ZENSHIN 2008/07/28(No2353 p06)

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週刊『前進』(2353号1面1)(2008/07/28 )

 革命勝利へ闘う党を建設し労働運動をつくり変えよう

 青年労働者・学生に訴える

 8・3革共同集会に総結集を

 8・6広島―8・9長崎と8・15闘争へ

 法大闘争、不屈の勝利へ460人が集う 3万法大生の総決起へ”団結がんばろう”(7月24日 東京・中野)=記事2面

「法大弾圧ぶっとばせ!全国集会」が7月24日、なかのZERO小ホールで開かれ460人が会場を埋めた(記事2面)。この日の集会直前には全学連の内田晶理(てるまさ)君が、集会終了後にはさらに2人の学生が、いずれも建造物侵入容疑で中野駅頭で不当逮捕された。この絶対に許せぬ暴挙をはね飛ばし、7・24法大集会は怒りあり、涙あり、爆笑ありの実に感動的な集会として大成功した。不当起訴されて獄中にある17人の学生、24日に逮捕された3学生をただちに奪還しよう。すべての学生・労働者が法大闘争をともに闘い、そして絶対に勝利しよう!

 法大闘争3人不当逮捕弾劾

 青年労働者、学生のみなさん。革命的共産主義者同盟、マルクス主義青年労働者同盟、マルクス主義学生同盟に入って一緒に革命運動を闘おう。
 資本主義の非人間性は極まっている。われわれ労働者は本当に使い捨てのモノかレンタル商品のように扱われている。
 非正規雇用の割合は過去最高の35・5%、多くの青年労働者が結婚も家も望めず、時給いくらの24時間眠らぬ職場で酷使されている。正規雇用の労働者も、わずかな雇用の安定と引き換えに、きついノルマ、長時間・過密、驚くほど低賃金で朝から晩まで働き、家に帰って眠るだけの生活。
 「心の病」の労災が急増し、過労自殺は過去最多、「働く環境はもう限界」「逃げないと過労死」の声が満ちている。
 国内企業の経常利益は03年度の36兆円から3年後には約54兆円へ史上最高に膨らんだ。上場企業の株主還元は12兆円、03年度の6兆円からわずか数年で2倍だ。
 もう、こんな資本主義のもとでは1日も生きていたくない。青年労働者は資本主義と本当に非和解だ。『蟹工船』と同じように、職場では、一握りの資本家が多数の労働者を酷使し、ボロもうけ。生産手段を社会的に独占している資本家階級が労働者から過酷な搾取を行っているのが資本主義社会なのだ。
 『蟹工船』のように、労働者が自らの置かれた現実を拒否し、職場の壁を越えて労働者階級として団結し、資本主義を粉砕するのが革命だ。革命運動は、労働者階級が自らの力で資本主義社会を変革し、自己を解放する運動だ。
 すべての社会的富を生産しながら、動物としての自己の維持しか与えられない労働者――この労働者が階級として社会的に団結し、資本家階級を粉砕して、商品となっている自己を解放し、人間が人間として生活し、生産する社会関係をつくり出すのが革命だ。人間がその労働を自由に行使し、人間の可能性をなんの制約もなく発揮できる社会をつくろう。
 資本主義はもはや歴史的な生命力を喪失し、なんの展望も示すことができない。資本主義の存亡に直面する中で開催された北海道洞爺湖サミットは、何ひとつ「対応策」も「展望」も示すことができなかった。
 他方で世界中の労働者や農民は生きるための闘いに立ち上がり、階級対立は非和解的に先鋭化している。労働者階級の解放を求める闘いは、巨大なエネルギーとなって、国際階級闘争の新局面を切り開いている。
 この労働者の怒りと行動力と結合するのがマルクス主義だ。労働者階級こそ、資本主義を打倒して、労働者権力を打ちたて、新しい社会を生み出すことで人間解放を実現できる階級だ――この論理を思想として指し示したのがマルクス主義である。
 マルクス主義こそ労働者の理論だ。韓国、米国、欧州、日本、世界中で問題になっているのはマルクス主義なのだ。労働者を蔑視したり、軽視する思想を一掃して、マルクス主義を労働者の理論として獲得した瞬間に、労働者階級は必ず勝利できるのだ。
 この革命の思想、革命の目的を、現実の資本主義社会の中で体現し、人びとを結集する人間集団が革命党だ。労働者階級の中で、革命という明確な目的と路線的展望を持ち、労働者を階級として組織し、資本家階級打倒の革命勝利まで責任を持つ、それが革命党だ。労働者階級の中で、革命を目指す最も意識的な団結形態、それが革命党だ。
 すべての青年労働者、学生に呼びかけたい。労働者の理論であるマルクス主義の旗のもと、革命勝利まで闘う労働者党を一緒につくろう。8・3革共同集会は、革命を目指す労働者党を新たに建設する党大会だ。

