ZENSHIN 2012/06/18(No2540 p06)

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(写真 参加者全員でインターナショナルを斉唱。圧倒的な感動と高揚感の中、集会を終えた【6月10日 東京】)

(写真 〈上〉争議団・闘争団員が登壇。発言者は動労千葉の中村仁さん〈下〉全発言者が登壇しインターナショナルを歌う)

(写真 国鉄闘争の火を燃え上がらせて、あらゆる職場から階級的労働運動を復権させることを参加者一同があらためて決意した【6月10日 東京・文京シビックホール】)

(写真 3・11以来1年3カ月、新自由主義への怒りをたぎらせ生きぬく闘いを繰り広げてきた被災地の仲間たちが壇上に勢ぞろいし熱烈にアピール)

週刊『前進』(2540号1面2)(2012/06/18 )

 勝利し前進する革共同に圧倒的な大カンパを

 全国の闘う労働者人民の皆さん! 革共同は圧倒的な夏期カンパを心から訴えます。
 「国鉄闘争の火をさらに大きく」を掲げた6・10全国集会が1800人の参加で大成功しました。この集会の大成功に、今年前半期の労働者階級の闘いの前進が結実しています。闘う労働者人民は今年前半、3・11福島県民大集会、JRの検修全面外注化4・1実施阻止、全原発の停止、そして八尾北医療センターや法大暴処法弾圧をめぐる裁判の勝利判決、京大同学会の再建など、大きな勝利を次々とかちとってきました。
 資本主義の末期を示す新自由主義を打ち破る力は、労働組合の団結に依拠し、職場生産点の闘いを大きく発展させていく中にこそあります。そしてその闘いは、動労千葉を先頭にした国鉄闘争全国運動を水路にして、大きく始まっています。6・10集会の高揚は、この運動にこそ労働者階級の未来があることを鮮明に示しました。
 この闘いをさらに前進させるために、渾身(こんしん)のカンパを寄せて下さい。
 大恐慌のもとで、生活保護受給者が211万人(3月)という過去最多に達しています。東日本大震災の被災地では、政府の棄民政策によって多くの労働者が失業と生活困難に直面しています。福島では原発事故で膨大な人びとが家や田畑、生活・生業を奪われ、明日をも知れない不安な避難生活を余儀なくされています。
 これほど労働者人民が困難に直面している時に、野田は原発再稼働と消費税大増税を強行しようとしているのです。これは、野田民主党政権が労働者階級を徹底的に搾取し犠牲にして資本家階級の利益を追い求めるブルジョア政府だということです。しかもそれが連合という労組ナショナルセンターの腐りきった幹部によって支えられているのです。
 民主党と連合幹部を労働者階級の団結した力で絶対に打倒しなければなりません。資本家階級の支配の要は職場支配にあります。職場での闘いに勝利することが一切の階級的力関係を決定し、プロレタリア革命の勝利を切り開きます。
 労働者階級は今、全世界で帝国主義への怒りを爆発させて立ち上がりつつあります。その労働者階級の闘いが敵階級の反動を打ち破って勝利するためには、闘う労働者党の強固な建設が絶対に必要です。革共同はその最先頭で闘います。労働者自己解放の無限の力を夏期カンパとして集中し、国鉄決戦、反原発闘争に勝利しましょう。そして闘う労働者党を建設しましょう。絶大な夏期カンパを重ねて訴えます。

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週刊『前進』(2540号1面3)(2012/06/18 )

 『前進』速報版から

▼警視庁がまたもデッチあげ弾圧▼中国・四川省成都の富士康で1000人の騒乱▼福島の女たちが首相官邸前でダイインと座り込み行動

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週刊『前進』(2540号3面2)(2012/06/18 )

 6・29動労千葉鉄建公団訴訟へ

 反動判決を許さぬ大結集を

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 動労千葉鉄建公団訴訟(判決)
 6月29日(金)午後3時 東京地裁527号法廷
 ※東京地裁正門前に午後1時半集合

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週刊『前進』(2540号4面4)(2012/06/18 )

