都知事選決戦に全国から決起する 地方委員会から2014年の決意(下)

週刊『前進』06頁(2617号04面01)(2014/01/27)


 都知事選決戦に全国から決起する 地方委員会から2014年の決意(下)

(写真 全国から1350人が集まった昨年の3・11反原発福島行動'13)

 都知事選を闘い党派闘争に勝利し3・11福島行動へ

 革共同東北地方委員会

 現代革命への新たな挑戦として鈴木たつお候補の都知事選という首都決戦に突入した。東北地方委員会も首都・全国の同志とともに1千万都民の怒りで安倍を打倒する都知事選決戦に総決起する。
 新自由主義は完全に破綻し、資本主義は音を立てて崩れている。韓国鉄道労組23日間のスト、民主労総ゼネストを先頭に、世界中の労働者が腐りきった社会を根本から変える闘いに立っている。
 13年は、動労千葉を先頭とする階級的労働運動の発展が新自由主義を決定的に追い詰めていることを9・25判決ではっきりさせた。山本太郎氏を始めとする反原発の怒り、満ちあふれる新自由主義への怒り、何よりも福島と被災地の怒りが安倍を倒す先頭に立つ。
 何が「アンダーコントロール」か、東京オリンピックか。3・11からまもなく3年、福島県ではついに「震災関連死」が震災死亡者を上回ってしまった。凍(い)てつく仮設住宅で、未来を奪われた生活で、今も多くの命が奪われている。「100万人に1人」の小児甲状腺がんがすでに59人、発症は福島県全域にわたり、被曝による健康被害が東北から首都圏まで広がっている。生きる権利をかけ、生き抜くために、「命より金」の社会をひっくり返す数百万の階級的団結をつくり出そう。
 東北地方委員会は福島・被災地の怒りをプロレタリア革命の拠点としてうち固める闘いに総力決起している。動労千葉・動労水戸とともに国労郡山工場支部が「外注化絶対反対、強制出向絶対反対、被曝労働拒否」で闘い、JR体制打倒の拠点として前進している。原発事故直下で労働組合の団結をうち固め、組合が違っても青年労働者の未来のために「外注化絶対反対、被曝労働絶対反対」を貫き、ストも辞さない団結でついに国労組合員の強制出向を粉砕した。職場生産点から4・9反革命をうち砕いたのだ。
 仙台市職労では「復興」の名による長時間労働の強制や過労死にまで追い込む「9割ストレス、5割抑うつ」の現実と格闘し、ついに賃下げ粉砕の4・26ストをめぐる攻防で労働組合全体を大党派闘争にたたき込み、階級的労働運動の拠点建設へ前進をかちとった。
 こうした白熱的攻防は地区党全体の闘いとしてのみ可能だ。職場細胞建設の闘いは地区党の変革と飛躍を激しく求める。党と労働組合の一体的建設は、党の日常活動としての機関紙活動の意識性が何よりも必要となる。マルクス主義を職場に、青年に取り戻す欲求が何よりも熱烈になっている。
 4・1新津車両製作所分社化・全員強制出向攻撃粉砕を軸に国鉄決戦を闘い、闘う労働組合を建設し、労働組合権力を奪取する。郵政、教労、NTT、金属、交運、合同・一般を始め、青年労働者を先頭に、長時間労働、過労死と闘う14春闘に決起しよう。
 3・11福島反原発行動は都知事選決戦と一体の大党派闘争だ。階級的労働運動の力で爆発をかちとる。ふくしま共同診療所は全国の反原発運動の力で建設され、被曝と闘う〈避難・保養・医療〉の拠点として前進している。14年は18歳以下甲状腺検査の「本格調査」4月1日開始が予定され、内部被曝を否定する福島医大、日本共産党スターリン主義を打倒する大決戦となる。何より東北大学生自治会を新自由主義と闘う不抜の拠点として打ち立て、福島大では御用学者を学生の怒りで追放し、闘う自治会を建設しよう。青年・学生の新自由主義への怒りを解き放つ場所こそ3・11郡山だ。
 東北電力は13㍍もの大津波にあった女川原発2号機を安全審査申請した。日本原燃は再処理工場の10月完成をもくろみ、むつ中間貯蔵施設は15年3月操業開始を目指すとしているが、大間原発は本格工事に入れず、東通原発は安全審査申請もできない。国鉄決戦と反原発闘争で14年を全原発廃炉・核燃サイクル粉砕の年としよう。
 三里塚の市東さんの農地強奪を許さない闘いと福島農民の怒りが結びつき、全国農民会議が結成された。「全県に農民会議の旗を」と熱烈に訴えていた萩原進氏の闘魂を受け継ぎ、新自由主義と闘う農民の団結と闘いを広げよう。東北全県で星野絵画展を開催し、星野同志奪還を絶対に実現しよう。

