ZENSHIN 2007/10/08(No2314 p06)

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週刊『前進』(2314号1面1)(2007/10/08 )

 いざ11・4日比谷へ

 1万人結集の力で労働者の時代開こう

 瀬戸際の日帝・福田政権打倒を

「君が代」解雇させない! 都庁前で1日行動 10月5日、400人以上が参加して闘われた。教育労働者から「根津さん・河原井さんとともに来春、不起立貫く」との決意表明も。最後に都庁に向け怒りのこぶし=記事次号

 11月4日、東京・日比谷野外音楽堂で開催される全国労働者総決起集会は、この腐りきった世の中を労働者階級の力でひっくり返す突破口を切り開く集会だ。「資本家の時代は終わった。労働者に権力をよこせ!」を今こそ6千万労働者階級全体のスローガンにしていく時が来た。その実践は、11・4日比谷に1万人の大結集を実現するところから始まる。日帝の戦争・改憲と民営化攻撃に対する全労働者の怒り、とりわけ2千万青年労働者と学生の怒りを思い切って解き放とう。体制内労働運動によって奪われてきた本物の団結を取り戻そう。いざ11・4日比谷へ! 今後の一切の活動を、そこに絞りきって闘おう。

 沖縄と本土の怒り爆発

 11・4総結集へ向けて、日帝ブルジョアジーに対する労働者階級人民のうなりを上げた反撃がついに始まった。労働者と農民、全人民の怒りの爆発は、安倍を打倒したのに続いて、発足したばかりの福田政権を直ちに絶体絶命の危機へとたたき込んだ。
 9月29日、沖縄県民大会12万人の空前の大決起は、福田政権と日帝に衝撃を与えた。本土復帰闘争時以来の沖縄の根源的な日帝への怒りに、決定的な火がついた。新たな侵略戦争・帝国主義戦争への突進のために、こともあろうに沖縄戦の歴史の改ざんに手を染めた政府に、断じて許さないという絶対非和解の島ぐるみの戦闘宣言がたたきつけられた。
 教科書検定意見の白紙撤回を求めるこの闘いは、改悪教育基本法をも根底から粉砕するものだ。日帝の戦争・改憲攻撃と真っ向から激突し、これを実力で打ち砕くものだ。日米安保体制をもふきとばすものだ。昨年フランスで、いったん成立した雇用契約法を労働者と学生300万人が立ち上がって実力撤回させたが、まさにそれと同じ闘いに発展するものだ。
 その先頭に立ったのは高教組・沖教組や自治労を先頭とする沖縄の闘う労働者と労働組合だ。
 そして、この沖縄12万人決起との共同闘争として同日、首都東京でワーカーズアクションin池袋の集会・デモが、青年労働者と学生を先頭に圧倒的に闘いとられた。本土と沖縄の労働者階級が、日帝の差別分断支配を打ち破って歴史的な結合を開始した。全国の青年労働者の「生きさせろ!」の叫びと沖縄の叫びが互いに結び合い、団結して、一切の元凶である帝国主義の支配を覆す闘いが始まったのだ。
 この闘いを、本格的な爆発の軌道にのせるものこそ、動労千葉と全日建運輸連帯労組関西生コン支部、全国金属機械港合同の闘う3労組が呼びかける11・4労働者集会への1万人大結集だ。9・29は、11・4が革命的情勢を本物の革命に転化していく出発点になりうることを完全に示した。このことに、日帝は動揺し心底からおびえている。
 さらに、10月1日の郵政民営化強行を、闘う全逓労働者は民営化絶対反対を貫く超勤拒否の渾身(こんしん)の決起で迎え撃った。国鉄戦線では、平成採の青年労働者が新たに動労千葉に加入し、動労千葉の組織拡大への歴史的突破口が切り開かれた。教労では、「日の丸・君が代」不起立闘争を、教育労働者の戦争協力拒否・改憲阻止の職場からの実力決起としてあらためて闘いとる宣言が発せられた。
 10・7三里塚闘争は、日帝の農地強奪・農業破壊攻撃と真っ向から対決し、労農同盟の旗を高く掲げて11・4へ総決起する闘いとしてもかちとられた。
 学生戦線では全学連大会を起点に、法政大決戦を頂点にしてキャンパスの支配権を学生の手に奪い返す闘いが猛然と始まった。さらに全国・全戦線で、闘いはまったく新たな段階に突入した。
 今や、労働者階級の側が情勢の主導権を完全に握った。敵はすでにボロボロ、ぐらぐらだ。福田政権も民主党・小沢もぶっとばし、「労働者に権力をよこせ」を文字どおり日帝にぐいぐいと迫っていく時だ。それが11・4の1万人の集会と都心を揺るがす大デモだ。
 しかも11・4は、日本の階級的労働運動とアメリカや韓国の最も戦闘的階級的な労働者の隊列が、国境を越えてひとつに団結する集会だ。11・4がつくりだす日米韓3国労働者の国際連帯とその新たな飛躍、この中にこそ世界革命の現実性がある。
 革命を真っ向から訴える1万人の団結は、日本を変え、世界を変えていく力をもっている。何よりも労働運動を革命的に一変させ、それをテコにあらゆる闘いを根底からぬりかえていく。このことに本当に確信をもち、執念をもとう。あと1カ月、すべての仲間に真剣に時代を語り、ともに立ち上がることを呼びかけ、全力で1万人大結集実現のために走って走って走りぬこう。

 「小泉路線」継承の福田

 福田政権と自民党は今や、崖(がけ)っぷちに追いつめられる中で、危機からの脱出と延命を必死に求めてのたうち回っている。
 福田は所信表明演説で、安倍が最大目標に掲げた改憲には一言も触れず、「国民の信頼なくして改革の実現は不可能」とひたすら低姿勢に終始した。だが「改革」も「改憲」もやめるとは絶対に言わない。自らを「背水の陣内閣」と宣言し、労働者人民の怒りの爆発を回避するためにはどんな猿芝居も打つと決めているのだ。その正体は安倍政権以上に、戦争・改憲と民営化攻撃を支配階級としての執念をもってとことん貫くものだ。日本経団連・御手洗はこの福田を全力で支えると直ちに表明した。
 実際に、福田政権がやろうとしていることは、小泉や安倍と同じ攻撃をより陰湿に、より凶暴に、かつきわめてペテン的に貫くものとなっている。教科書問題で福田は、「沖縄県民の気持ちは、私もわかりますよ」と言いながら、検定意見の撤回はあくまで拒否し続けている。沖縄での闘いの爆発に恐怖し、沖縄の声に一見、向き合うかのようなポーズをとりながら、内心では足蹴(あしげ)にし、どうしたらひねりつぶせるかを必死に考えているのだ。恥知らずとはこのことだ!
 11月1日に期限切れを迎える対テロ特措法は、福田と日帝にとって最大の死活問題だ。海上自衛隊のインド洋での給油活動は、アフガニスタン侵略戦争のみならず、米軍のイラク侵略戦争継続を支える不可欠の柱となっている。その中断・撤収は日米安保体制の危機に直結する。土壇場に追いつめられた福田は、あの手この手で民主党を抱き込み、新法の制定によって海自の派兵継続をなんとしても確保しようとあがいている。
 そこでは自衛隊の活動を給油に限定するとの名目で、逆に現行法にある国会の事前承認規定を削除することがたくらまれている。
 さらに福田は、「国民生活の安定を最優先する」などとうそぶいているが、これも実に破廉恥なペテンだ。他方で「改革の方向性は変えない」と基本的に小泉・安倍の構造改革路線を継承しようとしている。社会保障制度の解体を始め、労働者階級への犠牲の押しつけ、貧困の拡大、地方の切り捨て、大増税、人民の戦後的諸権利の剥奪(はくだつ)をもっと巧妙なやり方で、一層強力に推し進めると言っているのだ。
 とりわけ社会保険庁の労働者や自治体労働者に対するバッシングのエスカレーションは断じて許せない。厚生労働相の舛添要一は、年金保険料が窓口の職員によって着服されているとわめきたて、「社会保険庁は信用ならないが、市町村はもっと信用ならない」と、自治体労働者を丸ごと「犯罪者」扱いする暴言を吐いた。「目の前に現金があり、借金に追われていたら、とっちゃう」と言い、労働者はみなそういう存在だと言い放ったのだ。
 冗談ではない! 「消えた年金」問題の本質は何だ。歴代の自民党政権のもとで、政治家と高級官僚と財界が結託し、国家ぐるみの詐欺と横領を働いた結果ではないか。刑務所に行くべきは小泉や安倍や福田、そして桝添、お前だ! その罪深い連中が、自分の責任を棚に上げて、真面目に黙々と働いて自治体業務を支えてきた現場の労働者を侮辱するなど言語道断だ。
 こんな奴らのベールをひんむいて、その極悪の正体を徹底的に暴き、労働者階級の怒りの総決起でたたきつぶし、権力の座から放逐するために、今こそ本気で闘わなくてはならない。資本主義は本当に腐り果てている。こんな社会に労働者の手で終止符を打つ時代が来たことを高らかに宣言しようではないか。

