移設「難しい」/米軍がアフガン南部で大規模作戦

●韓国併合「民族の誇り傷つけた」
岡田外相は、ソウルの韓国外交通商省で柳明桓(ユミョンファン)外交通商相と、日韓併合条約締結から100年を迎えた今年の日韓関係や北朝鮮問題などをめぐり会談した。会談後の共同記者会見で、岡田は韓国併合について「韓国の人びとが国を奪われ、民族の誇りを深く傷つけられた出来事だった」と見解を述べた。(11日)
●イラン大統領「核爆弾製造も可能」
 イラン革命記念日にアフマディネジャド大統領がテヘラン中心部で行われた式典で演説し、濃縮度を20%に高めたウランの第1弾の製造に成功したと明らかにした上で、「もしわれわれが核爆弾を造りたいと望めば、造ることができる」「必要がないので造らない」と述べた。(11日)
●嘉手納統合も「選択肢」 長島防衛政務官はテレビ番組で、米軍普天間飛行場の嘉手納基地への統合案について「(騒音など)全体を減らしていくことができるという見通しが立つなら選択肢の一つだ」との認識を示した。嘉手納統合案をめぐっては、岡田外相も検討したが、事実上断念する意向を表明した経緯がある。(11日)
●F22通告なく4機飛来 米空軍嘉手納基地に米空軍最新鋭のF22戦闘機4機が飛来した。周辺自治体に事前連絡はなかった。同機は米アラスカ州エレメンドルフ空軍基地所属。嘉手納基地には昨年5月にも米バージニア州ラングレー空軍基地所属のF22Aが一時配備されていた。12日には神奈川県の米海軍厚木基地から戦闘攻撃機FA18Eスーパーホーネット3機が事前通告なしで嘉手納基地に飛来した。(11日)
●防衛相、サイパン、テニアンへの普天間移設を困難視 米軍普天間飛行場の移設先として社民、国民新の2党が北マリアナ諸島のサイパン、テニアン島を提案する意向を示していることについて、北沢防衛相は閣議後会見で「(沖縄からより)後方に展開して本当に抑止力が維持できるか。抑止力の議論が長引くと5月に結論を出すことがなかなか難しくなる」と述べ、両島への移設案に難色を示した。(12日)
●道州制ビジョン懇廃止へ 平野官房長官は衆院予算委員会で、07年1月から道州制導入に向けた課題を検討してきた政府の道州制ビジョン懇談会について「近々、廃止手続きに入る」と述べた。ビジョン懇が今年3月に提出を予定していた最終報告も「求めるつもりはない」。ビジョン懇は安倍政権下で道州制担当相の懇談会として発足。PHP総合研究所の江口克彦前社長を座長に、08年3月には「18年までに道州制に完全移行すべきである」とした中間報告をまとめている。(12日)
●アフガニスタンで米軍が最大規模の攻勢 アフガニスタン駐留米軍とアフガニスタン軍などが、反政府武装勢力タリバーンの支配地域である南部ヘルマンド州マルジャ地区で、約1万5千人規模の軍事作戦を開始した。2001年の開戦以来、最大規模。アフガニスタン軍が本格的に参加した共同作戦は今回が初めて。14日、米軍の誤射により民間人12人が死亡した。(13日)