ZENSHIN 2014/02/17(No2620 p06)

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週刊『前進』(2620号1面1)(2014/02/17 )

 都知事選の力で安倍倒せ

 総転向・総翼賛状況を打ち破り階級的労働運動の拠点建設を

 3・11反原発福島行動’14(郡山)へ

 法大暴処法裁判、2審も無罪 記事6面

(写真 “東京燃ゆ!”鈴木さんが都知事選を振り返って総括と感想を語った。17日間を闘い切った勝利感があふれる総括集会がもたれ、新たな出発点となった【杉並 2月10日】)

 東京都知事選挙は2月9日に投開票が行われ、憲法と人権の日弁連をめざす会が推薦した鈴木たつお候補は、きわめて革命的な主張と政策を掲げて、連日の街頭宣伝・演説会をはじめ熱烈な選挙戦を闘いぬき、本当に宝のように輝く1万2684票を獲得した。大恐慌と3・11情勢のもとで危機にあえぐ日帝・安倍政権と、崩壊を開始した帝国主義・新自由主義の、マスコミをも総動員した大反動と圧殺攻撃を打ち破って、学生・青年労働者を先頭に、鈴木候補と一体となった連日の総決起がかちとられた。この歴史的経験は巨大である。都知事選決戦の地平から2〜3月闘争へ直ちに大進撃しよう。

 新自由主義と闘う蜂起戦

 革共同は鈴木たつお候補を断固支持し、全都・全国の党の総決起で1カ月間の蜂起戦・死闘戦を闘いぬいた。
 現場の労働者の要求と闘いが鈴木候補の政策となり、鈴木候補は青年をはじめとした労働者の階級的利害を代表する唯一の候補となった。青年労働者と全学連の学生が都知事選の先頭に立って奮闘した。「国鉄決戦でプロレタリア革命勝利を」を合言葉とする階級的労働運動を全力で発展させる闘いとして都知事選を据え、「1千万人の怒りで安倍を倒そう」と訴えて、2014年の冒頭から巨大な階級決戦を決断し、歴史的挑戦に打って出たのである。
 それは「現代革命への挑戦」そのものであり、帝国主義・新自由主義と全面対決し、これを打倒する一個の政治的蜂起戦だった。
 日帝国家権力とブルジョアジーは、新自由主義の崩壊が「革命のうねり」へと転化することに恐怖し、それを阻止するために、鈴木候補と労働者階級の存在と決起を抹殺し圧殺することに全力をあげた。マスコミを総動員し、最初から最後まで「主要4候補(6候補)」なるおぞましい世論操作を連日繰り広げた。まさにブルジョア議会制度による階級支配の本質をむき出しにしてきたのである。
 有権者の実に54%が棄権(投票率46・14%)したことは、この「4候補(6候補)」以外の選択肢を認めないとするとんでもない翼賛選挙に対する意識的で明確な拒否であり、鈴木候補の闘いが生み出した体制変革=革命の意思表示であり、本質的には「鈴木票」にほかならなかった。昨年の山本太郎選挙で生み出された66万人(100万人)の決起が、鈴木候補の闘いに引き継がれた。鈴木候補の「ともに闘いに立ち上がろう」という革命的な主張に触れた労働者人民のうちから、1万2684人という真に貴重な意識的決起がかちとられたのである。
 大恐慌と3・11情勢のもと、日帝・安倍政権の極反動と危機が生み出した、極右・ファシストとの本格的激突が都知事選で始まり、今や1930年代型の階級情勢が現実化している。「安倍首相に最も近い」を売りに極右・ファシストの田母神が登場し、権力・マスコミは「主要4候補」の一角としてこれを宣伝した。NHK新会長・籾井勝人が就任会見で極右思想と安倍の先兵化を披歴し、百田尚樹や長谷川三千子ら極右の経営委員の言動がこれに続いた。安倍は、集団的自衛権行使容認に向け内閣法制局長官に小松一郎を充てるとともに、籾井らをNHKに送り込んだのだ。
 安倍は都知事選で田母神を実質的に支持すると同時に、NHKに送り込んだ籾井、百田、長谷川らの言動も、「思想の自由」「聞いていない」などと言って容認し、国会招致も拒否している。「2020年東京オリンピック」をもテコとして労働者階級人民を総翼賛化し戦争動員する攻撃に鈴木候補のみが真っ向から対決して闘いぬいた。