 職場から労働者の大反乱を

 マル青労同に入って、日本の労働運動を階級的につくりかえよう。
 今日の青年労働者の現実を生み出しているのが連合や全労連などの体制内労働運動だ。
 連合が日本の労働組合のナショナルセンターとして結成されて早20年。総評を解体して官民統一組織として誕生した連合は約680万人の組合員を擁する世界有数の組織だ。だがこの連合のもとで日本の労働者は深刻な後退を強いられてきた。
 連合は、労使協調路線のもと、政府や財界の行政改革や規制緩和に全面協力してきた。賃労働と資本の対立を否定し、労使が協力して、企業の発展を目指すという労働運動だった。連合は90年代、派遣労働の製造業への解禁や裁量労働制、時間外・休日・深夜労働などの規制緩和を次々容認してきた。それは日経連の「新時代の日本的経営」(95年)路線に全面屈服するものだった。
 これこそがトヨタやキヤノン、松下などの工場の現実をもたらした。工場で働く労働者の半数が期間工や派遣、請負の非正規雇用だ。派遣労働者はほとんどが時給制で、派遣先の都合で配属先や勤務時間が変えられ、簡単に解雇される。
 資本家階級は、やりたい放題の搾取と抑圧を労働者に強いている。それに対して連合や全労連は、資本家の側に身を置き、会社の労務担当に成り下がっている。「会社あっての労働者」「労働者は団結できない」「闘えば会社が他社との競争に負ける」――これが体制内労働組合の思想だ。
 連合や全労連の労働運動では、労働者と資本家という階級対立の芽は摘み取られ、せいぜい労働者の利害を代弁する利益団体として選挙で民主党や共産党を応援するくらいだ。それが労働者になんの役にも立たないことは現実が示している。資本主義の枠内での労働者の地位向上、利益の追求という労働運動は完全に破産しているのだ。

 体制内を打破する労働運動

 新自由主義は、バブル崩壊と世界金融大恐慌、インフレを招いた。資本家階級は、クビ切り、非正規雇用化、賃下げ、長時間・過密労働を労働者に強いて生き延びようとし、「クビ切りや賃下げをのまねば会社が倒産する。自治体が破産する」と恫喝している。体制内労働運動はそれに思想的、路線的、実践的に屈服している。
 体制内労働運動を打破する労働運動を職場に登場させよう。職場で労働者の階級的反乱を組織する労働運動をやろう。労働者と資本家の階級対立は何よりも職場にある。
 社会の中で実際に労働を担い、巨大な生産力を生み出しているのは労働者だ。資本家は労働者に依存し、それをかすめ取っているに過ぎない。工場で製品をつくっているのは労働者だ。運搬や販売、医療や福祉、行政や学校もすべて労働者が動かしているのだ。だが、生産の主体的存在にもかかわらず労働者は、資本主義社会では分断され、互いに競争させられ、資本家に支配され、一握りの資本家の利潤のために生産が行われている。
 資本主義のもとで分断された労働者を社会的(階級的)に結びつけるのが労働組合だ。労働者は団結して、資本と闘う中で、救済の対象ではなく主体として新たな社会を建設し、運営する能力を形成する。これが労働者階級の社会的力だ。労働者のこの力を覚醒させる労働運動をやろう。
 「闘っても勝てない」という体制内労働運動の常識を打ち破って労働運動に展望を示して、今日その限界を突破しつつあるのが動労千葉だ。
 20年前の国鉄分割・民営化こそ、日本における新自由主義攻撃の出発点だった。JRに採用されるのは30万の職員のうち20万人。3人に1人がクビの恫喝と対決して民営化絶対反対のストを闘い抜いたのが動労千葉だ。
 20年経ってJRは破綻(はたん)寸前だ。組合破壊と利益最優先に血眼になってきたJRは20年以上、駅の専門職を養成せず、検修や保線職場を次々と丸投げ外注化を行ってきた。それが尼崎事故に象徴される安全の崩壊と駅要員のパンクをもたらしている。
 JRは、開き直り的に全面的な外注化=契約社員導入を始めている。その核心がライフサイクルだ。中堅運転士を駅に送り込み、駅は管理者と運転取り扱い責任者を除き、すべて非正規の契約社員にするのがJR会社の計画だ。駅は列車の運行や安全確保の要(かなめ)なのに素人同然の駅員しかいなくなる。
 他方で運転士は、いつ駅への配転命令が出されるのか分からない。生活設計も立たず、不安を抱えながらの乗務。そこから逃れるためには仲間を裏切って指導員や司令員になるしかない。職場は足の引っ張り合いと疑心暗鬼が横行する。
 労働者を将棋の駒のように扱うJR会社。ライフサイクルの対象となる平成採や若い契約社員とJR会社は、本当に非和解の関係にある。これは、JR総連が乗務員勤務制度の改悪、業務外注化などを次々受け入れてきた結果なのだ。
 動労千葉の平成採獲得の闘いは、史上最悪の体制内労働組合=JR総連を打倒し、新自由主義の出発点である国鉄分割・民営化を破産に追い込む歴史的な展望を切り開きつつあるのだ。この闘いと一体で国鉄1047名闘争を再生しよう。

 全国の職場に動労千葉派を

 JRは、新自由主義、民営化、組合破壊、外注化、非正規雇用化……日本と世界の労働者階級が直面するすべての問題が凝縮する。ここで動労千葉が民営化との闘いで勝利を宣言し、青年労働者の反乱を呼びかけ、組織拡大で総括する闘いに入ったのだ。
 JRの現実は、郵政・教育・自治体・医療・福祉・民間……あらゆる産別・職場の現実であり、労働運動の課題だ。動労千葉派の労働運動潮流を全産別・職場でつくり出そう。どんな産別・職場でも資本と労働の非和解性に基づく階級的団結は必ずつくれる。「労働運動の力で革命やろう」の旗のもと、体制内労働運動を打倒する労働運動をつくりだそう。革共同、マル青労同に結集し、革命家として、階級的労働運動を組織しよう。
 8・6広島ー8・9長崎反戦闘争、8・15闘争に立とう。11月労働者1万人決起へ闘おう。

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週刊『前進』(2353号1面2)(2008/07/28 )

