ZENSHIN 1999/09/06(No1923 p06)

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週刊『前進』(1923号3面3)

 8・23狭山高裁行動

 再審貫徹へ決意新た

 異議審闘争の火ぶた切る

 高裁・警察の弾圧を粉砕

 狭山異議審の担当部が東京高裁第五刑事部(高橋省吾裁判長)に決まってから初の高裁糾弾・要請行動が八月二十三日、七十人の参加で闘いぬかれた。
 午前十時半から弁護士会館で集会が開かれた。第二次再審請求以来十三年間、ただの一度も事実調べを行わず、差別的決めつけで石川一雄さんの無実の叫びを踏みにじった高裁・高木裁判長の七・八再審棄却の暴挙に怒りが渦巻き、きょうの闘いを突破口に絶対に再審をかちとろうという決意がみなぎった。
 東京高裁は、要請行動に先立ち、解同全国連に次のような不当な制限を連絡してきた。@要請行動の人数は二十人で入れ替えを認めない、A時間は三十分以内、B文書による平穏な要請とする、C第五刑事部の主任書記官は出ない。
 これはこの間、戦闘的に闘いぬかれてきた全国連の高裁糾弾・要請行動の全面的な圧殺攻撃だ。これでは全国から参加する部落大衆は怒りの声もあげられないではないか。こんなことは絶対に認められない!
 奈良の南畑安太郎古市支部長は、「高橋裁判長は高木よりもいい裁判官であってほしいと思いながらやって来たのに、こんな制限をつけるとは許せない。裁判所は、部落民をどこまで足蹴にするのか」と、声を詰まらせながら弾劾した。
 集会後、正午から東京高裁糾弾のデモを行い、極悪の七・八棄却決定弾劾の声を霞が関官庁街一帯にとどろかせた。
 そして、午後一時に参加者は東京高裁に赴いた。いつもどおり正門から入構しようとすると、裁判所は大勢の職員と制服警察官を動員し門を閉ざして、全国連と解放共闘の入構を阻止しようとしてきた。要請行動に先立って予備折衝が予定されていたが、それに参加する十人しか入れないというのだ。
 この理不尽きわまる暴挙に怒りが大爆発した。「裁判所は公開の場ではないか!」「部落民は裁判所に入るなというのか!」と抗議し、参加者全員が裁判所と警察の不当な弾圧を実力で突破して入構した。
 後藤高裁総務課長、山本高裁刑事部次席書記官らとの予備折衝では、この暴挙と要請行動つぶしの制限に対して、猛烈な怒りをたたきつけた。三時間を超える折衝の過程で、裁判所側は「裁判所の方針は高裁の裁判官会議で決めたこと」を明らかにしたが、全国連は「裁判所と全国連が合意して七年間継続してきた要請行動のルールを一方的に破棄し変更することは断じて認められない」とこれを拒否し、次回折衝までに検討し直すことを要求した。
 このあと各参加者・参加団体が、高木棄却決定の取り消し・再審開始を求める要請文を裁判所に手渡し、この日の闘いを終えた。
 

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