ZENSHIN 2000/09/25(No1974 p06)

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週刊『前進』(1974号5面1)

 全学連大会
 有事立法・改憲阻止を宣言
 沖縄・名護新基地建設阻止を誓う

 ”10・8−10・21から11月へ進撃”

 全学連第六〇回定期全国大会が九月四〜六日の三日間、東京で行われた。今回の大会は、二十一世紀冒頭の大激動−米・日帝国主義の朝鮮・中国侵略戦争の切迫と革命的情勢の急接近に対し、沖縄・名護新基地建設阻止闘争と有事立法・改憲阻止決戦を二〇〇〇年後半−二十一世紀冒頭の一大階級決戦方針として確立し、さらに十一月労働者集会五千人大結集の実現と国立大学の独立行政法人化阻止を、全学連運動の決戦方針として打ち立てた。全学連は新たな飛躍をかけて、直ちに第三次沖縄現地行動隊を送り出すとともに、臨検法案阻止の国会闘争、十・八三里塚闘争、十・二一全国統一行動、十一月労働者集会の大爆発へと総決起を始めた。

 2000年後半戦の三本柱確立

 今回の全学連大会の決定的意義は、日帝の改憲攻撃=戦後体制打破の大攻撃との真っ向からの対決を宣言したことである。しかも日帝の改憲攻撃の大きさをはっきりさせたことで、革命的時代認識のより一層の深化がかちとられ、名護新基地建設阻止と有事立法・改憲阻止を始めとする二〇〇〇年後半の決戦方針とその革命的展望が鮮明にされたことである。
 全国の闘う学生は、九・三治安出動演習粉砕闘争を闘い抜き、権力の弾圧体制を打ち破って大会に結集した。大会実行委員長のあいさつと議長団選出に続き、中央執行委員会から大会議案が提起された。
 大山尚行委員長は「本全学連大会の最大の任務は、二〇〇〇年後半の決戦方針を鮮明に打ち立てることだ」と訴え、@沖縄・名護新基地建設阻止闘争と有事立法・改憲阻止決戦を二〇〇〇年後半−二十一世紀冒頭の一大階級決戦の柱として闘うこと、A十一月労働者集会五千人結集を実現すること、B国立大学の独立行政法人化阻止の一大決戦を、二〇〇〇年後半決戦の三つの柱として提起した。
 そして「九九年−二〇〇〇年前半戦の総括の核心は、日帝の体制的危機の深まりと戦後体制打破の攻撃の全面化、それとの激しい激突の中で、社・共に代わる階級的指導部の登場、全学連の闘いの前進のいかんが階級闘争の主体の側の情勢を規定していることだ。沖縄サミット粉砕決戦の勝利がそのことを鮮明に示した。今大会で提起する二〇〇〇年後半戦の三つの柱は、まさに全学連の飛躍をかけた挑戦だ」と訴えた。
 続いて内外情勢を西本吉伸副委員長が提起した。
 「二十一世紀の大激動情勢とは、戦後世界体制の全面的崩壊の最終局面の到来である。帝国主義は、スターリン主義の危機と崩壊の問題を媒介に、基本矛盾を全面的に爆発させる以外にない。それは米帝バブル崩壊−二九年型世界大恐慌の現実化と日米争闘戦の非和解的激化であり、『中国大乱』情勢と米・日帝国主義の朝鮮・中国侵略戦争への突進と革命的情勢の急接近である」
 「重大なことは、日帝が体制的危機の激化にのたうち、そこから沖縄圧殺=ガイドライン貫徹攻撃と有事立法・改憲攻撃を柱とする戦後体制打破の攻撃をあらゆる方向から激化させていることだ。その中でファシスト石原が国家主義・排外主義を扇動しながら戦後体制の反動的打破の攻撃の先兵として、森政権を激しく突き動かしている」
 「他方で、帝国主義の戦後世界体制を突き破る国際プロレタリアート人民の闘いが、南朝鮮・韓国人民の闘いを始め全世界で爆発している。この闘いと一体で、日本プロレタリアート人民の決起が、既成勢力の総転向・総屈服を突き破って開始されている」
 さらに西本副委員長は、「このような情勢の中に、労働者階級が立ち上がり、大衆闘争の力で歴史を切り開く時代が来たということを確信する」と熱烈に訴え、「闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱へ」「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」のスローガンが、時代を切り開く道筋だと力説した。