 本部打倒・屈服和解粉砕へ

 国労大会決戦に決起しよう

 国鉄1047名闘争は、国鉄・分割民営化との闘い以来の最大の決戦に突入した。和解の名による解体の危機を、現場からJR体制を撃つ巨大な反転攻勢に転化しよう。7月30、31日の国労大会は、屈服的和解を断じて許さず、解雇撤回の原則を貫き、どん詰まりの危機に立つJR体制打倒へ前進する、日本の労働運動の未来をかけた歴史的決戦となった。総力でこの決戦を闘おう。

 権力に全面降伏した4者4団体

 7月14日、東京高裁で開かれた鉄建公団訴訟控訴審で、南敏文裁判長は原告団と鉄道運輸機構(旧鉄建公団)の双方に裁判外での話し合い解決を提案し、7月15日、冬柴国交相は裁判所の勧告を「お受けし、その努力をすべきだ」「誠心誠意、解決に向かってやるべきだ」と記者会見で発言した。これを受け、4者・4団体は7月17日の声明で「南裁判長の提案を受け入れ、誠意をもって交渉に応じる」と呼応し、冬柴発言に対しても「感謝し、歓迎の意を表する」「大臣発言を真しに受け止め誠実に対応する」と政府への恭順を表明する全面屈服の恥ずべき姿をさらけ出した。
 国鉄分割・民営化への怒りを忘れ、被解雇者1047名の労働者としての誇りを敵階級に売り渡した4者・4団体の政治解決路線は、ついにここに行き着いたのだ。
 この和解策動の背後にあるのは、1047名闘争を今ここで何があっても解体しなければならないという、国家権力とJR資本の危機にかられた反動的決断である。
 敵は一切の余裕を失い、1047名闘争をたたきつぶさなければ、JR体制もろとも資本主義体制自体が吹き飛ばされるという危機感に駆られ、1047名闘争解体に向けた最後の手段と位置付けて、今回の和解を仕掛けてきたのだ。
 だが、日本において国鉄分割・民営化から始まった新自由主義の攻撃は破産を深め、JR体制も至る所で破綻をあらわにしつつある。国鉄分割・民営化以来20年、大半の青年労働者が不安定雇用に突き落とされる中で、ついに巨大な怒りが爆発し始めた。敵が一番恐れているのは、1047名闘争が青年労働者の怒りと結合し、その結集軸となることだ。しかもそれは、平成採の青年労働者の動労千葉への結集としてすでに現実に開始されている。そこに1047名闘争勝利の展望がある。

 JR体制打倒に勝利の道がある

 ところが国労本部はこの攻撃の最悪の手先に転落し、今大会で和解反対の声をことごとく圧殺しようと策している。
 国鉄1047名闘争は、JR資本と真っ向から闘い続ける動労千葉とともに、JR体制を食い破り、あくまで分割・民営化反対闘争を継続して、解雇撤回の原則を押し貫く決定的闘いだ。1047名と動労千葉を始めとするJRの現場労働者の不屈の闘いこそが、JR体制を崩壊の瀬戸際に追いつめたのだ。
 尼崎事故に示される安全の解体、極限的合理化による要員問題の噴出、何より分割・民営化以来、労働者支配の要をなしてきたJR資本とJR総連の結託体制の崩壊の中で、平成採の怒りの反乱を抑え込んでいた最後の止め金は今まさに外れようとしている。JRをめぐる情勢はすさまじい大流動に突入した。平成採の青年労働者の動労千葉への結集は、その氷山の一角にすぎない。1047名闘争の本格的発展の中にこそ、それを数倍、数十倍に拡大していく力がある。
 今必要なのは、動労千葉と1047名の真の団結の形成だ。5・27臨大闘争弾圧被告団のように、職場からJR資本と権力を撃ち、国労本部打倒へと突き進む不屈・非転向の闘いの爆発だ。
 全国から国労大会に結集し、本部打倒・屈服和解粉砕、JR体制打倒へともに断固闘おう。

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週刊『前進』(2353号2面1)(2008/07/28 )

 法大弾圧粉砕へ全国集会 増田総長体制打倒へ戦闘宣言

 感動と熱気で新たな闘い誓う

 “学生の手に法大を奪還する”

 「法大当局は生かしちゃおけない。だからおれは闘い続けますよ!」「人生をかけて法大闘争に勝利する」「法大弾圧を粉砕する力は、おれたち自身の中にある。おれたち一人ひとりが全力で立ち上がることにあるんです」――学生のほとばしるような訴えに会場全体が熱くなり、ひとつになった。そして参加者の誰もが「法大闘争に絶対に勝利しよう」と誓いあった。
 7月24日に開かれた「法大弾圧ぶっとばせ! 7・24全国集会」は、3・14法大弾圧を許さない法大生の会、法政大学文化連盟、5・28〜29法大弾圧救援会の共催で開催された。会場には5・28〜29弾圧で逮捕された全国の学生、被告団家族、法大弾圧裁判弁護団、学生とともに闘ってきた青年労働者、法大OBなど460人が集まった。
 冒頭、司会の法大生から内田晶理君不当逮捕の事実が伝えられた。会場の怒りが爆発する。司会の女子学生は「起訴された17人と内田君、あわせて18人を奪還する集会としてかちとろう!」と呼びかけた。
 基調報告は、法大法学部の久木野和也君(無期停学処分者)だ。久木野君は、入学以来の法大と法大生への自らの思い、学生会館解体(04年)への怒りと悔しさ、そしてすべての怒りを解き放って闘いぬいてきた06年3・14弾圧以来の2年余りの激闘を振り返った。そして「この闘いの中でつくりあげてきた団結があれば絶対に負けることはない」と語りきった。実に勝利感と展望にあふれた基調報告となった。そして久木野君は、@法大キャンパスを解放する10・17法大集会への結集、A5千万円カンパ、B獄中学生の年内奪還の3つの方針を提起し、「逮捕・処分を恐れず法大のように職場・キャンパスで闘おう。そして、すべての力を法大に結集し、法大闘争をともに闘おう」と呼びかけた。
 続いて07年4・27法大弾圧被告の友部博文君、5・28〜29弾圧逮捕者が次々と登壇。友部君は「われわれはがまんの限界だ! 法大当局はもう倒すしかない」と宣言。5月28日に逮捕され、釈放をかちとった織田陽介全学連委員長は「この弾圧との闘いに勝つか負けるかが、歴史の分岐点だと本当に思っている。ここで負けたのが戦前の歴史です。絶対に勝たなきゃいけない」と熱烈なアジテーションを発した。
(写真 “獄中の仲間を奪還するぞ!”5・28〜29弾圧で逮捕された学生が壇上に勢ぞろいした【7月24日 東京・なかのZERO小ホール】)

