ZENSHIN 2011/07/11(No2495 p06)

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週刊『前進』(2495号1面1)(2011/07/11 )

 反原発8月広島・長崎へ

 7月国鉄決戦を全力で闘いぬき国鉄全国運動の前進切り開こう

 青年・学生を先頭に革共同集会へ

 現闘本部の撤去決定弾劾する 3面に三里塚闘争アピール

 6・5国鉄闘争大集会−6・11反原発100万人デモ−6・19フクシマ大行動という、6月の三つの重大闘争の高揚は、大恐慌と3・11大震災・原発事故のもとで体制的破局のどん底にたたき込まれている日帝と菅政権を革命的に直撃した。今や日本階級闘争は国鉄闘争全国運動を基軸的な水路に、この7〜8月、全戦線で全面的な激突過程に突入した。戦後かつてなかったボナパルティズム的政権である菅政権の末期的な危機と迷走は、日帝統治能力の崩壊の象徴だ。国鉄闘争と反原発・反失業闘争の爆発で、菅政権と日帝そのものの打倒へ闘おう。7月国鉄決戦に勝ち抜き、8・6ヒロシマ−8・9ナガサキ闘争へ総決起しよう。
(写真 「関空の軍事空港化反対」を訴えデモ 【7月3日 大阪・泉佐野市=記事5面】)

 電産のような闘いの革命的な復権を

 大恐慌と大震災が生み出した情勢の転換性、激動性、根底性は、もはやプロレタリア世界革命以外に、いかなる危機打開の道もないことを突きつけている。それは同時に日本でも世界でも革命情勢を成熟させている。6・5−6・11−6・19の3大闘争は、この大恐慌・大震災情勢に真っ向から立ち向かい、日本階級闘争の画期的な新地平を切り開いた。
 それは3・11情勢という大反動に一歩も引かずに対決し、何よりも被災地の労働者の怒りを先頭に職場・生産点から懸命な反撃に立ち、ついにもぎりとった歴史的勝利の地平である。
 その上で今われわれに問われていることは、革命党としての革共同自身の飛躍であり、革命党と労働組合が一体的に結合して具体的実践に変革的に踏み込むことである。まさに「労働者が本当に苦境に立った時こそ、労働組合の存在理由、存在感がある」(中野洋著『俺たちは鉄路に生きる2』)のであり、労働組合をよみがえらせる具体的な実践に、すべての職場・戦線で一人の例外もなく、全力を挙げて突入していくことである。
 日本の労働者は、かつて戦後革命期に、労働組合が電気を止めた電産(日本電気産業労働組合)の闘いの歴史を持っている。電力産業の労働者の組合である電産は最強の力を誇り、発電から配電・営業・事務の現場まで、全国18万人を擁する巨大な産業別労働組合を組織していた。命の危険と隣り合わせの労働に従事した下請け・孫請けの労働者も、大卒の技術者も、全部がひとつの労働組合に結集し、労働者として、対等の存在としてともに闘いぬいた。そして1946年10月には世界初の停電ストを決行し、このうねりが47年2・1ゼネストへ発展した。ゼネストは挫折したが、電産ストは日本における戦後革命の巨大な闘いだった。
 原発政策の推進の歴史は、この電産が解体され総評が解体され、労働組合が階級的利害を裏切って「御用組合」「労資一体の組合」に変質してきた歴史と完全に重なる。現在の電力総連、東京電力労組は、完全な労資協調の御用組合であり、原発推進の先兵だ。
 かつて電産の闘いが示したように、労働者と労働組合には、社会を根底から動かす力がある。もう一度この原点に立ち返って労働組合をよみがえらせるために闘おう。