 2010年代中期へ展望

 他方で今回の都知事選は、スターリン主義や社会民主主義などあらゆる体制内勢力、中間主義的勢力の分岐・分裂と変質・転向を促進した。この体制内勢力と中間勢力の総転向が安倍を延命させ舛添を押し上げたのである。彼らは安倍打倒や極右・ファシストとの闘いから逃げ、20年東京オリンピック開催に唱和し、挙国一致の翼賛体制に加担して、「脱原発」のペテン性を自己暴露した。また「脱原発」を唱える勢力や、革共同から脱落した血債主義分子がこぞって、細川・小泉連合を支持するという総転向が起こった。
 あろうことか連合東京は舛添を支持した。これは決定的な事態であり、連合による労働者支配の崩壊と総翼賛化である。日本共産党スターリン主義は、「世界一労働者が働きやすい東京」と、安倍や日帝ブルジョアジーと変わらない政策を掲げた。資本は労働者を働かせ搾取して肥え太る。「働きやすい」とは資本への怒りも闘いも捨てるということだ。「世界一企業が活動しやすい日本」をめざす安倍や経団連との労資一体化宣言だ。さらに福島と被災地を切り捨て労働者人民に地獄を強制する東京オリンピックを、「国民が元気になる」と美化し積極的に推進する日本共産党は、労働者階級への敵対者である。
 革共同の都知事選決戦への歴史的決断は、30年代型階級闘争と2010年代中期階級決戦への展望を押し開いた。大恐慌と「戦争か革命か」の時代の到来の中で、巨大な階級的労働運動と大衆行動、労組拠点建設と革命的労働者党の建設に向かう本格的な飛躍の過程が始まった。首都圏を軸に階級的労働運動の新時代が確実に開かれ、プロレタリア革命運動のうねりが現実のものとなっている。都知事選の地平から、安倍打倒と労働運動をめぐる大攻防に全力で躍り出よう。
 福島原発事故と東京オリンピック開催問題は、いよいよこれから日本帝国主義・新自由主義にとって巨大な破綻点と化し、死の重圧となって安倍と支配階級にのしかかっていく。日帝・安倍は舛添の「勝利」を理由に、原発再稼働と集団的自衛権行使=改憲へ、さらには教育をめぐる反動攻撃、教育の国家統制へと踏み出そうとしている。これとの階級的激突はすでに都知事選過程で始まっている。都知事選決戦の地平から安倍と舛添を労働者階級の怒りの炎で断固打倒しなければならない。

