ZENSHIN 2014/01/27(No2617 p06)

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週刊『前進』(2617号1面1)(2014/01/27 )

 戦争しない被曝させない 鈴木たつお候補が第一声

 労働者の貧困・過労死を許さない 福島圧殺のオリンピック返上する

 首都1千万の怒りで安倍倒せ

 1月23日、東京都知事選挙が告示され、「憲法と人権の日弁連をめざす会」が推薦する鈴木たつお弁護士が立候補した。鈴木たつお候補は午前10時、高円寺駅北口で「安倍戦争政治を断ち切ろう!」と力強く第一声を上げた。午後6時から新宿駅西口で開かれた大演説会には、「めざす会」の高山俊吉弁護士、福島の椎名千恵子さん、動労千葉の田中康宏委員長らも駆けつけた。五つの革命的な政策を訴えて鮮烈に登場した労働者の最良の友、鈴木たつお候補を断固支持し、大激戦の都知事選決戦の勝利へともに総決起しよう。以下、23日の鈴木たつお候補の演説を紹介します。(2、3面などに関連記事)
(写真 鈴木たつお候補は第一声で「8時間労働制が守られていますか?」と問いかけた【1月23日 JR高円寺駅北口】)

 安倍戦争政治断ち切る

 都知事選に立候補しました鈴木たつおです。私は1千万東京都民の声、怒りで安倍政権の戦争政治を断ち切りたいと思います。
 沖縄の名護市長選の結果は、本当にすばらしい。名護市民の心を札束で買い取るような安倍政権のやり口を完全にはね返した。あの勇気に感動しました。しかし、安倍政権はその直後に何をやったんですか? 48時間もたたないうちに工事業者の選定に入って辺野古の海を埋め立て基地を造ろうとしている。
 特定秘密保護法が強行採決されました。あんな法律はみんなの声で封印しなければなりません。
 安倍政権は、憲法改悪と戦争に突き進んでいます。私は弁護士として憲法改悪は許すわけにはいきません。憲法改悪は戦争への道です。明日から開かれる国会会期中に集団的自衛権を認める閣議決定をやると言っています。安倍政権は本気で戦争に向かっています。
 その安倍政権の戦争政治の裏側では、日本の労働者の労働条件が徹底的に悪くなっている。8時間労働制が守られている職場が皆さんの周りにありますか? 低賃金で長い時間働かざるを得ない。その長時間も中途半端ではありません。過労死の基準と言われている月80時間の残業、こんなものは完全に超えてしまっている。月100時間以上の残業、しかもただ働き。過労死が今、若者と30代、40代で一気に増えています。
 この元凶は労働者派遣法にあります。労働者派遣法は直ちに廃止しなければならない。
 あの中曽根政権がやった悪政のその頂点が国鉄分割・民営化です。20万人の国鉄労働者が首を切られ、200人が自殺に追い込まれました。この国鉄分割・民営化と同じ時期に成立した労働者派遣法、これが今、働く人たちの職場をめちゃめちゃにしています。

 労働者の権利を奪うな

 安倍政権は、国内で労働者の権利を奪っておいて、海外で戦争をする。何もアメリカにそそのかされてではなく、ある場合にはアメリカに先んじて戦争をやる。
 例えば、この間の靖国神社の参拝問題、どうだったでしょうか? 同盟国と言われているアメリカからは「失望した」と言われている。全世界から非難されることを覚悟の上で、重々承知の上で安倍首相は靖国に参拝したんです。日本が本気になって戦争に向かう、とんでもないことです。
 戦争とは一体何なんですか? 誰が利益を得るんですか? 他国の人たちと殺し殺される戦場に誰が喜んで行きますか? 戦争とは、1%の支配者と大企業が彼らの利益のために行う、絶対に許されないことです。
 第2次大戦で日本人310万人、アジアの人たち2千万人の命が失われました。私たちは二度と再びこういう戦争を許してはならない。それが今の憲法に結晶していると思います。戦争に向かっての憲法改悪、さらに労働者の無権利状態、労働者の権利を奪うこと、これを1千万都民の怒りで断ち切っていく。安倍政治をここで終わらせよう。