 「4・9」の本質

 今日、3・11大震災情勢のただ中で、昨年の4・9反革命の本質がむきだしに現れている。4・9反革命とは、国鉄(JR)による不当解雇との闘いをやめ、法的責任も一切ないと認めることで、不当解雇撤回の原則を国労と国労闘争団が放棄したことである。それは公務員の解雇問題のみならず、全産業でのあらゆる解雇攻撃を激化させる、とてつもない歴史的裏切りだ。だから国労本部など4者4団体は、これ以降もアリバイ的に「JRへの雇用要請」などと叫んできた。だがそれは単なるポーズでしかなかった。
 しかし今回はっきりと表明された「闘争終結」と、それを受けて強行されようとしている国労大会での「闘争団組合員の組合籍はく奪」は、その単なる延長ではない。それは、戦後日本労働運動の屋台骨だった国労が、労働組合として絶対にやってはならない道に踏み込むことである。
 6月闘争の対極で進んだこの1047名解雇撤回闘争の最後的な解体策動のおぞましさは、それが単なる日和見主義や敗北主義の帰結ではないところにある。そこには明確に、かつての「闘う闘争団」や国労本体=現国労本部を牛耳る協会派・革同指導部が、菅政権と連合の「産業復興」「震災復興」の名による資本家救済・人民切り捨て政策に全面協力し、JR総連=カクマルに代わる新たな「労働代官」として労資一体の道を選択した意識的な反革命の動力が働いているのである。
 6月24日の支援共闘会議総会で二瓶議長は「政党関係者から『JR雇用はゼロ』と聞かされた。不満だがもう展望はない。共闘会議も闘争を終結し6月30日で解散したい」と提案、出席者からは反対や抗議の声が相次いだ。だが「闘争終結・解散」はすでに事務所撤退も含めて準備され、後戻りのきかないものとして強行されているのだ。
 さらに原告団中央協議会・酒井代表は、「ともにGO」120号で、「原告は軍門に下らず、誇りある撤退の道をとる」「会社がかたくなな態度で……4者4団体に対しあくまで軍門に下ることを求めたことに対し明確に拒否の態度で臨み、誇りある撤退の道をとりました」と、全面屈服を合理化している。

 当面する国鉄闘争の三つの重要課題

 だが、闘いはむしろこれからだ。政治和解を拒否して闘う国労共闘・「共に闘う国労の会」と動労千葉・動労総連合は、「国鉄闘争の火を消してはならない!」と、ますます意気高く闘い、前進しているのである。そして今や7月国労大会決戦が、全労働者の未来をかけた最大最高の決戦となっているのだ。
 当面する国鉄決戦の第一の課題は「国鉄闘争の火を消すな!」と歴史的に登場した国鉄闘争全国運動の真価を今こそ全面的に発揮し、壮大な発展をかちとることだ。@職場闘争、A動労千葉物販、国労原告団物販闘争、B動労千葉を支援する会、共に闘う国労の会の会員拡大を軸に、組織拡大決戦に勝利しよう。
 第二の課題は、動労千葉の闘いに全力で連帯すると同時に、7・17いわき集会、7・17関西生コン弾圧粉砕集会の大成功をともに全力で闘い取ることだ。動労千葉は6・26定期委員会をもって基地統廃合粉砕、外注化絶対阻止と、組織拡大、11月労働者集会1万人決起の方針を打ち立て、直ちに6・28銚子総行動に決起し、全力で闘いぬいている。この動労千葉とともに闘おう。
 第三の課題は、国労大会代議員選挙を総力で闘い、めざましい路線的一致と団結を闘い取って前進する国労共闘の6月闘争の総括を深め、その地平を国労本部に代わる新たな指導部の形成へと結実させることである。

 反原発・反戦反核の「闘う世界大会」

 菅政権は経産相・海江田を前面に立て、原発「安全宣言」を出し、九州電力玄海原発を始め停止中の全原発の再稼働を強行しようとした。しかし福島原発事故が収束せず深刻化しているただ中での、老朽化原発などの再稼働に労働者人民の怒りが爆発し、菅と海江田の間の矛盾・対立も激化するに至り、この夏の再稼働は頓挫(とんざ)しつつある。
 「全原発を停止し廃炉にせよ!」という労働者人民の死活的要求は、菅を打倒し、日帝ブルジョアジーを打倒することなしには実現できない。大震災・原発事故情勢下の今年の8・6ヒロシマ−8・9ナガサキは、反原発と反戦反核を真っ向から掲げて闘いとる歴史的な大闘争となった。青年労働者と学生を先頭に、8・6ヒロシマ大行動を反原発・反戦反核の「闘う世界大会」としてかちとるために全力で組織化しよう。反原発7・17いわき集会に全力で駆けつけよう。
 三里塚現闘本部の「収去」=強制撤去の千葉地裁決定に怒りを爆発させ、7・18三里塚現地闘争を総力で闘おう。
 7・17関西生コン支部弾圧粉砕集会に全国から結集しよう。
 さらに沖縄情勢は、辺野古新基地建設とオスプレイ配備に対する最大の決戦の時を迎えた。日帝には、日米安保強化と改憲・核武装・侵略戦争体制構築にしか延命の道はない。これが日帝が原発から絶対に撤退しない理由でもある。原発と核戦争への怒りを今こそ爆発させ、現代世界の根底的変革、プロレタリア世界革命に向け闘おう。
 7月革共同政治集会の大成功と夏期一時金カンパ闘争の貫徹こそ、勝利を切り開く不可欠の土台だ。階級的な労働組合を復権させ、資本主義を倒す強大な革命党の建設へ、青年労働者と学生を先頭に闘い抜こう。