 闘う団結にこそ希望が

 一切は、11・4日比谷に1万人の結集をかちとることにある。この1万人は、体制内労働運動と決別し、資本・権力との真正面からの闘いに立つことを決意している1万人だ。自らの職場に労働者の誇りと団結を取り戻すために全力で闘い、その団結の力で時代を動かすことに確信をもっている1万人だ。労働運動の力で革命をやろうと本気で思っている労働者が、全国から1万の規模で結集し、さらに世界の闘う労働者と結びついたら、ものすごい力が生まれてくる。
 本紙前号2〜3面掲載の対談で、動労千葉の田中委員長は次のように語っている。
 「今、いたるところに我慢のならない怒りが充満しているけれど、まだみんなバラバラ。これが11・4集会で一つに団結できたら、とんでもないエネルギーを生み出し、いたるところで反撃の火の手があがる。僕らの目の前には無限の可能性があるんですよ。1万人の結集は、『こうしたら勝てる。闘おう!』という道を全国の怒れる労働者に示すものとなる」
 全国・全産別に、すべての戦線にみなぎるあらゆる怒りを結集し、11・4日比谷に1万人の大結集を絶対に実現しよう。10・15〜16沖縄県民大会代表団の上京行動に連帯し、ともに闘おう。すべての活動を11月日比谷への大結集に絞りきり、首都を席巻する1万のデモで福田政権を倒そう。

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週刊『前進』(2314号1面2)(2007/10/08 )

 文科省は検定意見撤回せよ

 10・15〜16 沖縄行動団とともに闘おう

 9月29日の沖縄県民大会は、沖縄戦史実の改ざん攻撃に対する137万沖縄人民の大反撃だ。”政府はあの沖縄戦を再び強制しようというのか。絶対に許さない!”という激しい怒り、米軍再編・辺野古新基地建設のために海上自衛隊まで投入した政府への積もりに積もった怒りが、県民大会への12万人を超える大結集となって爆発したのだ。
 安倍政権を倒した労働者階級の怒りは、沖縄を先頭にさらに激しく燃え上がり、日本帝国主義打倒に向かっての新しい闘いの時代を切り開いた。
 登場したばかりの福田政権は、この怒りの決起の激しさにしたたかに打ちのめされ、グラグラになっている。
 しかし、町村官房長官や渡海文科相は、大会決議文を携えて3日に上京した県民大会実行委代表団に対し、「政治的介入になってはならない」などと言って検定意見撤回を拒否した。ふざけるな! もともと教科書の「軍の強制」という表現に「誤解の恐れがある」と難癖をつけ削除させたのは文科省ではないか。
 沖縄の要求は「文科省の検定意見を撤回せよ」ということであり、いかなるペテンも許さない要求だ。沖縄代表団は15、16日に大挙上京し、政府に対する不退転の闘いに立とうとしている。この沖縄の闘いにこたえ全力で立ち上がろう。
 第1章 全労働者の課題
 そもそも今回の「検定意見」は、安倍晋三が深くかかわる「新しい歴史教科書をつくる会」が進めてきた教科書攻撃の一環だ。彼らは、日本の侵略戦争と植民地支配の歴史を偽造し美化するために、南京大虐殺や軍隊慰安婦問題を教科書から抹殺しようとしてきた。そして、「次は沖縄だ」と宣言して、日本軍による強制集団死=「集団自決」強要に関する記述に介入してきたのだ。
 「軍による強制」を削除するのは、沖縄県民が国のために進んで命を投げ出したという「殉国美談」に仕立てるためだ。”崇高な犠牲””模範”と全国の子どもたちに教え込もうというのだ。
 だが、「集団自決」の実態は何か。親きょうだいがカマやオノで愛する者を殺し、乳幼児が親の手で絞め殺された。絶対にあってはならないことが起こったのだ。安倍の言う「美しい国」とは、あのむごたらしい沖縄戦を美化し、たたえ、再現するということだ。
 沖縄戦史実の抹殺攻撃は、安倍政権の改悪教育基本法体制、教育4法改悪と連動した攻撃だ。
 安倍は教基法改悪を改憲の突破口と位置づけ、「日の丸・君が代」の強制と教員免許更新制導入で教育現場から闘う教育労働者をたたき出し、日教組を壊滅し、教科書を改悪して戦争と改憲の体制を学校からつくりだそうとしてきた。これに対して、日教組本部の屈服をうち破って、教育労働者の「君が代」不起立闘争が不屈に闘われてきた。したがってこれは沖縄だけの問題ではない。日本の教育労働者、労働者階級全体の大闘争だ。教科書は全国の高校で使われ、すべての教育労働者に強制されるのだ。
 第2章 本土―沖縄貫き
 沖縄の9・29大闘争はこの攻撃を根本から吹き飛ばすものであり、同時に、闘いの素晴らしさを教えている。労働者が団結して闘えば、改悪教基法体制など現場から粉砕できる。現場の教育労働者が職場の支配権を奪還して教室で真実を教えることができるのだ。
 沖縄の闘いは、日本帝国主義の戦争と改憲の攻撃全体を粉砕する決定的突破口を開いた。何よりも、沖高教組・沖教組、自治労を始めとする沖縄労働者階級が情勢を切り開き、労働組合運動の新たな復権をかちとっていることが重要だ。
 この闘いを、本土の教育労働者を始め全労働者階級の闘いにしよう。9・29ワーカーズアクションin池袋は、沖縄12万人決起と固く連帯してかちとられた。10・15〜16沖縄行動団との連帯闘争に立ち、11・4日比谷野音に結集しよう。

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週刊『前進』(2314号2面1)(2007/10/08 )

 動労千葉定期大会 分割・民営化攻撃に勝利を宣言

 本格的な組織拡大の闘いへ

 11月1万人結集に向け方針確立

 動労千葉は9月30日から10月1日まで第36回定期大会をDC会館で開催した。国鉄分割・民営化以降の20年間の攻防に勝利したことを宣言し、11・4集会1万人結集の先頭に立って、新たな情勢下の新たな闘いに打って出る方針を決定した重要な大会になった。大会中に、新たに動労千葉に加入した2人の青年労働者があいさつに立つと、わき上がる拍手と歓声に包まれた。
 君塚正治副委員長の開会のことばに続いて、田中康宏委員長があいさつに立った。
 田中委員長は冒頭、「動労千葉は2001年以降、第2の分割・民営化攻撃と対決し、シニア協定―外注化攻撃、幕張構内事故闘争、基地統廃合攻撃と闘い抜き、一層団結を強めてきた。われわれはこの6年間の闘いに勝ち抜き、国鉄分割・民営化攻撃以降の20年間の攻防に勝利したと総括できる地平に立った」と高らかに宣言し、「反合・運転保安闘争路線のもとに全組合員が団結して闘ってきたことこそ、この勝利の土台になった」と総括した。
 その上で田中委員長は「新たな情勢の中で今大会を迎えている。これまでの延長線上では、もう一歩も前に進めない。ここが本大会の一番重要な確認点だ。この間の地平を踏まえ、本大会から新たな闘いに入ろう」と訴え、激動する内外情勢とJRを巡る動き、当面する課題を提起した。
 続いて、繁沢敬一副委員長が1年間の闘いの経過と総括を、長田敏之書記長が当面する方針を提起した。長田書記長は方針の核心として、@1047名闘争勝利にむけた闘いの再構築、A反合・運転保安闘争のさらなる前進、B11月労働者集会への1万人結集実現を軸に、闘う労働運動の新たな潮流の本格的な発展をめざす闘い、C組織拡大闘争への全組合員の総決起の実現――の4点を強調した。
(写真 新しく動労千葉に結集した青年労働者が登壇すると熱い拍手がわき上がった。大会は本格的な組織拡大に打って出る方針を確立した【9月30日 DC会館】)