 全原発を直ちに廃炉に

 次に私は原発とオリンピックについて訴えたい。オリンピックは返上すべきだと考えます。
 何のためにオリンピックがあるのか。そもそも安倍首相の、福島では放射能汚染水は完全にブロックされている、コントロールされている、健康被害はもう起こらない、今後も起こらないという真っ赤なウソ、国際的な大ウソです。誰もこんなもの信じてない。そういうウソで呼び込んできたオリンピックですよ。
 このオリンピックで東京は本当に住みにくい、とんでもない街に変貌(へんぼう)していく。
 今でも都税は高いですよね。そのうちからなんと4千億円をオリンピックに注ぎ込もうとしている。そんな予算があれば、労働者の福祉、子どもの認可保育所の増設、そして、東京都に被災地から避難している方々の援助のために使うべきではないでしょうか。
 新国立競技場を造るために東京都の負担だけで500億円です。なんでこんなふうに湯水のごとく無駄に金を使うんですか。私たちから税金を搾り取ってそういうことをやろうとしているんです。
 その上でなんと言ってもこのオリンピックは福島の原発事故をまったくなかったことにする。福島の人びとの苦しみ、まだ15万人が避難生活を送っています。子どもたちの甲状腺がんが疑いも含めて59人、県の調査でも発見されています。100万人に1人の発生率といわれる、その何百倍という率です。
 私は、このような福島の現状をまったくないことにして、安全な「美しい国」が復活したというウソで塗り固めたオリンピックは、やはり返上すべきだと思います。
 果たして返上できるか。1940年、日本はオリンピックができなくなり、オリンピックを返上しました。アメリカとの戦争の前年です。
 オリンピックの返上は沖縄、福島、そして1千万都民の福祉のためです。私たちの税金をそんなところに注ぎ込んでもらいたくない。
 東京都は東電の最大株主です。したがって東京都の姿勢いかんでは、株主総会で東京電力の配下にある全原発の廃炉を直ちに決定することは十分可能です。
 私は、すべての原発を直ちに廃炉にする、一基もこの地上に、日本に、地球上に許してはならないという立場で闘ってきました。原発は今、東京都の都民の上にも放射能を降らせています。足立区は非常に放射線量が高いとか、江戸川のうなぎは食べられなくなったとか、また子どもたちの給食は大丈夫だろうか。福島の問題に限りません。東京都に住む私たちの身にも放射能の害は及んでいるんです。あるいは福島第一原発の4号機、1500体ぐらいの使用済み核燃料があります。あれが爆発したら、関東圏3千万人、一斉に直ちに避難しなければならない。そういう事態まで起ころうとしているんです。
 こうした中でオリンピックをやり、大企業が活動しやすい便利な国にすると、安倍首相は言っている。とんでもない! やはり私は、オリンピックは返上しなければならないと思います。

 裁判員制度やめさせる

 私は弁護士ですからお伝えしたいことがあります。あの特定秘密保護法案が強行されましたね。戦前の治安維持法に勝るとも劣らない悪法だと言われている。そればかりか今、法務省が検討しているのは、盗聴の拡大です。室内に盗聴器を仕掛けること、会話を盗聴すること、これを合法化しようとしているんです。とんでもないでしょう。家の中ですら信頼しあう会話ができない。誰かが盗み聴きしている。そういう監視社会に身を置かざるを得ない。また、目配せ一つで「犯罪の協議をした。だから犯罪を実行したのと同罪だ」という共謀罪も出そうとしている。
 もう一つ、裁判員裁判があります。あれは今、とうとう国民の8割がそっぽを向いてしまいました。当然です。
 皆さん。人が人を裁くことの難しさ、厳しさ、考えてみてください。本当に大変なことです。ある場合には人を死刑台に送るわけですからね。
 先日、福島であった裁判で血の海に沈んだ被害者、その傷口までカラーで見せられた女性の裁判員は心を侵され、職場を続けられなくなった。その方は毅然(きぜん)と裁判員制度に異議を唱え、裁判に訴えました。
 裁判員裁判は「現代の赤紙」です。憲法に裁判所に行って人を裁く義務なんて規定されていません。兵役の義務が規定されていないのと同様です。ところが、憲法にもない義務を新しくつくって、人を裁くという厳しい残酷なことを強いるのが裁判員制度です。今、80%以上の人たちがそっぽを向き、10万円の罰則もかけられないところまで追い込んでいます。もう一息でつぶせます。
 私たちの声と力が悪政を止める、悪政を断ち切る。政治を変える、社会を変える。
 皆さんが主人公です。東京都民一人ひとりがその力を持っている。2月9日の投票日、それだけの重要な選挙だと見極めていただきたい。皆さんのご判断、ご支持をお願い申し上げます。

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週刊『前進』(2617号1面2)(2014/01/27 )

 新宿駅西口で大演説会 1・23夕方

選挙ポスターを張り終えた青年労働者がマイクを握り「解雇を絶対に許さない候補は鈴木さんしかいない」。「福島は命の瀬戸際。命の側に立ってオリンピック返上と言う鈴木さんを都知事に」と椎名千恵子さん。みんなの切実な思いが鈴木たつお候補に集まった

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週刊『前進』(2617号1面3)(2014/01/27 )

前進速報版から 前進速報版から

▼鈴木たつお候補が都知事選立候補@movie▼北富士での米軍実弾演習に反対し申し入れ▼鈴木たつおとともに歩む会のブログ開設!

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週刊『前進』(2617号1面4)(2014/01/27 )

【要項】2・16国鉄集会

【東京】
 国鉄分割・民営化で不当解雇から27年
 2・16国鉄集会
 2月16日(日)午後6時 すみだ産業会館8階サンライズホール
 呼びかけ/国鉄闘争全国運動

【北海道】
 あの日を忘れるな!27年目の「2・16」 国鉄労働者1047名の解雇撤回!  2・16北海道集会
 2月16日(日)午後1時半 札幌市・北海道建設会館
 主催/国鉄闘争全国運動・北海道

【九州】
 国鉄分割民営化を忘れない!
 2・16国鉄集会
 2月16日(日)午後1時半 福岡市中央市民センター
 主催/国鉄闘争全国運動・九州

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週刊『前進』(2617号2面1)(2014/01/27 )

 1千万人の怒りでアベ倒そう!