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週刊『前進』(2495号1面2)(2011/07/11 )

 原発再稼働は許さない

 玄海原発1号機は冷却で爆発の危険

 6月末に海江田経産相が佐賀県玄海町・岸本町長と古川県知事に玄海原発の再稼働を強要したのを受け、7月に入り再稼働への動きが強まった。
 しかし、玄海再稼働策に対し労働者人民から猛烈な弾劾が浴びせられた。このため、菅は自らゴーサインを出しておきながら大動揺し、6日には海江田が原発の安全検査「ストレステスト」を実施する方針を出した。これに玄海町長が動転して再稼働の同意を撤回し、当面の玄海再稼働はなくなった。
 労働者人民の猛烈な弾劾が再稼働をひとまず食い止めたのだ。原発は停止・廃炉以外になく、1基たりとも再稼働させてはならない。
 再稼働が狙われているのは玄海2、3号機だが、今も運転され続けている1号機こそ老朽化して大爆発が起きるかもしれない最も危険な原発だ。「金属材料学の権威」とされる井野博満・東大名誉教授によると、圧力容器の内壁は、核分裂で生じる中性子線にさらされてもろくなっている(東京新聞7・2付)。ある温度を下回ると、陶器のようにパカンと割れてしまう。
 この温度を脆性遷移(ぜいせいせんい)温度と言う。電力会社は、この脆性遷移温度を調べるため、圧力容器と同じ材質の試験片を炉心に設置し、数年から十数年ごとに取り出して検査しているという。
 玄海1号機の運転開始は1975年で、その時の脆性遷移温度はマイナス16度だった。それ以降、徐々に上昇し続け、09年4月の検査ではなんと98度になった。全国の原発で脆性遷移温度が一番高い。1号機の圧力容器は300度以上の高温で運転されているが、急速に冷却した場合に98度以下になると割れてしまう危険がある。
 福島原発事故では、地震と津波によって緊急炉心冷却装置が作動せずに大事故となった。しかし、玄海1号機では緊急炉心冷却装置が働くと逆に大事故となる。
 玄海1号機だけでなく、30年以上運転されている原発は20基近くもある。敦賀1号機、美浜1号機、福島第一1号機は実に40年を超えている。
 もともと核・原発は人間が制御できないものであり、本質的に事故を不可避とする。しかも80年代以来の新自由主義によって安全性はますます無視・抹殺され、大事故が相次いできた。さらに日本は大地震が多発する場所だ。その上、玄海原発を始め老朽化によって未曽有の大事故が多発することは必至となっている。こうした何重もの意味で、すべての原発を今すぐ停止し廃炉にする以外にないのだ。
 また、玄海再稼働問題を佐賀県民に説明するために国が主催した6月下旬のテレビ番組で、九州電力幹部が再開賛成の意見を電子メールで送るよう、自社や子会社の社員に働きかけていたことが発覚した。部長級の上司からの指示によるもので、しかも業務命令だったとも言われる。そうした“やらせメール”までして再稼働させることなど絶対に許されない。
 すべての原発を即刻廃炉にするために、3・11大震災以降の怒りをさらに倍加し反原発闘争に総決起し、8・6−8・9闘争へ進撃しよう。

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週刊『前進』(2495号1面3)(2011/07/11 )