 国鉄最高裁決戦と春闘へ

  2月7日の「県民健康管理調査」検討委員会で、福島の子どもの甲状腺検査結果が出た25万4千人のうち、実に75人が甲状腺がんやその疑いがあると診断された。がんと確定した子どもは、昨年11月の26人から33人に、「がんの疑い」は32人から41人に増加した。それでも県は「被曝の影響とは考えにくい」と開き直っている。
 その上で3月から被曝線量や県民健康管理調査結果の「一元管理」を開始するという。恐るべき被曝の事実とデータを闇に葬り去ろうとしているのだ。福島第一原発の破損した原子炉からの放射能汚染が拡大している。猛毒の放射性物質ストロンチウムによって地下水がとてつもなく汚染されている。原発再稼働など断じて許されない。
 都知事選の過程でロンドンの地下鉄労働者が、合理化と首切りに反対し48時間ストを決行した。12年ロンドンオリンピックの治安弾圧(ロンドンがゴーストタウンと化した!)と、オリンピックが生んだ財政破綻のしわよせに労働者は激しく怒っている。
 崩壊する新自由主義のもとで東京オリンピックの破産は不可避である。それは1%の大ブルジョアジーが群がる巨大利権の巣であり、労働者には大合理化とリストラ、民営化・外注化・非正規職化、超低賃金、長時間労働・過労死、無権利化の地獄を強制するものになる。東京オリンピックによる福島圧殺と被災地切り捨て、原発再稼働攻撃を、都知事選の地平から徹底対決し粉砕しよう。
 都知事選を引き継ぎ、猛然と2〜3月闘争に打って出よう。2・16国鉄集会の成功から1047名解雇撤回・JR復帰に向け最高裁決戦に総決起しよう。都知事選に熱いエールを寄せた韓国・民主労総ソウル地域本部にこたえ、2・25韓国ゼネスト連帯行動に立とう。労組拠点建設をかけ14春闘を闘おう。
 福島原発事故3周年の3・11反原発福島行動14(郡山市)に、あらゆる反動をぶち破って総決起しよう。鈴木候補は福島の怒りを唯一体現して闘った。この地平を引き継ぎ闘おう。NAZENいわき主催の2・23怒りのいわき行動、NAZEN東京主催の3・1ビキニデー集会(杉並)に結集し成功をかちとろう。
 都知事選は階級的労働運動の発展と労働者党建設、『前進』1万人読者網建設への巨大な展望を開いた。さらに意気高く闘おう。

(写真 星野文昭さん奪還へ渋谷デモ 労働者、学生ら520人が結集【2月9日】=記事6面)

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週刊『前進』(2620号1面3)(2014/02/17 )

前進速報版

無罪を死守したぞ! 法大「暴処法」裁判控訴審全員無罪▼動労連帯高崎旗開きで和田山委員長あいさつ▼ロンドン地下鉄48時間スト

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週刊『前進』(2620号2面6)(2014/02/17 )

【要項】動労千葉JR貨物本社前抗議行動、国労組合員資格確認訴訟

 動労千葉
 JR貨物本社前抗議行動
  2月25日(火)午後1時30分
  JR新宿駅新南口集合
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 国労組合員資格確認訴訟
  2月26日(水)午後1時30分
  東京地裁527号法廷

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週刊『前進』(2620号3面1)(2014/02/17 )

 新時代の扉みんなで開いた

 青年を先頭に労働組合復権し安倍政権の悪政を断ち切ろう

 2・10都知事選総括集会/鈴木達夫さんの発言

 2月10日、「鈴木たつおとともに歩む会」の選挙事務所(杉並区)で勝利感あふれる都知事選総括集会が開催され、多くの支持者・支援者が鈴木達夫氏とともに17日間の激闘を振り返り、ねぎらいあった(記事1面)。そして、次の闘いに向かってこれからもともに闘う共同の決意を打ち固めた。集会での鈴木氏の発言を紹介します。(編集局)

 17日間の激戦に勝ち抜いた感動と勝利感

 17日間にわたる素晴らしい闘いの末に大勝利をかちとった。この感激と勝利感を共有したいと思います。この場に来られているみなさんにあらためてお礼を申し上げます。それからやはり、街頭宣伝を一緒に担ってくれた学生のみなさんの奮闘に強い感謝の気持ちを申したいと思います。この激烈な党派闘争の中で、若い人たちの体力と勢い、その尽力なくして今回の選挙戦はなかったと思います。
 私は今回の選挙戦で、今の世の中を根本的に変えていく新しい時代の扉をみんなの力で押し開いた、ということをひしひしと感じています。
 「安倍打倒」「貧困と過労死を許さない」「被曝させない」「だからオリンピックは返上すべきだ」という私の主張は、確かに敵階級にとっては許しがたいものだということがはっきりしました。どの候補者も本当のことを言わない。テレビでも街頭でもくだらないことばかり言う。聞けば聞くほどわからなくなり、混迷する。その中でほとんどの人が愛想を尽かして、結局は戦後3番目の低投票率。それはそうですよ。彼らはわざとそうしているんです。
 そういう中で、私ははっきりとモノを言い、はっきりと伝えるということをまず第一にやらなければならないと考え、先ほど言ったようなスローガンを掲げました。