 改憲・戦争・人権侵害を許さない! http://suzutatsu.main.jp

 鈴木たつお候補の主張

 戦争させない

◎秘密保護法は必ず廃止
◎戦争のための「教育改革」「大学改革」をやめさせ、
 「10・23通達」を撤回する
◎沖縄辺野古新基地建設絶対反対。オスプレイはすべて撤去
◎労働者に国境はない。労働者民衆の力と国際連帯で戦争さ 
 せない

 被曝させない

◎福島切り捨て、原発再稼働・原発輸出をやめさせる
◎全原発廃炉。原発と人類は共存できない。被曝労働の強制 
 を許さない
◎国と東電に福島原発事故・放射能汚染の全責任を取らせる

 貧困・過労死ゆるさない

◎都営交通の24時間化はしない
◎自治体丸ごと委託・民営化反対。解雇自由と長時間労働の 
 「国家戦略特区」は中止
◎労働者派遣法改悪反対・非正規職撤廃。JRの全面外注化 
 反対。国鉄1047名解雇撤回
◎消費増税反対。医療・福祉・保育を充実させ、労働者民衆 
 が生きられる街を

 だからオリンピックはやらない

◎原発再稼働を前提とするオリンピックは中止以外にない
◎汚染水「コントロール」「健康に影響はない」の大ウソは認められない
◎巨額の税金をつぎ込む新国立競技場の建設を中止し、高齢者・貧困・被災者対策に
◎利益を得るのは「1%」だけ。東京オリンピック利権にむらがる金権腐敗を許さない 

 弾圧と闘う

◎室内会場への盗聴拡大をゆるさない
◎「現代の赤紙」裁判員制度はいらない。弁護士と日弁連つぶしの「司法改革」反対
◎獄中39年、無実の星野文昭さんを取り戻そう。全証拠の開示を
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 鈴木候補のプロフィール

 1964年東京大学工学部卒業、NHKに入局
 1967年日放労(NHK労組)長崎分会委員長
 1969年全国反戦青年委員会代表世話人
 1991年弁護士登録
 第二東京弁護士会刑事弁護委員会委員長/国鉄千葉動力車労働組合顧問弁護団/法政大学学生弾圧裁判弁護団/星野文昭さん再審弁護団/「憲法と人権の日弁連をめざす会」/「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」呼びかけ人/「国鉄全国運動」呼びかけ人

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週刊『前進』(2617号2面2)(2014/01/27 )

 都知事になるべき人だ

 鈴木候補に期待と応援広がる

 鈴木候補の応援に駆けつけた高山俊吉さんと田中康宏さんの1月23日新宿駅西口での発言、椎名千恵子さんの18日秋葉原駅前での発言、またツイッターなどの反響を紹介します。(編集局)

 “闘いの選挙”に勝ち正義を実現しよう!

 憲法と人権の日弁連をめざす会 高山俊吉さん

 私は「憲法と人権の日弁連をめざす会」という弁護士の団体の代表です。私たちは、鈴木たつおさんにどうしても東京都知事になってもらいたいと要請しました。
 今回の選挙をどう見るか。お祭りではない。人気取りの選挙でもない。闘いの選挙、けんかの選挙だ。ふざけた連中と本当のことを言っている候補、どちらを選ぶかという闘いの選挙なんです。
 特定秘密保護法が通っても、誰も納得しない。これはものすごく重要なことです。裁判員制度もそうです。自民党から共産党まで全党派一致で通したのに、国民の85%が拒否している。この間、水戸地裁では裁判員が足りなくなって、朝日新聞が「そして誰もいなくなった」なんて書いた。
 衆参のねじれという話があったが、冗談じゃない。国会と国民がねじれているんだ。私たちはそのねじれを正そう。だから闘いの選挙なんだ。まずこの東京都から国政を変えていく。そのことをどんなに福島や沖縄の人たちが求めているか。それに対する私たちの答えを今度こそ本気になって出そうじゃないか。
 闘いの選挙、けんかの選挙、そしてもうひとつ言わせてもらえば、楽しい選挙にしようじゃないか。「正義はここに実現した」と言える選挙にしようじゃないか。私はその時には、この新宿駅頭にもう一度みなさんと集まって、選挙の祝勝会をやりたい。みなさん、もう一度会いましょう。鈴木さんを胴上げしよう。頑張りましょう!

 労働者の権利の破壊を許さず闘う弁護士

 動労千葉委員長 田中康宏さん

 鈴木たつおさんは、原発を止める、労働者の権利の破壊を許さない、貧困を許さない、そして憲法改悪と戦争を止める正義の弁護士です。本当のことを言ってくれる、本当のことのために闘ってくれる弁護士です。だから私は応援します。
 今の世の中、本当にうそに満ちています。福島の子どもたちの59人が甲状腺がんになっています。この現実に、政府は「原発事故とは関係がありません」と直ちに言ったんです。なんでこんなことが言えるんですか。
 今度の選挙でも脱原発を掲げる人はいますが、福島の子どもの健康問題に真正面から立ち向かわないで原発を言うのは、僕はうそだと思う。ただの人気取りです。
 うそはそれだけじゃありません。「民営化、規制緩和、競争原理でみんな豊かになる」――こう言ってきたのが中曽根、橋本、小泉といった歴代の政府首脳でした。だけど現実に起きたことは貧困と格差のまん延、膨大な非正規職、216万4千人が生活保護。非正規雇用労働者の平均年収は168万円です。生きていけない現実です。
 この現実を生み出した出発点が国鉄分割・民営化でした。この過程で20万人の労働者が職場を追われ、200人も自殺に追い込まれた。この新宿駅で働いている労働者も実は5年間の有期雇用契約です。こんなブラック企業は一掃しましょう。
 東京から反乱を起こしましょう。その先頭に立ってくれる鈴木さんを全力で東京都知事に押し立てたいと思います。

