ZENSHIN 2011/08/01(No2498 p10)

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週刊『前進』(2498号1面1)(2011/08/01 )

 米帝の債務不履行=国家破産。資本主義は終わりだ!

 大恐慌・大震災と闘う8月決戦

 8・6広島-8・9長崎闘争で反原発=菅政権打倒へ進もう

 8・6大行動原爆ドーム前(午前9時)に結集を

 三里塚現闘本部破壊を阻止せよ

 被爆66年目の8・6ヒロシマ−8・9ナガサキの闘いが目前に迫った(要項4面)。今年のヒロシマ−ナガサキで、壮大な革命的展望をもった反原発と反戦反核の大運動が新たに始まろうとしている。「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」(な全=NAZEN)が、8月5日に広島で結成される(呼びかけ文別掲)。今や反原発闘争は国鉄決戦とともにプロレタリア革命勝利への戦略的な闘いとなった。8・6ヒロシマ−8・9ナガサキに全国から総結集しよう。
(写真 組合員が大会を傍聴することさえ拒否する国労本部に激しい怒りをたたきつける闘う国労組合員たち【7月28日 静岡県伊東市】)

 広島・長崎と福島の怒りはひとつだ

 3・11の東日本大地震・大津波による大災害と福島第一原発の大事故という二つの巨大災害。東北地方沿海部の広大な地域が、いまだに瓦礫(がれき)の山だ。建屋が吹き飛び、メルトスルーで圧力容器と格納容器の底にも穴があいた福島第一原発は、今も放射能を垂れ流し、広範囲に被害を拡大し続けている。空も大地も、海も川も、地下水も、深刻な汚染が続いている。こんなことが許せるのか。
 今や、日帝国家と資本によるこの未曽有の階級的犯罪への怒りの行動に、被災地の労働者人民を先頭にして、巨万の決起が開始されている。これはすべての原発を即時停止し、廃炉にするまで、日帝打倒の革命勝利まで、止むことのない壮大な闘いの始まりだ。
 菅は、全世界注目の今年の8・6ヒロシマを昨年に続いて訪問し、「脱原発依存」のペテンをもって原発への怒りのエネルギーを取り込み、政治的に延命しようともくろんでいる。それは、オバマの「核のない世界」ばりの大ペテンであり、とんでもない反革命だ。菅のヒロシマ訪問など断じて許すな!
 1945年8月6日の広島で14万人、8月9日の長崎で7万人を虐殺し、残留放射能による被曝でさらに多数の人々を殺してきた原爆。生き残った人々は被爆後遺症を抱えながら、全国で生きかつ被爆を弾劾し闘ってきた。被爆者にとって被爆は常に現在形であり、その全存在で帝国主義を撃ち続ける。
 3月末現在で、福島県内にも92人の被爆者健康手帳保持者がおり、福島第一原発の半径30`圏内では8人存在するという。高齢となった彼らの上に、3・11の「3発目の原爆」による放射線が降り注いでいる。
 とりわけ子どもたちが深刻な被曝にさらされ、「避難もさせずに行う健康調査とは、まるで人体実験だ」と、人々から激しい怒りが噴出している。彼らは「ふるさとを元通りにして返せ!」と叫んでいる。政府と東京電力を弾劾し、未来と人間を奪い返すための闘いに立ち上がっている福島の労働者人民の叫びは、ヒロシマ・ナガサキの被爆者の叫びと一つだ。

 大恐慌の本格化

 世界大恐慌の本格的な激化、米帝の債務不履行(デフォルト)と国家崩壊の危機。今や資本主義・帝国主義は終わりだ。この歴史的情勢、革命的情勢に真っ向から立ち向かい、青年労働者と学生を先頭に現地に大結集しよう。菅を迎え撃ち、たたきのめして、8・6ヒロシマ大行動の大成功を闘いとろう。
 今年の8・6ヒロシマ大行動は「反原発の世界大会」だ。すべての原発を即時停止し廃炉にせよ! 原発再稼働と新たな原発の建設を絶対に許すな! 8月広島・長崎闘争の爆発で日帝・菅政権を打倒しよう。