 労働者階級は全世界を獲得できると確信

 私が今回一番感じたのは、労働者階級の存在ということです。つまり、今の日本の社会を含めて全世界がそうですけれど、新自由主義といわれる弱肉強食のもとで大企業だけが生き延びる、その一方で人びとのつながり、連帯、団結といったものを全部破壊していく攻撃が吹き荒れています。しかもそれが破綻して、激しい階級分化が起こっています。
 そういう中で、私は特に選挙戦の後半の過程で「裸一貫で生まれ裸一貫で死んでいく労働者、失うべきものは何も持たない」という言葉を使いました。これは、ベトナム反戦闘争当時のアメリカの労働者の闘いから教えられたスローガンなんです。労働者階級の特徴と本質、そして、だからこそ労働者は団結できるということを表した言葉であり、昔から大好きな言葉です。
 実は日放労長崎分会の闘いでも、これがキーワードだったんです。当時私は27歳、年長の人でも32歳くらいですが、9人の執行部をそろえて激烈な選挙戦に勝ち抜き、それまでの御用組合を覆しました。当時のNHKも労働者が職能的に分断されて簡単には結び付けず、お互いが蹴落とし合いみたいなことをやっていた。それをひとつの考え方で統一していくのは本当に苦労しました。飲み屋で朝まで議論して、店を追い出されてそのまま公園で議論しました。
 それは何のためかというと、自分たちは労働者だということの確認のためです。アナウンサーも記者もディレクターも労働者なんだと。かなり乱暴な議論もやりましたよ。「アナウンサーさんは声帯という筋肉を使う筋肉労働者だ」とかね(笑い)。そういう議論までして、やはり「裸一貫で生まれ裸一貫で死んでいく何ものも持たない労働者、ゆえに全世界を獲得できる、獲得したいと思える階級なんだ」と私は確信してきましたし、今回その確信をますます強くしました。

 「労働組合とは何か」訴え手応え感じた

 街頭宣伝の中でも、あの寒い中で足を止めて聞いてくれている人はやっぱり労働者なんですよ。特に最後まで聞いてくれて、向こうから握手を求めてくるのは青年労働者です。逆に言うと、青年労働者がどれほど過酷な状況に置かれているか。そして、その青年労働者たちに本当のことを訴える人が誰もいないということです。やはり「今の労働組合は腐っている」という主張がものすごい衝撃をもって受け止められます。そして「労働組合の本来の姿を取り戻そう」と言ったら、「私、やります」という人が何人も出てきた。ある人は「私はJR東の労組員です。文字通り組合は腐っています。なんとかしようとあらためて思いました」と。私の訴えが労働者階級の心に確実に届いた。それが本当にうれしかったですね。
 その中で特に「労働組合とは何か」ということを力を込めて語りました。労働組合とは、200年前から労働者階級が自分と仲間の生活を守り、権利を獲得していくために、自ら生み出したかけがえのない団結体なんだと。200年前といえばイギリスのチャーチスト運動が始まる直前ですね。蛇のように狡猾(こうかつ)な資本家の搾取に対抗するために、労働者階級が自ら生み出した団結体です。
 それをちゃんと訴えると、打てば響くような手応えがある。やっぱりそういう時代だし、またこの資本主義社会の本質はそこにあると、本当のことをそこまで言いきっていく。すると手応えがあり、心に届く感じでした。
(写真 17日間の激闘を通じて、鈴木候補の訴えが多くの労働者に広く深く響いた【2月7日 荻窪駅前】)

 パリ・コミューンの思想=「東京燃ゆ」!

