『50年史』武器に現代革命に挑戦 地方委員会から2014年の決意(上)

週刊『前進』06頁(2616号04面01)(2014/01/20)


 『50年史』武器に現代革命に挑戦 地方委員会から2014年の決意(上)

(写真 昨年2月24日の橋下打倒集会の後、大阪・御堂筋をデモ)

 安倍・橋下打倒と労働者の未来かけて都知事選を闘う

 革共同関西地方委員会

 東京都知事選決戦に総決起していく決意を、関西地方委員会の2014年決戦への決意としたい。
 第一に、東京都知事選決戦は労働者階級にとって生きるための闘いそのものである。「脱原発」「原発ゼロ」を掲げて立候補する候補者もいるが、それは反原発闘争の解体・一掃のための大攻撃であることをはっきりさせなければならない。
 2011年「3・11」は、われわれ労働者階級に何を突きつけたのか。原発と人類は絶対非和解であり、資本主義は自らの延命のために原発を推進し続ける、原発は一基残らず廃炉・廃絶しかないということだ。そして、フクシマの闘いと結合した労働者階級の力で必ず勝利できるということだ。参院選での山本太郎氏への66万人の投票は、安倍打倒、資本主義打倒へと発展せざるをえない根底的な決起である。
 日本共産党スターリン主義や元首相・小泉純一郎は、こうした反原発闘争の非和解的発展に恐怖する日本資本主義の代弁者、先兵として登場した凶暴な反革命だ。日本共産党、小泉らと日帝・新自由主義=安倍政権を串刺しにして打倒する以外に労働者階級の生きる道はない。いや、その絶好のチャンスが東京都知事選として到来した。国鉄闘争を基軸とする昨年の闘いがついに引き寄せた情勢だ。労働者階級の未来をかけて都知事選決戦に勝利しよう。
 第二に、都知事選決戦は国鉄決戦そのものである。国鉄決戦の地平を発展させ、民営化粉砕決戦として労働者階級の総決起をたたきつけよう。昨年、国鉄闘争は9・25東京高裁判決という決定的な勝利をかちとった。新自由主義の根幹をついにたたき折ったのだ。昨年末以来、韓国民主労総・鉄道ゼネストが爆発している。10年間におよぶ動労千葉の国際連帯闘争が切り開いた地平だ。いまや、民営化・非正規職化が労働者階級への最大の団結破壊攻撃であり、労働者が団結を崩されなければ絶対に勝利できるということが世界の労働者階級の確信となった。石原・猪瀬は安倍、橋下と一体となり、競い合って民営化・非正規職化・労組破壊を推し進めてきた。団結をバラバラにし、青年を始め労働者が生きていけない社会をつくり出してきた。今こそ労働組合が6千万労働者の生存と団結の砦(とりで)として登場するときだ。 
 新自由主義と闘う団結をつくり出せば勝利できることは、動労千葉・国鉄闘争がすでに示している。関西における橋下打倒闘争も、絶対反対の闘いがあれば労働者は続々と決起してくるということを示した。国鉄最高裁決戦をひっさげて首都・全国の労働運動の根底的決起をかちとろう。青年労働者の未来をかけて闘おう。
 第三に、都知事選は、革共同50年史の結論であり、実践そのものである。われわれは昨年、『革共同50年史』をプロレタリア世界革命の実践の書として刊行した。その核心は、プロレタリア革命における労働組合の復権であり、労働者階級自己解放闘争論の実践的戦略的深化である。労働者階級の階級形成にプロレタリア革命勝利の根幹がある。
 スターリン主義反革命の本質は、労働者階級自己解放への敵対である。それは骨の髄までの資本主義・帝国主義への屈服である。その今日の姿が、「統一と団結」を語って国鉄闘争と反原発闘争を解体する最悪の反革命として登場した日本共産党だ。
 革共同は、あくまでも労働者階級の力を確信し、そこにすべてをかけきる。都知事選決戦は、まさに首都の労働者が労働者階級の先頭に躍り出る闘いである。革命的共産主義運動50年の地平、2014年決戦の一切をかけて都知事選決戦に総決起しよう。
 あらためて関西地方委員会は、都知事選決戦の先頭で闘う。昨年結成された全国水平同盟の闘い、5月泉佐野市議選を先頭とする拠点建設・地区党建設の闘い、橋下打倒闘争を水路とした階級的労働運動の拠点建設・地区党建設の闘い、なによりも国鉄決戦・国鉄闘争全国運動の大前進をかけた闘いとして、総決起する決意である。