 原発は即時停止と廃炉以外にはない

 福島原発事故を引き起こした階級的犯罪人である日帝ブルジョアジーは、原発事故への言及も反省もない「震災復興マスタープラン」(日本経団連)を出し、岩手や宮城に「復興特区」をつくり、「復興」を大資本の食い物にしようとしている。放射能汚染の福島県民を見捨て、瓦礫も放置し、被災者救援などそっちのけで大企業・大資本の復旧と利潤追求に躍起となっている。
 そもそも3・11の直後に「復興ニューディール」を叫んだのは菅だ。大震災と原発事故の戦慄(せんりつ)する事態の中で、もうけることだけを目的に政府も資本家も動いた。何という奴らだ! 菅政権やブルジョアジーは被災地救援も放射能対策も原発事故収束もできず、やるつもりもなかったのだ。
 彼らは福島県民を見殺しにする一方で、「全原発を再稼働させろ」と叫び立てている。今のままでは来春に日本のすべての原発が停止し、電力供給が「原発抜き」になると10〜15%の節電があと5年は続き、それでは日本経済がもたない、日本が沈没すると叫んでいる。原発事故続発で日本の全労働者人民を破滅にたたき込んでも、原発を維持・推進しろと要求している。これがブルジョアジーの正体だ。菅も、海江田も、民主党も、野党も、これと同じような連中だ。
 だが労働者人民にとって、原発は即時停止と廃炉しかない。原発の「安全対策」とはただ一つ、運転を止めて廃炉にすることだけだ。人類は核・原発と共存できない。人間は核と原発を制御することなどできないのだ。
 3・11をもって反原発は革命のスローガンとなった。3・11は日本帝国主義の崩壊の始まりだ。原発とブルジョアジーの正体、それが労働者人民とは非和解であることを、誰もが知った。しかも数十万数百万の規模で始まった震災解雇、大失業の新たな攻撃が強まっている。これに対し、巨万の大衆的な怒りが巻き起こり、自主的な行動が開始されている。国鉄決戦とともに反原発・反失業は、日帝打倒、革命勝利への戦略的な闘いとなった。

 反原発・反失業と国鉄決戦の戦略性

 この画期的な情勢の中で、あろうことか国労本部を始めとする4者4団体は、25年間闘い続けた1047名解雇撤回闘争の「終結」を宣言するに至った。戦後労働運動を支えてきた国労がこのように日帝資本と権力の軍門に下ることは、青年・学生を先頭に澎湃(ほうはい)と巻き起こる反原発の闘いに対する最大の裏切りである。
 いまこそ労働組合が果たすべき役割は明らかだ。資本主義は崩壊している。倒産が激増し、震災解雇がさらに激化する。フクシマを繰り返すな! この怒りの中で、ついに国労の中、JRの中から青年労働者が怒りに燃えて決起し始めた。
 もともと反原発と反核は労働組合の闘うスローガンだった。原発建設を止めた1970年代の電産中国の闘いしかり。79年米スリーマイル原発事故以降の81〜83年の全世界的な反原発・反核闘争の高揚しかりだ。浜岡原発公開ヒアリング阻止闘争は激しい実力闘争に発展した。
 だが、反原発闘争と反合理化・職場闘争とを分離し、反原発闘争を「政治闘争」に一面化した体制内の労働運動は、国鉄分割・民営化攻撃、国労解体・総評解体と連合結成に対決して闘うことができず、体制内労働組合は反原発をも捨てていった。この中で新自由主義攻撃が激化し、原発の大増設と核燃料サイクル施設建設が一体で進んできたのだ。
 だが動労千葉は、国鉄分割・民営化と闘い、階級的な時代認識と反合理化・運転保安闘争路線のもとで、三里塚ジェット燃料輸送阻止闘争や三里塚開港阻止決戦に決起し、今日まで分割・民営化絶対反対を貫き、外注化や非正規化を許さずに闘い勝利してきた。職場生産点で資本と闘わずに反原発を闘うことはできない。今や反原発は職場闘争の決定的テーマだ。国鉄決戦と反原発・反失業で、闘う労働組合をよみがえらせるのだ。
 この動労千葉が築いてきた地平の上に国際連帯の闘いが大前進をとげている。8・6ヒロシマから8・9ナガサキへ、8・11沖縄、8・15東京へ、「反戦の母」シンディ・シーハンさんが全国を行脚する。シーハンさんと合流し、8・6ヒロシマ大行動へ。午前9時、原爆ドーム前に大結集しよう! 全世界の労働者人民の反原発の叫びを「世界大会」として大成功させ、8月決戦と2011年後半戦の火ぶたを切ろう。
 そして「原発とめよう、世の中かえよう8・15労働者・市民のつどい」に集まろう。三里塚現闘本部破壊・撤去を断じて許すな! 現地に駆けつけ、市東孝雄さんの農地を絶対守りぬこう。