 安倍政権はどうしようもない危機です。新自由主義が破産して社会が完全に行き詰まっている。それなのに真っ向からそれに対決せずに迎合する勢力しかいない中で、舛添なんかで都知事選を乗り切ろうとした安倍。どうしようもない連中なんだと都民もわかっていて、それが投票率の低さにも表れています。
 特にオリンピック問題です。福島を切り捨て、大ウソをついて呼び込んだオリンピック。その敵のもくろみ、悪だくみをバンバン暴露していけば納得してもらえると確信しました。そして、この安倍を打倒して悪政を断ち切ろうと訴えると、本当にみんな足を止めて拍手をしてくれました。
 この間、ちょうど日弁連の会長選挙が行われ、宇都宮を含む司法改革賛成派=新自由主義に屈服した連中に対して4200人以上が「NO!」をたたきつけた。やはり今の日弁連に対する不信、不満、怒りが充満している。それを結集して日弁連を改憲阻止の砦(とりで)、人民の闘いの砦にしていく展望が開かれました。
 労働運動の力で今の社会をひっくり返していく、その道筋がはっきり見えた。これからますます非和解的な激突になっていく。今回はその第一歩です。だから私は、労働運動・労働組合の再建をためらうことなくどんどん進めていくことだと思います。
 最後に私は、政治の「転換」「決断」を訴えました。難しいことじゃない。これはパリ・コミューンの思想です。パリ・コミューンで労働者人民が初めて市政を握って、やったことは一種の「徳政令」で借金を棒引きにして、住宅家賃も全部引き下げた。今だって1兆円も金があればそういうことに使えばいい。みんなでそう決めればいい。それがコミューンですよ。『パリ燃ゆ』という名著がありますが「東京燃ゆ」だよね。当時のパリの労働者人民と同じような認識を、私たち自身の闘いの中でかちとることができる、歴史とはこういうものなんだとひしひし感じました。今の時代を切り開く、その鍵をみなさんと私でつかむことができました。

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週刊『前進』(2620号4面1)(2014/02/17 )

 3・23三里塚大闘争(東京芝公園)へ

 反対同盟が首都結集へ招請状

 三里塚芝山連合空港反対同盟から3・23全国総決起集会への招請状が発せられた。呼びかけに応え全国から総決起しよう。(編集局)

 招請状

全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。市東孝雄さんの農地取り上げを阻む控訴審第1回目の弁論が3月26日に東京高裁で始まります。私たちは、成田空港会社(NAA)による農地取り上げを不当に認めた一審・多見谷判決を打ち砕き、控訴審・三里塚闘争に勝利するために、3月23日、東京・芝公園で全国総決起集会を開催します。みなさんの結集を強く訴えます。  市東さんの農地取り上げは、農民としての「死」を強制する戦後最大規模の強制収用攻撃です。これを打ち砕く闘いは、TPP・減反廃止として強行される安倍政権の農業・農民切り捨て攻撃との闘いの最先端であり、日本農民の命と未来がかかっています。私たちは、全国に呼びかけて、控訴審闘争勝利に向けた新たな3万人署名を開始しました。千葉地裁・多見谷裁判長に対してつきつけた1万2千筆の署名は、仮執行宣言(一審判決で強制執行を可能とする)を阻止する力になりました。「反動の牙城」と呼ばれる高裁に対しては、何が何でも3万の署名を達成する決意です。  新自由主義の破たんにあえぐ安倍政権は、本気で改憲と戦争に向かう強権政治に踏み込んでいます。特定秘密保護法の制定、靖国神社の参拝とその居直り、集団的自衛権の解禁、名護市長選に示された民意を踏みにじる沖縄辺野古新基地建設の強行。消費大増税やNHKの文字通りの御用放送化。そして原発の再稼働と輸出政策。  むき出しの攻撃に、福島・沖縄を始め、激しい民衆の怒りが燃え広がっています。“ひとの命より金もうけ”の新自由主義に対して、日本で、そして世界で民衆の闘いが巨大なうねりとなって巻き起こっています。歴史の歯車を戦前へと巻き戻す一大反動攻撃に対して、反国策、反国益、反資本をかかげたすべての闘いがひとつになって立ち向かう時です。  まさにこの時、三里塚は、1966年の闘争開始以来48年の歴史を経て、首都東京で初めての全国集会を開催します。霞が関で展開される反原発の闘い、新基地建設に反対する沖縄の闘い、TPP阻止の闘い、そして動労千葉を始め国鉄分割・民営化=1047名の解雇撤回の粘り強い闘い、こうしたすべての闘いと連帯し、結合することが、故萩原進事務局次長の思いを引き継ぎ、控訴審に勝利し、安倍政権打倒をかちとる道だと確信するからです。「霞が関に攻め上ろう」という決意を実現するものにほかなりません。  追いつめられた成田空港は、空港間競争に敗れ、重大な危機にあります。LCCの誘致でも打開できず、取り戻しをかけた24時間運用と3本目の滑走路建設がキャンペーンされています。空港の拡張とさらなる騒音で、市東さんはじめ住民に移転を強要する攻撃です。騒音下で呻吟(しんぎん)してきた周辺住民は、怒りの決起を開始しました。反対同盟は去年の5月から始めた周辺住民との連帯を求める行動をさらに継続・強化して、成田空港を住民の怒りで包囲して闘います。  反戦・反核・反基地闘争の砦として絶対反対をつらぬき、半世紀にわたって国家権力と真っ向から闘い続けた三里塚闘争が、その真価を未来に向かって解き放つ時です。さまざまな階層の人々がいまこそ大胆に連帯し、巨万の力を生み出そう! 首切り・非正規職化と闘う労働者との連帯を貫こう。全国農民会議に闘う農民を糾合しよう。沖縄を始めとする反戦・反基地闘争、関西を始めとする住民運動、市民運動と連帯しさらにすそ野を広げよう。あらゆる差別・抑圧を粉砕し、排外主義を打ち破り、韓国やアメリカ、全世界の労働者・農民と連帯して闘おう。  3・23全国集会―3・26控訴審第1回弁論に集まろう!