 都知事選挙-国鉄・反原発決戦軸に労組権力にぎる

 革共同中四国地方委員会

 2014年の闘いは、すでに一大階級決戦に突入している。中四国地方委員会は、1・13革共同中四国政治集会を開催し、「韓国ゼネスト連帯! 国鉄―4大決戦勝利! 安倍打倒! 2・9都知事選総決起」を掲げ、現代革命への新たな挑戦の開始を宣言した。
 弁護士・鈴木たつお候補を支持して闘う2・9都知事選決戦こそ、世界革命の最大の震源地として激動する東アジア情勢のただ中で、韓国1―2月ゼネスト闘争と連帯する闘いである。国鉄決戦を軸とする階級的労働運動の大飛躍をかけた首都決戦であり、4大決戦の貫徹である。
 革共同50年史―『現代革命への挑戦』は、青年労働者・学生を始めとする全世界労働者階級人民に21世紀プロレタリア革命勝利の展望と確信を与え、権力とあらゆる反革命に根底的大打撃を与えている。この50年史の地平の全内容をもって、現代革命への新たな挑戦開始の宣言そのものとして都知事選に勇躍総決起しよう。首都1千万の労働者階級人民の獲得をめぐるブルジョアジー、体制内勢力、スターリン主義、ファシストとの三つどもえ、四つどもえの大党派闘争に打って出るときだ。何が「反原発運動を分裂させるな」だ! 新自由主義者・小泉=細川やスターリン主義者による反原発運動解体・圧殺策動を、「絶対反対」で革命的に切り裂き、鈴木候補とともに100万人決起、1千万人決起で安倍を打倒する一大旋風を巻き起こそう。
 われわれは国鉄闘争を「圧倒的基軸」に据えることで決定的前進をかちとってきた。あらゆる民営化、外注化、非正規職化の攻撃との闘いは、絶対反対と階級的団結を貫く国鉄決戦と一体である。自治体、学校、医療を始め民営化、外注化が進むあらゆる現場において、動労千葉のように絶対反対を貫く闘いが求められている。超長時間・過重労働、過労死、自爆営業、生きられない賃金、安全崩壊――これら民営化・外注化がもたらしている矛盾の一つひとつにおいて、資本と絶対非和解、絶対反対で闘おう。JR体制の破綻、ブラック企業の現実は、新自由主義の「反社会性」「自己破綻性」を全社会的に暴き出している。動労千葉の反合・運転保安闘争路線がすべての職場の武器になる。職場で、地区党で徹底討論し、14春闘で職場の怒りを丸ごと組織する闘いに挑戦する。
 労働運動はどの党派が組合権力を取るかによって決まる。今は「資本と闘っても勝てない。資本と協力すべき」という勢力が党派をなして組合権力を握っている。この勢力を組合から追い出し、階級的労働運動派が権力を握らなければならない。そのためには自らを党として組織し、資本家、体制内勢力の諸党派と対峙しなければ勝てない。マル青労同を先頭に、党と労働組合の一体的建設を推し進める地区党建設の圧倒的前進をかちとり、『前進』読者網を基礎とする拠点労組を建設し、労組権力を奪取しよう。
 職場とともに大学こそ新自由主義との一大攻防点である。革命的に再建された広大学生自治会をさらに全国学生運動の拠点としてうち固めよう。
 3・11福島から8・6ヒロシマ全原発廃炉世界大会のさらなる階級的・国際的発展を目指していかなければならない。福島とともに内部被曝と絶対非和解で闘う被爆者解放闘争をつくり出す。NAZENを先頭に伊方原発を始め安倍の再稼働攻撃と対決する。高陽第一診療所をふくしま共同診療所とともに「3・11」と闘う被爆者解放の砦として、被曝労働、内部被曝を強制する新自由主義との闘いの拠点として、労働組合を軸にしてうち固める。国際連帯闘争の実践的前進をかちとる。これらの闘いを軸に反原発決戦を闘う。
 機関紙拡大、財政、国家権力中枢との闘いに勝ちぬき革命に勝利するための非合法・非公然党の建設こそ労働者階級自己解放闘争の最も意識的な闘いである。中四国地方委員会は、これらの闘いを担う階級の指導部を中央・細胞の強固な一体性をもってつくり出す。すべての決戦を星野文昭同志とともに闘い抜き、2014年を星野同志奪還の年、プロレタリア世界革命への戦略的前進の年とする。