 2・16北海道国鉄集会成功へ労働組合の団結をつくる

 革共同北海道地方委員会

 時代はプロレタリア世界革命に向かって動き始めた。大恐慌は大失業・戦争とともに、何よりも革命を生み出し、「生きさせろ!」の大反乱を引き起こしている。
 反原発と改憲反対で立ち上がった100万人の労働者人民と結びつく都知事選に、現代革命への挑戦としてわれわれは総決起する。
 日本帝国主義が延命を賭ける鉄道などの「パッケージ輸出」の前に国鉄決戦が立ちはだかっている。韓国鉄道労組の民営化阻止の23日間スト、民主労総のゼネストはパククネ打倒の革命情勢を切り開いた。動労千葉を先頭とした国鉄決戦と一体で、東アジアからプロレタリア世界革命に向かっての大激動が開始されている。
 北海道地方委員会は昨年末、歴史的な革共同政治集会を開催し、2・16国鉄闘争へ突き進んでいる。70年安保・沖縄決戦を闘い、三里塚・国鉄蜂起戦を闘い、国家権力と反革命カクマルの革命党絶滅攻撃を打ち破り、国鉄闘争における10年4・9政治和解と対決して到達した地平は、『現代革命への挑戦』が明らかにした革共同50年の到達地平と一体である。
 それは労働者階級がスターリン主義・カクマル・血債主義を打ち破ってマルクス主義を取り戻し、ついに革命の主体として世界史的に登場しているということとがっちりと結びついている。日帝・国家権力と非妥協で闘い、国鉄にこだわり続けて闘い抜いて到達した画期的地平だ。
 北海道でも国鉄決戦で労働者と結びついてきたからこそ、権力・カクマルに勝ち抜き、国鉄闘争全国運動に労組が決起するという画期的情勢が生み出された。そこに10年政治和解による北海道労働運動の危機的状況を突破する道があり、JRを始めとする労働者階級人民と結合できる展望がある。
 われわれは昨年、国鉄決戦を軸に闘えば新自由主義攻撃は打ち破れるという確信をつかんだ。9・25東京高裁判決が示すように国鉄改革法の根幹を突き崩し、1047名解雇撤回の突破口をこじ開けた。「ベテランを追い出したから事故が連続している。解雇者を職場に戻せ」という訴えが街頭で職場で圧倒的共感を生んでいる。
 分割・民営化から27年、JR体制は北海道から瓦解し始めた。3年前の石勝線特急脱線・炎上事故以降の安全の崩壊である。鉄道事業としてJR北海道は絶対に立ち直れないし、いつ大事故が起きてもおかしくない。年明け早々、現JR北海道相談役の坂本真一(2代目社長)の遺体が発見された。2年半前には当時の中島尚俊社長が自殺。相次ぐトップの悲惨な末路にもそれは象徴されている。
 JR体制の崩壊は国鉄分割・民営化、外注化・非正規化の先兵、カクマルの破産でもある。JR総連・北海道労組は、会社と一体になって鉄道事業を破壊しつくした。石勝線事故以来、絶句状態だったカクマルは昨年末、JR北海道問題に言及した。JR体制の維持のため政府に財政支援を請うとともに、JR総連をかばうつもりか「事故は謀略」などと言い出し、笑い物になっている。
 昨年の自治労ストをめぐる攻防でわれわれは北海道でも自治体労働者とともに闘い、職場に階級的団結をよみがえらせ、公務員全員解雇攻撃を迎え撃つ突破口を開いた。カクマルはスト反対派の正体をさらした。反原発決戦においても動労水戸や国労郡山工場支部の被曝労働拒否の闘いが全原発廃炉への展望を照らし出している。
 14年、労働運動のできる党への自己変革の闘いをさらに進める。労働者階級は必ず立ち上がるという確信の上に、自己変革と階級移行を推し進め、党を労動者階級の最高の団結形態としてつくり出していく。労働組合がプロレタリア革命の全過程で果たす決定的な役割を踏まえ、党と労働組合の一体的建設、拠点建設を進める。
 外注化・非正規職撤廃の闘いを発展させ、「長時間労働反対、過労死反対、大幅賃上げ」で14春闘を闘い、北海道の2・16国鉄闘争を労働組合の団結で実現する。星野文昭同志の出身地・北海道において星野同志奪還を労働組合の取り組みとして実現していく。