 「再稼働宣言」弾劾

 野田が「安全確認」と大詭弁

 「8日の野田首相の発言を聞いて、本当に野田首相の顔が悪党にしか見えませんでした。あの野田首相を引きずり降ろさなければ子どもたちは守れない!」。6・10集会で「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の佐藤幸子さんは怒りもあらわに訴えた。会場の1800人が佐藤さんの訴えを聞き、怒りをともにして原発再稼働阻止・野田打倒の決意を新たにした。
 6月8日、首相官邸前で4千人が抗議する中、野田は記者会見で「国民生活を守るために大飯原発3、4号機を再稼働すべきだ」と述べた。絶対に許せない。野田が発した一言一句が許せない。しかもデタラメだ。
 野田は「政府の安全判断の基準は暫定的なもの」と認めながら、「福島を襲ったような地震・津波が起こっても事故を防止できる対策と体制は整っている」「(全電源を喪失しても)炉心損傷に至らないことが確認されている」と強弁した。
 そして、「原発を止めたままでは日本の社会は立ち行かない」「計画停電になれば命の危険にさらされる人、働く場がなくなってしまう人も出る」と脅し、「国民生活を守ることが、私がよって立つ唯一絶対の判断の基軸だ」とぬけぬけと言った。「福島で避難生活を余儀なくされているみなさんの複雑な気持ちは理解できる。しかし、……人びとの日常の暮らしを守る責務を放棄することはできない」。これは福島の命の叫びを切って捨てるという宣言だ。
 こんな暴言をどうして許せるか! 今もなお、原発事故のために16万人もの人びとが避難生活を強いられ、福島の子どもたちの命と健康が日々放射能によって侵され続けている。福島切り捨て政策のもとで、多くの人びとが生活の糧も生きる希望も奪われている。自ら命を絶つ人が急増している。すべてが野田政権と東電による犯罪、大量殺人だ。何が「国民生活を守る」だ!
 今も危険な状態が続く福島第一原発の現場では、大量の非正規職労働者が殺人的な高線量下で被曝労働を強いられている。この夏にも作業員が足りなくなるとも言われている。このうえ大飯原発が再稼働されれば、大量の労働者がさらなる被曝労働に投入されることになる。この一点で再稼働など言語道断だ!
 さらに、野田は「エネルギー安全保障という視点からも原発は重要だ」「私たちは立地自治体に敬意と感謝の念を新たにしなければならない」などと説教した。沖縄に米軍基地を押しつけるのと同じ論理だ。
 野田の最大のペテンは、原発再稼働をあたかも「国民全体」の利益であるかのように描き、原発のおかげで「雇用」や「国民生活」が保障されるかのように主張する。だが実際には、原発再稼働で利益を得るのは1%にも満たない支配階級だけだ。この連中にとって99%の労働者人民は搾取・収奪の対象だ。こうした階級社会が原発なしでは「立ち行かない」と言っているにすぎない。
 野田は原発を稼働させないと「大停電」が起こるかのように主張する。これもペテンだ。今日の社会において大量の電力は労働者人民の生活のためにではなく、まずもって資本の利潤拡大のために使われている。資本にとって電力とは、機械制大工業を成り立たせるための必須のエネルギーであり、機械とは「商品を安くするべきもの」「剰余価値を生産するための手段」(マルクス『資本論』)である。生産力の上昇、利潤の増大と引き替えに労働者は賃下げ、解雇、非正規職化される。
 「労働者を被曝させるな! 非正規職撤廃!」「解雇反対・原発廃炉」を掲げて闘う階級的労働運動を推進しよう。
 野田の再稼働攻撃には何の成算も展望もない。反原発の闘いは7・16の10万人集会に向けて怒りも新たに前進している。関西電力と結託してきた京都大学で全学自治会同学会が再建され、反原発を掲げる新執行部が樹立された。6・10集会の地平を打ち固め、闘う労働組合を先頭に7・16の10万人決起で原発再稼働を絶対に阻止し、全原発廃炉へ闘おう。
 (水樹豊)

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週刊『前進』(2540号5面1)(2012/06/18 )