 国鉄決戦を最先頭で闘い青年獲得し拠点建設する

 革共同九州地方委員会

 2014年は韓国鉄道労組の民営化反対の歴史的な大ストライキ、民主労総のゼネストで幕を開けた。そして動労千葉を始めとする国際連帯闘争への全世界での決起。東アジアの大激動情勢の中で、2014年が新自由主義に断を下す全世界の労働者階級の怒濤(どとう)のような決起の年となることは確実である。
 都知事選への決起は、この革命的な激動情勢に真っ向から応える闘いである。安倍政権の本質的な危機と破綻が、猪瀬体制の崩壊という形で首都東京で現れた。自民党から日本共産党に至るすべての既成政党が、この都知事選をめぐって混迷と反動性をあらわにしている。鈴木たつお候補はここに真っ向から革命派、労働者階級の代表として登場し、新自由主義・安倍打倒を訴える。九州地方委員会も、この首都決戦に総決起する。
 また九州地方委員会は、国鉄決戦を全国の最先頭で闘う。国鉄決戦の爆発こそが、闘う労働組合運動の前進を切り開き、労働者の組織化を促進する。ここに一切をかけて決起することこそが求められている。国鉄全国運動を推進し、JR職場、JR労働者へのオルグを貫徹し、全国3カ所、福岡で開催される2・16国鉄集会を、当面する最大の決戦として全力でかちとっていく。新10万筆署名を集め、国鉄最高裁決戦の先頭に立つ。そのためにも国鉄決戦を柱に全職場で職場闘争を闘いぬく。この2・16闘争を突破口に14春闘を闘いぬき、6月国鉄集会に総力で決起していく。
 何よりも求められているのは、青年労働者の獲得である。国鉄闘争でも最大の核心は、JR青年労働者の闘いであり、それを軸としたJRにおける組織拡大である。国鉄闘争、4大産別決戦とともに合同労組運動を力強く推進し、青年労働者の獲得を九州地方委員会の最大の課題と位置づけて闘う。そのためにも結集した青年労働者が、路線のもとで本当に主体的に決起し論議し自ら方針を形成して生き生きと活動し闘い飛躍していける組織になっていかなければならないのである。革命は労働者、とりわけ青年の事業である。青年の決起にこそ、革命の未来の一切がかかっているのだ。非正規職化、長時間労働、過労死の攻撃と対決し、青年労働者の獲得・組織化を全力で進めていく。
 反原発闘争も、新しい段階に入った。安倍政権は鉄道の輸出とともに原発の輸出を安倍自身が先頭に立って進め、激しい帝国主義間・大国間の争闘戦を繰り広げるとともに、原発再稼働を強行しようとしている。原発再稼働は、日帝の争闘戦をもかけた新自由主義の攻撃であるとともに、「フクシマの怒り」、労働者の階級的闘いの圧殺攻撃そのものである。最末期の日帝ブルジョアジーの体制の延命をかけた攻撃なのである。鹿児島県の川内原発、佐賀県の玄海原発の再稼働も狙われている。絶対阻止へ、ここでも九州での闘いが問われている。
 原発再稼働を阻止する闘いを、フクシマと連帯して、NAZENの発展、労働運動の発展の中で大胆に大衆的につくり出す。被曝労働と闘う原発労働者、動労水戸や国労郡山工場支部の労働者とともに全原発廃炉の闘いを推進し、そして今年の8・9長崎闘争の歴史的な成功へと攻め上っていく。
 昨年の「星野文昭さんを取り戻す会・九州」の結成は、星野闘争の新たな発展の地平を開いている。この地平をさらに推し進め、星野同志奪還へ、大きな運動をこの九州でつくっていくために、絵画展の開催や集会、学習会など全党の先頭に立って闘っていく。
 安倍政権を今こそ打倒しなければならない。安倍の狙う改憲攻撃を、労働者階級の闘いによって絶対に粉砕しなければならない。それはすなわち最末期帝国主義の絶望的延命形態である新自由主義の打倒であり、革命への道である。『革共同50年史』は九州平田派らの血債主義・糾弾主義を徹底的に弾劾し、3・11福島原発事故以降の新たな情勢と闘いを総括し、「21世紀革命への新たな挑戦」を宣言した。この『革共同50年史』を武器に2014年勇躍と決起しよう! 組織化の武器である『前進』を拡大しよう! 九州地方委員会はその先頭に立つ!