 獄中の学生の年内奪還へ5千万円カンパ呼びかけ

 集会の中で、文化連盟の学生が制作した法大闘争記録映像が上映された。あまりにひどい法大当局の弾圧、そして陰湿ないやがらせに怒り、悩み、苦闘しながらも怒りを爆発させて決起している学生の姿が感動的に描き出された。
 集会の後半には、まず法大弾圧弁護団から森川文人弁護士、西村正治弁護士、藤田正人弁護士、河村健夫弁護士が登壇した。森川弁護士は「逮捕された学生は、ぜんぜん負けてない。逆に僕たちが学生に励まされて『よし、一緒にやろう』という気になってます」と述べた。
 続いて全国から駆けつけた被告団の家族が発言。大阪市大の山本進君のお母さんはこの日、法大キャンパスに行き、暴力職員と実力で闘いながら抗議行動を貫徹しての登壇だ。「文化連盟の学生のみなさんの闘い、S君の170時間のハンストには本当に感謝しています。ひとりの人間として法政大の現状を許しておけない」と宣言。別の家族は「私も法大のOB。私のいたころより、今の法大のほうがずっと素晴らしい。私の連れ合いが人生をかけて法大で闘い、ここまでの闘いをつくってきたことを誇りに思う」と発言した。
 カンパアピール、救援連絡センターの山中幸男事務局長のあいさつ、動労千葉の繁沢敬一副委員長、学生とともに闘ってきた青年労働者4人の連帯アピールが続いた。法大OBでもあるコメディアン松元ヒロさんは会場全体に大爆笑をまき起こしながら、学生たちへの熱い思いを語った。
 集会の最後に、文化連盟の学生が演壇に勢ぞろいして決意を表明。集会の盛り上がりは最高潮となった。(発言別掲)
 7・24集会は、法大闘争の”新たな戦闘宣言”だ。参加者は、法大・増田総長体制を打倒し、すべての学生・労働者の力で法大闘争に勝利しようと誓った。そしてそれは、資本主義・帝国主義打倒のプロレタリア革命に向かう闘いと同義であることを確認しあった。
(写真 被告団家族も「ともに闘う」と決意表明。会場を埋めた参加者から大きな拍手がわきおこった)

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週刊『前進』(2353号2面2)(2008/07/28 )

 “この仲間と勝ちたい”

 文化連盟・法大生の決意(要旨) 

 「法大弾圧ぶっとばせ!7・24全国集会」での法政大学文化連盟・法大生の決意を紹介します。(編集局)
(写真  「文化連盟は一人も見捨てない! これ以上の大学の暴挙は許さない」と文化連盟が決意)

●文連委員長S君
 大学はもっと自由でいいはずです。そこに社会の可能性があるはずなんです。法政大学の理事会は、自分たちが金をもうけるためにそういうものを奪っている。これは結局、全体主義、戦争へと行き着く。こんなのは絶対に許してはいけない。
2年間で86人の逮捕。異議申し立てをしたら、それが罪なのか。おかしいじゃないか。おかしいことにおかしいと言って何が悪いのか。こんなわけのわからない大学、本来つぶれるべきなんです。逮捕された人を全員奪還し、文化連盟は最後の最後まで闘います。
●文連副委員長O君
 中核派系全学連の人たちを次から次に建造物不法侵入などで逮捕し、見せしめにして、われわれ一般学生の批判の精神をつもうとしている。僕は哲学科の学生なんですが、法政大学には牧野英二というカント研究者がいます。こいつの授業を受けてたら授業中に言ったんですよ。「哲学科の学生は批判精神を養え」と(笑)。おれ、言われたとおりにやっちゃったわけです。友部先輩の逮捕を題材に、大学を批判する文章を書きました。そうしたら処分ですよ。それからというもの、当局はおれを目の敵にして、あげくの果てに友人とのケンカにまで介入して停学2週間の処分。うちの大学はほんと刑務所です。こんな状態を見て見ぬふりできません。だって、批判精神を養わなければいけないからね。
●M君
 2年間で86人の逮捕。この一点だけを取り上げても、今の法政大学は尋常ならざる環境だというのがわかる。それだけではなく、当局は入校チェックとか実に陰湿な嫌がらせをやっています。いやらしい、いじめに近いようなことを。
5月20日にわれわれは立ち上がったわけですが、その時の文化連盟のビラにこういう言葉があります。「文化連盟は一人も見捨てない。これ以上の大学の暴挙は絶対に許さない」と。ある時は剛にある時は柔に、硬軟織りまぜて文化連盟は法政大学闘争をこれからも貫徹していきたい。
●Kさん
 今、このステージの上に私の仲間がいます。会場にも法政大学の仲間が来ています。今の法政大学の状況の中で、学生が立ち上がるのはものすごい重圧です。その重圧の中でも、こうやって立ち上がっている仲間がいます。ここにいる仲間は処分を辞さず、キャンパスの中に立っています。
どんなに弾圧されても、どんなに規制されても、ものすごい監獄のような大学の中でも立ち上がって声を上げる仲間がいる。けっしてゼロにならない。ここにものすごい展望がある。私はこの仲間とともに突き進んでいきたいし、この仲間とともに本当に勝ちたい。
そして、10月17日、本当に力関係をひっくり返すような大集会をともにつくっていきましょう。