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週刊『前進』(2498号1面2)(2011/08/01 )

 すべての原発いますぐなくそう!全国会議

 8・5結成集会に参加を

 「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」の結成集会が8月5日夜、広島市で開かれます。呼びかけ文を紹介します。(編集局)

 ●呼びかけ

  今こそ、すべての原発の即時停止・廃炉を! 新たな原発の建設・再稼働を絶対に許さず、いっさいの核と原発を私たちの生きる社会から廃絶しましょう!  私たちは、原爆投下から66年目を迎える被爆地・広島で開催される「8・6ヒロシマ世界大会」に先立ち、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」の結成集会を8月5日広島で行います。
 福島原発事故は、まさに「三度目の原爆投下」とも言うべき国家犯罪に他なりません。拡大し続ける放射能汚染は、人類がいまだ経験したことのない歴史的事態であり、多くの人々の命と生活、社会と自然を破壊し、子どもや青年が生きる未来を脅かしています。ところが、政府や電力会社は、事故の情報隠蔽と責任逃れに汲々とし、私たちに対して「節電」を強要しながら、あくまで原発の継続・推進を図ろうと必死になっています。
 この戦慄すべき事態のなかで、怒りと決意を胸に巨万の人々が反原発の行動を開始しています。菅の「脱原発宣言」は、こうした民衆の運動を自らの支持基盤に取り込むことで、政権の延命をはかろうとするペテンに他なりません。
 今、求められていることは、「全原発の即時停止・廃炉」を掲げ、日本中で巻き起こる反原発の闘いを結集する恒常的な全国組織を立ち上げることです。とりわけ、フクシマとヒロシマ・ナガサキの怒りと闘いを一つに結ぶことが決定的に重要だと考えます。
 結成にあたって、以下の目的を掲げたいと思います。
 一つに、反原発の1000万人署名運動と、社会を揺るがす巨万のデモで、始まった大衆的な行動を大きく拡大することです。
 二つに、これまで各地で闘われてきた反原発の闘いを一つに結集し、反原発運動の全国ネットワークをつくることです。
 三つに、フクシマの地から発せられる怒りの声とどこまでも固く団結し、フクシマの人々の生活と命を守るために、起きている事態に立ち向かうことです。
 四つに、一人ひとりが自らの場所で闘いを広げることです。それぞれの職場、地域、大学キャンパスから反原発の闘いをつくること、とりわけ闘う労働組合と大学を甦らせることです。
 未来を担う青年と学生が、この運動の先頭に立つことが求められています。
 すべての核・原発の廃絶をめざす新たな全国運動の創成に向けて、8・5結成集会への取り組みを心から呼びかけます。
    ◇
 【発起人】鈴木達夫(弁護士・元日放労長崎分会委員長)/三角忠(8・6広島―8・9長崎反戦反核統一実行委員会事務局長)/間山正茂(青森県八戸・南部バス労組執行委員長)

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 【要項】
 すべての原発いますぐなくそう!全国会議
 8・5結成集会 in HIROSHIMA
 8月5日(金)午後6時半 広島市東区民文化センター

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週刊『前進』(2498号1面4)(2011/08/01 )

 おことわり

 本号を夏季特別号として発行し、8月8日号は休刊します。休刊中のニュースは前進速報版でご覧下さい。

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週刊『前進』(2498号1面5)(2011/08/01 )