 新加入の青年労働者が登壇

 動労千葉に新たに加入した2人の青年労働者が登壇すると大きな拍手が鳴り響いた。常に労働組合のあり方を問い、原則を守り抜いてきた動労千葉の闘いが青年の心をとらえたのだ。
 討論では、激しい合理化攻撃の中で噴き出している職場の矛盾が次々と突き出された。駅の要員不足とそれにともなうトラブルの頻発、恒常的な乗務員の欠員状態、検査周期の延伸に伴う車両故障の増加などが報告され、真剣な討議が交わされた。また、多くの支部から11・4集会への全力の取り組み、平成採獲得への決意が語られた。
 長田敏之書記長は「組織拡大は今大会の最大の課題であり、資本との最大の攻防戦。新たな基地統廃合攻撃、士職登用差別、強制配転者の原職復帰の問題も、組織拡大を含めた当局との力関係で決まる。全支部での取り組みを」と答弁した。
 総括答弁に立った田中委員長は「もはやJR体制は矛盾の固まり。次々と噴き出している矛盾を放置しておいたら必ず第2の尼崎事故、羽越線事故が起きる」と警鐘を鳴らした。そして「何よりも、JR資本が強制しているこの現実に『乗務員や乗客を殺す気か!』と一人ひとりが怒りを爆発させることだ」と訴えた。さらに「こうした状況をちゃんと問題にして闘う労働組合がないことが最大の問題だ。動労千葉は、”これぐらいの人数の組合でもこの程度の闘いはできるんだ”ということを示してきた。本格的な組織拡大を実現したら”この程度”じゃなくなる。国鉄分割・民営化攻撃に首をかけて闘い、40人の解雇者を出しながら、なおかつ動労千葉に若い労働者がどんどん加入してきたら、動労千葉が築き上げてきたものは大変なインパクトをもって全労働者の中に広がっていく」と述べた。
 最後に「今こそ歴史の最前線に労働組合が登場すべき時だ。11・4集会に1万人が集まれば絶対に無視できない一つの力になる。この間、動労千葉が培ってきたものを胸を張って全国の労働者に訴えよう。11・4へ、勤務者以外、根こそぎの動員を」と強く訴えた。
 また大会では、「4者4団体」による政治解決路線への埋没の中、危機を深める1047名解雇撤回闘争の現状を打破し、原則に立ち返って全力で闘うことが確認され、「国鉄1047名の解雇撤回闘争勝利に向けた特別決議」(別掲)を満場一致で採択した。
 スト権批准投票に続いて役員改選が行われ、田中委員長を先頭とする執行体制を確立し、大高揚のうちに大会を終えた。

 中村御宿町議が勝利の報告

 大会には多くの来賓が駆けつけた。9月御宿町議選で4選を果たした動労千葉争議団の中村俊六郎さんが登壇すると大きな拍手が響きわたった。勝浦市議の水野正美・動労千葉元副委員長、三里塚芝山連合空港反対同盟本部役員の鈴木幸司さん、動労千葉顧問弁護団の葉山岳夫弁護団長、動労水戸の石井真一委員長、動労千葉を支援する会、家族会、OB会などが熱い連帯のあいさつを送った。

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週刊『前進』(2314号2面2)(2007/10/08 )

 「4者4団体」による政治解決路線を打破し、原点に返って闘おう

 国鉄1047名の解雇撤回闘争勝利に向けた特別決議

 2007年10月1日 国鉄千葉動力車労働組合第36回定期大会

 1047名闘争は、1047名連絡会の主催で開催されることが確認されていた今年の2・16集会が、何の連絡もないまま「4者4団体主催」に変更されて以降、運動の一切が4者4団体による無原則的な「政治解決」に矮小化されてきた。
 現実に行われてきたことは、動労千葉や動労千葉争議団を排除し、解雇撤回要求を取り下げ、民主党などを介して政府に「解決」を働きかけるということである。また解決交渉と称して4党合意の破綻について国土交通省に平身低頭謝罪したり、JR東日本に「詫び状」が出されるということまでが起きている。そもそも、「解雇撤回要求なき解雇撤回闘争」など成立しようのないものだ。これは、国鉄分割・民営化以来20年、多くの困難をのりこえて不屈の闘いを貫いてきた1047名とその家族、自らの課題として闘いを支援し続けてくれた全国の仲間たちの思いをおとしめるものだ。
 実際、闘争団や支援共闘の中からも「一体何をやっているのか」「こんな事をしていたら闘いはどうなってしまうのか」「国労から4党合意破棄を通告せよ」「これは屈服の道だ」という声が噴き出し始めている。現実に起きていることは、政府や国交省は全く動かず、運動側からの一方的な譲歩だけが繰り返され、展望を失い、支援の労働者たちも次第に運動から離反するなど、1047名闘争の危機に他ならない。
 国鉄分割・民営化とは、戦後最大の労働運動解体攻撃であり、階級関係の大転換を狙う攻撃であった。実際、わずか6年間のうちに20万人の労働者が職場を追われ、2百人が自殺に追い込まれ、この攻撃によって総評・社会党が解体されたのである。これを出発点として、全雇用労働者の三分の一が非正規職に突き落とされ、郵政や社会保険庁の民営化が進められ、政権政党が「自治労・日教組を壊滅させる」と公言し、教育基本法が改悪され憲法改悪にまで手がつこうとしているのが現在の状況だ。「解決局面だ」という判断はあまりにも現在の情勢や、国鉄分割・民営化攻撃−1047名闘争の本質を見誤まっていると言わざるを得ない。
 1047名闘争は日本の労働者と労働組合の未来にとって決定的な位置をもつ闘いだ。それは、@今も国鉄分割・民営化攻撃に決着をつけさせず闘いを継続していること。とくに「行革でお座敷を綺麗にして立派な憲法を安置する」という中曽根の狙いを許さず、今日まで改憲攻撃をおしとどめてきた大きな力であったこと、A1047名もの被解雇者が不屈に闘い続けるという日本の労働運動史上画期的な地平を築きあげていること、Bだからこそ今も全国の無数の労働者がこの闘いに自らの未来を託して支援し続けてくれていること、C1047名闘争は、これまでのナショナルセンター等の枠をこえて、闘う労働運動を再生する結集軸となっていること、D貧困と「格差」の拡大、2百万公務員労働者を対象とした民営化攻撃等、労働者が闘わなければ生きることができない現実に直面している中で、反撃の拠点として闘いのもつ位置はますます大きくなっていること等をみれば明らかである。
 しかし、振り返ってみればこの間の闘いは、様々形を変えながら、労働委員会や裁判所、ILO等に一面的に依拠して政府・自民党に「解決」を求めるということがつねに闘いの中心となり、そのたびに主観的な願望と絶望が繰り返され、原則的な闘いの組織化がネグレクトされてきた。例えば98年5・28判決の過程でも、「政府の動きは積極的」「解決の流れはできた」といって「国鉄改革法を承認する、JRの発展に寄与する」等一方的な譲歩・屈服が進められたが事態は何も動かなかった。そして、今また同じことが繰り返されている。現実に進行しているのは、解決局面どころか、「包括和解」に示された国労の変質と1047名闘争の切り捨てに他ならない。こんなことを繰り返していたら闘いは瓦解してしまうことになる。
 1047名闘争に求められているのは、階級的立場にたちきることだ。そもそも資本との闘いを放棄した所に解雇撤回などあり得ないことは明らかだ。いかに困難でも、労働者の団結に依拠し、その力を信頼して階級的団結を発展させることに全てを集中することである。1047名闘争は、渦巻く貧困や格差社会への怒りの声、改憲攻撃への危機感の先頭にたって団結を組織しなければならない。1047名闘争の勝利は労働運動の再生をめざす闘いの発展の中にこそ切り開かれる。自らの闘いがもつ位置を自覚し、全ての労働者の闘いの先頭にたつことだ。その土台は1047名被解雇者が団結を取り戻すことである。
 われわれは、国鉄分割・民営化攻撃に対し、首をかけて二波のストライキに立ち上がって団結を守りぬき、JR体制下でも、業務外注化を阻止し続けていること、尼崎事故等に対する反合・運転保安闘争の展開など、大きな成果を実現している。分割・民営化の矛盾が激しく噴出し、ついにJR東日本と東労組の結託体制が瓦解した。機は熟し、1047名闘争勝利の大きなチャンスが到来している。今こそ1047名が団結し、原点に返って闘いを再構築しなければならない。われわれはその先頭にたって闘う決意である。
 右、決議する。
 2007年10月1日
 国鉄千葉動力車労働組合第36回定期大会