前進速報版から 前進速報版から

▼三里塚現闘本部決戦迫る緊急行動の訴え▼イギリスの公務員労働者75万人がスト▼韓進重工業続報/6・29釜山駅から1000人がデモ

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週刊『前進』(2495号1面4)(2011/07/11 )

 日程 革共同政治集会(東京、関西、東北)

闘う労働組合をよみがえらせ、大恐慌―大震災・福島原発事故の危機を反帝・反スターリン主義世界革命へ転化するために闘おう

■東京
 7月31日(日)午前11時半開場
 豊島公会堂(豊島区東池袋1-19-1)
 〈基調報告〉織田 陽介

■関西
 7月31日(日)12時半開場/午後1時半開会
 大阪市立中央会館(中央区島之内2-12-31)
 〈基調報告〉黒沢 肇

■東北
 7月24日(日)正午開場/12時半開会
 仙台市戦災復興記念館地下展示ホール(仙台市青葉区大町2-12-1)
 〈基調報告〉岡崎 康史

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週刊『前進』(2495号2面2)(2011/07/11 )

 全原発の停止・廃炉へ

 絶大なカンパ訴えます

 大恐慌下の3・11大震災から4カ月、ますますはっきりしてきたことは、日本帝国主義打倒のプロレタリア革命の達成だけが全原発の廃止・廃炉を実現する唯一の道だということです。危機のあまりのすさまじさに、体制内の全勢力が「エネルギー転換」などを唱え、青年・学生の怒りを圧殺するためにしゃしゃり出てきています。革共同は、労働者階級が権力をとり、社会の生産と分配を組織し、社会に一切の責任を取ることを訴えます。
 福島原発事故は、空、大地、海に膨大な放射能をまき散らし、10万人を超える強制立ち退きと数万人の子どもたちの被曝にとどまらず、首都圏から全国へと数々のホットスポットをつくり出しています。人民の不安と怒りは日々、高まるばかりです。政府、資本は被災地を「復興特区」で儲(もう)けの対象にし、節電運動と玄海原発の再稼働を、圧倒的な反対の声を踏みにじってごり押ししています。まったく許せません。
 私たちは6月5日の国鉄闘争全国運動集会に総結集し、その力で6月19日の怒りのフクシマ大行動を実現しました。この闘いは、「福島を返せ、故郷を返せ」が全参加者の思い、福島のすべての人民の思いとしてひとつのものとなった歴史的な闘いになりました。そして原発問題の核心が国鉄決戦にあることを明確にさせました。福島を先頭とした東北の地区党が苦闘の中から党の路線的思想的一致と団結をつくり出し、まさに労働者階級の党として、労働者階級そのものとして立ち上がってつくり出した決定的な闘いです。
 今日の人類史的危機を突破していくかぎは、労働組合と党という階級の団結組織を、職場闘争を軸につくり出していくことにあります。革共同は労働者階級の党であり、その全活動は労働者人民から寄せられる闘争資金によってのみ支えられています。革共同への闘争資金カンパは、労働者階級が資本の支配を打倒して自らの政治権力を打ち立てていくための決定的な武器です。今日進行する全事態への激しい怒りを、絶大な闘争資金カンパとして寄せて下さい。
 皆さんの存在をかけた決起に、革共同は必ず応えます。全党の同志の皆さん、支持者の皆さん、今こそ全力を振り絞り、一人の例外もなく、夏期カンパ闘争に総決起して下さい。

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週刊『前進』(2495号2面4)(2011/07/11 )

