3人をデッチあげ逮捕!直ちに釈放せよ    

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3人をデッチあげ逮捕!直ちに釈放せよ

 3か所で立会人を排除し違法・無法な家宅捜索

       革命的共産主義者同盟 救対部
          東京都江戸川区松江1―12―7 前進社
          『前進』ホームページ http://www.zenshin.org/

 反戦運動への政治弾圧を許すな

 労働者・市民のみなさん! 11月2日夕方、東京と沖縄で3人の反戦活動家がデッチあげ逮捕され、3か所のアパートが家宅捜索されるという、警視庁公安部による許しがたい弾圧事件がおきました。
 警視庁公安部は11月2日夕方6時ころ、沖縄県名護市内において、辺野古現地の座り込み闘争から宿舎に帰ってきたAさんを、問答無用の拉致同然のやり方で逮捕し連行しました。同時に東京都国立市内のアパートを家宅捜索しました。
 名護市では、日米両政府によって辺野古の海上に米軍の新基地建設が計画され、これに反対する現地住民の気持ちをふみにじって、9月からボーリング調査が強行され、連日、海と陸での攻防が繰り広げられています。Aさんは小泉政権のこの攻撃にいても立ってもいられず、東京でのアルバイトをやめて辺野古現地にかけつけ、現地住民とともに闘いぬいてきました。
 今回の弾圧が直接には、新基地建設反対の名護闘争の破壊を狙った政治的な弾圧であることは明白です。

 アパートの賃貸借契約を「詐欺罪」にデッチあげ

 Aさんは、彼のアパートの賃貸契約にかんして「詐欺罪」をデッチあげられて逮捕されました。すなわち「アパートの部屋を借りる際、極左暴力集団でないことを要件としているのに、それを言わないで借りた」ということが逮捕の口実になっています。
 とんでもありません。そもそも事実無根のデッチあげです。Aさんがアパートを借りる時に「だました」事実など一切ありません。事実、Aさんは、家賃を支払い、普通に生活をし、だれにも迷惑をかけていません。
 さらに言えば、アパートの賃貸借契約をしたことが「詐欺罪」などという「犯罪」に該当したり、逮捕されたりすることなのでしょうか。そんなことはまったくありません。
 警視庁公安部はただただAさんを逮捕・拘束する目的で、「詐欺罪」なる口実をデッチあげたのです。警察官による逮捕権の濫用です。

 だましてドアを開けさせ、突入し、突き飛ばしておいて「公妨」で逮捕

 警視庁公安部は同じころ、東京都中野区内のアパートの一室を、Aさんの「詐欺罪」容疑で家宅捜索にきて、Bさんを「公務執行妨害(公妨)」で、Cさんを「証拠隠滅」でデッチあげ逮捕しました。そして、もう1か所のアパート(新宿区内)も、同時に家宅捜索したのです。
 中野区内の住居への家宅捜索とデッチあげ逮捕の経過は以下のとおりです。
 夕方6時すぎ、部屋に女性が訪ねてきて「下の階の者ですけど」と言ってきました。Bさんが応対するためにドアを開けた瞬間に、公安刑事の米本某が1メートル以上もある長いバールを差し入れドアを閉められないようにして室内に突進し、Bさんを突き飛ばし、よろけるBさんを別の公安刑事3人がはがいじめにして、そのまま室外に暴力的に連れ出し、階段を3段ほど降りた所で押さえこみました。
 その後、数分たって、責任者である星隆夫(公安一課係長)が「公妨で逮捕」という指示を出し、Bさんは警視庁本部に連行されました。
 これが、Bさんに対する「公務執行妨害」逮捕の実態です。まさに違法・無法の襲撃であり、暴行であり、拘束・拉致以外のなにものでもありません。こんなデタラメを断じて許してはなりません。
 そして、Cさんは星隆夫に後ろからはがいじめにされ、「証拠隠滅で逮捕」と告げられました。これまた百パーセントのデッチあげです。
 Aさんへの「詐欺罪」がそもそも事実無根であるうえ、Aさんと無関係な中野区の住居に「詐欺罪」の「証拠」などあるわけがないのです。
 警視庁公安部はこのように、室内にいた2人をデッチあげ逮捕し、家宅捜索の立ち会いから排除し、その後「家宅捜索」なるものを好き勝手に強行し、パソコンなどを違法に押収したのです。
 この過程の公安刑事の大声をはりあげた乱暴狼藉ぶりを見ていた、たくさんの住民や商店の人たちから「ひどいことをする」という声があがりました。
 警察権力が、反戦運動をしているという理由だけで、憲法や法律など完全に無視し、好き勝手に逮捕や家宅捜索を強行するあり方は、戦前や戦中の治安維持法下の弾圧と同じです。
 東京地検は、3人の勾留請求をするな。
 東京地裁は、3人の勾留請求を却下し、警察権力の違法・無法な暴力に断を下せ。

 11・7労働者集会に結集し、権力の予防弾圧を打ち破ろう

 さる10月20日に愛知県名古屋市内で、反戦活動家が「免状不実記載」容疑でデッチあげ逮捕されました。その取調の中で、神奈川県警の公安刑事は「11・7労働者集会はいっぱい集まりそうだ。集まってくるのを止めることはできない。少なくともおまえ1人は減らせた。今回の弾圧であとどれだけ減らせるか。おれたち公安はおまえたちをつぶすためにあらゆる手段を使う」とうそぶいていました。
 「11・7労働者集会」とは、「たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう! 大失業と戦争にたち向かう労働者の国際的団結を!」をスローガンに、日本全国から闘う労働組合の代表と労働者が結集し、アメリカのILWU(国際倉庫港湾労組)と韓国・民主労総というもっとも戦闘的な労働組合の代表も参加して、アメリカのブッシュ政権打倒、日本の小泉政権打倒、韓国のノムヒョン政権打倒を宣言する国際連帯集会です(正午、東京・日比谷野外音楽堂)。労働者・市民のみなさんの参加を呼びかけます。
 この11・7労働者集会を妨害し破壊するために、警視庁公安部が11月2日という日を選んで、3人をデッチあげ逮捕するという大弾圧を加えてきたのです。警視庁公安部のデッチあげ弾圧を許さず、3人の釈放をかちとろう。