2010年4月26日

外登法・入管法と民族差別を撃つ関西研究交流集会 実践に踏み込んだ1年

週刊『前進』06頁(2437号6面1)(2010/04/26)

階級的労働運動で入管体制粉砕を
 外登法・入管法と民族差別を撃つ関西研究交流集会
 団結し実践に踏み込んだ1年

 4月18日、第19回外登法・入管法と民族差別を撃つ関西研究交流集会が大阪・東成区民ホールで開かれた。集まった250人の誰もがこの1年、「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう!」のスローガンのもと実践に踏み込んできた自信にあふれていた。基調報告に立った国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告でもある国労奈良電車区分会の橘日出夫さんは、「分断を許さず、怒りを一つに団結し、民主党・連合政権を打倒しよう! 動労千葉が呼びかける1047名解雇撤回の全国大運動を進めよう。ここに階級的労働運動の力で入管体制を打ち破り、万国の労働者が団結する道がある」と力強く訴えた。(本紙・室田順子)

 労働者の街で

 「この労働者の街、大阪市東成区において歴史的な入管集会が打ち抜かれることをここに宣言します」——司会の京大生と民間金属労働者が力強く宣言し、3月に逝去された動労千葉の中野洋前委員長、全国実運動を先頭で担った高英三さん、林歳徳さんら先達の遺志を継いで闘いぬくことを確認した後、集会呼びかけ人を代表して末光道正さん(八尾市議)が開会のあいさつをした。
 「世界大恐慌下、私たちの営々たる階級的労働運動の実践がついに11月労働者集会を中心に隣の労働者である在日・滞日外国人労働者と団結する、そこに労働組合の重要な課題をすえるところまで来ました。その勝利の軸が第2次国鉄決戦です」と呼びかけた。
 全学連の訪米ビデオが上映され、訪米団の京大生、本慶圭佑(ほんげ・けいすけ)君が「全学連は歴史的な国際連帯を切り開いた。バークレーの学生たちと世界単一の労働者党をつくろう、世界革命をやろうと語り合った」と報告し、会場は一気に盛り上がった。
 「裁判員制度にとどめを!5・18全国集会」への結集を呼びかけるメッセージが紹介され、続く連帯のあいさつでは、大阪・星野文昭さんを取り戻す会が星野さんへの理不尽な懲罰攻撃を弾劾し、第2次再審闘争の勝利を訴えた。さらに、日本アラブ未来協会の田中博一さんがパレスチナとの連帯を、セイブ・ザ・イラクチルドレン広島の大江厚子さんがイラクの現状報告を交えて8・6ヒロシマ大行動への結集を呼びかけた。

 国鉄闘争軸に

 「改悪入管法粉砕、在留カードの導入を阻止しよう。世界は革命情勢です。国鉄と安保・沖縄闘争で民主党政権を打倒しよう」と基調報告は訴えた。これと一体のものとして、動労千葉の長田敏之書記長が国鉄1047名解雇撤回闘争を支援する大運動を呼びかけた(要旨別掲)。
 「入管収容所の壁を越えて」と題して、牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんが収容所での自殺が相次いでいること、強制退去執行中のガーナ人が成田空港の航空機内で死亡したことを報告、「日本の入管体制が彼らを殺している」と弾劾し、「アメリカの労働者がイラク反戦でイラクの労働者とともにストライキを闘った。こういう連帯闘争で世界を変えよう」と呼びかけた。ビルマ難民が強制送還におびえた収容生活の実態を訴え、「平和な世界をつくろう」と呼びかけた。なんぶユニオンの宮里勝博書記長、関西合同労組かねひろ運輸分会から闘いが報告された。
 続々と決意表明が行われた。国賀祥司泉佐野市議が道州制攻撃と「財政健全化」との闘いを報告し、5月市議選必勝の決意を述べた。部落解放同盟全国連西郡支部の岡邨洋支部長が「労働者を信じ、団結を拡大してきた」、八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長が「民営化攻撃を阻止し、3・31を突き抜けて数年越しの闘いに入った」と報告した。
 最後は勢いある青年・学生の発言だ。大阪市職の赤田由行さんが「安保闘争は常に青年・学生の闘いだった」と熱烈に4−5月沖縄闘争への総決起を訴え、全学連の冨山小太郎書記長が「労働者階級には民族や国境を越えて団結する力がある。団結は革命のエネルギーそのものだ。そのためあすから自分の現場で団結をつくっていこう!」。団結ガンバローとインターナショナルが響きわたった。