闘いは進む 青年の職場から 合同労組 過労死阻止で組合をつくる

週刊『前進』06頁(2615号03面05)(2014/01/13)


 闘いは進む 青年の職場から
 合同労組 過労死阻止で組合をつくることが私の14春闘
 東京 三好朋広


 私はいま民間の中小企業で働いています。労働組合はありません。就業規則すら社員に満足に周知されておらず、しかも賃金規定の抜け落ちているでたらめなものです。経営者は「『コンプライアンス』の正しい翻訳は『身の丈に合った道徳』」などと得意げに言い放ち、労働者のことなど、はなから眼中にありません。やりたい放題のふざけた経営者です。
 職場はどの部署も人員不足です。いくらやっても仕事は終わらず、期限に間に合わせようとすればミスや不備が発生し、「自己責任」として恫喝される。当然、人間関係も悪い。「人間関係が悪いのは仕事ができないせいだ。生産性を上げろ」と社長自ら暴言を吐く始末。
 私自身、1日4時間以上は超過勤務をし、それでも仕事は片付きません。その上、「残業代がかさんできている。今の半分にしろ。それでも改善しないなら休日出勤しろ」と先日上司から恫喝を受けました。誇りもヘッタクレもありません。
●1日14時間労働。労働者にも生活があるんだ!
 私は好きこのんで1日14時間以上も職場にいるのでしょうか。仕事中はいつも余裕がない。エレベーター待ち、信号待ちで意識が飛ぶほど疲れ果てている。それは私の責任なのでしょうか。私は仕事のできないポンコツなのでしょうか。冗談じゃない! 断じて否だ。
 仕事が終わらないのは人員・人件費削減を進める資本の責任です。その結果、過重労働が課され、肉体的精神的に消耗させられる。日付が変わる頃に帰宅した労働者に生活なんてあるのか? 生活を崩された対価が数万円の残業代。やつらはこれすら出し渋る。生産性を上げたところで待っているのは退勤ではなく、さらに「効率よく」こき使われる未来だ。怒りに堪えない。
 ストライキ会議(首都圏闘う労働組合「生きさせろ!」会議)の14春闘統一スローガンに「過労死絶対阻止」が結実したことは闘いの前進の必然だと感じています。生活のために働いているのに働いて死ぬ――この矛盾を資本が強制しているのであって、それは200年前からそうだった。1ミリの正義もない。過労死・過労自殺を根絶する力は労働者に、労働組合にこそある。
 全世界の過労死・過労自殺予備軍の状況下にある仲間に、自分もその1人として訴えたい。「労働力商品であることをやめよう! 団結して闘おう!」と。われわれ労働者は資本のために過労死する義理はない。社長の財布をチャージするために働いているんじゃない。生きるために働くことが圧倒的に正義なんだ。
 破綻した新自由主義にとどめをさすのが14春闘です。私の会社の絶望的な姿は安倍をはじめ全資本の姿です。私自身の14春闘は「職場に労働組合をつくる」です。このことに本格的に踏み出す決意です。資本の都合で死んでたまるかよ。これ以上ブルジョアジーの好きにはさせない。ともに闘いましょう!
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