 国立大学の独立法人化阻止を

 続いて任務・方針を内山佳久書記長が提起した。
 まず有事立法・改憲阻止決戦について、「第三次安保・沖縄闘争とならぶ朝鮮・中国侵略戦争絶対阻止の大決戦の柱であり、二〇〇〇年−二十一世紀冒頭情勢を革命的に切り開く一大階級決戦の柱である」と強調、今秋臨時国会への臨検法案の提出、来年通常国会への有事立法提出、教育基本法の改悪、この粉砕を有事立法・改憲阻止決戦として闘うことを呼びかけた。
 次に名護新基地建設阻止の方針について、「沖縄闘争の新たな段階として切り開こう。沖縄闘争は、破綻(はたん)が明らかとなったSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)路線のごり押しに対して、非和解的な闘争をたたきつける段階に入っている」ことが鮮明に提起され、九月名護市議会での岸本市長の移設受け入れ表明の白紙撤回、「代替施設協議会」の粉砕、第三次沖縄現地行動隊への決起を呼びかけた。
 ここで提起を井上亮副委員長に交代、十一月労働者集会五千人の大結集方針について、「階級的労働運動の前進はわれわれ全学連運動の目的である。全学連は、沖縄や三里塚をとおして階級的・戦闘的に形成されてきた。今こそ動労千葉・国労闘争団を始めとする労働者の闘いに学び、ともに立ち上がっていく中で、全学連運動の飛躍と強化をかちとろう」と提起した。
 さらに「国立大学の独立行政法人化とは、日米争闘戦と日帝の体制的危機の激化の中で、大学を対米争闘戦と侵略戦争に動員しようというもの。大学の戦後的あり方を反動的に転覆し、全学連を先頭とする戦闘的学生運動を解体しようとする大攻撃だ」と述べ、国立大学の独立行政法人化阻止へ十一月全国国立大学の統一行動を最大級の大衆行動として闘い、一大決戦に押し上げることを訴えた。
 そして、労働者階級人民の闘いと怒りに包囲され、いよいよ危機を深めるファシスト・カクマルとJR総連カクマルを二〇〇〇年後半決戦の大爆発の中に引きずり込み、完全打倒していく闘いを圧倒的に前進させることを強調した。そして、全国学生運動の大再編情勢を促進し、大衆運動の爆発、学生自治会の建設をかちとろうと提起した。
 大会冒頭、来賓の北富士忍草母の会事務局長の天野美恵さんと三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長の北原鉱治さんがあいさつ。天野さんは「沖縄サミット粉砕決戦で、全学連はすばらしい闘いをした」と全学連の闘いをたたえ、十一月北富士米軍演習阻止闘争を訴えた。北原さんは「今こそ、若い者が立ち上がらないといけない」と檄(げき)を飛ばし、十・八三里塚現地闘争への大結集を呼びかけた。

 大衆闘争組織化めぐり論議

 大会一日目、大学報告が行われた。まず、法政大の一年生から闘いの報告を受けた。「二〇〇〇年前半の全学連最大の闘いとして、サミット決戦を打ち抜き、世界を揺るがすデモを実現した。ファシスト石原の九・三治安出動演習との闘いは、在日アジア人民の血叫びに真にこたえる学生運動が問われた。学生から出された意見と真っ向から切り結び、その格闘の中から労働者階級の立場を鮮明にさせた扇動をつくりあげ、ついに同じ一年生がビラを見て決起した」という報告に拍手がわき起こった。東北大、富山大、京都大、山形大、大阪市大、広島大、九州の学生からも、大衆闘争の爆発をかちとってきた教訓などが報告された。
 大会二〜三日目、議案をめぐって熱のこもった討論が行われた。まず九州の学生が有事立法・改憲阻止決戦の重大性を訴えた。
 「改憲攻撃は、すでに重大な段階に入っている。憲法調査会では、九条改悪と早期改憲が叫ばれている。ファシスト石原は『憲法を破棄しろ』と言っている。九・三演習は改憲攻撃そのものだ。日本共産党は、『わが党は、一貫して、わが国が自衛権を有するという主張をしている』と言っている。この実に許しがたい現状を何としてもぶち破らなければならない」
 「日帝の改憲攻撃は、戦後体制打破の最大級の攻撃である。その大きさ、激しさをはっきりさせなければならない。だが、それは同時にまったく絶望的であり破産的だ。日帝は、時代の転換に対して能動的に対応しないと大変だという論理で改憲を打ち出してきているが、それは、対米矛盾の極限的な激化を引き起こし、日帝の体制的危機をますます深めていくものでしかない。この対米矛盾の問題を最大の根拠としつつ、対アジア、対労働者人民において危機と矛盾を爆発させざるをえない。改憲阻止決戦は第三次安保・沖縄闘争とならぶ日帝打倒への決定的闘いだ」