 外注化・非正規職化・被曝労働と闘う階級的労働運動の大前進を

 7・16代々木公園10万人結集へ

 6月10日、国鉄闘争全国運動の大集会は、10・1JR外注化阻止決戦への総決起を宣言し、国鉄闘争を軸に新自由主義と闘い、労働組合を革命的に再生して、プロレタリア世界革命を引き寄せる歴史的集会として圧倒的にかちとられた。世界大恐慌と3・11情勢に抗して闘う国鉄決戦と反原発闘争の高揚は、脱落日帝・野田政権を激しく追いつめている。野田は原発再稼働と消費大増税に絶望的にのめり込んでいる。しかし被災地・福島を始め労働者階級人民の怒りは、巨万の集会、デモ、ストライキとして爆発を開始している。6・10の勝利を突破口に、直ちに2012年の後半決戦に打って出よう。
(写真 JP労組本部打倒を掲げ、全逓部会と非正規ユニオンが大会会場を包囲するデモ【6月13日 東京都文京区】)

 新たな時代が開かれた

 6・10大集会まで上りつめた今年前半決戦の地平はあまりにも大きい。
 日本の労働者階級人民は、3・11福島県民大集会(郡山)、4・1JR外注化阻止を頂点に、闘って闘って闘い抜いて勝利の地平を切り開いてきた。さらに5月沖縄闘争を打ち抜き、八尾北医療センター明け渡し裁判での全面勝利、韓国金属労組KEC支会の日本遠征闘争と75人の解雇撤回、法大暴処法弾圧裁判の全員無罪の大勝利、そして6月8日、3042人の投票と7割を超える信任で京大全学自治会同学会の再建をかちとった。
 こうした勝利の土台には、職場生産点と地域での、激しい攻撃や反動との地をはうような死闘があり、そこでの前進を基礎として戦後革命期に比すべき階級情勢の革命的激変が生み出されているのだ。6・10の感動的な大勝利から7・16反原発10万人集会(代々木公園)へ、7月国労大会決戦へ、この夏秋の壮大な闘いへと、息もつかせず打って出よう。組織拡大と拠点建設を総括軸にして闘い抜こう。
 6・10集会の大成功は、動労千葉を軸としたJR外注化阻止闘争と国鉄全国運動をその牽引(けんいん)車とする国鉄決戦が、4・9政治和解を根底から打ち破り、今や日帝中枢に位置するJR資本の分割・民営化の破産を宣告し、日本階級闘争・労働運動の中軸に座ったことを確信させた。国鉄決戦こそ反原発闘争と結びついて、新自由主義を打ち破る階級的土台だ。JRの外注化阻止・偽装請負粉砕・非正規職撤廃の闘いは、今や全産別・職場の普遍的闘いである。そこには同時に被曝労働絶対反対の実践が貫かれている。
 それはまた、国際連帯の内実をもなしており、青年・学生決起の無限の可能性を押し開く闘いだ。京大同学会再建は、原子力ムラの中枢を撃ち抜き、関西電力大飯原発の再稼働策動を痛撃した。いま青年・学生を先頭に、労働者階級人民は急激に大規模に、闘いに注目し、揺さぶられ、行動を欲している。
 6・10の地平を引き継ぎ、当面の最大の決戦として、7・16反原発10万人大デモへ職場生産点から青年労働者の決起と組織化を全力でかちとり、歴史をいまひとつ大きく激しく塗り変えよう!