 反原発7・17いわき集会へ

 動労水戸が呼びかけ文 団結し未来をひらこう

 動労水戸が発した「すべての原発をとめよう7・17いわき集会&デモ」の呼びかけ文を掲載します。この訴えに応えて7・17いわき闘争に全力で結集しよう。(編集局)
 ■すべての原発を止めて子どもたちの未来を守ろう!
 3月の福島第一原発事故以来「直接健康には影響のない値」という政府発表によって、歴史上かつてない長期的放射線被曝が私たちに、そして子どもたちに強制されています。政府は、放射線の危険を「風評被害」と言います。それに対して原発を批判し続けて来た専門家は、被曝の危険性を訴え「逃げる」ことを勧めています。ところで、強制的に避難させられている人々を除き、何の保証もなく長期に避難できる条件がある人などほとんどいません。世界的大不況の時代に、自分たちの仕事や生活の場を離れて生きていける人がどれだけいるというのでしょう。まして、非正規雇用で低賃金にさらされている青年層は、避難して子どもを生み育てる条件の一切を奪われています。震災だけでなく、被曝もまた働いて生活している人々と、その子どもたちに厚く降り注いでいるのです。
■政府、電力会社の責任逃れを許してはなりません!
 私たちは、被災地に踏みとどまり生きる以外にない者として、福島第一原発事故の速やかな収束と放射能の除染、地域の完全復旧、そしてすべての原発を止めることを菅政権と全電力会社に強く要求します。原発安全神話をまき散らし、全国で原発建設を推進してきた政府と電力会社は、事故の全責任を取らなければなりません。この責任を曖昧(あいまい)にした「増税」「電力料金値上げ」「労働者国民に対する責任転嫁」の一切に反対します。福島第一原発は、1号機から3号機まですべてがメルトダウンし、今日に至るまで高濃度の放射能で広範囲に海や空や土地のすべてを汚染し続けています。そして被曝による「晩発性」健康被害が出てくるのはこれからです。政府の主張する「風評被害」こそ、被災者と国民の中に分断を持ち込むことで自らの補償責任をごまかすための「風評」にほかならないのではないでしょうか。
■国鉄分割・民営化、労働組合破壊からすべてが始まった!
 私たち労働者と地方は、大震災と原発事故以前から切り捨てられてきたのです。儲(もう)かればよいという市場原理に基づく「規制緩和・民営化」「新自由主義」の全国的推進によって地方経済が破壊され、労働者が非正規雇用に置き換えられてきました。その転換点が1987年の国鉄分割・民営化なのです。国鉄からJRへの転換によって、労働者の団結と労働組合が破壊され、地方線廃止による地方切り捨て、労働者の非正規雇用化が全社会的に進められました。こうして誰しもが危険だと思っている原発を、地方に受け入れさせる条件が整えられたのです。被曝を前提とした原発労働も、非正規・下請け労働者によって担われています。今回の大震災と原発事故は、地方切り捨てによって地方が原発と非正規雇用労働者の供給源とされてきたという冷厳な事実を示しました。そのあげくに、住むことさえできなくされてしまったのです。
■原発・非正規雇用反対! 線路を復旧させ職場と故郷を取り戻そう!
 私たちは、この様な国鉄分割・民営化反対を貫き労働者としての団結を守り、24年間闘い抜いてきました。そして最高裁でもJR東日本に勝利し、奪われてきたもののすべてを奪い返す闘いに立ち上がっています。郵政民営化、さらに公務員制度改革−民営化によって政府・財界は、地方と労働者の切り捨てをさらに進めようとしています。実際、震災と原発事故を理由にした賃金・年金引き下げや解雇が、大量に行われています。政府と電力会社は、原発事故の責任を居直り、休止中の原発の再稼働と建設をはかり、ツケの一切を労働者大衆に支払わせようとしています。これが、いま進められていることの真実です。私たちは、こうしたことを絶対に許しません。福島第一原発事故の収束と共に、すべての原発を停止し、放射能を除染せよ! これを前提として常磐線と地方の復旧が可能になるのです。闘う労働組合を甦らせ、線路と職場と故郷を取り戻すために私たちと共に闘いましょう!

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週刊『前進』(2495号2面5)(2011/07/11 )

 日程 7・17いわき集会へ

 線路を返せ!職場を返せ!故郷を返せ! すべての原発をとめよう!
 7・17いわき集会
 7月17日(日)午後1時から集会
 午後3時デモ出発 会場前→レンガ通り→いわき駅南口
 LATOV(ラトブ)6階(常磐線いわき駅南口すぐ)
 主催/国鉄水戸動力車労働組合
 協賛/ふくしま合同労組、茨城県地域連帯労組、福島県労組交流センター、茨城県労組交流センター、東日本大震災現地救援対策本部

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週刊『前進』(2495号3面3)(2011/07/11 )