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週刊『前進』(2353号3面1)(2008/07/28 )

 7・19横須賀 “核空母 配備阻止するぞ”

 1万5000人が大デモ

 沖縄と連帯 労働者の怒り

1万5千人の労働者が「配備阻止!」の怒りのシュプレヒコール(7月19日 横須賀)

 7月19日、猛烈な暑さの中、米海軍横須賀基地に隣接するヴェルニー公園で、三浦半島地区労、神奈川平和運動センターなどの主催による「原子力空母の横須賀母港化を許さない」全国集会が闘われた。
 汐入駅から公園まで集会参加者の長蛇の列が続き、全国から結集した自治労、水道、教組、私鉄などの組合旗が林立し、公園はあふれんばかりの1万5千の労働者で埋め尽くされた。在日米海軍横須賀基地への核空母ジョージ・ワシントン配備に反対する労働者の怒りが1万5千の結集した力となり、「配備を阻止するぞ!」の声を米海軍基地にたたき付けた。
 ジョージ・ワシントンは5月に深刻な火災をおこし、当初予定の8月配備は不可能となり9月下旬配備を米海軍は発表した。横須賀基地への核空母の配備は北朝鮮、中国に対する核先制攻撃を狙うものであり、射程2千`のトマホークは横須賀から北朝鮮全域を完全に射程に入れる超攻撃的なものである。
 この日の闘いは、核空母配備への怒りと危機感でかつてない熱気の中で行われ、主催者あいさつで平和フォーラムの福山真劫さんは「侵略戦争を続けている米軍が、米軍再編の一環として原子力空母の母港化をしようとしている」と発言。参加団体からのアピールとして、横須賀、厚木に続いて沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんは「原子力空母の母港化はとんでもない暴挙だ。神奈川の闘いと連帯して、沖縄は新基地をつくらせない現地の闘いをやり抜く」と宣言した。
 集会後のデモは、先頭の出発から最後の三浦半島教組のデモの終了までに2時間半かかるという大デモンストレーションだった。基地ゲート前では労働者の「原子力空母の配備を阻止するぞ!」の怒りの声が爆発した。
 私たちは、結集した1万5千人の労働者に「青年労働者の団結した力が戦争を止める!」と呼びかけたビラを5千を超える数でまいた。またサミット決戦過程でも確認できたことだが、『前進』は労働者の中で「売れる新聞」だということがこの集会でも実証された。同時にこの日は、法政大学弾圧にたいする抗議署名と救援カンパを訴え、多くの労働者がこの呼びかけに応じてカンパと署名をしてくれた。ある私鉄バス労組の青年労働者は春闘でストを打ち抜いた自信と誇りに満ちた顔で「俺たちはあいつら(闘わない電鉄執行部)とは違うんだ」と話し、私たちの署名要請に快く応じてくれた。この日の前進販売と7・24法政大学集会への結集呼びかけの突撃は大成功をおさめた。
 核空母ジョージ・ワシントンの横須賀配備は、世界金融大恐慌への突入と米帝の決定的没落の中で、核軍事力を中心とする戦争態勢でアジア地域の制圧と帝国主義的生き残りを狙う凶暴な攻撃である。この戦争態勢こそアメリカとアジアの労働者を分断し団結を破壊しようとするものである。しかし既に全世界でこの分断攻撃を打ち破る力づよい労働者の決起が始まっている。今年のメーデーでアメリカの労働者とイラクの労働者がイラク戦争反対のストで団結した。また昨年秋の全駐労の2波の実力ストは基地機能をストップさせた。帝国主義の基地のど真ん中でストを打ち抜き、団結で基地を止めることを知った労働者が生み出されたことが、戦争をぶっ止める力だ。労働者の団結で戦争をぶっ飛ばし、11月労働者集会1万人結集を実現させ、帝国主義を打ち倒す革命をやろう!
 (神奈川・S)
(写真 「労働者の団結で戦争を止めよう」と進む神奈川労組交流センターを中心とする労働者のデモ)

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週刊『前進』(2353号5面1)(2008/07/28 )

 国際連帯の輪がつながった!

 4〜5月入管闘争の画期的地平

 7月テーゼの勝利性示す

 革共同入管闘争委員会

 われわれはただ一点、階級的団結を総括軸とする闘いにかけ、08年冒頭からサミット粉砕決戦を貫き、5・29法大決戦―6・29渋谷デモへ上りつめた。「処分・弾圧など恐れるに足りない。労働者に失うべきものは何もない。獲得するのは全世界だ」――世界の革命情勢と鋭く呼吸しながら、階級の大地にプロレタリア革命の花を咲かせようと、ひたすら実践・団結、団結・実践の日々を闘いぬいた。それが6・29渋谷デモに結実した。ここに階級的労働運動路線の到達地平が凝縮している。こうした闘いの中で4・20京大、5・11横浜で行われた関西―全国の「外登法・入管法と民族差別を撃つ研究交流集会」(4〜5月入管闘争)は、階級的労働運動路線の前進とサミット決戦の勝利にとって決定的役割を果たした。支配階級による差別・抑圧の分断を打ち破り、民族・国籍・国境を越えて全世界の労働者人民と団結して闘おう。これこそがプロレタリア革命に内在する本来の入管闘争であり、新自由主義と闘って勝利する入管闘争である。われわれは血債主義・糾弾主義と決別し、塩川一派を打倒して、階級的団結の入管闘争へ決定的な路線転換的飛躍をかちとったのだ。