 五輪返上し命を守る鈴木氏を応援します

 福島市 椎名千恵子さん

 福島は怒っています。子どもたちを外で遊ばせることができないで、何がオリンピックですか。狙いはスポーツの祭典ではなく、福島を黙らせて「3・11」をなかったことにするためのオリンピック、そのように思えて仕方がありません。そして、それは福島だけではなく、東京にいる皆さんの暮らしさえも脅かされているということです。
 オリンピックを返上してください。そのことを訴えられる候補者は鈴木たつおさんだと思います。そのために福島からやってまいりました。
 誰かを犠牲にして生きる世の中はもうたくさんです。みんなでつながり合って生きる、そういう世の中を自分たちがつくる、それは夢ではないと思います。権力を持ち、お金を持ち、原発をつくり、命を脅かす人たちは「1%」です。あとの「99%」の人たちは、もう国を変えなきゃいけないと思っています。
 自分たちの命の基盤が根こそぎ奪われるのが原発なんです。原発再稼働・輸出を進める自民党、その流れをくむ候補者はもうたくさんです。
 よく見極めてください。誰に命を預けられるか。その重さをかみしめ、ぜひ鈴木たつお氏の思いを聞いてください。それが東京都だけでなく、日本の行く末も決めます。世界がそれをしっかり見ています。私たち福島県民は見届けます。応援のために何度も駆けつけたいと思います。

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週刊『前進』(2617号2面4)(2014/01/27 )

 ツイッターで大反響

 鈴木たつお氏が都知事選出馬を表明した1・14記者会見(前号既報)以降、急速に鈴木氏への注目が高まり、驚きと共感の声がどんどん広がっている。インターネット動画共有サイト「ニコニコ動画」は、以下の説明文をつけて記者会見の様子を放送した。「来場者数14175人、コメント数10726人に達した動画です。コメントの多さがクオリティの証です。まさに衝撃の事実! 鈴木氏は安保闘争に参加していた!」
 たちまちツイッター上でも話題となり、以下のようなコメントが多数ツイートされている。
 ●スゴい人が出てきた。反戦、反原発、反安倍政権、反オリンピック。
 ●【拡散希望】待望の反オリンピック都知事候補です!
 ●言いたいことをズバズバ言う鈴木達夫さん。グッときますね!
 ●全然知らなかった人だけど説得力ある。びっくり!
 ●鈴木たつおさんって面白い、人間が真っ直ぐで熱いんだな。もっとお話を聞きたいって思う。
 ●権力に抱き込まれない本物の人権派。
 ●「眠らない街東京」への批判がとてもしっくり来ました。労働者が休みなくはたらかされるわけで。オリンピックへの反対表明もよかった。
 ●彼は、安倍が本気で戦争をやろうとしていることに対峙する。甘くみてない。フクシマは安全だとうそをついて五輪を招致したことを許さない。スリムな五輪とか福島で共催とか、世論にこびた虚飾でこのうそをごまかさない。そこがすがすがしい。本来、都知事になるべき人だ。
 ●選挙事務所で行われた決起集会に行ってきた。……20代の若者が多いのが特徴的。鈴木氏の話にも選対責任者の話にもチラシやポスターにも、浮わついたセリフや虚飾がないのが気持ちいい。
 ●宇都宮候補が100万票稼いでも、負けましたで終わりだが、鈴木たつお候補が100万票、いや50万票、30万票とれば確実に大きなインパクトになり、潮目は確実に変わる。当選すれば東京が、日本が、アジアが、世界が大きく変わる。
   ◇   ◇   
 高まる注目と期待を団結の力に変えて、絶対に鈴木候補当選をかちとろう!
(写真 演説を終えた鈴木候補のもとに人びとが集まり、握手を交わす【1月23日 新宿駅西口】)

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週刊『前進』(2617号2面5)(2014/01/27 )

 都知事選勝利で革命へ前進を

 体制内労組幹部を打倒し2・16国鉄集会へ

 東京都知事選は1月23日に告示され、2月9日投開票に向かって白熱的な決戦に突入した。鈴木たつお候補は連日、街頭演説に立ち、労働者の職場を回り全力で闘っている。残る2週間を、改憲と戦争の安倍政権を打倒する決戦として闘い、2014年決戦の勝利へ進撃しよう。