 教育基本法の改悪と対決

 続いて広島大の学生が、「教育改革・教育基本法改悪は、愛国主義と天皇制教育で、侵略戦争の銃を握る人間をつくり出す攻撃。奉仕活動義務化と予備自衛官制度は、学徒動員・徴兵制そのものだ。ファシスト石原の『心の東京革命』との対決が決定的」と訴えた。
 東北大の学生は、「沖縄闘争は、新たな段階に入った。名護新基地建設阻止の闘いは、安保をズタズタにし、朝鮮・中国侵略戦争を阻止していく闘いだ。日帝と沖縄の非和解性が突き出されている中で、日本階級闘争にとって、沖縄人民との連帯がますます重要になる。また沖縄闘争は、韓国の在韓米軍基地撤去闘争との連帯など、新たな国際主義・国際連帯の地平を切り開いている。゛安保・沖縄全学連゛として、責任を取って闘おう」と訴えた。
 さらに沖縄から参加した学生が「沖縄闘争の新たな段階において、沖縄イニシアチブ論との対決が重要だ。この論は、沖縄の主体性を装いながら、実はこれを踏みにじり、日帝の利害に徹底的に従属させる『基地との共存・共栄』の思想だ。この奴隷の思想を粉砕して、名護新基地建設阻止に立とう」と提起した。
 ここで法政大の学生から「二〇〇〇年後半決戦は、始まった国際連帯をさらに貫けるかどうかが問われている。南北分断打破・革命的統一に向け立ち上がった朝鮮人民の闘いに学び、さらに在日朝鮮・中国・アジア人民の存在に学び、彼らと固く結んだ闘いを全学連がけん引していこう。同時に、具体的連帯の環である入管法・外登法|入管体制との闘いを後半決戦と一体のものとして闘っていこう」と重要な提起がなされた。さらに法政大部落解放研究会が、部落差別との闘いを訴えた。
 続いて京都大の学生が「国労闘争団を守り抜き、ともに国鉄決戦勝利へ闘おう。連合や全労連の裏切り指導部のもとで、苦闘する労働者階級を獲得する闘いとして十一月労働者集会の五千人結集を実現しよう。全国学生に労働者集会の大結集を訴え、労働者とともに闘う学生運動をつくりだそう」と、十一月労働者集会の意義と決起を訴えた。
 さらに東北大の学生が、独立行政法人化攻撃について「独法化は、帝国主義間争闘戦を担う大学につくり替える攻撃であり、改憲と一体だ。その核心は、学生自治・学生運動の圧殺であり、独法化阻止の闘いは、全学連の存亡がかかっている大決戦だ。日共とカクマルの敵対を粉砕し、全国統一行動をかちとろう。この中でこそ、学生自治会建設の闘いを決定的に前進させよう」と呼びかけた。
 また特に、法政大の学生が「日帝の朝鮮・中国侵略戦争を止められるかどうかの決戦だ。ファシスト石原は、九・三演習で、血を流してでも侵略戦争をやると宣言した。アジア人民との連帯にかけて闘おう。日本労働者階級人民は、その階級性をたたき折られていない。三〇年代階級闘争の敗北をのりこえる闘いの指導部が必要だ。今こそ反スターリン主義を掲げ、ファシスト・カクマルと血を流して闘ってきた全学連の登場を。その闘いこそ、二〇〇〇年後半決戦の三つの柱の闘いだ。全学連の飛躍をかけて闘おう」と強調した。
 以上のような議論をとおして、参加者全員が二〇〇〇年後半決戦のそれぞれの内容の意義と飛躍性を確信をもってつかんでいった。
 二日目の来賓あいさつでは、部落解放同盟全国連の代表が「全国の大学に部落差別と闘う全学連がほしい」と訴え、十・三一狭山中央闘争への決起を呼びかけた。革命的共産主義者同盟からは、天田三紀夫書記長が連帯のあいさつを行った(別掲)。
 大会三日目は、動労千葉の労働者、結柴誠一杉並区議、全国沖縄青年委員会の新城峯子委員長が来賓あいさつを行い、十一月労働者集会五千人結集、石原打倒の二〇〇一年都議選、名護新基地建設阻止を訴えた。