昨年11月、ソウル市で開かれた民主労総の労働者大会に動労千葉が参加。田中委員長があいさつ

 自分の職場での闘いが国際連帯闘争そのもの

この4〜5月入管闘争の成功をもって階級的労働運動路線―7月テーゼの勝利性は完全にはっきりした。集会そのものが民族・国籍・国境を越えた団結をつくり出す場となり、自らの職場の闘いが世界とつながっていることを誰もが実感した。
 動労千葉・田中康宏委員長は「最も困難な闘いは自分の職場で隣の労働者を組織すること。職場で地域で真剣に立ち向かわない限り、国際連帯は絶対できない。この思想こそマルクス主義だ」と訴え、民主労総は移住労働者との連帯闘争を踏まえて「労働者は国境を越える。万国の労働者は団結せよ!」と高らかな宣言を発した。
 さらに革命の団結に生きる飛躍、人生の決断をかけた基調報告は参加者の魂をわしづかみにし、在日・滞日労働者人民、アジア―世界の労働者と団結して日帝を打倒し、世界革命に勝利しようと誓いあうものとなった。
 何よりもプロレタリア自己解放の息吹と感動の中で新たな革命家・組織者を生み出し、階級的労働運動路線―サミット決戦への揺るぎない確信を組織した。ここに最も重要な総括点がある。
 こうした4〜5月入管闘争―サミット粉砕決戦の地平を鮮明にさせて、ひたすら階級的労働運動路線を実践し、11月労働者集会1万人結集にむかって闘いぬこう。

 独島の略奪を許すな!

 洞爺湖サミットは、労働者を食わせることも生かすこともできない帝国主義のボロボロの姿をさらけ出すと同時に、イラク侵略戦争の泥沼的継続とイラン、北朝鮮への軍事包囲網の形成など強盗会議としての正体を明らかにした。
 新自由主義が破産し、ブルジョアジーは労働者をますます競争・分断に駆り立てて搾取を強化し、階級対立を激化する以外にない。帝国主義の矛盾が侵略戦争―世界戦争として爆発する情勢が進展している。だが、全世界での「貧困・格差・戦争」の拡大は労働者の怒りをさらにかきたて、ストライキ、デモ、食糧暴動を拡大するものにしかならない。
 とりわけ、米ILWU(国際港湾倉庫労組)が5・1メーデーストライキに立ち、港を封鎖して軍事物資輸送を止め、それにこたえた交戦国のイラク労働者が連帯ストに決起した闘いは画期的である。重要なことは、動労千葉とILWUが11月労働者集会―国際連帯をとおして、こうした闘いを「一緒に議論して、一緒につくってきた」(5月11日、田中委員長)ということだ。
 黒人、ラティーノ、アフリカン・アメリカンなどさまざまな民族・国籍の労働者が多数を占めるILWUは、支配階級がつくり出した差別・抑圧の分断を打ち破り、このストライキで「移住労働者の正義と権利を守れ」というスローガンを掲げた。「戦争を止めるためには労働者が自分の職場から行動を起こす以外にない」と、動労千葉とILWUが白熱的に議論し、それを労働者が自分の職場で実践し、一挙に分断をのりこえて団結したのである。
 こうした中で日帝・福田政権は7月14日、中学校の新学習指導要領解説書で朝鮮領・独島(トクト)を「日本固有の領土」と教えることを求めるという、許しがたい領土略奪、国益主義・排外主義の攻撃に出た。
 これは7月3〜4日、サミット粉砕に決起した韓国労働者・農民の代表団の日本への入国を拒否した入管弾圧の暴挙と一体であり、日韓労働者階級の団結を破壊しようとするものであり、新たな朝鮮侵略戦争に向かう攻撃だ。
 かつて日帝は朝鮮植民地支配に向かう過程で独島を暴力的に略奪し、中国―アジア侵略戦争に突き進んだ。福田政権はこれとまったく同じ攻撃を加えている。
 独島を「日本の領土」とするのは略奪・戦争によって生き延びようとする支配階級の利害であり、労働者階級の利害とは非和解である。「国益」絶対反対の立場を貫き、日韓・日朝連帯で日帝を打倒することこそ労働者階級の回答である。
 他方、韓国・イミョンバク政権も、米国産牛肉輸入問題を契機に爆発し、政権退陣に向かっている韓国労働者人民100万人決起の矛先を、ブルジョア民族主義的に歪曲・動員することで延命しようと、独島領有を声高に叫んでいる。
 だが、4〜5月入管闘争をとおしてより強固な団結を固め、さらに6〜7月サミット決戦をとおして結合した日韓労働者の団結はこんな攻撃で打ち砕かれるものではない。全員逮捕を辞さず、G8強盗会議粉砕へ怒りを解き放った6・29渋谷デモは、韓国の闘う同志たちを限りなく激励するものとなった。
 ソウル本部のイジェヨン本部長は、「動労千葉のように闘わなければなりません。われわれ両国の同志のこの数年間の交流は、こういう闘いをするためのものだったと私は確信しています」と、熱いメッセージを動労千葉に寄せている。
 日帝の独島略奪攻撃に対して福田とイミョンバクを串刺しにする日韓労働者の共同闘争をたたきつけよう。