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週刊『前進』(2314号3面1)(2007/10/08 )

 10・1郵政民営化 超勤拒否で迎え撃つ

 東京 全逓本部に怒りのデモ

 “ついに反撃を開始したぞ” 

 郵政民営化強行を直前にした9月28日、民営化絶対反対を掲げた全逓・郵政労働者総決起集会が東京・文京区民センターで開催された。
 9・28集会は、超勤拒否を貫き圧倒的勝利感をもって闘う全逓労働者を先頭に130人が結集し、民営化と対決する新たな出発点を築いた。この闘いを突破口に、11・4日比谷労働者集会1万人結集へ総進撃しよう。
(写真 全逓労働者が郵政民営化絶対反対を掲げてJPU本部へ怒りのデモ。超勤拒否は11月1万人結集への突破口を開いた【9月28日 東京】)

 11・4結集を誓う

 「今週、超勤拒否の闘いを始めた。この闘いで職場の団結をかちとりたい。つぶされるのはオレたちじゃない。あいつらだ」
 「悩んだが、当局の締めつけや組合の体たらくに対する反撃をと思い、超勤拒否を1週間闘っている。分会は『超勤拒否に賛同しないように』と言うためだけに職場集会を開いた。こんな分会や支部をたたき直したい」
 「超勤拒否で職場の環境が一変した。闘いは中途半端だとなめられる。トコトン闘って初めて力関係が逆転できる。始まった職場の分岐の一切を11・4集会につなげよう。動労千葉派の1万人結集で世の中を変えよう。虐げられた労働者が革命に進撃する第一歩だ」
 壇上にずらりと並んだ闘う全逓労働者が、次々と勝利感に満ちて発言した。その言葉と表情の中に、現場労働者の闘いが郵政当局やJPU執行部を圧倒していることをはっきりと実感することができる。
 集会は神奈川の全逓労働者の司会で午後6時30分に始まった。集会実行委員会を代表して、東京の全逓労働者の岩本正治さんが開会のあいさつを行い、「労働者の闘いで安倍を打倒した。敵はグラグラだ。物ダメ闘争の一環として全国で開始した超勤拒否闘争を突破口に、郵政民営化絶対反対を貫いて闘おう。力関係の転換をかけ、11・4に全逓労働者の大隊列を登場させよう」と宣言した。
 特別報告に立った動労千葉の繁沢敬一副委員長は「20年前に国鉄が分割・民営化され、はなからは『勝てない』とも思える闘いを動労千葉は闘ってきた。しかし本当に組織の存亡をかけて闘ってきたからこそ、今ここに勝利者としてある。全逓労働者の皆さんも、これからが本番だという思いで闘ってほしい」と檄(げき)を飛ばした。
 続いて東京中郵の全逓労働者が、勝利の確信に満ちた基調報告を行った(要旨別掲)。さらに連帯のあいさつでは、東京の自治体労働者が「公務員労働者は『ゴミだ、がんだ』と言われてきたが、ついに反撃が始まった。恐怖しているのは資本家であり当局だ」と喝破した。また東京の教育労働者は「現場には安倍を打倒した勝利感と石原への怒りが充満している。私は不起立宣言を発して、11・4教育労働者1千人決起の先頭に立つ」と訴えた。
(写真 郵政当局やJPU執行部を職場の実力闘争で圧倒、勝利感に満ちて報告する全逓労働者)

 全逓本部を弾劾

  集会が圧倒的な高揚感でかちとられた後、参加者はJPU本部のある水道橋の全逓会館に向かってデモ行進を行った。
 10月22日、JPU本部は全郵政との組織統合を行い、生産性向上運動=働こう運動を綱領とする許しがたい翼賛組織につくりかえ、全逓労働運動を解体しようとしている。現場労働者の思いをトコトン踏みにじる、こんな執行部がどうして許せるか! 全逓会館前では激しい怒りのシュプレヒコールがたたきつけられた。
 「首切りを認める執行部はクビだ」「お前らに何人殺されたと思ってるんだ」「闘う全逓労働運動の解体を許さないぞ」
 これこそが現場から発せられた本物の怒りだ。思い知ったか、民同ダラ幹ども!
 9・28集会と戦闘的デモは、10・1郵政民営化を現場からの実力闘争で迎え撃ち、11・4日比谷での1万人デモに向かう決定的な突破口を開いた。
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 基調報告(要旨)

 処分恐れず闘って絶対反対を貫こう
 2年前の10月、小泉の郵政民営化法の成立という、とんでもない攻撃に対して、一人ひとりが「首をかけて闘う」ことを宣言しました。この宣言直後から、民営化賛成に転向した体制内労働運動との党派闘争にたたきこまれました。そしてこの2年間、これまでの私たちの職場でのあり方を真剣に総括し、自己変革を重ねてきました。そして革命をめざす労働組合の中にこそ、郵政民営化を粉砕する展望があることをつかんだのです。私たちの合言葉は「闘えば勝てる! 動労千葉のように闘おう!」です。
 今、郵政職場は強労働と強搾取、権利はく奪と団結破壊の嵐が吹きすさんでいます。深夜勤すなわち2〜4日連続する泊まり勤務によって、病休者が激増し、100人以上が現職死亡=過労死しています。大幅な欠員状態が慢性化し、連日3〜4時間の超勤は当たり前。14万人いた集配課と郵便課の正規職労働者が半分にされ、無権利・低賃金の非常勤労働者に置き換えられています。
 これらの攻撃によって、現職死亡した労働者100人に加え、自殺に追い込まれた労働者は100人以上、退職に追い込まれた労働者は万を超えています。そして新会社は1万5千人の定員割れを起こすほどになっているのです。
 この職場の現実は、百パーセント民営化に賛成し積極的に推進してきた連合全逓本部に責任があります。本部よ! お前たちはどちらを見てものを言っているんだ! 組合は資本のものではない! 労働者のものだ!
 労働組合の持つ無限の可能性を今こそ職場の労働者に訴えていく時です。闘いの総括軸を団結の強化・拡大におく動労千葉にとことん学び、自分の職場で実践していくことです。
 10月1日からの民営化と同時に、10月22日に全逓と全郵政との合併が行われようとしています。新しくできるJP労組は、その綱領で「生産性運動を推進する」組合にすると述べ、自民党の方針(骨太方針)を本部方針として掲げるまでに転落しています。
 こんな「労働組合」が現場労働者に通用するはずがありません。組合員の怒りは爆発し、闘いは全国の職場で巻き起こり始めています。超勤拒否の闘いが始まり、大きな分岐が始まっています。
 JP労組のダラ幹支配が勝つのか、職場の組合員の怒りと闘いが勝つのか。天下分け目の闘いの幕が切って落とされました。この闘いは改憲攻撃に対する労働者階級の反撃の闘いと一体です。
 2年前には考えられなかったことが次々と起きています。自民党に大敗北を強制し、安倍政権を崩壊させたのは、労働者階級と農民の腹の底からの怒りです。開始された総反撃を、なんとしても11月1万人決起に結びつけなければなりません。
 郵政民営化攻撃は今や日本帝国主義の危機と矛盾の最大の焦点となっています。全逓労働者がこの攻撃に立ち向かい、11・4労働者集会1万人結集の先頭に立つことの中に郵政民営化攻撃を粉砕する道があります。
 私たちは、民営化直前の今日、再度、首をかけて民営化に反対を貫く決意を固めます。