 社共とカクマルを打ち破り都知事選勝利・拠点建設を

 革共同東海地方委員会

 東海地方委員会は、14年を21世紀の早い時期に革命に勝利する決定的な飛躍の年とするために、革共同政治局の14年1・1アピールを全面的に実践する。国鉄・反原発・改憲阻止・星野奪還の4大決戦そのものとして、安倍政権打倒の東京都知事選に総決起する。
 13年、党と労働者階級は国鉄決戦を基軸に世界革命を実現するために闘い抜いた。動労千葉の闘いを土台にJR解雇撤回10万筆署名の拡大の中で、国鉄改革法を食い破る9・25東京高裁判決をかちとった。11・3労働者集会では非正規職撤廃を旗印に国際連帯が前進した。被曝労働を拒否して闘う動労水戸・国労郡山工場支部、そしてフクシマの隊列とともに全原発の廃炉に向かう職場闘争の非和解的な発展が労働者階級を鼓舞し闘いの展望を示した。
 党と労働組合の一体的建設を推進し闘う労働組合建設に挑戦する闘いが青年労働者の怒りと一体となって始まっている。これら13年の闘いが単なる前史といわれるような壮大な闘いと党の前進をかちとること、これが14年の東海地方委員会の決意である。
 情勢はわれわれの飛躍を待ったなしで求めている。世界大恐慌はこれからが本番であり、新自由主義の破綻があらわになる。実質ゼロ金利が何年も続き、中央銀行による国債引き受けが無制限と言っていいほど行われているのは資本主義としての破産である。過剰資本・過剰生産力状態が慢性化し、労働者の再生産もできないほどの低賃金、過労死を強制して利益をむさぼる資本家ども、その最悪の先兵こそJR資本だ。
 1月9日に起きた三菱マテリアル四日市工場での17人死傷事故は、新自由主義が引き起こした労災であり、反合理化闘争を投げ捨て安全を放棄した体制内労働運動と資本による労働者の虐殺にほかならない。労働者階級と新自由主義は非和解である。新自由主義は人間の社会的紐帯(ちゅうたい)を断ち、バラバラにして支配している。団結すること、階級的に団結し新自由主義と闘うことのみが労働者階級の勝利の道である。東海のすべての労働者は階級的労働運動の再生のために、今こそ社共とカクマルの制動を打ち破って闘おう! 同時に、東京都知事選の勝利のために東海の地からも全力で闘う。
 安倍政権は脆弱(ぜいじゃく)だが凶暴にあがき、原発推進、消費増税、JRを先頭にしてのインフラ輸出、改憲攻撃などの反動攻勢をしかけている。こうした攻撃に労働者階級は従来の「平和を守れ」「憲法を守れ」といった枠を突破して階級的怒りを解き放ち決起し始めている。11年3・11以来の国家と資本に対する絶対非和解の怒りの爆発がそこにある。新自由主義は戦争を引き起こすが、革命をも生み出す。特定秘密保護法に反対する労働者階級人民の決起はその端緒である。この根源的な力の源は9・25判決をかちとった国鉄決戦の勝利であり、追い詰められているのは安倍自身だ。
 『現代革命への挑戦』―革共同50年史を歴的大躍進の武器に14年を闘おう! 東海地方委員会はカクマルとの内戦的激闘に勝ち抜き、権力の絶滅攻撃をはね返してきた。血債主義・糾弾主義を克服して、階級的労働運動の拠点建設の闘いを切り開いてきた。長い闘いの中でついに階級的労働運動路線を戦取したことは決定的だ。古参党員も新しい同志も50年の歴史の中でつかみとった階級的労働運動路線を全力で実践する決意を固めて14年に突入した。
 求められているのは労働運動ができる党への変革だ。4大産別の組織化、青年労働者の組織化など課題は山積している。その鍵はJR解雇撤回最高裁10万筆署名運動の職場への持ち込みであり、『前進』1万人読者網の建設であり、労組拠点建設である。実践あるのみである。13年に開示されたまったく新しい情勢と格闘し自己変革を進めればまったく可能である。
 「新しい酒は新しい皮袋に」と言われる。われわれは2014年の新しい情勢・時代に党の変革をさらに推し進め、新たな決意で立ち向かっていく。