 【夏季特別号の紙面】

 夏季特別号論文  国鉄と反原発で革命勝利を 7〜9面
 シンディ・シーハンさんがやって来る 10面
■非正規職撤廃へ/合同・一般労組委員会 2面
■全国の自治体労働者はともに闘おう 3面
■8・6ヒロシマへ/全国被爆者青年同盟 4面
■全学連大会の成功を/中央学生組織委員会 5面
■「8・15労働者・市民のつどい」に集まろう 6面

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週刊『前進』(2498号1面6)(2011/08/01 )

 【集会要項】 8・15靖国参拝阻止デモ

  8・15靖国参拝阻止デモ
 8月15日(月)午前8時集合  8時半デモ出発
 法政大学正門前・外濠公園  (JR飯田橋駅、市ヶ谷駅から線路沿い600b)
  主催/反戦共同行動委員会

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 「8・15労働者・市民のつどい」の要項6面

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週刊『前進』(2498号1面7)(2011/08/01 )

前進速報版から 前進速報版から

▼西郡住宅裁判反動判決を弾劾▼関西生コン弾圧、13人全員を奪還▼志賀原発を廃炉へ金沢で集会▼郵政非正規ユニオンが総決起集会

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週刊『前進』(2498号2面4)(2011/08/01 )

 革共同に圧倒的カンパをいま一度心から訴えます

 全世界で労働者が決起しています。「10月革命」への闘いを開始したエジプト。公務員削減、年金改悪などですべての国がゼネスト情勢のヨーロッパ。ストライキや暴動が激発する中国。デフォルト情勢で階級激突が進行するアメリカ。日本では、反原発・反失業で数十万人の青年の怒りが爆発しています。今、世界は革命情勢です。
 帝国主義の新自由主義攻撃に対する根源的怒りが爆発し、支配階級をグラグラにしています。今こそ1929年を超える大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する絶好の時です。
 3・11をもって日帝ブルジョアジーと菅政権は一挙に階級戦争をしかけ、「挙国一致」「日本を守れ」と階級闘争解体の大攻撃をかけています。フクシマを切り捨て、反原発運動を根絶する攻撃との生きるか死ぬかの全面戦争です。
 6・19フクシマ大行動、7・17いわき集会の闘いは、「被災地に踏みとどまって生きる」労働者、農民、漁民、住民が団結した感動的闘いでした。「政府と東電にすべての責任を取らせよう」「子どもたちの命を守ろう」「故郷を返せ」こそ、今やプロレタリア革命のスローガンです。革共同は反原発闘争を徹底的に発展させ、すべての原発を廃炉にし、新自由主義を打倒します。
 原発事故をはじめとする腐りきった今日の社会の出発点が国鉄分割・民営化です。非正規職労働者を膨大に生み出し、原発を推進し、被曝労働を強制してきたものこそ新自由主義です。この腐敗しきった社会を変えるカギは労働組合です。被曝労働や非正規職労働を資本と一体で労働者に押しつけてきた連合・電力総連のダラ幹どもを打倒して、労働組合を現場労働者の手に取り戻そう! 青年部をつくって闘おう。
 国鉄闘争全国運動の前進や郵政非正規ユニオンの決起は、JRの青年労働者をはじめ、膨大な非正規職労働者の決起の号砲です。全原発を直ちに停止・廃炉にする闘い、労働者階級が社会を経営するプロレタリア革命の実現に向けた壮大な闘いが開始されました。革共同は全責任をもって、この闘いの勝利を切り開きます。
 同志のみなさん。『前進』読者のみなさん。闘う仲間のみなさん。いま一度、心から訴えます。さらに圧倒的な夏期カンパを寄せてください。一方で一時金の大幅減額や一時金すら出ない厳しい現実があります。職場の仲間や友人に革共同の闘いと決意を伝え、革命の展望を語り、カンパを組織してください。ともに闘おう!

