2010年4月 5日

1047名闘争の圧殺を許すな 4者4団体の一部幹部による闘争団つぶしの攻撃粉砕せよ 4・28沖縄基地撤去・安保粉砕へ

週刊『前進』08頁(2434号1面1)(2010/04/05)

1047名闘争の圧殺を許すな
 4者4団体の一部幹部による闘争団つぶしの攻撃粉砕せよ
 4・28沖縄基地撤去・安保粉砕へ

 国鉄1047名解雇撤回闘争の存亡をかけた歴史的な決戦が到来している。4者4団体の一部幹部は、解雇撤回の23年間の闘いを踏みにじり、売り渡す、これ以上ない大裏切りと圧殺の暴挙にのめり込んでいる。闘争団一人ひとりに解雇撤回をおろし、不当労働行為を容認させ、裁判継続を断念させる許し難いつぶし攻撃を行っているのだ。1047名闘争破壊を断じて許すな。闘う闘争団員つぶしの策動を粉砕せよ。国鉄闘争勝利への最大の正念場に、渾身の総決起をかちとろう。

 労働者の誇りと尊厳をかけ

 4者4団体の一部幹部は今、許し難いことに、不屈に闘う闘争団員に対し政治的「和解案」をのませるために、なりふり構わぬ脅し・恫喝と罵声(ばせい)を浴びせ、屈服を迫り、1047名闘争解体という奴隷の道にひきずり込もうとしている。こんなことがまかり通っていいのか。断じて否である。
 彼ら4・4派幹部は、政府=民主党・連合政権の意を体し、その先兵となって動いている。そもそも「全員一人残らず屈服させてこい。それが『和解案』調印の条件だ」ということが、かの4党合意の時と同様に、今回の政治和解の絶対的な条件であり、前提なのだ。なぜなら、政府・権力は、一人でも闘う闘争団員が残って、1047名闘争が不屈・非妥協の「三里塚のようになる」ことを死ぬほど恐怖しているからである。
 だがしかし、ここに4・4派幹部の恥ずべき転向と大裏切りの末路がある。「人道上の解決」という、労働者の闘う誇りと尊厳を放棄した「政治和解」など、金銭欲にまみれた地獄への転落そのものだ。あくまでも解雇撤回を掲げて闘う中にこそ、2000万青年労働者、6000万労働者の大義と誇りと未来がある。これこそが動労千葉とともに闘い抜いて国鉄闘争に勝利する唯一の道なのである。
 検修全面外注化4・1実施を阻止して、JR体制打倒・国鉄決戦勝利の巨大な展望を切り開いているまさにこの時に、4・4派幹部たちが、23年間にわたり闘い抜かれてきた1047名闘争を、解雇撤回も国家的不当労働行為への謝罪の一言もない「和解」を受け入れ、1047名闘争=国鉄分割・民営化反対闘争を戦後労働運動史上から消滅させることなど、労働者の階級的誇りと尊厳にかけて、断じて認めるわけにはいかない。
 今まさに日本労働運動、いや国際労働運動の命運をかけた最大最高の激突情勢が訪れている。世界大恐慌が激化し深化・発展している歴史的な大情勢のもとで、全労働者階級の団結と未来をかけた新たな1047名闘争の大爆発へ、不撓不屈に前進しよう。4・4派一部幹部による闘う闘争団員つぶしの卑劣な攻撃を粉砕し、今こそ国鉄闘争勝利の新たな全国大運動に突撃しよう。
 動労千葉は、「この局面で絶対に国鉄闘争の火を消してはならないとの趣旨で全国大運動を呼びかける。これは戦後労働運動の限界をのりこえる闘いだ」(田中委員長の3・20アピール)という新たな闘争宣言を発した。団結して闘えば絶対に勝利できる。政府・権力と4・4派幹部が一体となって進める「政治和解」を敢然と拒否して闘う国労闘争団員の血叫びと、動労千葉争議団の不屈の団結に応え、職場生産点での闘いと一体で、国鉄決戦勝利への全国大運動を、大恐慌下の階級的労働運動の発展をかけて推進しよう。