 階級的労働運動と国際連帯で辺野古新基地建設を阻む

 革共同沖縄県委員会

 沖縄県委員会から全国の同志と『前進』の読者に年頭のアピールを送ります。
 2011年3・11からの3年近くの激戦激闘に勝ち抜き、革共同政治局の2014年1・1アピールと『革共同50年史』を闘い取ったわれわれは、激動の2014年に勝利者として躍り込んだ。求められていることは権力党派として断固として登場して1千万人の労働者階級と結びつくことである。2・9東京都知事選挙は「現代革命への挑戦」の実践だ。「首都大激動」の先頭で闘う東京都委員会の同志と団結して全国で総決起しよう!
 去る13年、われわれは「沖縄を『基地の島』から国際連帯の島へ」「新自由主義と闘う労働者の国際連帯で安保・沖縄闘争に勝利しよう」を掲げて新たな挑戦を開始した。それは戦後沖縄の労働者階級の闘いを総括し、継承する闘いへの挑戦の開始である。われわれはその核心問題をスターリン主義と社会民主主義を打倒する反スターリン主義・革命的共産主義運動の不屈の前進であることをつかみ取った。沖縄県委員会40年余りの闘いは、革共同50年の闘いと一体の、沖縄と日本の労働者階級の光り輝く闘いの歴史そのものだ。
 12月9日から始まった韓国・全国鉄道労組の民営化阻止のストライキは民主労総のゼネストへと発展し、韓国はパククネ打倒の革命情勢に突入した。世界大恐慌と新自由主義・帝国主義の崩壊の危機は、残存スターリン主義の危機の爆発とともに、全世界的な革命情勢を一挙に成熟させている。その一大火点こそ、東アジアの激動だ。それは沖縄闘争の真価が問われる時代の到来を意味している。
 2014年の沖縄闘争=安保・沖縄闘争の第一の課題は、国鉄決戦の貫徹とその勝利だ。9・25判決は動労千葉を先頭とする階級的労働運動の力でもぎり取った精華だ。この勝利を武器にして沖縄県委員会は「国鉄闘争の党」として総決起する。最高裁10万筆署名=最高裁決戦に立ち上がり、1047名解雇撤回・JR復帰を闘い取ろう。そして国鉄決戦の勝利で闘う労働組合を基地労働者を先頭にNTTで、郵政で、すべての産別と職場でよみがえらせ、階級的労働運動派の拠点労組と拠点職場の建設に勝利しよう。
 第二に、国際連帯闘争をさらに大胆に前進させよう。戦後沖縄の労働者階級の闘いは、米軍政下の朝鮮戦争時に開始された。それ以来の沖縄の闘いは、その本質において国際連帯を求めて闘われてきた。世界大恐慌と東アジアの激動情勢とは、韓国の労働者階級との国際連帯を掲げて沖縄の労働者階級が立ち上がる時代だ。新自由主義と闘う労働者の国際連帯の先頭で沖縄の労働者階級は闘おう。そして星野文昭さんの闘いこそ国際連帯の象徴だ。全証拠開示をかちとり星野さんを取り戻そう。
 第三に、安倍政権の辺野古への新基地建設を絶対に阻止しよう。96年SACO最終報告以降、勝利してきたのはわれわれ労働者階級であり、敗北してきたのは崩壊を開始した日帝・新自由主義であることに勝利の確信も固く、地元の住民と連帯して闘おう。さらにこの闘いのなかでオスプレイの配備を撤回させよう。安保・沖縄闘争を階級的労働運動と戦闘的学生運動で発展させよう。
 沖縄はフクシマと連帯してどこまでもともに闘おう。フクシマ圧殺を許さず、基地労働者と原発労働者の連帯を求めて3年目の3・11に総決起しよう。故萩原進さんの遺志を引き継いで、沖縄と三里塚を結ぶ新たな闘いを開始しよう。三里塚反対同盟と連帯して全国農民会議を発展させよう。
 闘う青年労働者と学生が自らの未来をかけて立ち上がる時代が到来した。闘う労働組合と学生自治会が青年労働者と学生の希望だ。沖縄大学に闘う学生自治会を再建し、沖縄の学生運動をよみがえらせよう。青年労働者と学生は2014年5・15沖縄闘争を最先頭で牽引(けんいん)して闘おう。闘う青年労働者と学生は沖縄県委員会に結集して2014年の大決戦をともに闘い、プロレタリア世界革命を切り開こう!
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