 1930年代型の階級激突

 世界の階級情勢は激動化している。韓国では鉄道労組が高速鉄道の民営化に反対する23日間の長期ストを闘い、これを引き継いで民主労総はパククネ打倒の2・25「国民ゼネスト」へ進撃している。最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義のもと、全世界で数十億人が失業と貧困・飢餓にたたき込まれる中で、これを根底からひっくり返す労働者階級の怒りの決起が世界的規模で燃え広がっている。まさに大恐慌は、大失業と戦争と同時に革命を生み出す。今こそ階級的労働運動の大前進、党と労働組合の一体的建設をかちとろう。その一切の飛躍をかけて、都知事選決戦を総力で闘おう。
 1・19名護市長選挙は辺野古新基地建設に反対する稲嶺進候補が大差で勝利し、日帝・安倍政権に大打撃を与えた。追い詰められた安倍政権は選挙直後から、辺野古新基地の設計などの受注業者を募集する手続きを開始した。選挙結果を踏みにじる暴挙に沖縄の人民の怒りが沸騰している。
 だが、安倍政権が開き直り的に新基地建設の策動を強めれば強めるほど沖縄の怒りは非和解的に激化し、日米安保体制を一層決定的な危機と破綻に追い込んでいく。
 都知事選をめぐる情勢に、新自由主義の大破綻と日帝の絶望的危機、そしてプロレタリア革命の勝利の展望が凝縮的に示されている。極右・石原が任期途中で辞任したのに続き、新自由主義の先兵=猪瀬が金権腐敗の正体を暴かれて就任後わずか1年で辞任した。
 猪瀬が打倒されたことは日帝・安倍政権の危機そのものであり、自民党は都知事選で独自候補も立てられず、かつて党を除名した舛添に依拠するしかなくなっている。支配政党のこの惨状こそ日帝の政治支配体制の危機と破綻が、どん詰まりのところまで来ていることを示している。
 支配階級は分裂と混迷を深め、その危機の中で舛添、細川=小泉連合、田母神=石原のファシスト勢力、宇都宮と日共スターリン主義反革命が、帝国主義の総破綻の危機、プロレタリア革命の現実性に激しい危機感をもって都知事選に登場した。このことが今度の選挙を1930年代型の一大階級激突、激しい権力闘争へ押し上げている。
 そしてこの戦場に、鈴木候補が6千万労働者階級の代表として参戦したことが、安倍政権と全ブルジョアジーに強烈な打撃を与えている。都知事選挙の闘いは、鈴木候補を先頭に階級的労働運動派が、それ自体としてはブルジョアジーの支配の道具である選挙の土俵に上がり、職場・街頭・地域で他勢力と猛烈な路線論争を繰り広げ、彼らのうそと反労働者性をとことん暴く闘いである。そして、労働者階級解放の道はどこにあるのかを革命的情熱をこめて訴え、労働者階級を獲得していくのである。職場で街頭で首都の1千万労働者階級人民に働きかけよう。この闘い自体がプロレタリア革命への道を切り開くのである。
 この都知事選から次期衆院選の2010年代中期に向かって、選挙闘争も含めて階級闘争が展開されていく政治過程はきわめて重要である。国鉄決戦を基軸にして階級的労働運動の前進をなんとしてもかちとり、この力を基礎にして、新たな飛躍的課題にどんどん挑戦していこう。この政治過程に積極的・攻勢的に立ち向かっていこう。その中で権力・反革命勢力との激しい党派闘争に勝ちぬき、党と労働者階級の実力を打ち鍛え、4大産別を先頭にプロレタリア革命の勝利の陣形を闘いとっていくのである。
 こうした大展望のもとに「現代革命への挑戦」が今、都知事選の形で本格的に開始されたのだ。

 「鈴木旋風」を巻き起こそう

 勝利の展望は圧倒的にある。それは鈴木候補こそ、福島・沖縄、非正規職の青年労働者を始めとする全国6千万労働者階級の怒り・思い・希望と、最も深く固く結びついているからである。
 他候補はどうか。自民が推す舛添は原発推進であり、また厚労相時代に「消えた年金」問題で社会保険庁職員に攻撃を集中した労働者階級の敵である。さらに05年の自民党新憲法草案の作成にかかわった人物である。
 小選挙区制を強行した細川と、郵政民営化で非正規職化を推し進め郵政職場の労働地獄をつくり出した小泉の連合は、労働者階級の最悪の敵である。彼らの「脱原発」など、労働者人民をだますものでしかない。
 宇都宮は日弁連会長として反動的な「司法改革」と裁判員制度を推進した新自由主義の先兵である。宇都宮を全面的に支援する日本共産党スターリン主義は、崩壊的危機に立つ資本主義の最後の擁護者として、プロレタリア革命の防波堤として立ち現れている。先日の26回党大会で強調された「自共対決の時代」論は、職場で民営化や非正規職化、大合理化とまったく闘わず、階級的労働運動に敵対し、労働者を議会主義の鎖に縛り付ける反革命の路線だ。
 こうした中で連合東京は、なんと舛添の支持を決定した。連合東京の会長は東電出身で電力総連の大野博である。原発推進で自民党と手を結ぼうとしているのだ。まったく許せない。都知事選はこの極悪の体制内労働運動と真っ向から対決し、首都の労働運動を革命的に塗り替える決戦である。国鉄決戦と階級的労働運動の発展をかけた死活的攻防である。
 マスコミは鈴木候補の主張の真実性、正義性、大衆獲得性に恐怖し、鈴木陣営の闘いを無視抹殺しようと躍起になっている。密集する全反動を打ち破り、首都に「鈴木旋風」を巻き起こそう。