 凶暴化する野田を倒せ

 世界大恐慌はますます激化し、深化し、発展している。とりわけ政府債務危機の爆発を引き金とする欧州恐慌は、ギリシャに続きスペインの財政危機、銀行危機にも火がつき、全世界に連動・波及し、米経済や中国など新興国も完全な景気失速状態に陥っている。今や大恐慌はリーマン・ショックに続いて「二番底」へと転落しつつある。
 ギリシャの再選挙とユーロ離脱情勢や、EUによるスペインの銀行救済にも危機打開の展望は見えず、もともと本質的な矛盾と構造的な問題を抱えているユーロの崩壊、そしてEUの解体もいずれ不可避となる。欧州恐慌は大恐慌を奈落まで突き落とす機関車だ。
 この中で、ギリシャを先頭に歴史的なゼネスト情勢と大デモの時代が到来している。大恐慌下で、青年の大失業は全欧州を覆い、ギリシャとスペインでは青年労働者の2人に1人が職につけないでいる。大恐慌下で激化する貿易戦争、為替戦争、帝国主義間・大国間の生き残りをかけた争闘戦は、大失業とともに世界戦争の危機を促進する。資本主義・帝国主義は完全に終わっている。プロレタリア世界革命で打倒するしかないのだ。
 こうした情勢下で、帝国主義の「最弱の環」である脱落日帝・野田政権の原発再稼働と消費税大増税のとんでもない攻撃は、逆に日帝政治支配の危機を爆発させている。
 野田は、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働宣言を行い、大阪市長・橋下を先兵とする関西広域連合の屈服と「地元・福井の容認」を引き出し、再稼働強行につっ走っている。この反革命を絶対許さない。野田は「原発を止めたままでは日本の社会は立ち行かない」と強弁し、「計画停電になれば、命の危険にさらされる人、働く場がなくなってしまう人も出る。国民生活を守る、私がよって立つ唯一絶対の判断の基軸だ」とうそぶいた。野田の度はずれたうそ、ペテン、詭弁(きべん)、恫喝、居直りを、JR東海会長・葛西敬之の反革命言辞とともに絶対に爆砕しよう。
 どれだけ多くの福島の労働者人民と子どもたちが命の危険にさらされ、働く場を奪われ、今なお原発労働者、多くの労働者が被曝労働のもとで、生命、生存の危機と闘っていることか。「国民生活」を徹底的に破壊したのは国家と東電資本だ! この一切を開き直っている。断じて許し難いのは、原発事故の責任をまったく取らず、現に故郷を追われたり、高放射能にさらされ被曝している福島の労働者人民を無視し、打ち捨てていることだ。
 野田の恥ずべき反革命宣言に怒りをたたきつけ、被災地・福島と固く結んで、原発再稼働絶対阻止、全原発廃炉へ、7・16反原発10万人大デモの爆発へ全力で前進しよう。
 原発再稼働の強行とともに、野田は日帝ブルジョアジーの利害を体現し、自民党と結託して、消費大増税攻撃に「政治生命」をかけている。労働者人民への激しい大衆収奪、失業者や非正規労働者の生活を全面破壊する攻撃だ。またこれと一体で橋下を最先兵とする全員解雇・総非正規職化の大攻撃があり、さらには生活保護打ち切り=「生存権」の解体や「団結権」の破壊、「震災便乗的」に「非常事態条項」の導入を狙う改憲が策動されている。
 追い詰められて絶望的に凶暴化する野田を打倒しよう。内閣改造で新防衛相となった超反動・森本敏による、沖縄辺野古新基地建設と米海兵隊・垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間配備を絶対に阻止しよう。

 国鉄全国運動の発展へ

 今こそ国鉄決戦と反原発闘争で野田政権を倒す時だ。日帝とJR資本はどんな手を使っても10・1全面外注化を強行し、動労千葉を解体しようと策動している。使い古しのファシスト=JR東労組カクマルや国労中央本部がこの先兵となっている。ここが敵の弱点だ。今や外注化・非正規化への青年の怒りが渦巻いている。その反乱が爆発し青年が決起すれば、10・1外注化は吹っ飛ばせるのだ。
 最高裁の裁判長が、動労千葉に出した反動判決への再審請求を自分で棄却するという信じ難い暴挙までやっている。なぜか。動労千葉を先頭に10・1外注化阻止が全階級の大決戦となることを心底恐れているからだ。
 階級的労働運動の力、労働者階級の団結の力は無限だ。それは一個の権力として発展する。闘いは「社会の主人公は労働者だ」「労働者が階級として団結すれば何でもできる」という実感・確信を与える。絶望的に焦りおびえているのは資本であり野田政権だ。屈せずに団結を広げれば、崩れるのは敵階級の方だ。
 新自由主義は「すべてうそだった」ことを暴き切ろう。3・11で現実が暴かれてなお、うそとデマによって労働者を分断することしかできない政府と資本に未来はない。これに取って代わる労働者階級の団結と決起を日々拡大しよう。それこそ新自由主義と闘う国鉄闘争全国運動だ。
 7・16代々木公園に組合旗を林立させ、再稼働阻止・全原発廃炉、被曝労働絶対反対で闘おう。福島診療所建設を推進しよう。
 6・10集会の大高揚に恐れをなした権力の6・7デッチあげ弾圧を全力で打ち砕こう。
 最後に、国鉄決戦・反原発決戦を先頭で闘う革共同への圧倒的な夏期カンパを心から訴えます。非合法・非公然の革命党建設に勝利しよう。『前進』を職場のすべての労働者の中に広め、拡大しよう。革共同とマル青労同・マル学同に結集してともに闘おう。