 プロレタリア革命から脱落した塩川派打倒へ

 階級的労働運動路線―7月テーゼのもと、われわれが革命の現実性をつかんで実践的に大前進する一方、塩川一派は路線的破産をさらけ出し、ますます反動化している。彼らの機関誌『展望』に関西入管闘争委員会名で出された論文は、そのことを鮮明に示している。06年3・14で自ら打倒したはずの旧与田一派に「自己批判」し、「広島差別事件」のデッチあげに加担するという醜悪極まりないものだ。
 関西入管闘争委員会は昨年11月、塩川一派が革共同から脱落する際、「7月テーゼ批判」として「賃労働―資本関係の廃絶だけでは階級の廃絶はもちろん、差別や民族的抑圧の廃絶にもならない」などと主張し、反マルクス主義への変質を示した。今回の論文でもここに触れ、「労働者階級が自己の特殊利害・特殊的解放の追求に自己限定することによっては自己解放はできない」「普遍的解放と切り離して特殊的解放や特殊的利害に固執することは経済主義であり、組合主義であり、労働者階級の世界史的使命を否定することだ」と述べている。
 よくぞ言ったものだ。彼らにとって労働者階級と被差別・被抑圧人民はまったく別の存在であり、特殊=普遍の関係も労働者階級と被差別・被抑圧人民の並立関係の中でしかとらえない。「普遍的解放と切り離された特殊的解放」という表現にも塩川一派の反マルクス主義への純化が鮮明に突き出されている。
 また帝国主義論―世界革命論においても著しい空洞化を示している。
 レーニン帝国主義論は、眼前で第1次世界大戦が進行し、戦争と革命が真正面から問題となる時代において、第2インターナショナルが屈服・転向する中で、これと非妥協的に対決して帝国主義の強盗戦争を世界革命に転化することをロシア―全世界の労働者に訴えるために出された。それは普遍的内容をもって、今の時代にも同じ問題を提起している。
 7月テーゼは、抑圧民族と被抑圧民族のプロレタリアートの国際的=階級的団結を土台として、民族解放闘争をプロレタリア世界革命の普遍性・根底性のもとに統一して連帯・結合・一体化を闘いとっていくという世界革命論を明確にした。
 これに対して塩川一派は「帝国主義と民族=植民地問題が欠落している」「民族解放・革命戦争論を撤回した」などと述べている。この主張は、生きた階級闘争からかけ離れた地点で「帝国主義国はプロレタリア革命、植民地国は民族解放闘争。両者の結合・合流が世界革命だ」という平板な二元論である。
 そもそも塩川一派は革命情勢を否定し、動労千葉労働運動が切り開いた11月労働者集会―国際連帯闘争の地平、プロレタリア世界革命に向かう具体的実践に敵対して脱落した小ブル日和見主義集団である。彼らは、マルクス主義のプロレタリア自己解放が動労千葉の闘いに脈打っていることを認めず、革命からの逃亡を合理化し、労働者階級への絶望を組織する血債主義・糾弾主義へと純化した。
 また、塩川一派が行った「5・18入管集会」の基調で、4〜5月入管闘争に対して「民主労総と連帯しても外登法や入管法、民族差別は撤廃できない」「入管闘争は団結をつくり出すことが目的ではなく、入管体制を打ち破ることが目的」などとケチをつけている。
 一昨年の11月労働者集会で民主労総ソウル本部のキムチャンソプ氏は「国境を廃止して闘う」と宣言した。これは文字どおり、入管体制粉砕を内包した闘いである。
 塩川一派は、4〜5月入管闘争が民主労総との国際連帯闘争を闘う地平にまで前進したことに打撃を受け、これを分断させるために悪罵(あくば)を投げつけているのだ。
 入管体制とは、歴史的に見ると、敗戦直後の戦後革命期において革命直前にまで行き着いた労働者人民の階級的決起に恐怖した日帝が、闘いの主体として登場した在日朝鮮人・中国人労働者と日本人労働者を分断するために築いたものだ。
 したがって、入管体制を打ち破る闘いとは、分断を打ち破って階級的団結を取り戻し、日本プロレタリア革命に勝利すること=「入管体制粉砕・日帝打倒」である。この闘いは朝鮮革命・中国革命と不可分一体のものとしてある。
 そして、この闘いの主体である「日帝の侵略戦争と植民地支配の生き証人」としての在日朝鮮人・中国人は、日帝による治安管理と退去強制の攻撃(分断・同化・追放)を許さず、今日まで存在し闘いぬいている。
 だがプロレタリア革命から逃亡した塩川一派は、差別・抑圧問題を革命から完全に切断して超階級的に扱い、民族差別の諸実体をめぐる民主主義的権利要求の総和で「入管体制を打ち破る」としているのだ。
 また塩川一派は在日朝鮮人・中国人を革命の主体と措定せず、他方で日本人労働者は「差別・抑圧と闘うことをぬきに団結はつくり出せない」存在だとして両者を徹底的に分断している。
 そして、彼らは「在日・滞日外国人と日本の労働者民衆との団結を阻んでいる最大の問題は入管法24条の退去強制」だと主張している。これは許しがたいデマであり、屈服の思想であり、在日・滞日の闘いをおとしめるものである。