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週刊『前進』(2314号4面1)(2007/10/08 )

 11・4集会1万人結集で革命やろう

 9・29ワーカーズアクション “団結しよう”青年の熱気

 

9月29日に行われた「安倍を倒したぞ! 自民党丸ごとぶっつぶせ! 民主党じゃ変わらない! 労働者に権力よこせ! 9・29ワーカーズアクションin池袋」は、青年労働者・学生を先頭に810人が参加して大成功した(前号既報)。最大の方針は、11・4労働者集会に1万人の結集を実現することだ。周りの労働者を全力で組織しよう。集会の主な発言を紹介する。

「労働者は団結しよう。団結すれば勝てるんだ!」「資本家なんていらないぞ。労働者が権力取ろう!」。熱い呼びかけに、沿道から次々飛び入り参加した(9月29日 池袋)

 基調提起 1カ月、1万結集へ疾走を 全逓組合員

 安倍を打倒し、ついに労働者の反撃のチャンスが到来した。2000万青年労働者が非正規雇用と貧困にたたき込まれてきた一切の責任は、労働者を食わすことができなくなった資本主義にある。今こそ積年の恨みを晴らそう。支配能力を失った支配者どもよ、われわれに権力をよこせ! 世の中を動かしているのは私たち労働者だ。
 沖縄では今日、県民大会が開催されている。沖縄の本土復帰闘争の渦中の1969年、全軍労を先頭に闘われようとした2・4ゼネストをつぶしたのは、本土の体制内労組指導部だ。沖縄の闘いは今、教育労働者を先頭に2・4ゼネスト情勢を彷彿(ほうふつ)とさせる闘いにのぼりつめている。「労働運動の力で革命やろう」という私たちのデモは宜野湾につながっている。労働者階級としてひとつに団結し、米軍基地撤去まで闘おう。
 「郵政民営化絶対反対」を掲げて闘ってきたが、10・1民営化スタートを目の前にして、全逓労働者の怒りの反撃のチャンスが来た。
 あとは職場から反撃を開始するだけだ。全国で1万5千人もの欠員状況の中で、どこの職場でも限界を超えた超勤実態がある。「この状況を打開する方法はただひとつ、実力闘争だけだ」と局の門前や職場内でビラをまいて訴えて、超勤拒否を実行した。
 当局は最初から欠員補充、ましてや増員など一切考えていない。現場がどれほど大変でも「工夫してやりなさい」。現場労働者と資本家の利害は一致しない。「資本と労働者は相入れない」ことをはっきりさせて非和解的な実力闘争に立ち上がることによって、労組解体攻撃を阻止し反撃に転じることもできる。
 勤務時間前も、休憩時間に食い込む業務もやらない。限界を超えた超勤は一切やらない。「あとは当局が考えろ!」、それでいいんだ。
 闘いを抑圧するJPU本部は、組織統合で発足させるJP連合の綱領で「生産性向上で企業につくす」と掲げるにいたった。78年反マル生越年闘争まで闘った全逓が、実力闘争を放棄し、勤務時間も守れなくされている。「ここで一歩を踏み出さなければわれわれの未来はない」という思いで超勤拒否を実行した。この闘いで職場に本当の団結をつくり出し、産別を越えたすべての労働者の仲間とともに闘う。
 11・4全国労働者総決起集会に1万人の結集を実現しよう。2000万青年労働者の怒りは、もはや議会制民主主義の枠にはとどまらない。「労働運動の力で革命をやろう」という訴えが青年労働者、学生の闘う仲間を獲得している。
 革命派につくか、体制内派につくか、じっと見ている仲間がいる。1万人集めたら完全に分岐が生まれる。1万人結集で6000万労働者の反撃を拡大しよう。残り1カ月、全力疾走しよう。

 青年労働者・学生のアピール

 団結して労働者の誇り取り戻す 合同労組組合員

 先日、合同労組を結成しました。今、青年労働者は生きるための闘いを求めています。結成大会の当日にも、駅前で行った街頭宣伝で知り合ったばかりの青年労働者が大会に来てくれました。
 青年労働者はこの社会に対して怒りを持っています。社会の主人公である私たちが、この社会の歴史の行方をただ黙って眺めているわけにはいかない。自分の人生にかかわることを、もう誰かに委ねたりはしない。ここにいる私たち一人ひとりが、労働者としての真の自覚と誇りを取り戻しましょう。
 青年労働者を組織して各職場で闘いを巻き起こし、革命を起こすために、11・4集会の成功に向けて闘っていきます。

 闘わない組合執行部ぶっつぶす 自治労組合員

 現場は極限的な人員削減で、心を病み退職に追い込まれたり、自死してしまう仲間がいる。労働者は怒っているのに、組合幹部は当局と結託し、怒り立ち上がった組合員に対し「夕張のようになるぞ」と恫喝している。
 大会でも「現場に力がなかった」「組合も健全な行財政運営をつくりあげなければならない」と総括をしようとしている。こんなものはぶっつぶすしかない。
 はっきりさせよう。生き残るために必死であたふたしているのは、資本家やボロボロになった自民党、そしてそれを支える屈服した、闘わない体制内の組合指導部だ!
 「ワーキングプア」などと言われるが、僕もあなたも救済の対象ではない。弱者ではない。実際に世の中を回す、止める力をもった労働者だ。
 「労働者に一切の責任はない」「ゴミ箱・牢屋(ろうや)に行くのは、舛添、お前だ。丸ごと自民党だ!」と言い切って闘う。

 動労千葉派こそ展望こじ開ける節 自治労組合員

 支配階級はすでに統治能力を失っている。この数週間、まったくの政治空白。しかし取って代わる労働者の具体的な団結形態もまだ未成熟だ。
 国家支配が崩壊しつつあるにもかかわらず、労働者を抑圧して支配を維持する安全弁となっているのは、体制内労働運動だ。労働者が展望を見えなくさせられているのは、体制内労働運動の存在ゆえだ。これをぶち破ることが日本革命の展望を切り開く。それが11・4集会の1万人結集だ。
 職場で11・4を呼びかけると、必ず体制内労働運動との激突になる。その闘いをとおして、体制内労働運動の壁をぶち破ることが決定的だ。
 連合・全労連の支配のもとにいる労働者は、自信や誇りをすべてはぎ取られている。病気・現職死亡・自殺に追い込まれている。その中で、動労千葉派こそが日本労働者階級の展望をこじ開ける力を持っている。

 処分辞さず職場で闘い起こそう まとめと行動提起

 あらゆる職場・学園でクビをかけ、処分を辞さない闘いを起こそう。原則を貫いて、資本家が一番ビビる闘いをやろう。そして労働者の団結でこの世の中を動かせるという誇りを示そう。
 自分の職場の労働者に11・4への参加を訴えるビラをつくろう。自分の言葉で自分の職場を仕切る闘いを提起しよう。
 資本家がこれほどガタガタになっているのに、既存の労組幹部に任せておいたら労働者も一緒に殺されてしまう。資本家と一緒に死んでたまるか。「動労千葉のように闘おう」を単なるスローガンに終わらせずに、私たち自身の闘う方針を打ち出していこう。分割・民営化の時に動労千葉は国家権力の弾圧を一身に引き受けて闘ったが、今、これだけの動労千葉派が現場で闘い出したら何も怖いものはない。
 時代は革命情勢。隣にいる労働者を信じ、腹をくくって、処分を受けるような闘いをやろう。