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週刊『前進』(2540号5面3)(2012/06/18 )

 7・8三里塚闘争招請状

 労農連帯強化し農地死守を

 7・8三里塚現地闘争が空港予定地内の農地を会場にして開催される。三里塚芝山連合空港反対同盟の招請状=呼びかけに応えて全力でかけつけよう。(編集局)
 闘う仲間のみなさん!
 三里塚芝山連合空港反対同盟は、7月8日、空港予定地内の農地で緊急闘争に決起します。反対同盟と心を一つにするみなさんの決起を強く訴えます。
 昨年8・6現闘本部破壊との攻防は、闘争の節目をなす闘いでした。反対同盟は東京高裁50名の不当逮捕をものともせず闘いましたが、これは新たな闘いの前哨戦です。市東さんの農地決戦が、闘争圧殺をうちやぶり本格的攻防に突入しました。
 なによりも、農地取り上げ阻止の裁判闘争が、5・28をもって緊迫した段階を迎えたことです。千葉地裁民事3部・多見谷裁判長は、この日をもって強引に証人尋問を開始しました。月1回の尋問期日を指定して年内に証人調べを終結させて反動判決に向かう動きが露骨です。国策裁判をなんとしてもうち破らなければなりません。
 他方、第3誘導路工事は昼夜兼行の突貫工事で取香2号線をトンネル化し、5・28裁判当日の不在をねらって開通させました。来年3・31供用開始を至上命令として、危険きわまる橋梁(きょうりょう)工事を強行しています。5・28千葉市内デモは、これらの攻撃に対する渾身(こんしん)の反撃として打ちぬかれました。
 攻撃の本質は、「国策」「公共事業」の名による農業からの徹底収奪と農民殺しです。破綻した収用委員会の代替機関として、裁判所を使って農地を事実上、強制収用する! 作業場と農機具置き場など営農にかかわるすべてを奪い取り、騒音地獄にたたき込んで移転を強要する!――この人を人とも思わぬ暴挙をどうして許すことができるでしょうか。この農地取り上げは、一人の農家の問題ではありません。原発・被災地と基地強化の沖縄、命と暮らしを破壊するTPP(環太平洋経済連携協定)、首切りと非正規化、消費大増税など、その根はひとつです。
 3・11大震災と福島第一原発の爆発は、これまでの価値観を一変させ、大集会とデモがすべての原発を停止させました。追いつめられた野田政権はなりふりかまわず大飯原発の再稼働を決定し、橋下大阪市長の変節に助けられてこれを強行しようとしています。
 恐慌と長期不況のもとで戦争・改憲攻撃が強まる中、いまや一切が妥協の余地のない闘いを求めています。絶対反対・実力闘争を不動の大原則とする三里塚が、その真価を発揮するときがきました。
 福島・沖縄・三里塚を結び闘おう! 動労千葉との労農連帯、関西を始めとする住民運動、学生、市民の運動をさらに発展させよう!
 農地死守!長期不屈の連続決戦へ。7・8三里塚に大挙、結集してください。
 2012年6月3日
 三里塚芝山連合空港反対同盟
(写真 5・28市東さん農地裁判に先立って千葉地裁に向け市内デモを打ち抜く)

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 三里塚裁判傍聴を!

 市東さん農地裁判勝利 第3誘導路工事粉砕
 7・8三里塚現地闘争
 7月8日(日) 午後1時30分 萩原進さん宅の「横川」の畑(天神峰・市東さん宅南側の東峰開拓組合道路沿い)

 市東さん行政訴訟・農地法裁判
 6月25日(月)午後1時半開廷 千葉地裁(傍聴券抽選のため1時間前に結集)

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週刊『前進』(2540号5面4)(2012/06/18 )

 7・1関空闘争呼びかけ

 橋下・道州制攻撃との闘い

 関西新空港絶対反対泉州住民の会が橋下打倒への決意を込めて、7・1関西空港反対全国集会へ参加を呼びかけている。関空の地元・泉佐野現地への大結集をかちとろう。(編集局)
(写真 昨年の7・3闘争。集会後、空港島を望む海岸まで泉佐野市内をデモ)

