2010年3月29日

広島 卒業式ビラで不当逮捕 極右と警察がねつ造

週刊『前進』06頁(2433号2面5)(2010/03/29)

広島 卒業式ビラで不当逮捕
 極右と警察が事件をねつ造

 3月19日、広島市内の小学校卒業式での「日の丸・君が代」強制反対のビラまきで広島県労組交流センター会員Aさんが不当逮捕された。
 この不当逮捕はビラまきを妨害しにきた極右団体・日本会議広島の蓼(たで)雅治による「暴行があった」という作り話による百パーセントのデッチあげ弾圧だ。蓼らは昨年8月6日の原爆の日に、核武装を主張する田母神俊雄元航空幕僚長の講演会を開き、ごうごうたる非難を浴びた連中だ。
 蓼はビラまきを行っていたAさんの前に立ちはだかり、Aさんが声を上げて抗議すると「殴ったな」と叫んで即座に携帯電話で110番した。さらに許しがたいのは、この蓼の作り話をそのまま受け入れ、即座にAさんを逮捕した安佐南警察署だ。
 これは国鉄1047名闘争解体攻撃や北教組弾圧と一体の、不起立闘争絶滅の弾圧だ。絶対に許さない!
 広島県労組交流センターは直ちに緊急抗議声明を発し、この日の卒業式で不起立闘争を貫徹した広教組組合員を先頭にして、百万人署名運動広島連絡会や婦人民主クラブ全国協とともに怒りに燃えて安佐南警察署への弾劾行動を行った。さらに今回の弾圧を引き起こした張本人である広島県教育委員会に対する追及行動も行った。在室していた教育次長は、卑劣にも秘書らを盾にして奧の部屋に閉じこもった。これが居丈高に「日の丸・君が代」を強制している連中の正体だ。
 怒りの反撃に打ちのめされた広島県警は23日午後、交流センター事務所への不当捜索を行い、交流センター議案書、ビラなどを押収した。
 だが弾圧は怒りの火に油を注ぐのみだ。翌24日に広島県内で行われた卒業式では、さらに2人の広教組組合員が不起立闘争に決起した。
 今回の弾圧は、「日の丸・君が代」と労働者階級との絶対非和解性をあらためて浮き彫りにした。そして「是正指導」による絶滅攻撃を打ち破って闘われてきた広島の不起立闘争の永続化が、資本・権力に決定的打撃を与える闘いとなることを示した。
 Aさんを直ちに取り戻そう!
 (広島・K)