 外注化4月実施阻止の地平

 1〜3月闘争の決定的な地平は、動労千葉ストライキの威力と動労千葉派の総決起、そして何よりも平成採の青年労働者の怒りの爆発が検修・構内業務全面外注化の4月1日実施を破綻に追い込んだことだ。
 動労千葉は、2000年に出された「ニューフロンティア21」を「第2の分割・民営化攻撃」としてみすえ、95年日経連プロジェクト報告の「9割の労働者の非正規化」攻撃のJR版だと訴えて闘い抜き、シニア制度や外注化攻撃を粉砕し、勝利してきた。検修・構内業務全面外注化は、追い詰められたJR当局が動労千葉の組織破壊を狙い、大恐慌下の資本の延命を狙った大攻撃だ。
 これに対し動労千葉は、反合・運転保安闘争を復権させ、青年労働者の未来を奪う大攻撃である外注化攻撃の本質を暴き、ストに決起し闘い抜いてきた。まさにこれが動労千葉の平成採のみならず、JRの全青年労働者の心をとらえ、怒りと結合し、01年以来、千葉では阻んできた外注化を、今回JR東日本全体で阻止するという決定的勝利を握りしめるにいたったのだ。これは国鉄闘争勝利・JR体制打倒の決定的情勢である。
 動労千葉は「『外注化』は究極の合理化攻撃だ。JRを数百の子会社・孫会社に分割し、無数の労働者を非正規職に突き落とす攻撃だ。それがもたらすのは第2の尼崎事故である」(第1波ストライキ『闘争宣言』)と弾劾し、「この闘いをやりぬけば、今はまだ団結する手立てを見いだせていない無数の労働者の怒りの声が堰を切ったように流れ出す。今日はまだおとなしい労働者の大反乱が始まる」という確信に燃えて闘った。
 検修全面外注化に反合・運転保安闘争で反撃する動労千葉の闘いは、JRを始め4大産別や全産別の、とりわけ青年労働者の心をとらえ、動労千葉を牽引(けんいん)者に全国の職場からの大反乱を切り開きつつある。1047名解雇撤回と検修外注化阻止は、大恐慌下の戦争と大失業、民営化、労組破壊と闘う全労働者に団結と勝利の展望を指し示している。
 国鉄決戦を先頭とした1〜3月闘争の豊かで巨大な勝利の地平を打ち固め、国鉄、沖縄、三里塚、法大を激突拠点とした4〜5月闘争へとさらに猛然と進撃しよう。

 4〜5月闘争に進撃しよう

 3月30日、官房長官・平野は「海兵隊は沖縄に必要」と公言した。他方で米帝も「普天間問題は日本による米軍基地供与を規定した日米安保条約6条の核心に行き着く。(普天間移転が)実現できないなら条約自体の信頼性にかかわる」と言い続けている。今や沖縄労働者の怒りと闘いの爆発によって、日米安保体制が根底から激震している。
 普天間基地の移設問題とは、本質的により巨大な新たな侵略出撃基地の建設だ。大恐慌と世界戦争情勢下で、基地移設は「県内」か「県外・国外」かという論議自体、日米安保とは戦争であり、沖縄米軍基地はイラク・アフガニスタンや北朝鮮への侵略出撃拠点であるという核心問題をはぐらかすものだ。問題は70年決戦がそうであったように、戦争絶対反対と日米安保粉砕である。
 「安保条約改訂」と60年闘争から50年。70年安保・沖縄闘争の最大テーマとしてあった「米軍基地撤去、沖縄奪還=安保粉砕・日帝打倒」の戦略的スローガンを新たに復権、発展させ、体制内指導部の制動と裏切りをのりこえて、階級的労働運動の力で、沖縄米軍基地撤去・日米安保粉砕、民主党・連合政権打倒の闘いの大爆発を切り開こう。体制内勢力の総屈服を粉砕し、4・25沖縄県民大会に決起し、本土での4・28沖縄闘争の大爆発をかちとろう。5・15沖縄決戦に突き進もう。
 JRでの事故の続発と安全崩壊に対し、反合・運転保安闘争の全国的復権をかけて、4・25尼崎現地闘争に怒りの決起をかちとろう。
 3・28三里塚闘争の大高揚の地平を引き継ぎ、市東孝雄さんの農地死守!団結街道の廃道化阻止!へ、臨戦態勢で闘おう。
 戦争と「教育の民営化」の攻撃に全面的に対決し、学生戦線の4月新歓闘争と4・23法大解放闘争に決起しよう。
 マル青労同・マル学同1000人組織建設を一切の総括軸にして、機関紙活動を圧倒的に強化し、強大な革共同をつくろう!