 階級闘争の主流派へ決意

 最後に大山委員長が討論のまとめを提起した。
 「大会議案を武器に、直ちに後半決戦に突入しよう。十・八三里塚、十・二一全国統一行動を突破口に有事立法・改憲阻止決戦の大爆発をこじ開けよう。全学連が先頭に立って臨時国会決戦を闘おう。そして名護新基地建設阻止、教育基本法改悪阻止・臨検法案阻止・改憲阻止、十一月労働者集会、国立大独立行政法人化阻止のいずれの闘いも、徹底的に大衆闘争の組織化として闘おう。日共スターリン主義、ファシスト・カクマルを打倒し、今秋、全学連こそが階級闘争の主流派として躍り出よう」
 そして議案が、全体の圧倒的な拍手で採択され、新たな中央執行委員が選出された。(別掲)
 大会初参加者と一年生が決意表明に立った。
 新たに結成された沖縄現地行動隊に決起する東北大の学生は「沖縄現地行動隊に直ちに決起して、沖縄基地全面撤去に向けてがんばっていきたい」と表明。山形大の学生は「日帝の延命のための沖縄への犠牲の集中、名護の新基地建設は絶対に許せない。目の前の戦争の動きを許すことはできない。学生の組織化に全力をかけていきたい」、富山大の学生は「こういう先進的な学生の集まりがあるのを、今まで知らなくて後悔しています。学生をファシストに獲得されるのではなく、大衆行動の爆発をかちとれるようにがんばっていきたいです」と、若さにあふれる決意を述べた。
 さらに新体制を代表して、松尾純一副委員長、宮城啓書記次長が、新任のあいさつを行った。松尾副委員長は「世界で帝国主義支配を揺るがす民族解放闘争が始まっている。九・三闘争でアジア人民と日本人民の合流が開始された。全学連は二〇〇〇年後半決戦の先頭に立ち、日本労働者階級人民の大隊列の登場をかちとろう。全学連はその最先頭に立って闘おう」、宮城書記次長は「帝国主義を打倒し、社会主義を実現するという二十世紀の人類史的課題を二十一世紀冒頭でこそ闘いとろう。二〇〇〇年後半戦をその突破口としよう」と決意表明した。
 最後に全員でインターナショナルを斉唱、三日間の大会を終え、全学連は直ちに今秋決戦に突入した。

第60回大会で選出された全学連新執行部

委員長  大山尚行(東北大・経済)
副委員長 西本吉伸(京都大・農)
 〃   井上 亮(広島大・総合科学)
 〃   松尾純一(法政大・経営)
書記長  内山佳久(法政大・U法)
書記次長 新井 拓(東北大・理)
 〃    宮城 啓(大阪市大・文)

 