 特別アピール 歴史動かす力に

 怒りの声を一つに団結させよう 動労千葉 田中康宏委員長

  安倍前首相や小泉元首相、日本経団連の御手洗会長(キヤノン)や奥田前会長(トヨタ)が、青年の2人に1人を非正規職に突き落とし、雇用も賃金も破壊し、地方を切り捨て、医療・社会保障も破壊してきた。
 しかしこの現状をもたらした責任の半分は、連合や全労連の腐った幹部にある。こうした組合幹部たちを打破してこそ、労働者は団結できる。
 怒りの声はいたるところで噴き上がっている。しかし怒りの声がバラバラに分断され、ひとつに団結できていない。闘う労働組合が歴史の最前線に登場することが必要だ。11月4日の1万人結集で、社会を揺り動かす力として登場しよう。
 国鉄1047名闘争、クビをかけて「日の丸・君が代」に反対する教育労働者、「こんな社会をぶっ壊さないと生きていけない」と叫ぶ青年。こういう闘いが結合した時、巨大な力を発揮することは間違いない。
 1万人結集で改憲阻止へ向けた労働者の大闘争を宣言しよう。労働者の団結こそが歴史を動かすことを示そう。
 私たち3労組が呼びかけた11月集会ですが、主催者はみなさんです。一人ひとりが誇りを持って「自分はこんなにすごい集会をやっているんだ」と周りに呼びかけ、自分の言葉でビラをつくって組織してほしい。

「日の丸・君が代」不起立で闘う教育労働者の登壇に声援と満場の拍手(豊島公会堂)

 不起立を拡大し闘う団結つくる 教育労働者

 安倍の次は石原を倒す番。11・4集会に教育労働者の圧倒的な参加をかちとる、ここに一切の展望があります。東京と全国から「日の丸・君が代」不起立を拡大し、闘う団結をつくり出そう。
 不起立は「従わない者は非国民」という攻撃を打ち破る、憲法改悪阻止の闘いそのものです。
 不起立は、教育労働者として職場にあり続けるための闘い、本物の団結を生み出す闘いです。青年労働者の「生きさせろ」「革命だ」という決起と一体の闘いです。
 不起立は、愛国心教育の全面化に「絶対反対」を貫く職場闘争です。
 根津公子さんの闘いが都教委を追い詰めている。来春みんなで座り込めば、「解雇なんてとてもできない」状況に都教委を追い込むことができます。私は仲間とともに「来春、不起立の拡大で根津さんの解雇を阻止しよう」というアピールを発しました。11・4集会に結集し、その力で来春「日の丸・君が代」闘争をこじ開けたい。

 労働者と農民の合流にこそ未来 三里塚芝山連合空港反対同盟

●鈴木謙太郎さん 今コメの価格は、10年余前の半分以下。農家が生活していけない現実と、若い労働者たちが食えないことは、同一の問題だ。労働者と農民がともに闘わなければ、この現実は変えられない。 農民を守るはずの農地法で市東さんの農地を取り上げることなど、絶対に許せない。 私も市東さんも、たとえ1軒になっても勝利を信じて闘い続けます。
 10・7三里塚全国集会に参加してください。そして11・4集会へ向けてともに頑張りましょう。
●伊藤信晴さん 私たちは「空港に反対している反対同盟だから攻撃されている」と思ってきたが、自民党政権は実は農業そのものをつぶしにかかってきていることがはっきりした。
 私たちの闘いは、支配者・国家権力の首根っこを握っている。三里塚農民が、日本の農民の先頭に立って切り開いていく。労働者と農民の合流の中に未来があると確信している。

 団結を総括軸に闘って勝利した  織田陽介全学連委員長

  法政大学で06年3月14日に学生29人が逮捕されて以降、1年半で42人逮捕、2人起訴、4人の退学と1人の無期停学。われわれが得たのは団結と弾圧だけです。しかし動労千葉のように団結を総括軸に闘っているから、「法大闘争は日々勝利している」と総括できる。
 なぜ勝利なのか。支配階級は、労働者や学生を必死で取り込もうとするが、「こいつはもう取り込めない」とあきらめた時に処分する。だから処分が拡大するたびに「また本物の仲間が増えた」と喜んできた。「獄中にいる2人のように闘おう」という法大生が次々登場して、大学当局に敗北を強制している。
 正規労働者と非正規労働者が対立させられているが、そもそも「派遣労働」を発明したのは資本家だ。それなら団結して資本家を打ち倒してしまえばいい。資本に屈服した生き方には何の未来も展望もない。団結した時に初めて本物の人間関係が生まれるし、勝利することができる。
 安倍を倒したのは俺たちだ。だから「俺たちに権力よこせ」。当然のことだ。11・4集会1万結集に向けて闘いぬこう。

「新井君、友部君を取り戻そう!」のノボリを掲げて登壇した法政大学の学生

 2人を取り戻し法大当局倒そう 法政大学学生

●A君 大学当局は学友会を解体して、当局を批判するサークルはつぶそうとしている。当局の攻撃と闘おうともしない学生団体の現執行部を打ち倒す。そのためにも新井さん・友部さんを取り戻したい。彼らが僕らには必要です。昨日、2人の裁判があった。暴行容疑で逮捕されたのに、当局が撮影して証拠採用されたビデオで暴行しているのは公安警察の方だ。
●B君 学生会館に代わって建てられた建物の部屋には監視カメラが仕掛けられている。ガラス張りの部屋で、外からは見えるのに中からは誰が来たかわからない。当局は学生をビデオ撮影したり尋問したりして、公安警察を学内に呼び込んでいる。法政を卒業しても就職できるのは4割、6割はフリーターかニートにならざるをえない。当局を打倒し、法政大学を学生の手に取り戻す。

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 沖高教組のメッセージ 検定意見の撤回まで闘う

 9・29ワーカーズアクション集会参加のみなさんへ
 2007年3月30日に公表された高校歴史教科書の検定結果によると、文部科学省は沖縄戦における日本軍の関与について5社、7冊に対し「沖縄戦の実態について誤解する恐れのある表現」として修正を指示し、日本軍による強制・誘導等の表現を削除・修正させました。その結果、日本軍という主語が消され、「追いつめられて『集団自決』した人」とまるで住民が勝手に死んだとも読める教科書が全国の子どもたちの手に渡ろうとしています。
 不当な教科書検定に対し、沖縄県では63団体が主催した教科書検定意見の撤回を求める6・9沖縄県民大会が開催され、6月22日には県議会が、そして6月28日までには全41市町村が意見書を採択するなど、修正撤回を求める怒りの声は県民総意のものとなり、民主団体、行政が繰り返し文科省へ要請を行いました。そして、これまで口を閉ざしてきた体験者の多くが、「日本軍の関与」はあったとする自らの体験を語り始めました。しかし、今日まで、文科省は「審議会の決定事項」との一点張りで沖縄県民の声に真摯(しんし)に応えようとしていません。このような文部科学省の対応の不誠実さに、沖縄県議会は異例ともいえる同一会期内に2度目の意見書を採択するなど、沖縄県民の怒りは頂点に達しています。
 しかも、文科省が隠れ蓑(みの)とした教科書審議会では「集団自決」について何ら議論していないどころか文科省の役人である教科書調査官より「検定意見」が付されたことが明らかになりました。
 昨年12月の教育基本法改悪に続き「国民投票法」、「米軍再編推進法」など全てが「戦争への道」を歩み出し、「翼賛体制」と見まごう「政治状況」の中で「沖縄戦の実相」が否定され、「戦争できる国民づくり」の動きはますます加速しています。6月には教育関連3法が改悪成立し、子どもたちに「愛国心」を強制し、教職員を縛り上げ、さらには地方における教育まで国が介入できるようになりました。国家が教育に直接介入し「つくる会」と軌を一にしながら検定制度を恣意(しい)的に利用し、日本軍にとってあってはならないものとして「南京虐殺や慰安婦問題」とともに、「沖縄戦における住民虐殺や集団自決」を教科書から消し去ろうとしている一連の動きを何としても阻止しなければなりません。
 私たちは、未来を担う全国の子どもたちに真実をねじ曲げた内容の教科書がわたることを絶対に許すことはできません。
 本日9月29日、沖縄県では、思想信条を超えた5万人以上の県民の結集で「教科書検定意見撤回を求める県民大会」を開催し、主権者として、不当な教科書検定を行った政府・文科省に対して島ぐるみの意思表示で、検定意見の撤回を求めます。
 私たち沖縄高教組も、 「教え子を再び戦場に送らない」という決意のもと、子どもたちの未来を守るために、今回の検定意見が撤回されるまで闘い抜く覚悟です。
 最後に、ワーカーズアクション集会が、沖縄県民大会と共闘したとりくみとして進められていることに感謝し、皆さんの集会の成功を祈念し、沖縄高教組からのメッセージとします。
 2007年9月29日
 沖縄県高教組  執行委員長 松田 寛