 7・18三里塚現地闘争へ

 現闘本部破壊を絶対許すな

 天神峰現地闘争本部をめぐる5・20反動判決と、不当逮捕をうち破る50人の決起をもって現闘本部決戦は実力攻防に突入した。前代未聞の弾圧は日帝国家権力の恐怖そのものだ。
 福島第一原発は何ら制御することができず、人民の怒りは地の底から沸き上がるように広がっている。その中で、なんとしても三里塚の闘いを押しつぶそうと、日帝・菅政権は焦りにかられて現闘本部破壊に手を染めようとしている。
 反対同盟と闘う仲間は不当弾圧を粉砕し、いよいよ三里塚闘争を大攻防過程に押し上げた。今こそ三里塚実力闘争の真価を発揮し、フクシマの怒りとひとつになって日帝打倒の火柱を上げよう。
(写真 労働者人民の闘いの砦=天神峰現地闘争本部【昨年5月16日のデモ】)

 千葉地裁が本部破壊を「授権」

 東京高裁の反動判決を受けて、6月9日に成田空港会社(NAA)は千葉地裁に対して「建物等収去命令申立書」を提出した。
 NAAは“判決にもかかわらず反対同盟が撤去しようとしない”と言いなし、裁判所に対して強制執行するよう求めたのだ。だが、これ自体矛盾に満ちている。成田治安法による封鎖処分で立ち入ることを禁止する現闘本部を「反対同盟が自ら撤去しろ」という荒唐無稽(こうとうむけい)!
 そして、千葉地裁民事第4部の藤山雅行裁判長は、面接聴取ではなく書面のみによる審尋(しんじん)で形式的に手続きを整え、7月4日、不当にも授権決定(千葉地裁の任命する執行官に現闘本部を撤去することができる権利を授ける反動決定)を下した。
 三里塚現地ではNAAと日帝権力が、第3誘導路の工事を強行する一方で、現闘本部破壊・撤去に向けた準備作業に着手している。現闘本部攻防はきわめて緊迫した段階に突入したのだ。
 天神峰現闘本部は1966年に三里塚闘争が始まって以来の闘争拠点であり、人民結集の砦(とりで)だ。それは今、市東さんの農地とともに成田空港に決定的な破綻を強制している。現闘本部の破壊・撤去など断じて許すことはできない!
 5月20日のデモと裁判闘争、5・29緊急現地闘争で反対同盟はその決意を満天下に示した。不当弾圧をはねのけた今、現地で攻撃を迎え撃ち、実力で阻止する決意を明らかにしている。
 日帝・国家権力とNAAの狙いは、反対同盟と市東孝雄さんの闘争意志を解体することにある。現闘本部破壊攻撃と市東さんの農地強奪攻撃はふたつにしてひとつの攻撃だ。現闘本部を守りぬく闘いは市東さんの農地を守りぬく闘いだ。
 革共同は、反対同盟との血盟にかけて、団結街道封鎖阻止決起の地平を踏まえ、不当弾圧、流血を辞さず、三里塚実力闘争の先頭で断固闘うことを宣言する。
 原発をめぐる情勢は、いまや日帝ブルジョアジーの支配体制を危機のどん底にたたき込んでいる。福島第一原発事故がさらに深刻な危機に突入する中、日帝ブルジョアジーはあくまでも原発に固執し、玄海原発の運転再開策動を暴力的に進め、人民への敵対をあからさまにしている。そして沖縄では、日米安全保障協議委員会(2プラス2)が辺野古V字形案への回帰を決定した。
 さらに菅政権は、米・豪・シンガポールなど9カ国が今秋の大枠合意をめざすTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加を推進している。この大震災と原発による農業・漁業破壊のさなかに! 否、「貿易の重要さは大震災でいっそう明らか」などと、危機に乗じて日本農業壊滅に突進しているのだ。いまや怒りは沸騰点に達している。