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週刊『前進』(2498号3面1)(2011/08/01 )

 職場に支援する会を

 “年内2千口の会員拡大へ”

 動労千葉を支援する会 全国から代表が集い総会

 動労千葉を支援する会の定期全国総会が7月24日、千葉県労働者福祉センターで開催された。
 国鉄1047名闘争をめぐる4・9政治和解に抗して国鉄闘争全国運動をスタートさせてから1年。動労千葉を支援する会は、その中心を担う組織への飛躍をかけて闘い抜いてきた。1年間で40を超える支援する会・全国運動の組織が職場・地域に結成され、1千口の会員拡大を実現してきた。こうした実践を踏まえ、今年の総会には北海道から沖縄まで全国各地の代表130人が結集して現状と直面している課題を出し合い、新たな闘いの方針を打ち立てた。
 開会あいさつに続き、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが問題提起を行った。
(写真 北海道から沖縄まで全国各地の代表が山本弘行事務局長の運動方針案提起を熱心に聞き入った【7月24日 千葉県労働者福祉センター】)

 反原発・反失業の怒りの先頭に

 伊藤さんは、3・11大震災と原発事故以来の情勢の特徴について@資本主義体制そのものが危機に直面し国家が国家としての体をなしていない、A従来の価値観が根底から揺らぎ資本が社会全体を組織することが難しくなっている、B労働組合に人びとが目が向け、その本質があらためて問われ始めている、という3点に整理した。そして「こうした情勢の特徴をわれわれの運動がつかまえることができるかどうか。それができるなら資本と主流の労働運動を包囲し揺り動かすことは可能だ」と述べた。情勢を俯瞰(ふかん)し、その巨大な可能性を示唆する問題提起だった。
 運動方針案を山本弘行事務局長が提起した。山本さんは1年間の経過をたどりながら総括を提起した。特に国鉄闘争根絶・一掃の攻撃を打ち破ってきた動労千葉の1年間の外注化阻止闘争の意義について「多くの人びとに展望を与え、国鉄闘争全国運動への信頼をつくり出してきた」と強調した。そして方針の3本柱として@反原発・反失業の怒りの先頭に立って、動労千葉の反合・運転保安闘争を職場・地域から始めよう、A物販闘争を武器に地域で労働運動の再生をかちとり国鉄闘争全国運動を担う支援する会に飛躍しよう、Bすべての職場・地域に支援する会、全国運動をつくり、職場の労働者を会員に組織しよう、と提起した。さらに具体的方針として「年内に会員2千口まで拡大し、その力で今年こそ11月労働者集会への1万人結集実現を」と呼びかけた。
 事務局の会計報告では、1年間の飛躍的前進が具体的に報告され、被解雇者の闘いを支える基金運動の階級的意義が再確認された。
 続いて被災地の福島と宮城、さらに広島の支援する会からの訴えが行われた。それぞれ今年前半の闘いをとらえ返し、今後の闘いの方向性を明確にしていくための重要な問題提起となった。
 午後に入り、動労千葉の田中康宏委員長が問題提起を行った。
 田中委員長はまず、昨年4・9政治和解と3・11大震災、そして6月の4者4団体の闘争終結宣言という1年の経過を振り返り「国鉄闘争全国運動をスタートさせることができたこと自体が本当に大きなことだった。この1年ですごく大事な土台を築いてきた」と総括した。そして「勝負はこれからだ。敵の攻撃に対して、全国運動の会員拡大、地域と職場での組織づくり、新たな呼びかけ人陣形の拡大の三つで立ち向かおう。JR資本と徹底的に闘う解雇撤回闘争が国鉄闘争全国運動だ。何よりも職場から“これがぼくらの運動だ”という具体的な闘いを示そう。動労千葉は基地統廃合攻撃と京葉車両センターでの構内業務外注化攻撃を総力を挙げて阻む闘いで、その先頭に立つ。反原発と反失業を一つの闘いとしてつくり出し、怒りの声のすべてを11月労働者集会に結集しよう」と訴えた。