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週刊『前進』(2314号5面1)(2007/10/08 )

 史実歪曲の教科書は許さぬ

 県民大会に12万人 全沖縄が怒りの総決起

  9月29日、沖縄・宜野湾市海浜公園で「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が開かれ、宮古・八重山を合わせ12万人の大結集となった(前号既報)。この闘いは同日、東京・池袋で開かれたワーカーズアクションと結び合い、福田政権を追い詰めている。この力を拡大し11・4日比谷1万人結集に突き進もう! 集会での証言と参加者の声を紹介する。(編集局)

9・29沖縄県民大会

 「集団自決」強制を証言

 母が“手榴弾捨てなさい” 渡嘉敷村 吉川嘉勝さん

 米軍艦からの艦砲射撃、迫撃砲、鉄の暴風飛び交う大雨の中、3月28日たどり着いた渡嘉敷島の北山(にしやま)の雑木林。そこがわれわれの自決場でした。村長の「天皇陛下万歳」の合図とともに手榴弾(しゅりゅうだん)が爆発し、瀕死(ひんし)の叫びがあちこちで聞こえました。
 われわれ家族は村民数百名とともに円陣を組んで、義兄と兄の勇助(当時16歳)の手榴弾の爆発を待ちました。私は母のひざに座っていました。
 母が叫びました。「勇助、うぬ手榴弾やしてぃれー。やさ、人間や生ちかりーるうぇーかー、生ちちゅしやさ(勇助、手榴弾を捨てなさい。人間は生きられる間は生きよう)」(この直後に父親が爆弾で死亡、戦後も母子家庭で苦労した)
 なぜあの忌まわしい「集団自決」という惨事が慶良間島で起こったのでしょう。それは海上挺身隊という戦隊が特攻艇300隻を配備して駐留したからです。そこに配備された日本軍の命令・誘導・強制・指示、そして示唆、そのような関与がなければあのような「集団自決」は絶対に起こっていません。崇高な死であったとか、美しい家族愛であったとか結論づける最近の風潮には我慢なりません。事実の歪曲を許してはいけません。頑張りましょう!(渡嘉敷村教育委員会委員長)

 兄が玉砕命令村民に伝えた 座間味村 宮平春子さん

 (1945年)3月23日、恐れていたことがついに現実のものになってしまいました。米軍による容赦ない空襲が座間味島に開始されたのです。戦前は「鬼畜米英の捕虜になって辱めを受けるより玉砕すべし」と教育を受けていた私たちにとって、米軍の上陸は死を意味するものでした。
 当時、座間味村の助役だった兄の盛秀が私たちが避難している壕(ごう)にやってきて、「米軍が上陸するのは間違いないので玉砕するよう軍から命令があったので、死のう」と父に話していました。
 住民の集合時間となった午後11時半に集合場所の忠魂碑に行きましたが、艦砲を受けたため、座間味区民全員での集団自決は失敗に終わり、区民は各壕での自決に入っていきました。
 私たちは兄夫婦と子どもたち2人が入っていた壕に行きましたが、多くの区民でいっぱいで入ることができませんでした。兄の家族はその壕で自決して全員が亡くなり、私たちは生き延びることができました。
 今でも思い出すと涙が止まらず、無念の思いがこみ上げてきます。
 将来を担う子どもたちには「集団自決」で多数の犠牲を出したという事実を事実として正しく伝え、悲惨な戦争を再び起こさないようにすることが、私たちの最大の責務と考えております。
(代読/宮里芳和さん)

 参加者の怒りの声

 熱気を文科省にぶつける! 沖縄県子ども会育成連絡協議会会長 玉寄哲永さん

  今朝、平和の礎(いしじ)の弟の名前が刻まれている所に行き、「兄貴は今朝もこうしてやってきたよ」と一声やりましたらもう涙が出てどうにもなりませんでした。
 とにかく62年前、沖縄であった悲惨な戦争の実態なんです。それをなかったかのように言う文部科学省に怒りを感じる。
 教科書の記述を元どおりにすることが大きな願いです。きょうの県民大会の熱気で文部科学省にぶつけてやる、そういう意気でおります。
 大会実行委員会を形づくるまでに6月あたりから動き回った。皆さん一緒にやるという形が見えてくるまでには時間がかかったが、沖縄の人間というのはひとつにまとまると大きいですよ。

「子ども達に沖縄戦の真実を!」と結集した沖縄県高教組

 東京でも集会ありがたいな 高教組 Aさん

 普段は通常の仕事に追われていて、署名にも取り組めず悔いが残っていたんです。私以上につれあいが絶対に行くって言うんで、きょうは子どもの運動会だったんですが、親子で運動会を途中で放り投げてやってきました!
 新聞を開くと(教科書問題で)東京でも集会をされてるのが載ってて、ありがたいなと。(池袋で若い労働者や学生が沖縄と同時開催の集会デモに取り組んでいることを紹介すると)わあーっ、ありがとうございます。
 沖縄戦の教科書での記述をあいまいにされるのは問題です。沖縄は今でも米軍の横暴さに悩まされていますが、沖縄戦の時も日本軍は住民を守らなかった。この事実をなかったことにしようというのは許せない。
 ネットでも結構過激な意見が幅をきかせていて、今の沖縄の動きにも例えば「つくる会」の人たちが批判的な意見を出しています。でも最近のミャンマーの事態を見ても、軍隊ってなんなのか、はっきりしている。軍隊は軍事政権や侵略者のものでみんなのものではないんです。

 15日、代表団と国会包囲を! ミュージシャン まよなかしんやさん

 今、沖縄戦の歴史の改ざんが来年4月から使われる高校の教科書でやられようとしている。言うまでもなく、この改ざんは憲法9条を改悪していく、米軍再編を押し付けていくという、その流れとまさにひとつだと思うわけです。
 日本が戦争国家になるためにはかつての戦争を賛美する必要がある。「集団自決」も沖縄県民が自ら自発的にやったんだと歪曲をしていく。「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓を歪曲する。その動きを僕たちは止めるためにも、きょうは沖縄から全国にアピールしたい。
 10月15日は、きょうの大会代表が200、300人、国会に行きますので、ぜひ東京を始めとした全国の皆さんが一緒に国会包囲の行動に立ち上がってほしい。国会包囲に合流し、検定意見を撤回させましょう。

 読谷高校生の発言

◆津嘉山拡大君
 ある日の朝、新聞記事の「誤解」という検定意見書の言葉に目を奪われました。私たちのおじい、おばあたちがうそをついていると言いたいのでしょうか。
 なぜ沖縄戦で自ら命を絶ったり、肉親同士が命を奪い合うという残酷なことが起こったのか。敵に捕まるくらいなら死を選べという教育や指示を受けていた。さらに手榴弾を配った日本軍は明らかに自決を強制していると思います。
 私たちが住んでいる読谷村には「集団自決」が起こったチビチリガマがあります。母がわが子に手をかけたり刃物で刺し合い、80人以上もの尊い命が奪われました。
◆照屋奈津美さん
 私は将来、高校で日本史を教える教師になりたい。このまま検定意見が通れば教科書の記述どおり事実ではないことを教えなければいけません。
 分厚い教科書の中のたった一文、たった一言かも知れません。しかし、その中には失われた多くの尊い命があり、二度と戦争を繰り返してはいけないという沖縄県民の強い思いがあるのです。ウソを真実と言わないで下さい。次の世代に真実を伝えたいのです。
 津嘉山君 教科書から軍の関与を消さないで下さい! あの醜い戦争を美化しないでほしい。
 (2人で声を合わせて) たとえ醜くても真実を知りたい、学びたい、そして伝えたい。

新基地建設を阻止し続けている名護市辺野古の「命を守る会」も参加!