 ◆ご案内

 全国の闘う仲間のみなさん、地元のみなさん、7・1関西空港反対全国集会への参加を呼びかけます。
 今年の関空闘争は、新自由主義との闘いであり、橋下維新の会の道州制攻撃との闘いです。新自由主義はものすごい危機に陥っています。世界恐慌はギリシャ危機から欧州、世界中に拡大しています。
 関空情勢が激変しています。泉佐野市は、関空で財政危機に陥ったため、千代松市長が3月に「市の命名権」を企業に売って金もうけしようと提案し、6月から募集をはじめました。「金もうけのためなら何をやってもいいのか!」と労働者、住民の怒りが吹き上がっています。さらに5月29日、千代松市長は突然、「岩手の不燃がれきを受け入れる」と発表しました。すぐに労働者、住民が反撃に立ち上がっています。大飯原発再稼働に向けた橋下−千代松の攻撃を粉砕しよう。
 関空・伊丹空港の経営統合に反対しよう。政府は7月1日に経営統合する方針ですが、巨大な危機を引き起こしています。新自由主義の始まりであった関空は、巨額の借金を抱えて経営破綻しています。誰も責任を取らず、大阪空港をひっつけて、また投資ファンド(資本家)に金もうけさせようというのです。経営統合は、労働者の首切り、外注化、非正規化で金もうけする破綻的な新自由主義施策なのです。
 LCC(格安航空)は新自由主義政策そのものです。4・29格安高速バス事故は、LCCとまったく同じです。新規企業が参入できるように規制緩和したため、低賃金労働者を大量につくって、強労働させた結果です。点検・整備費も削るために、事故が必ず起きるのです。ピーチを見てください。3月28日、長崎空港で事故を起こし、13便欠航しました。未経験者を十分研修もせずに安い給料で働かせた結果であり、起こるべくして起きた事故です。LCCでしか生き延びられない資本主義は、労働者の手で打倒しよう。
 関空島では、1万5千人働いていますが、関空は資本家をもうけさせるために、24時間労働監獄にして企業は金もうけしています。労働者の反撃が起きており、闘いは不可避です。泉佐野市は関空優先の新自由主義施策をやって大失敗し、早期健全化団体になり市民と職員を犠牲にしてきました。千代松市長は、職員給与8〜13%カット、民営化攻撃、職員基本条例、不燃がれき受け入れ表明など、橋下と同じ攻撃を全面化しています。自治体労働者は、体制内労働組合を批判して立ち上がりはじめています。
 泉州住民の会は4月総会を開き、関空労働者、自治体労働者、住民とともに闘う団結を拡大してきました。7・1全国闘争でさらに拡大していく決意です。
 7・1闘争を三里塚、沖縄、動労千葉、学生と一体で闘おう。動労千葉を先頭に6・10集会の成功から10・1JR外注化阻止、非正規職撤廃、国鉄全国運動を発展させよう! 八尾北医療センター明け渡し裁判に勝利した! 八尾北・西郡闘争を先頭に橋下打倒闘争を闘おう!
 左記の要領で集会を開催しますので、全国から多くのみなさんの参加をお願いします。
2012年6月
関西新空港絶対反対泉州住民の会  代表/国賀祥司 連絡先/泉佐野市中庄358−4 電話072−463−6640

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 関空・伊丹経営統合反対! 関空の軍事空港化絶対反対! 不燃がれき受け入れ阻止! 橋下、千代松を打倒しよう!

 関西空港反対全国集会

 7月1日(日)午後1時集合、1時半開会
 泉佐野市末広公園コミュニティひろば 集会の後デモします。
 主催 関西新空港絶対反対泉州住民の会
    関西労働組合交流センター

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週刊『前進』(2540号5面5)(2012/06/18 )

 訂正

 前号3面の自治体労働者委員会論文中、「上谷高正・自治労本部現業局長(大阪市従委員長」は藤本初雄・自治労本部現業局長の誤りでした。

 2538号7面の「電機の大量首切りを許すな」と題する記事中、ソニーのこととして「最新鋭の尼崎第3工場でのプラズマテレビ用パネルの生産はすでに中止された」と書いているのは、パナソニックについての事実を誤ったものでしたので、訂正します。

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週刊『前進』(2540号6面2)(2012/06/18 )