 労働者階級にこそ力がある

 原発を止める力も、戦争・改憲を止める力も、労働者階級の中にこそある。新自由主義の破綻がもたらした非正規職化などのすさまじい現実の中で、破綻の結果に対する「取り繕い」ではなく、根本からの革命的変革が求められている。
 鈴木候補は、@戦争させない、A被曝させない、B貧困・過労死ゆるさない、Cだからオリンピックはやらない、D弾圧と闘う――の5本の柱を掲げて闘っている。どれも労働者階級の「生きる権利」をかけた、切実で根源的な課題だ。
 東京五輪大会組織委員会会長の森喜朗は1月18日、「五輪のためには、もっと電気が必要だ。今から原発ゼロなら五輪を返上するしかなくなる」と発言した。森発言があからさまに示すとおり、東京五輪は原発再稼働のための決定的な攻撃だ。だから東京五輪に反対しない「脱原発」など、まったくのペテンである。
 鈴木候補の勝利へあと2週間を全力で闘おう。
 @職場・大学・地域で鈴木支持を拡大しよう。4大産別を始めすべての産別で職場ビラをつくり、鈴木候補こそ労働者とともに闘う唯一の候補であることをすべての仲間に訴えよう。
 A街頭宣伝に結集しよう。街頭から「鈴木旋風」を巻き起こそう。
 B全国の労働者は東京在住の知人・友人に連絡し、鈴木支持を訴えよう。さらに支持拡大への決起を呼びかけよう。
 C選挙事務所でボランティア活動に参加しよう。カンパを送ろう。
 都知事選決戦を全力で闘い、その地平の上で不当解雇(JR不採用通知)から27年の2・16国鉄集会を東京、北海道、九州でかちとろう。14春闘を戦闘的に闘い、国鉄1047名解雇撤回をめざす動労千葉の鉄建公団訴訟最高裁決戦の勝利へ、全国で新10万筆署名運動を展開しよう。
 獄中39年の星野文昭同志奪還へ、2・9渋谷デモに決起しよう。
 福島は、飯舘村からの避難者が「国は子どもたちに地獄に行ってほしいと思っているのか」(福島民報12・23付)と叫ぶほどの棄民政策のすさまじい現実である。福島県民の怒りを共有し、2・23いわき闘争―3・11郡山集会に大結集しよう。
 三里塚反対同盟の萩原進事務局次長の遺志を受け継ぎ、3・23三里塚全国闘争(東京・芝公園)―3・26市東さん農地裁判控訴審闘争(東京高裁)に決起し、農地強奪攻撃を粉砕しよう。

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週刊『前進』(2617号3面3)(2014/01/27 )

 都知事選を闘い2・16国鉄集会へ

 国鉄不当解雇から27年目の2・16がやって来る。都知事選決戦の勝利を実現し、その階級的力を土台に動労千葉鉄建公団訴訟最高裁闘争で解雇撤回をかちとろう。全国3カ所で開催される2・16国鉄集会(要項1面)への大結集を訴えます。
(写真 解雇当該の高石さん、中村さんと田中委員長を先頭に最高裁へ署名を提出【1月22日】)

 東京集会アピール

 最高裁での決戦に勝利し破産したJR体制打倒へ

 国鉄分割・民営化に伴うJR不採用が通知されてから27年目の2・16集会は、1047名の解雇撤回をなんとしてもかちとるための総決起の場であり、国鉄分割・民営化体制=JR体制に断を下す闘いだ。
 国鉄闘争全国運動は1月22日、最高裁に第1次分として1万7416筆の署名を提出した。その1筆1筆には新自由主義に対する労働者の怒りが込められている。9・25東京高裁判決以来、短期間で1万を超えた署名の集まりは、最高裁決戦に勝利できる展望を示している。2・16集会の成功を跳躍点に10万筆を集めきり、解雇撤回・JR復帰判決を実力でもぎり取ろう。
 1047名の国鉄労働者を解雇してつくられたJR体制は、今や根底的な破産を遂げている。その最も鋭い現れがJR北海道の安全崩壊だ。

 JR北の懲戒解雇を許すな

 1月21日、JR北海道は検査データの改ざんを理由に75人への大量処分を強行した。そのうち、昨年9月に貨物列車が脱線した函館線大沼駅を管理する函館保線所と同大沼保線管理室、函館保線管理室に所属する5人の社員は解雇された。しかも、改ざんを指示した側の保線所長や助役は諭旨解雇、上司の指示でデータ改ざんを強いられた現場労働者は懲戒解雇で退職金も奪われた。
 他方、膨大な役員報酬を手にする会長・社長以下の経営陣には減給措置がとられただけだ。
 同日、国土交通省はデータ改ざん問題でJR北海道に監督命令と事業改善命令を出したが、経営陣の進退については安全統括責任者の豊田誠常務の解任を命じただけで、「人材不足」を理由に小池明夫会長、野島誠社長らの留任を認めた。
 加えて国交省は、データ改ざんに関与した労働者を刑事告発する方針だ。なんということだ!職を奪われ監獄にたたき込まれるべきなのは、現場労働者ではなくて、JRの経営陣と分割・民営化を強行した国交省(旧運輸省)の高級官僚どもではないか! ここに現れているのは、1%の資本家の利益のために99%の労働者の生活・生命・尊厳を踏みにじる新自由主義のきわみだ。
 データ改ざんは、線路の補修が必要でもそのための人材も金もない現実の中ではびこった。分割・民営化後強行された全面的な外注化は、安全に誰も責任を取らない底なしの腐敗を生み出した。それは分割・民営化がもたらしたものだ。
 許しがたいことに国交省は、JR北海道の安全崩壊は「国鉄時代のやり方を漫然と続けたから」とうそぶいている。これこそデマゴギーの最たるものだ。安全確保に誇りをもって業務を遂行してきたベテラン労働者を解雇し、JR総連カクマルに特権を付与してきた分割・民営化こそが、今の事態を生んだのだ。

