水平同盟とともに闘う 東日本解放共闘 総会開き新たな出発

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週刊『前進』06頁(2615号03面04)(2014/01/13)


 水平同盟とともに闘う
 東日本解放共闘 総会開き新たな出発

(写真 解放感に満ちあふれた総会【12月21日 杉並区】)

 12月21日、部落解放東日本共闘会議の総会が東京・杉並産業商工会館で開催された。労働者・学生ら64人が結集した。回を重ねること22回。昨年結成された新自由主義と闘う部落解放の新組織、全国水平同盟とともに闘う共闘会議として新たに出発する歴史的な総会となった。
 司会の婦人民主クラブ全国協議会の仲間が開会を宣言し、主催者あいさつを議長の田中康宏動労千葉委員長が行った。
 田中さんは、解放共闘結成以降に労働運動と部落解放運動に起こった路線的分岐について、「この時代を労働者階級解放のチャンスとして立ち向かうかどうかだった」と総括。そして、国鉄闘争全国運動の立ち上げと昨年7月の全国水平同盟結成の意義を語り、「国家権力・資本に真正面から対決する中から部落完全解放、狭山闘争勝利の道を歩む」と進むべき方向を示した。
 全国水平同盟西郡支部のメッセージが紹介され議案の提案に移った。
 13年の活動報告を岩本正治事務局長が行った。「なんと言っても全国水平同盟の結成、水平同盟杉並支部の結成をともに闘いとり、狭山闘争の前進をかちとった」と勝利感に満ち報告した。
 14年の闘いの方針は大西文夫事務局次長が提起した。大西さんは、まず安倍政権による秘密保護法の強行採決を徹底弾劾、「帝国主義戦争とは賃金奴隷制を強化し延命させるための戦争だ」と断じた。国会前の闘いや鉄道民営化にストで立ち向かう韓国労働者階級、鈴コンや小竹運輸の闘いに触れ、「体制内派の制動をのりこえて労働者階級は決起を開始している。国鉄闘争を軸にすべての闘いを新自由主義に対する闘い、革命の決起として爆発させよう」と呼びかけた。
 全国水平同盟の結成を「資本主義に対して『生きさせろ!』の怒りを解き放ち、労働者階級全体の利害に立って闘う真に階級的な地平を獲得している」ととらえ、共闘していきたいと提起すると、会場から感動と決意を込めた大きな拍手が起こった。演壇に掲げられた真紅の解放共闘旗と水平同盟ののぼりがひときわ鮮やかさを増した。
 狭山第3次再審闘争の勝利に向けた決議案の提案に続き、星野再審全国連絡会議の星野暁子さんが連帯のあいさつに立った。
 質疑と討論では会場から次々と発言が続いた。動労千葉の後藤俊哉さん、2・23いわき現地闘争を呼びかけた動労水戸の石井真一委員長、東京労組交流センターの小泉義秀事務局長、同じく東京東部の労働者、全学連の坂野陽平書記長が闘争報告と決意を述べた。8月に結成された全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長は、非正規職労働者の闘いと一体で闘うと決意表明した。
 岩本事務局長がまとめ、役員人事案を提案。議案と狭山決議案とともに満場の拍手で採択された。最後に閉会あいさつに立った杉並支部の田中れい子支部長の音頭で団結ガンバローを行った。
 自己解放性にあふれ、階級的労働運動の爆発的発展の扉が押し開かれたことを実感させる総会として大成功を収めた。
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