 国策を実力阻止してきた三里塚

 この時に、三里塚が体を張った実力闘争に立ち上がることの階級的意義は決定的に重大である。
 世界大恐慌のもと、争闘戦が激化しブロック化への動きが加速する中、昨年11月23日、朝鮮侵略戦争が始まった。そして今、南中国海をめぐる米中対立がエスカレートしている。エジプト革命に代表される全世界での労働者人民の蜂起を前に、日帝ブルジョアジーは帝国主義としての生き残りをかけて、国内階級戦争と侵略戦争にのめり込まざるをえない。
 原発は核武装のためであり、沖縄は軍事基地、成田は軍事空港そのものだ。これらは日帝が日帝である限り、いかなる危機を招こうとも貫かなくてはならない「国策」なのだ。そして「原発はいらない、廃絶せよ」の怒りが広がれば広がるほど、この国策とどう対決するのかが問題になる。人民はこれをいかにうち破るのか――そのすべてが三里塚に凝縮されている。
 実力闘争こそ三里塚の神髄だ。国策にひるむことなく農民が、そして労農学共闘が体を張って45年間立ち上がってきたのだ。階級的労働運動路線のもと、日帝を実力で打倒し、プロレタリア革命をめざすわれわれこそが、ともに闘い、必ず勝利しなければならない。
 あらためてわれわれは固く決意する。機動隊暴力をうち破り、現闘本部破壊実力阻止へ! ともに立ち上がろう。

 強制執行攻撃には実力闘争を!

 三里塚に思いを寄せるすべての皆さんに、「一朝事あらば」の構えを持っていただきたい。
 1990年の成田治安法決戦から21年にもわたって国家権力は現闘本部を破壊できなかった。そして今、ついにその破壊攻撃にのめり込まざるをえないほど追いつめられた。
 反対同盟は現闘本部撤去のための地裁反動決定をうち破り、現闘本部を実力で守りぬくために、7・18緊急現地闘争を闘うことを決定した。
 三里塚の怒りはフクシマの怒りだ。新たな組織破壊攻撃と闘う動労千葉の怒り、「基地撤去」へと闘う沖縄の怒りと一体だ。新自由主義で、生きるすべさえ奪われようとしている労働者、農民、漁民、学生を始めとするすべての人民の怒りと一体だ。現闘本部を破壊する暴挙がどれほどの事態を招くことになるか、7・18大結集で敵にトコトン知らしめてやろう。
 6月闘争は新自由主義に対する根底的な怒りの爆発を切り開いた。この闘いを押し止めることはもはやできない。7〜8月反戦反核・反原発闘争と連帯し、実力闘争で反対同盟とともに闘おう。
 わき起こる人民の怒りに火をつけ、日帝打倒へ突き進む決戦の時だ。日本革命をたぐり寄せる全人民の闘い=三里塚は、ここから新たな爆発を開始する。あらためて7・18緊急現地闘争への大結集を訴える! 現地実力闘争へ総力決起を!

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週刊『前進』(2495号3面4)(2011/07/11 )

 日程 三里塚闘争、裁判

 現闘本部破壊を実力阻止せよ! 第3誘導路工事粉砕!
 7・18三里塚緊急闘争
 7月18日(月)午後1時30分〜
 市東さん宅南、開拓組合道路脇の畑

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三里塚裁判傍聴を!
 ◎団結街道裁判
 7月12日(火)午前10時30分 千葉地裁
 *傍聴券抽選のため午前9時30分に集合

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週刊『前進』(2495号4面4)(2011/07/11 )

 日程 8月広島-長崎反戦反核・反原発闘争

 広島

☆被爆66周年 ヒロシマ・ナガサキ、フクシマをくりかえすな!
反戦反核・原発廃止ヒロシマアピール
 8月6日(土)午前9時 原爆ドーム前に集合 午前10時デモ出発(〜県立総合体育館)

すべての核と原発をなくせ! 戦争をとめよう!
8・6ヒロシマ大行動
 8月6日(土)12時半〜午後2時半 広島県立総合体育館小アリーナ(旧広島市民球場北)

8・6ヒロシマ大行進
 午後3時 デモ出発(〜平和公園資料館前)
 主催 被爆66周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会
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労働者産別交流集会
 5日(金)午後1時 広島市東区民文化センター(東区東蟹屋町10-31)
反原発ヒロシマ集会
 5日(金)午後6時 広島市東区民文化センター
全国青年労働者交流集会
 7日(日)午前10時 広島工業大学広島校舎大会議室(中区中島町5-7)
全国学生集会
 7日(日)午前10時 広島市南区民文化センター(南区比治山本町16-27)
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菅首相来広・祈念式典弾劾デモ
 6日(土)午前7時 東千田公園(日赤原爆病院前)
 主催 8・6広島-8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会
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 長崎