 外注化と強制出向うち砕け

 1047名の解雇を撤回させる闘いは、腐敗を極めるJR体制を根本から打倒する闘いだ。それは動労千葉―動労総連合が必死に闘う外注化粉砕闘争と一体だ。JR東日本の外注化は、必ずJR北海道と同じ事態に行き着く。外注化によって強制出向を強いられた動労千葉の青年組合員は、「外注化により自分が死ぬか、人を殺してしまうか」というところにまで追い詰められたとJRへの激しい怒りをぶつけている。その怒りは、1047名の被解雇者の怒りと根底的に通じている。
 労働者は、仲間である同僚の労働者を殺しても、殺されてもならないのだ。そんな状況を強いる資本の支配をぶち破らなければ、労働者は生きていけない。
 にもかかわらず、JR総連カクマルや国労本部など体制内労働組合幹部は、自らの資本への屈服を全労働者に強いようとしている。これは、労働者を死のふちに追いやる階級的大罪だ。もう我慢ができない。こんなやからを、1047名解雇撤回と外注化粉砕の闘いを徹底的に貫くことで打倒しなければならない。
 第3章項 東京都知事選と一体の闘い
 2・16集会は、動労千葉弁護団の鈴木たつお氏を押し立てての東京都知事選の激烈な攻防を貫くことによってこそ、その勝利が切り開かれる。
 鈴木氏は、動労総連合の1・22総行動に際し、「都知事選の核心は新自由主義との対決を貫けるか否かにある」と語気も鋭く喝破した。
 国鉄分割・民営化以来の新自由主義攻撃は、2千万の労働者を非正規職に突き落とした。過労死に至る長時間労働を強いられている膨大な労働者の怒りと結合し、それを新自由主義=資本主義打倒の行動に組織することが都知事選決戦の鍵だ。国鉄闘争の一層の発展もそこから切り開かれる。
 全世界で新自由主義への労働者の反乱が始まっている。その先頭に、韓国鉄道労働者の鉄道民営化反対のゼネスト決起がある。これは、動労千葉と民主労総との固い連帯が切り開いた情勢だ。
 「国鉄決戦の全面的爆発でプロレタリア世界革命へ」――その壮大な展望をかけて、2・16集会へ総決起しよう。

 九州集会アピール

 「和解」拒否した闘争団を先頭に解雇撤回の決戦へ

 今年の2・16を国鉄分割・民営化絶対反対、1047名解雇撤回の新たな攻勢の日としよう。
 九州では、2010年の4・9政治和解を拒否して闘う羽廣憲さん、石ア義徳さんら国労闘争団を先頭に国鉄闘争全国運動・九州の主催で2・16集会が開かれる。
 この集会は、東京高裁9・25判決の歴史的地平を引き継ぎ、1047名解雇撤回・最高裁闘争勝利へ新たな攻勢をかける集会だ。集会の成功は最高裁10万筆署名運動に弾みをつけ、さらなる闘いに発展するだろう。
 9・25判決は、一審に続き不当労働行為を認定した。「井手文書」によって国鉄幹部とJR設立委員長が話し合って不採用基準を作った事実が暴かれ、「国鉄とJRは別法人」という虚構は打ち砕かれた。難波裁判長は「JRにも採用の自由がある」と開き直って解雇撤回を拒否したが、「JRに採用の自由がある」とは「JRに責任がある」ということだ。
 外注化・非正規職化、賃下げ、過労死という新自由主義攻撃と、秘密保護法に示される改憲・戦争の策動は、国鉄分割・民営化から始まった。
 その中心環をなすJR体制は、分割・民営化に率先協力したカクマル松崎や、4・9政治和解を推進した4者4団体などの体制内労働運動派の屈服・加担によって支えられてきた。今日、国労本部は、羽廣さんや石アさんらの組合員資格を抹殺しようとしている。国労組合員権確認訴訟は、労働組合はどうあるべきかを鋭く問い、国労大改革へ国労組合員の決起を呼び覚ます重大な闘いだ。
 最高裁で不当労働行為を最後的に確定させることは、国鉄分割・民営化以来の新自由主義攻撃を覆す一大突破口になる。それは、分割・民営化に屈服・加担してきた一切の勢力にすっかり恥をかかせ、労働組合からたたき出す闘いでもある。
 4・9政治和解による国鉄闘争消滅の危機は、動労千葉の決起、和解を拒否した国労闘争団の闘い、そして国鉄闘争全国運動の形成によって食い止められた。9・25判決の戦取は4・9反革命を打ち破り、反転攻勢に立つ突撃路になった。今こそ100万人の国鉄闘争勢力に分け入り、全力で10万筆署名を広げよう。
 2・16集会はJR体制打倒の総反撃をつくり出す集会だ。JR九州労(JR連合)のくびきを破り、JR九州の労働者の決起を呼びかけていくものとしてかちとる。
 JR北海道やJR貨物だけでなく、JR九州も分割・民営化の矛盾の集中点だ。「博多シティ(新駅ビル)開業」「新幹線・鹿児島ルート全面開通」「ななつ星の運行開始」などの華々しい演出にもかかわらず、鉄道事業は年間100億円の赤字を出し続け、一度も黒字化したことがない。
 JR九州は「2012年からの中期経営計画の過程で株上場(=完全民営化)をめざす」「鉄道事業外利益で鉄道の赤字を埋めた上に黒字化させる」(唐池恒二社長)と公言し、不動産や農業に事業拡大を図る一方、ワンマン運転列車の拡大、人員削減、外注化・非正規職化拡大などを進めている。そのため最近の例では、12年11月の九州新幹線事故や13年12月の鹿児島中央駅構内列車脱線事故などが起きた。
 2・16集会は、こうした劣悪な労働条件を強いられているJR九州の労働者に、動労千葉や動労水戸と連帯し、外注化粉砕・非正規職撤廃、過酷労働粉砕、JR体制打倒の決起を呼びかける集会だ。さらに韓国鉄道労働者のストライキと連帯する闘いとして闘いぬく。
 国鉄闘争全国運動・九州は、昨秋の事務局会議で月1回のJR行動を決定し、毎月、JR博多駅前宣伝戦を始めとした運動を進めてきた。2・16でこれらを集約し、闘いにさらに弾みをつけていく。九州の仲間の奮闘を支え、九州の地に闘う労組拠点を打ち立てることが絶対的な課題だ。
 2・16集会は国鉄、反原発、改憲、星野の4大決戦を軸とする新自由主義粉砕・安倍打倒の闘いであり、東京都知事選挙闘争と一体だ。2・16を成功させ、2014年決戦に勝利しよう。
 (革共同九州地方委員会)