 職場・キャンパス・街頭で国鉄・反原発闘争を闘う

 革共同北陸地方委員会

 北陸地方委員会は14年年頭にあたって、国鉄・反原発・改憲阻止・星野奪還の4大決戦を爆発させるために、階級的労働運動・労働組合の再生と、これと結合した労働者階級の党として地区党を建設することを固く決意する。
 革共同政治局1・1アピールが明らかにしたように、新自由主義の歴史的崩壊がプロレタリア世界革命へと向かう大激動情勢に突入している。12月28日、民主労総ゼネスト10万人決起で民主労総シンスンチョル委員長は「パククネ政権との全面闘争」を宣言し、14年冒頭から2波のゼネストを闘っている。国鉄分割・民営化に対する動労千葉を軸とした階級的労働運動の四半世紀の闘いが9・25判決の歴史的勝利を切り開き、韓国労働者10万人決起と大合流した。
 この日韓労働者階級の連帯がプロレタリア世界革命へと発展する情勢をたぐり寄せているただ中で、日帝・新自由主義と安倍政権を打倒する闘いとして、東京都知事選における鈴木たつお候補の必勝のためにわれわれ北陸地方委員会は断固として闘う。
 勝利の鍵は、政治局1・1アピールと『現代革命への挑戦』―革共同の50年史でとことん武装し、国鉄闘争を基軸に階級的労働運動路線を地方委員会が団結して火の玉となって実践することだ。
 北陸地方委員会は13年、偉大な勝利の前進を切り開いてきた。すべての同志が例外なく自らの職場・キャンパス・街頭で国鉄決戦を徹底的に闘った。その中で拠点建設にこだわって前進してきた。北陸における拠点建設とは、マル青労同の同志を先頭とした4大産別での組織化、非正規職労働者・青年労働者の組織化の拠点である合同労組建設、そして富山大学学生自治会建設、NAZEN北陸の建設である。
 4大産別ではマル青労同10回大会路線で武装した同志が、青年労働者と結びつくために必死で闘っている。この闘いと一体となって、合同労組の組織化の闘いが大きく前進している。拠点職場での非正規職労働者の解雇撤回闘争を全力で闘いぬく中で、細胞的団結が強化され、青年労働者、非正規職労働者の組織化に向かって闘いが高揚している。
 国立大学法人化=新自由主義大学である富山大学キャンパスでマル学同富大支部の同志は、大学当局・国家権力一体となった弾圧を打ち破り不屈に闘い抜き、その革命的執念が新たな同志を獲得し、御用学者追放=学生自治会建設に向かって大きく前進している。
 NAZEN北陸は激しい党派闘争を闘いながら、福島との連帯、ふくしま共同診療所建設を闘いの軸に置き、青年労働者・学生が自己解放的に反原発闘争の組織化の先頭に立っている。そしてついに「13もんじゅを廃炉へ!全国集会」では北陸の血債主義派の逃亡とカクマルの凋落(ちょうらく)の中で、責任党派として労働者階級の前に登場した。
 拠点建設を推進する総括軸に『前進』1万人読者網建設を据えて闘い抜くことが勝利の鍵をなす。この間、定期的な機関紙拡大会議の開催によって労働者同志の自己解放的決起が始まっている。
 14年はこの勝利的地平を一歩も後退させることなく、さらに発展させ、プロレタリア革命へと断固進撃していく決意だ。
 大恐慌は大失業・戦争を生み出し、革命を生み出す。この革命情勢の成熟に対してわれわれは国鉄決戦を基軸に、闘う労働組合の復権と階級的労働運動の発展をもって闘う。10万筆署名を全力で取り組み、公務員決戦・4大産別決戦の大発展をかちとり、非正規職撤廃闘争の本格的爆発を切り開く。
 合同労組建設を今ひとつの軸にして、青年労働者を先頭に「非正規職・長時間労働・過労死を許さない」14春闘に総決起する。青年労働者の「生か死か」の根底的叫びと要求に応える合同労組建設の先頭に地区党が立つ。労組交流センターを発展させ、党と労働組合の一体的建設、「労働運動のできる党」を建設するために、『前進』1万人読者網建設を飛躍的にかちとることを決意する。
 北陸地方委員会は全党の同志とともに、プロレタリア世界革命実現のために飛躍をかけて闘うことを決意する。ともに闘おう。
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