 11月大結集へ−階級的団結で入管闘争推進を

 4〜5月入管闘争は日本労働者階級との団結を求め、入管法24条と正面から闘ってきた故・林歳徳さんを始めとする在日朝鮮人・中国人との共同闘争の歴史である。
 また、帝国主義の新自由主義によるアジア―全世界での侵略・侵略戦争の中で生み出された膨大な難民が、迫害から逃れ日本にやって来る。そして入管収容所に収容され、退去強制攻撃と闘いながら難民認定を求めている。この人びとと、牛久を始めとする入管収容センターでの地道な面会活動を重ねて信頼と団結をかちとってきたのだ。
 さらに「不法就労」「不法滞在」の排外主義キャンペーンのもと、年間5万人が退去強制される現実を前に、これを打ち破って日本に実力渡航して闘うアジア人労働者への支援・防衛の闘いに取り組んできた。
 われわれはこうした4〜5月入管闘争の歴史を踏まえ、「排外主義に汚染された日本の労働者階級は自己批判しない限り革命の主体にはなりえない」などと、労働者への絶望を組織し、プロレタリア革命と入管闘争を切断する血債主義・糾弾主義と決別し、到来した革命情勢をプロレタリア世界革命に転化するために新たな決起を開始した。それがマルクス主義のプロレタリア自己解放に確信をもって動労千葉のように階級的団結で闘う入管闘争への飛躍である。
 革命の隊列から脱落・逃亡し、血債主義・糾弾主義に純化した塩川一派、旧与田一派らの敵対を粉砕しよう。8・3革共同集会に大結集し、8・6ヒロシマ〜8・9ナガサキ、8・15靖国闘争を爆発させ、11月1万人結集に突き進もう。在日・滞日労働者人民とともにマルクス主義で武装した単一の革命党を建設しよう。地区党建設の巨大な前進をかちとろう!

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週刊『前進』(2353号5面3)(2008/07/28 )

 西郡住宅闘争 再び預金を差し押さえ

 西郡住宅闘争八尾市が暴挙 供託者「一歩も引かぬ」

  7月14日、八尾市は2月の郵便貯金差し押さえに続いて、JAバンクの預金口座を差し押さえる暴挙に出た。こんな非道を二度までやるとは、絶対反対の供託者の闘いが八尾市を追い詰めているからだ。「怖いものはもう何もない。とことん闘う」。この供託者とともに、私たちは応能応益家賃絶対反対、住宅民営化粉砕まで闘う決意だ。
 2月の大弾圧を全国の闘う労働者の団結で打ち破った供託者に、全国連本部は「差し押さえされたら生活できなくなる。闘えなくなる」などと、行政とうり二つのビラをまき、6月の西郡支部大会を破壊しようとした。八尾市は、この全国連本部の西郡支部つぶしと軌を一にして、新たな差し押さえ攻撃に出てきた。怒りは倍加するだけだ。
 年金振り込みと商売のために使っていた口座を差し押さえられたAさんは「八尾市のやることはサラ金よりあくどい。死ねと言うことか。自分ももっと運動する」と闘う決意を固めている。
 7月17日早朝、供託者を先頭に八尾市への抗議行動に決起した。出勤する八尾市職員には、「橋下知事=田中市長の新自由主義に基づく行革路線を労働者の団結の力で打倒しよう。敵は一緒だ。西郡とともに闘おう」と呼びかけた。
 日本共産党・八尾市職執行部は「全国連西郡支部(末光道正事務局長)などの『家賃滞納を口実』にし、『部落差別』を利用した『行政介入策動』を許すな」というビラをまき、労働者住民の間に差別と分断を持ち込もうとしている。来年から公営住宅の入居規準が政令月収20万円から15万8千円に切り下げられ、団地からの追い出しと民営化が狙われている。住民の怒りが西郡住宅闘争に合流することを恐れ、市長と一緒につぶしにかかっているのだ。私たちは「民営化と闘わない市職労執行部を打倒し、闘う執行部をかちとろう」と呼びかけた。
 その後、住宅管理課へ弾劾行動を行った。「年金口座を差し押さえるのは死ねと言うことか」。供託者の怒りの追及に追い詰められた職員は「奇数月なので年金は差し押さえていない」などと言い逃れに終始。「だったら2月は年金を差し押さえたということ」「それが市職員の言うことか!」。供託者の怒りは住管を圧倒した。
 国が決めたことだから仕方がない? 裁判に負けたから仕方がない? 差し押さえられたら闘えない? 冗談ではない。応能応益家賃制度は公営住宅を資本家の自由にするために作った制度だ。資本主義が行きづまり、あらゆる物を民営化し、闘う団結をつぶし、低所得者からむしり取る、払えなければ路上に放り出す。こんな制度は絶対に認めない。
 全国連本部は「三里塚のようになるから供託を降ろせ。分納しろ」などという。不当な家賃をはね返すのではなく、「子や孫にまで押しつける」長期の分納を「勝利」といいくるめ、屈服をごまかしている。闘う側が住民をあきらめさせてきたのだ。こんな全国連中央方針をぶっ飛ばして西郡支部は闘ってきた。
 他方、解同本部派は住宅民営化の先頭に立ち、利権目当てに八尾市の側について団地から若者を追い出す一方、若者にローンを組ませ、住宅を買わせる日本版サブプライムローン運動をしている。こんな銀行の奴隷の利権運動も、住宅闘争でぶっ飛ばそう。
 西郡支部は、弾圧を団結の肥やしにして闘う。八尾市への抗議を全国から集中しよう。
 さらに7月30日(水)午前10時15分、大阪地裁806号法廷で「明け渡し許すな! 第4回公判闘争」があります。仲間の皆さんの結集を訴えます。(八尾北医療センター労組員・青木麻季)
(写真 八尾市役所前で供託者を先頭に差し押さえ弾劾のシュプレヒコール【7月17日朝】)
     *
【抗議先】八尾市長・田中誠太 (電話)072−924−3809/(FAX)072−924−0032
 住宅管理課(電話)072−924−3858/(FAX)072−924−2301

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