 北海道集会アピール

 安全崩壊のJR北海道と対決し今こそ闘う組合を

 27年目の2・16を国鉄決戦勝利に向けての決定的な転換点として断固かちとろう。
 9・25判決で労働組合の役員が誰しも驚くほどの激震が走った。東京高裁も不当労働行為の認定は覆せなかった。判決は「JRによる選別の可能性」という概念を持ち出さざるを得ず、国鉄改革法23条の壁に穴が開いた。かつての2月16日、厳寒の札幌での徹夜の闘争現場を思い出す。誰が見ても国鉄とJRは一体で、地方労働委員会でも不当労働行為は完全に認定された。「なぜ解雇は撤回されないのか」という悲痛な思いを国労闘争団員や家族は抱き続けてきた。これを無慈悲に拒絶したのが改革法23条の壁だった。そこに穴が開いたのだ。4・9政治解決による沈黙はやめ、もう一度一緒に闘おうと元団員や家族に訴えたい。
 JR北海道の安全崩壊を頂点にJR体制の矛盾が噴出している。JR北海道の2代目社長だった坂本真一相談役の自殺はその激しさを示している。彼は利益優先・安全軽視の経営を推し進め、安全崩壊に最大の責任を負う人物だ。
 レール異常の発覚後、組織的な数値の改ざんも判明した。保線を一手に引き受ける北海道軌道施設が孫請け会社からリベートを受け取り、JRに上納していたことも明らかになった。さらにJR北海道は、会社の指示でデータ改ざんにかかわった労働者を懲戒解雇した。その一方で、社長以下の経営者は減給措置をとられただけだ。民営化の腐敗は極まった。
 街宣では「JRの安全問題の原因は何か」と多くの人が質問、「分割・民営化でベテランを排除したから」と答えると皆、納得する。自民党の石破は「JR北海道には抜本的な改革が必要」としながら「誰が経営しても無理だ」と発言した。なんという無責任か。
 首切りの先兵カクマルは、車両トラブルの連続に「鉄道謀略の疑いあり」と言い出した。原因が公表されたケースも「原因不明」と言い張っている。カクマルはJR総連とJR資本の結託体制に世間の目が向くことにおびえている。
 レール問題は孫請け会社の労働者の告発から始まった。使い捨て労働力として満足な技術教育も受けず、低賃金で過酷な労働を強いられていても、鉄道の安全に心を痛める現場労働者が反乱を開始したのだ。
 「不当労働行為なら解雇は撤回」という不動の確信を持つ合同労組は、上部団体から何を言われようと、国鉄闘争を闘うことは正しいという信念を貫いている。そこにはタクシー労働者として、国土交通省が安全崩壊下での運行を黙認していることへの怒りがある。
 他方、4・9政治和解以降、国鉄闘争を熱心に支援していた労働組合幹部ほど、自分の持ち場でも闘わなくなった。北教組では「日の丸・君が代」と闘ってきた支部が、今では教育委員会と一体となって不起立闘争を弾圧している。
 昨年4〜6月、国鉄闘争全国運動は国鉄決戦の現状を伝え、大幅賃下げをストで阻止しようと訴え自治体職場にビラを入れた。「国鉄闘争は負けた」「終わった」が常識だった。そうではないと知った時、ある自治労の役員は「これは国との闘い。負けるわけにはいかない。動労千葉と一緒に闘います」と言った。ストに向かう非協力闘争で団結がよみがえり、組合機能も回復し始めた。
 沈黙を破って4・9を突き崩す国鉄被解雇者の決起が始まった。旭川闘争団の成田昭雄さんを始めとした1047名解雇撤回の闘いと外注化・非正規職撤廃、被曝労働拒否の闘いが基底にあり、JRの安全崩壊がその決定的な契機になった。
 JR総連は外注化・非正規化にも率先協力し、国労北海道本部は政治解決路線下でJRやJR総連と闘わず、4・9で被解雇者を切り捨てた。労働組合の名に値しない。
 不当解雇された仲間を守り抜くことは階級的団結の要であり、国鉄決戦を闘うことで階級的団結を拡大できる。その確信を現実の運動の発展として示したい。だからJRなど青年労働者の決起をつくり獲得するものとして2・16を闘う。韓国鉄道労働者の民営化反対ストが示したように、国鉄決戦でプロレタリア世界革命を切り開く決定的な飛躍点が2・16だ。
 (革共同北海道地方委員会)

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週刊『前進』(2617号6面3)(2014/01/27 )

 星野さん解放2・9渋谷デモへA

 都知事選で1千万と結合を

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 2・9星野さん解放・渋谷大デモ

 2月9日(日)午後2時 集会
 午後3時20分 デモ出発
 代々木公園けやき並木集合
 共催 全国労組交流センター/星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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