2010年4月 5日

法大弾圧裁判 3月17日、3月25日

週刊『前進』08頁(2434号8面3)(2010/04/05)

法大弾圧裁判 3月17日、3月25日

 4・24弾圧 元教員が熱く語る “自治は社会運動を含む”

 法大4・24解放闘争裁判の第12回公判が3月17日、東京地裁刑事第17部で行われた。
 この日、倉岡雅美さんに停学1年の不当処分を出すための教授会が行われていることに、倉岡さんから意見表明が行われた。「教授会は理事会の言いなりで4・24集会を理由とした不当処分を行おうとしている。一体で弾圧する裁判所と教授会を絶対に許さず闘う」
 前回に続き、増井真琴君への被告人質問が行われた。被処分者がサークル員にいるだけで施設貸し出しや予算が奪われるなどの弾圧を体験する中、増井君は文化連盟の常任委員を務め、学生自治活動を先頭で担っていった。「自分たちのことは自分たちで決めるという新しいあり方に衝撃を受けたからだ」
 学生自治を憎悪し暴力支配に手を染めた法大当局に対し、法大生の怒りが4・24集会として噴き出したのは必然だ。増井君は不当な長期勾留を行った裁判所と法大当局への怒りをたたきつけた。
 続いて、冨山小太郎君の被告人質問が行われた。冨山君は「学生自治を貫くことは学生運動そのものだ。弾圧に抵抗し、学問・大学を闘いとることで、新たな大学はつくられる」と、金もうけの手段へと落ちた大学を根本的に変革していく決意を述べた。
 さらにこの日、弁護側証人として遠藤比呂通弁護士が法廷に立った。遠藤氏は東北大学の教員として憲法学を教え、その後弁護士となったユニークな経歴を持っている。教員時代にサークル部室等への捜索に立ち会い、機動隊を写真撮影していた学生が不当逮捕される事態に直面し、「大学の自治とは何かを真剣に考えさせられた」と述べた。「黙って見ているだけでは大学の自治は守られない。批判的理性をもって社会に働きかけることが学問の自由には含まれなければならない」
 さらに遠藤氏は、学生自治や学生運動に敵対してきた東大ポポロ事件最高裁判決への批判を展開した。「松川事件を題材とした学生演劇が『実社会の政治的社会的活動に当たるから、大学の学問の自由と自治に含まれない』とし、公安警察の介入を擁護した最高裁の判断基準は、その後の差し戻し審で事実上否定されている」「本件において大学の自治を侵害したのは被告人らではなく、大学当局および警察であったという見地からの判断を裁判所が行うべきだ」と力強く宣言した。
 熱意あふれる遠藤氏の証言は、被告団とすべての法大生を激励し、法廷を圧倒するものとなった。検察官は、反対尋問を一言も発することができなかった。
 次回、4月20日の公判では法大生の洞口朋子さんが証人に立つ。圧倒的な傍聴を訴える。

 暴処法弾圧 「最重要証人」を粉砕 玉聞証人のウソを暴く

 法大暴処法弾圧裁判の第11回公判が3月25日、東京地裁刑事第1部で行われた。裏切り者、玉聞(ぎょくぶん)祐樹に対する3回目の反対尋問が続行された。
 冒頭、恩田亮君が意見表明に立ち「本件は06年3・14以来の一連の政治弾圧だ。法治国家が聞いてあきれる。前回までの玉聞尋問を見ても、犯罪のねつ造そのものだ。公訴棄却せよ!」と力強く訴えた。
 玉聞に対して木下徹郎弁護士を先頭に反対尋問が開始された。弁護団は、事前に法大で現地調査を行い、デッチあげを絶対に許さない構えだ。
 まず、玉聞自身が「当日は2㍑以上のビールを飲み、かなり酔っぱらっていた」ことを認めた。まともな記憶がなかったのに「10㍍後ろから何かを蹴飛ばしているように見えた」などと、事件のことだけは覚えているかのように言う。こんなデタラメは通用しない。
 実際に、その時の居場所を見取図に記入させると「よくわからない」と大きな円を書くことしかできない。公判前に裁判所で作成した裁面調書では「20〜30㍍後ろ」などと言っていたのに、より近くで見たことにするためごまかしたからだ。
 また、裁面調書には「正門前でもなぐったり蹴ったりしているのを見た」とあるのに、主尋問で一切触れなかった事実を指摘されると、「正門の前は見ていない」と矛盾をさらけ出した。体験していないことを話している証拠だ。
 その他にも、以前の供述と矛盾したり、時間が立つほどに説明が詳しくなる不自然な点がいくつも指摘された。ついには「事前の打ち合わせで言われなかったことは証言していない」と、矛盾は検察官のせいだと開き直った。こんなでたらめが許されるわけがない。
 さらに、監視カメラの画像で「顔の構成や顔立ちがわかる」などとするデッチあげ面割りのペテンが暴かれた。画像を示して顔の特徴が出ているか聞いても「これではなんとも言えない」と繰り返すだけだ。不鮮明な画像に教え込まれた名前を当てはめていたことは明白だ。
 玉聞は答えにつまるととぼけたり、「わかりませーん」とふざけた態度をとるなど腐敗した人格をさらけだした。
 検察官のシナリオをしゃべる「最重要証人」は完全に粉砕された。暴処法弾圧に屈した裏切り者を打倒し、弁護団と被告団の団結はさらに打ち固められた。
 デッチあげ立証の破産は明白であり、これ以上は無意味だ。直ちに公訴棄却せよ。