 2014年2月12日

    記

控訴審勝利!市東さんの農地を守ろう!
TPP絶対反対!福島・沖縄の怒りとともに闘おう!
改憲・戦争の安倍政権を倒そう!

3・23全国総決起集会

【日時】3月23日(日)13時(12時よりライブ)
【会場】芝公園23号地
《主催》三里塚芝山連合空港反対同盟

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週刊『前進』(2620号5面1)(2014/02/17 )

 2・23いわき集会・デモへ

 JR常磐線の竜田駅延伸阻もう

 鈴木たつお候補と団結して闘いぬいた東京都知事選。鈴木候補への1票1票が、新自由主義がもたらした労働者民衆が生きていけない現実に対する根底的批判です。
 私たち福島で生きる者がこの思いと固く結びつき、安倍政権による原発再稼働・海外輸出と福島圧殺攻撃に渾身(こんしん)の反撃をたたきつける時がきました。全国の仲間のみなさんに「2・23怒りのいわき行動」への大結集を訴えます(下に要項)。
 福島県民健康管理調査検討委員会は7日、18歳以下の子どもの甲状腺がんについて新たに7人が増えて33人になったと発表しました。「がんの疑い」を含めてのべ74人にのぼります。検討委員会は「現時点では放射線の影響は考えにくい」(星北斗座長)と述べています。この期に及んでうそとペテンを弄(ろう)し福島の人びとの心を踏みにじる国と県をこれ以上許してはおけない! 放射能に命と健康を脅かされ、一方では「復興と安全」の大宣伝が振りまかれる福島の現実に対し、多くの人びとが苦悩し葛藤しながらも、自らと子どもの未来を守るために必死で闘っています。
 動労水戸は1月31日のストライキから2月2日に「ポケモントレイン」反対闘争に決起し、一体のものとして2月2日、いわき市においてふくしま共同診療所報告会が大成功しました。
 報告会で示された地元住民、避難者、原発労働者の深い怒りと自己解放の欲求は、JR東と安倍政権による福島圧殺攻撃を粉砕し、政府・資本の意図を暴いて破産に追い込みました。
 子どもを外で自由に遊ばせたい、好きなところに連れて行きたい。しかし一歩外に出ればチェルノブイリを上回る高線量の現実。子どもを持つ親の葛藤につけ込む卑劣極まりない「復興キャンペーン」の本質をつかみ、徹底して対決しぬいた動労水戸の闘いは、階級的労働運動がまさに「命と安全に労働組合が責任を取りきる」という底力を見せつけました。
 JR常磐線の広野駅〜竜田駅間の延伸を阻む闘いは、これからが正念場です。
 福島県知事・佐藤雄平は2月7日、放射性廃棄物の中間貯蔵施設を双葉町・大熊町に設置し、楢葉町には放射性物質を含んだ焼却灰の処理施設を建設する案を各町長に示して了承を得たと発表しました。一方ではJR常磐線の運行再開を進めて住民帰還の巨大な圧力とし、もう一方では「核のゴミ捨て場」をその地につくろうとする。放射能との共存を住民に強制し、福島を切り捨ててなきものにしようとする攻撃にほかなりません。
 佐藤は同時に「東京オリンピック関連事業推進本部」の本部長として、自ら福島圧殺攻撃の最先兵となっています。放射能から住民を守ることとは、本質的に支配体制との対決の問題だということをはっきりさせなければなりません。