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週刊『前進』(2314号6面1)(2007/10/08 )

 法大生は11・4大結集の先頭に

 労働者階級の闘いと結合して学生が法大の権力を取る時だ

 マル学同中核派法政大学支部

 学生運動を力ずくで圧殺しようと、法大当局は公安警察と手を組み、襲いかかっている。だが、なりふり構わぬ弾圧・処分攻撃は日帝・支配階級の悲鳴であり、大学の反動支配を打ち砕く革命への絶好のチャンス到来だ。法大から11・4総決起の学生の大隊列をつくり出そう。
(写真 法大全学ストで学友会廃止をぶっ飛ばせ 10月5日、第7波の法大包囲デモ。“逮捕・処分を恐れず闘い、平林総長を倒そう”−−総長室に怒りの声=記事次号)

 3・14大弾圧・処分から1年半の攻防に大勝利

 11・4全国労働者総決起集会に、法大生は最先頭に立って結集しよう。
 法大生は、3・14法大弾圧以来の1年半にわたる小泉―安倍政権と法大当局による前代未聞の大弾圧を打ち破って、安倍政権を打倒する大勝利をかちとった。法大生は、42人の不当逮捕、4人の退学処分、1人の無期停学処分、新井君・友部君の不当起訴を打ち破って、闘う団結を強化・拡大して勝利してきた。警視庁公安部の総力を挙げた弾圧体制、大学職員やガードマンによる暴力支配を大衆決起で打ち破った。法大学生運動は解体されるどころか、不屈の革命家を生み出し、ついに敵の頭目=安倍を打倒したのだ。
 今や情勢の主導権は労働者階級が握っている。資本家階級と労働者階級の力関係は激変した。腐りきった資本家階級を打倒し、労働者階級が権力を握る時が来たのだ。
 法大でも、3・14法大弾圧以来の攻防に大勝利した地平の上に立って、平林総長を打倒し、法大生が法大の権力を取る時が来た。
 11・4全国労働者総決起集会こそ、動労千葉のように闘う労働者・労働組合が総結集し、「資本家の時代は終わった。労働者に権力をよこせ」と宣言する集会だ。韓国やアメリカの闘う労働者・労働組合と結合して、世界革命に突き進もう。ここに労働者階級が権力を取っていく唯一の現実的水路がある。ここに法大生が総決起する中に、法大を法大生の手に奪還していく唯一の道がある。11・4全国労働者総決起集会に1万人の大結集をかちとり、労働者階級が権力を取っていく闘いに本格的に突入しよう!
 11・4全国労働者総決起集会に向かって、逮捕・処分されるような闘いをやろう。逮捕・処分は敗北ではない。勝利だ。
 法大生は、逮捕・処分で失ったものは何もない。むしろ闘う仲間との団結を強化・拡大してきた。逮捕・処分されるのは、破局に突き進む日本帝国主義が法大生の闘いに恐怖しているからだ。完全に非和解だからだ。革命家として認められるということだ。こんな名誉なことはない。
 逮捕・処分は、恫喝と見せしめにすぎない。実際に、逮捕・処分された法大生が生き生きと闘ってきたことで、逮捕・処分は逆に法大生の怒りの決起と団結の強化に転じてきたのだ。

 逮捕・処分を恐れず闘い団結の強化かちとろう

 法大当局は、デッチあげ不当逮捕に加担し、過激派キャンペーンをはり、法大包囲デモを「反社会的行為」などと言い、法大生の決起を圧殺しようとした。決起した新入生をビデオ撮影して人定し、まとわりついて恫喝した。教授が学生を研究室に呼び出して恫喝することもあった。法大当局の悪行を告発した機関誌を出したサークルに対しては、「教職員の名前を出したことは誹謗(ひぼう)中傷」などと言って、厳重注意という処分を行った。
 これに対して、法大生は団結した力を唯一の武器として一歩も引かず、仲間の団結を強化・拡大することで勝利してきた。全人格をぶつけあって議論してきた。逮捕・処分という恫喝に対しては、中途半端な議論や人間関係では通用しない。だが、真剣に議論し、革命の展望をつかんで逮捕・処分を恐れず闘う中で、強い団結や人間関係を形成してきた。新井君や友部君の逮捕・起訴に対しても、処分を覚悟で闘う学生を生み出したのだ。
 そもそも破局に突き進む日本帝国主義には未来がない。労働者階級の団結にこそ唯一の未来がある。日本帝国主義のもとでは、学生は大学で労働力商品としての自己を高めることが強制される。大学を卒業しても2人に1人は一生フリーター。正規雇用されてもサービス残業や超過勤務などが強制され、資本家階級に搾取・収奪されるのだ。学生は、日本帝国主義のもとでは生きていくことができない。学生に退路などないのだ。
 学生が直面している時代は、絶望の時代ではない。世界革命に勝利する時代だ。帝国主義の破局的危機が爆発している。全世界で労働者階級の怒りと闘いが爆発している。11月労働者集会への1万人結集と学生1千人結集は、全世界の階級闘争を世界革命に向かって進撃させる波及力をもっている。ここにこそ学生の生きる道がある。
 自分が逮捕・処分されることで、学生の怒りの決起と団結の強化がかちとられる。逮捕・処分を歓迎する学生が膨大に生み出されることが、革命への道だ。学生は、時代を動かす先頭に立って、革命に向かって団結して闘おうではないか。

 新井君・友部君奪還を学友会廃止絶対反対!

 11・4全国労働者総決起集会に法大生の大結集をかちとろう。革命の学校=法政大学から11・4労働者集会にどれだけ結集するかで法大決戦と革命の勝利が決まる。残り1カ月、11・4労働者集会への大結集をかちとるために全力を挙げよう。
 11・4へ法大生の大結集をかちとるために必要なことは何か。一つは、新井君・友部君の裁判闘争を全力で闘い、一刻でも早く2人を奪還することだ。新井君・友部君の不屈の闘いは法大生の闘う指針だ。2人を奪還して法大決戦の勝利を絶対にかちとろう。
 裁判闘争は、国家権力と法大当局を徹底的に断罪し、法大生の団結を強化・拡大する闘いとしてかちとられている。傍聴闘争は、公判を重ねるごとに法大生の傍聴が増えている。第3回公判で、学生部職員・猪脇が新入生を隠し撮りするスパイ行為を行っていたことが暴露され、新入生を先頭に法大生は激しく怒って決起した。裁判闘争をとおして、新井君や友部君のように逮捕・処分を覚悟して闘う法大生を膨大に生み出していこう。
 二つは、学友会廃止絶対反対の大闘争を爆発させることだ。そのためには、法大当局に屈服し、当局の手先となって法大生の怒りの闘いを圧殺しようとする学生団体執行部を打倒することだ。
 学友会廃止とサークル補助金制度は、サークル活動をつぶす攻撃だ。学生の激しい怒りが渦巻いている。法大当局は、警察やガードマンによる暴力支配、逮捕や処分という恫喝が大破産した中で、学生団体の一部執行部を取り込み、買収し、それを先兵にして学生の闘いを圧殺しようとしている。まさに、国鉄分割・民営化において動労カクマルを先兵にしたやり方と同じだ。これをぶち破った時、法大生の根底的な怒りは最後的に解き放たれる。
 学生団体の執行部には、逮捕・処分を恐れず闘う学生がなるべきだ。そうした時、学生の闘う団結は形成され、法大当局など問題にもならない闘いを爆発させることができる。そのためにも、サークル団体の中に学友会廃止絶対反対派を圧倒的につくり出し、11・4労働者集会に大結集をかちとろう。

 法大で大量の革命家輩出を

 三つは、逮捕・処分を恐れず闘う革命家を法大で次々と生み出すことだ。
 福田政権の誕生が示したことは、安倍に代わる人格が自民党には存在しないということだ。日本帝国主義は、戦後一貫して大学を制圧できなかった。日帝を背負って立つ人格を大学で形成できなかった。3・14法大弾圧以来の闘いの中で、法大キャンパスを先頭にして、革命の先頭に立つリーダーを続々と大学で生み出した。11・4労働者集会に向かう過程こそ、闘う革命家を続々と法大で生み出す闘いなのだ。世界革命に勝利する時代の到来に、時代のリーダーたらんとする法大生を膨大に生み出すことこそ、革命への道だ。革命家を膨大に生み出して、法大生は11・4労働者集会に総決起しよう。
 11・4全国労働者総決起集会の1万人結集に一切をかけて、残り1カ月、激闘に次ぐ激闘を闘おう!

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