 6・7デッチあげ「詐欺罪」 不当逮捕許すな

 2名の女性労働者奪還を

 絶対に許せない! またもや警視庁公安部によるデタラメな弾圧が行われた。
 6月7日、警視庁は関西の2人の女性労働者を、銀行口座の開設を理由に「詐欺罪」をデッチあげて不当逮捕した。
 「詐欺罪」など、まったくのデタラメである。マンションの家賃と水光熱費を支払うために銀行口座をつくった。そのどこが悪いというのか! 何が「銀行員をだました」だ! 逮捕される理由など一切ない。
 逮捕の7日当日、警視庁は早朝から大量の機動隊と公安刑事を動員し、東京の前進社本社、神奈川支社、大阪の関西支社(8日)など計7カ所を不当捜索した。どこの捜索場所でも公安刑事どもはわが同志たちの怒りと正義の反撃に迎え撃たれ、消耗し、ほうほうの体で逃げ帰った。
 関西の女性労働者の居宅では、警視庁公安一課・肝付伸一ら十数人が窓ガラスをたたき割り、暴力的に部屋に押し入って労働者を逮捕した。許せない。
 警視庁は、逮捕した2人の労働者を東京に移送し、連日、朝から夜まで8時間にも及ぶ長時間の拷問的取り調べを続けている。取り調べの中身は事件とはまったく関係ない。2人の闘いへの誹謗(ひぼう)と中傷であり、転向強要であり、「人でなし」「極悪人」などの罵詈雑言(ばりぞうごん)だ。また衣類の差し入れを妨害したりしている。
 2人の女性労働者は、不当なデッチあげ弾圧に怒りを燃やし、完全黙秘・非転向で闘っている。公安刑事は違法な取り調べをやめろ! 無実の労働者への人権侵害をやめろ!

(写真 女性労働者逮捕の際、警視庁公安一課・肝付伸一らは1b四方の窓ガラスを粉々に割った!【7日 兵庫】)

 闘いの前進への恐怖と反動

 2人は、職場や地域で労働運動の前進のために闘ってきた。今回の弾圧は、労働者階級の今年前半の闘いが、国鉄闘争と反原発闘争を軸に大きく前進していることへの日帝権力の恐怖に基づくものだ。さらに、八尾北医療センター明け渡し裁判での5・24勝利判決(大阪地裁)や、法大暴処法弾圧裁判での5・31全員無罪判決(東京地裁)など、闘う人民の側が次々と勝利し、闘う陣形を拡大している。それが日帝・支配階級に大打撃を与えている。それで警視庁が危機感をもって、6・10国鉄闘争全国集会の直前を狙って不当弾圧を行ってきたのだ。
 だが、どんな弾圧も闘いの前進を押しとどめることなどできない。敵権力の狙いを打ち破って、6・10国鉄大集会は大成功した。団結した労働者の力は無敵だ。2人の労働者の即時奪還をかちとろう。そして、職場から階級的労働運動をよみがえらせ、国鉄闘争と反原発闘争を一層前進させよう。それこそがデッチあげ弾圧に対する労働者階級の革命的回答だ。

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週刊『前進』(2540号6面4)(2012/06/18 )

 国際労働運動 8月号

 原発労働者に聞いた

 3・11から1年余り、5月5日に福島の怒りを根源に「原発ゼロ」をかちとった。しかし野田は、福島第一原発事故の責任を取らず、何の反省もなく大飯原発3、4号機の再稼働を宣言した。反原発闘争は再稼働をめぐる大激突になっている。当面の闘いの最大の焦点は7・16代々木公園10万人集会を大成功させることにある。さらに8・6広島、8・9長崎を福島との連帯を柱に闘いぬくことだ。そのための闘う武器が本総特集だ。
 第1章は、福島第一原発の原発労働者・前川原さんへのインタビューである。前川原さんはその中で、なぜ福島第一原発に入ったのか、放射線汚染の広がり、原発労働者の雇用実態を述べ、廃炉の展望、被曝労働、労働組合、階級的な反原発運動などで動労水戸組合員と熱い論議を交わした。
 第2章は、福島原発事故が今なお拡大していること、政府・東電の事故責任を徹底追及し続けることを訴えている。
 第3章は、福島現地において一貫して県民に放射線被曝を強制している重罪人・山下俊一に鋭い批判を浴びせ弾劾している。
 第4章は、全原発を廃炉にするめには、新自由主義と対決して労働組合をよみがえらせること、労働者の団結を取り戻すことだと鮮明にしている。

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