 「国鉄支援陣形に切り込もう」

 討論の冒頭に郵政非正規ユニオンの代表が登壇した。「すべての郵政非正規労働者を組織して郵政を変え、この日本を変えたい」という気概あふれる発言に会場から大きな拍手がわいた。
 さらに各地の代表が続々と発言に立った。「単なる“支援”でなく職場に動労千葉のような労働組合をつくることが重要だ」「解雇撤回闘争を24年間も貫いていることが、この間、新たに闘い始めた人たちに展望を与えている。反原発闘争と国鉄闘争は一つにつながっている」「震災後の物販への反応は従来と全然違う。現場が行動方針を求めている」「従来の国鉄支援陣形の中に切り込み、ねばり強い討論をとおして全国運動に獲得していく」。実践に裏打ちされた積極的な発言が続き、方針案が深められていった。北海道と沖縄の代表からも闘いの前進が報告された。
 最後に運営委員の伊藤登美子さん(東京西部)が討論をまとめ、方針案、新たな運営委員の体制が承認され、第1部の総会を終了した。
 第2部の懇親会では、動労千葉組合員と全国の会員が杯を交わしながら大いに交流を深めた。最後に参加した動労千葉組合員が前列に並び、年来の支援に対してお礼を述べるとともに、基地統廃合粉砕・外注化阻止・組織拡大に向けた決意を口々に語った。

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週刊『前進』(2498号3面3)(2011/08/01 )

 新刊紹介 国際労働運動 9月号

 欧州革命情勢の激化

 米帝経済は「量的緩和策」(QE2)が破綻し、米国債はデフォルト危機に陥り、ドル暴落が問題になっている。米経済は大恐慌の「2番底」に向かっている。戦後世界体制の基軸国・米帝の大崩壊が始まった。米帝危機はヨーロッパ危機と連動し、ヨーロッパは大激動にたたき込まれている。特集は世界最大の経済ブロックとなっているEU(欧州連合)の体制的危機と激化する労働運動、階級闘争の課題を明らかにする。
 第1章は、大恐慌下の新自由主義攻撃と対決するヨーロッパ労働者階級の闘いを、ドイツとイギリスに即して明らかにしている。いずれも民営化・労組破壊、大量解雇・大幅賃下げ、社会保障解体、外注化・非正規職化の攻撃にストライキで闘っている。
 第2章は、EUそのものを揺るがすに至っているギリシャ財政危機の深さを米欧の世界経済的な構造的危機として解明している。
 第3章は、リビア侵略戦争をめぐって露呈したEU、NATO(北大西洋条約機構)の内部分裂、アフガン侵略戦争敗勢の打撃、そしてEUの巨大な「隣国」ロシアの体制的危機を暴く。
 翻訳資料は前号に引き続いて米軍統合参謀本部の「2011年米『国家軍事戦略』」(中)。「第3章 不朽の国益と国家の軍事目的」が掲載されている。

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週刊『前進』(2498号5面1)(2011/08/01 )

 9・9〜10全学連大会の歴史的成功を

 反原発の巨大な大衆行動創造し学生自治会建設へ

 革共同中央学生組織委員会

 【要項】
 全学連第72回定期全国大会
 9月9日(金)〜10日(土) 東京
 参加費/1000円(資料代など。宿泊費は除く)
 連絡先/電話 050―3036―6464
 mailcn001@zengakuren.jp http://www.zengakuren.jp/

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週刊『前進』(2498号6面1)(2011/08/01 )

 「反戦の母」シンディ・シーハンさんが広島・長崎、沖縄を語る

 原発とめよう 世の中かえよう

 8・15労働者・市民のつどいへ

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 【要項】
 原発とめよう 世の中かえよう
 8・15労働者・市民のつどい
 ―国益と排外に憲法は屈するのか―
 8月15日(月)正午開場 午後1時開会
 なかのゼロ小ホール
  (東京都中野区中野2-9-7 JRまたは東京メトロ東西線・中野駅南口から徒歩8分) 
■シンディ・シーハンさん
 「ヒロシマ・ナガサキ、オキナワを語る」
■福島からの訴え・佐藤幸子さん
 (子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人 福島子どものいのちを守る会代表)
■森川文人さん (弁護士)
■西川重則さん (平和遺族会全国連絡会代表)
■松元ヒロさん コント「ノーモア・ガンバレ・ニッポン」
■韓国・民主労総
■田中康宏・動労千葉委員長
主催 戦後50年を問う8・15労働者・市民のつどい全国統一実行委員会

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