 これまでふくしま共同診療所に敵対し続けてきた県内の体制内勢力が進める「オール福島で原発のない福島県を」の動きは、この本質を覆い隠し、福島と全国の団結を分断する意図に満ちています。福島の怒りを真に糾合できる団結の拠点建設と、何よりもふくしま共同診療所の発展をかけて、断固として党派闘争に打って出る時です。
 勝利の鍵は、福島の怒りとより深く結合して解き放つことです。敵の分断攻撃に対して、労働者民衆の人間的共同性を奪還し回復することをもって反撃をたたきつけていくことです。
 3・11から3年、私たちは恐るべき原発事故と放射能汚染の現実を逃げることなく見据え、団結の拠点を構築し全国の仲間に支えられ、固く団結して闘いぬいてきました。動労水戸の被曝労働拒否の闘いは国労郡山工場支部の仲間と青年労働者の闘いとつながり、いわきの地においては原発・除染労働者の団結の結集軸となることを目指していわき合同ユニオンとNAZENいわきが結成されました。全国農民会議は、放射能被害と真正面から闘いぬく農民の結集軸をつくり出しています。
 住民の命と健康を守る立場を貫くふくしま共同診療所は、ついに福島県立医大との直接対決を引き出しました。私たちは福島の現実に対する根底的な怒りをはらんだ膨大な人びととのさらなる結合を求めてやみません。
 14年は原発再稼働と福島圧殺攻撃との決戦の年となります。「原発は重要なベース電源」とする政府のエネルギー基本計画は、新自由主義の崩壊の中で必死にあがく敵の危機感の表明としてあります。敵の攻撃の集中する福島の地において不抜の拠点建設に勝利することこそ、安倍政権を打ち倒し、社会を根本から変え、原発も被曝の強制もない人間社会を真に実現していく道です。
 2・23いわき行動を、福島の怒りの結集軸となり、全国の仲間とともに怒りを解き放つ集会としてかちとりましょう。その力で3・11反原発行動14の大成功を!(いわき合同ユニオン N)

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週刊『前進』(2620号5面6)(2014/02/17 )

【集会要項】2・23怒りのいわき行動、3・1ビキニデー集会、3・11反原発福島行動'14

政府・東電の責任逃れ、常磐線竜田延伸、被ばく強制――もう許さない!
2・23怒りのいわき行動
 2月23日(日)午後1時30分開会 集会後デモ出発主催
 NAZENいわきラトブ6階(いわき駅南口徒歩1分)
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3・1ビキニデー集会
 3月1日(土)午後6時30分
 杉並産業商工会館3Fホール(杉並区阿佐谷南3―2―19)
 主催 NAZEN東京
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3・11反原発福島行動’14
 3月11日(火)午後1時開場 午後2時開会
        午後4時15分デモ出発
 郡山市総合体育館(郡山市豊田町3―10)
 主催 3・11反原発福島行動実行委員会

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