☆福島原発事故を絶対に許さない! 核武装と失業の政策に、労働者の怒りを!
祈念式典菅参加弾劾デモ
 8月9日(火)午前10時 城栄公園(路面電車・大橋駅下車)

8・9長崎反戦反核反原発集会
 8月9日(火)午後1時半 長崎県勤労福祉会館2階講堂(路面電車・公会堂前下車)
 主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会

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朝鮮人原爆犠牲者追悼式典
 9日(火)午前7時半 爆心地公園の原爆朝鮮人犠牲者追悼碑
 主催 長崎朝鮮人の人権を守る会

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週刊『前進』(2495号6面3)(2011/07/11 )

新刊紹介 『全原発を廃炉に』 ブックレット A5判 116ページ 600円+税

 学習会の決定的な武器

 8・6-8・9に向け活用を

 全原発を停止し廃炉にするために、いま全国で100万人規模の人びとが闘いに立ち上がっています。この人たちの思いとなんとしても結びつきたいという思いで、このたび前進社出版部がブックレット『ふるさとを返せ!職場を返せ!未来を返せ! 全原発を廃炉に』を刊行しました。
 早速、「1テーマが2ページで完結していて読みやすい」「図や写真がたくさんあってわかりやすい」「電車の中でも楽々読める」などの声が続々と寄せられ、注文が殺到しています。青年や若いお母さんたちの決起を先頭に始まった反原発の闘いを爆発させ、本当に勝利をもぎりとるためにぜひ手に取ってみてください。

 資本主義の問題

 本書の特徴は、原発問題は資本主義社会そのものの問題であるという労働者の立場・視点から福島原発事故の本質をとらえ、原発・核が労働者支配を目的としてきた歴史的構造を暴露しているところにあります。
 また、4章「核は戦争と支配の武器」では、経済的にはあまりに不合理な原発に現在の支配階級(=資本家階級)がなぜ固執するのかが歴史的・現在的に解き明かされ、「原発の真の目的は核武装にある」ことがよくわかります。
 これまで長年、反戦反核を闘ってきた人たちにとって当然とされてきた事柄を前提化せずに丁寧に取り上げて解説していること、初めてこの問題に接する人たちにとっても基本的な問題がよくわかること、これもこのブックレットの大きな特徴です。

 党派闘争に重要

 自民党や民主党、経団連、マスコミ、御用学者、最高裁を思いきりぶった切った5章「原発事故をもたらした犯罪者たち」。続く6章では「原発を進めた裏切り者たち」として、連合と日本共産党を痛烈に批判しています。現在、連合や日共傘下の既成労働組合の中でその支配をひっくり返すために格闘している労働者にとっても、本書は最良の武器になると考えます。
 原発推進の手先となった労働組合を闘う労働組合へとよみがえらせることが、原発を停止・廃炉に追い込む最短の道です。原発のない社会をつくるのは労働者階級なのだということを明快に言い切ることができる書です。党派闘争にとっても重要です。

 階級的視点貫く

 いくつかの地区では、原発デモで出会った青年同士が集まって、早速このブックレットを使った学習会を始めています。
 いまの青年はインターネットなどで科学者や市民活動家などからの膨大な情報を懸命に入手してマスコミのウソを見抜き、心底からの怒りで立ち上がっています。しかし、ネット情報はやはり部分的であり、階級的視点が希薄です。学習会をとおして新たな発見をしたという声が次々と上がっています。
 3・11大震災ですべての社会的矛盾が露呈する中で、青年は根底的なものを求めています。この青年の思いと真っ向から向き合い、「原発をなくす道は労働者の団結にある」「闘う労働組合の力で世の中を変えよう」と、展望と方向をラディカルに訴えているのが本書です。
 ユニオン・合同労組、青年・学生の学習会に最適ですが、一人で読んでもよくわかります。8・6広島―8・9長崎の反原発・反戦反核闘争の歴史的大爆発に向けて、最良の武器として全面的に活用してください。

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週刊『前進』(2495号6面4)(2011/07/11 )

 日程 前進社不当捜索国賠訴訟

 第8回弁論 7月15日(金)午後4時10分
 東京地裁527法廷

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