天田革共同書記長のあいさつ――若い学生諸君への期待

 20世紀を総括し

 二十世紀最後の歴史的な全学連大会に結集した闘う全学連のみなさん!
 二十世紀を総括するとどういうことが言えるのか。
 それは、マルクス主義が労働者人民の解放の武器として登場し、一九一七年にはロシアの労働者人民が偉大なソヴィエトを闘いとり、すべての権力をソヴィエトに集中し、勝利をかちとった革命の時代です。しかし、ロシア革命のスターリン主義的一国社会主義的変質の中で、世界革命は放棄され、反動的固定化が進行し、ボルシェヴィキの精神でありマルクス主義のテーゼである世界革命は裏切られました。
 その中で帝国主義は、死の苦悶にのたうちまわりながら、二九年世界大恐慌から三〇年代階級闘争が爆発する時代へ突入した。しかし、スターリン主義の裏切りで、ファシズムとの闘いに労働者人民は敗北し、第二次帝国主義戦争へと世界史は突入したのです。
 延命した帝国主義とスターリン主義は、戦後世界を分割支配し、帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制を形成した。しかし、あくまでそれは帝国主義が主導的基軸です。その帝国主義は、死滅しつつある資本主義として、帝国主義と帝国主義との対決を激化させ、世界経済の過剰資本・過剰生産力の中で、七四−七五年の世界同時恐慌の爆発をもって、資本主義体制のもとでは世界経済をコントロールできないことを示したのです。
 他方で、八九年東欧、九一年ソ連と崩壊したスターリン主義は、その根本矛盾を解決できず、残存スターリン主義を含めて帝国主義の市場の分割・再分割のえじきにされる渦中にあります。情勢全体は、日米争闘戦を基軸に、明らかに朝鮮・中国・アジアを中心にして第三次世界大戦への道へと歩んでいます。
 二十世紀を総括すると、それは戦争と革命の時代であり、その革命の時代がスターリン主義によって裏切られ、反スターリン主義・革命的共産主義運動が台頭を開始した世紀です。
 日本の革命的共産主義運動も五〇年代の草創期の闘いから、六〇年安保闘争、七〇年安保・沖縄決戦、そして七〇年代の二重対峙・対カクマル戦、八〇年代の三里塚と動労千葉を防衛する決戦を闘い、九〇年代においては、スターリン主義の崩壊の中でマルクス主義=共産主義を復権する闘いに突入し、労働者自己解放闘争を基軸にした運動を展開してきました。
 この時代は、日本共産党が運動の軸ではなく、明らかに革命的左翼の力が拡大し、その頂点でファシスト・カクマルとの二重対峙・対カクマル戦争が激しく闘い抜かれました。
 日本の革命運動と学生運動は、この白色テロル集団カクマルと闘うことで前進してきました。この反革命との闘いは、帝国主義が危機になればなるほどますます激しくなります。帝国主義を打倒し、ファシスト・カクマルを打倒することは一体的で同時的と言っても言い過ぎではありません。
 沖縄サミット決戦では、闘うアジア人民との具体的な連帯をかちとりました。
 民主労総は、南北共同宣言に対し、南北統一は階級の解放と民族の解放の統一としてかちとられなければならないことを宣言しています。実に偉大な正鵠(せいこく)を得たマルクス主義的分析です。革共同の国際主義の綱領的立場、七・七路線とその深部において完全に一致する路線です。
 このように沖縄闘争を拠点として、反スターリン主義・革命的共産主義運動が、闘うアジア人民との具体的連帯をかちとる段階に入ったことは、歴史的に決定的な新段階です。二十世紀の総括として、スターリン主義をのりこえる運動が歴史的に開始されたということです。

 マルクス主義を

 それでは二十一世紀とはどういう時代なのか。
 二十一世紀こそ、マルクス主義が全面的に労働者人民の解放の武器になり勝利する時代です。
 マルクス主義は、マルクスとエンゲルスが個人的に学説を唱えたということではない。それは、人類の英知の総和として凝縮されている。マルクス哲学、マルクス主義経済学、戦闘的実践的唯物論は、マルクスとエンゲルスが、ヘーゲル哲学、古典派経済学、世界史を総括し、その分析の中から論理的に整理され、最後の階級社会としての資本主義体制の本質をえぐりだし、解放の主体としてプロレタリアートの出現を明らかにして、その世界を獲得する歴史的使命を宣言したのです。
 二十一世紀こそ、労働者階級が、自らの運命を自らの決断で決起して決定する自己決定権、未来を見つめ、ひたむきに生きる力をもって、生活と生存をかけて立ち上がる時代です。
 この立場は、日本共産党やカクマルの帝国主義擁護の立場とは絶対に相いれません。この闘いは、実力的決起以外にまっとうできないからです。日共とカクマルは、実力闘争を粉砕するために総力をあげる党派です。絶対に相いれません。
 二十一世紀は、戦争と抑圧を廃絶し、プロレタリアートの力を自己権力に高め、階級対立を廃止し、国家を始めとするすべての抑圧機構、収奪するすべての機構を粉砕する時代にしなければならない。
 闘う全学連の学友に求められているのは、二十一世紀を革命の勝利に向かって転化するために、マルクス主義を学ぶということです。学ぶということはもちろん、理論と実践の統一として学ぶということです。
 革共同は、闘う労働者人民、学生運動とともに、この日本帝国主義の危機を革命に転化するために全力をあげます。
 しかし、闘う全学連の学友には、帝国主義を打倒するためにも、そして帝国主義と残存スターリン主義を打倒して、その後に築く未来社会の実現、共産主義社会の実現をかちとるためにも、全力で寸暇を惜しんで学ぶということが求められています。二十代の学習が、これからの人生のすべてを基礎づけます。若さこそマルクス主義を学ぶ力です。生きるとは何か。人間とは何か。それは、全人類の解放の武器であるマルクス主義を学ぶということにつきると思います。そのなかに解答はあり、闘う力、生きる力がわいてきます。
 反スターリン主義・革命的共産主義運動の未来は、ひとえに闘う全学連が、マルクス主義で武装する度合いにかかっています。革共同は、闘う全学連の同志とともに、この歴史の激動をともに歩むことを決意して、革共同からの連帯のあいさつとします。

 

 

 

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