韓国 2・25国民ゼネストへ 民主労総を軸に全人民決起

週刊『前進』06頁(2620号03面03)(2014/02/17)


 韓国 2・25国民ゼネストへ
 民主労総を軸に全人民決起

(写真 ストに突入した金属労組サムスン電子サービス支会組合員が普信閣でチェジョンボム烈士100日の追慕祭を開催【2月7日 ソウル】)

 韓国・民主労総(全国民主労働組合総連盟)が「パククネ退陣! 労働弾圧粉砕! 民営化-年金改悪阻止!」を掲げて組織化を進めてきた2・25国民ゼネストが目前に迫った。
 2月12日、民主労総を軸に結成が準備されていた「2・25国民ストライキ委員会」発足の記者会見が行われた。
 パククネ大統領就任1年の2月25日午後4時からソウル市庁広場で「パククネ政権1年、このままでは生きられない!2・25国民ストライキ大会」を開催する。スローガンは「公安弾圧中断・民主主義破壊中断、財閥の社会経済掌握に対抗した闘争の出発、民主労総への不法乱入-労組弾圧糾弾・反労働政策中断」。この首都圏大会のほか同時に全国16都市で国民ストライキ大会が開催され、労働者、市民、農民、貧民、中小商人、青年・学生など各界各層から20万人を超える全人民的結集となる。
 この2・25国民ストライキを通じて、△国家情報院による大統領選挙介入の真相究明と責任者処罰、△非正規職撤廃・特殊雇用労働者性認定、元請け使用者性認定、時間制職の拡大中断△非倫理的経営・労組破壊のサムスン財閥糾弾△コメ全面開放反対、韓中FTA阻止、基礎農産物の国家買い入れ制獲得△医療、鉄道、ガス民営化阻止など約50項目に達する要求を掲げている。 
 シンスンチョル民主労総委員長は「建設、公共、金属など民主労総の組織内で強固にゼネスト闘争を決議しており、鉄道労組も2月25日再ストライキを決議した」として「労働者は死ぬことができず、闘いに出る。 パククネ退陣を掲げ、この社会を変化させるために進み出る」と明らかにした。民主化運動の最長老であるペクキワン統一問題研究所所長は「パククネがこの国を監獄にした。パククネ政権1年、このままでは生きられない。われわれが監獄に行くのか、パククネを監獄に送るのか、世界を変えなければならない」と叫んだ。
 全国女性農民会総連合、反貧困貧民連帯、全国流通商人連合会、全国学生行進などの代表も口々に「パククネ政府の1年は公約破棄と民生破綻、民主主義破壊、公安弾圧の連続だった」と弾劾し、「労働者、農民、貧民、商人など庶民は生きるために2月25日に国民ストライキを決行する」と表明した。
 昨年12月、KTX(韓国高速鉄道)民営化阻止を掲げた全国鉄道労組の23日間の大ストライキ、これを引き継いだ民主労総が打ち出したパククネ退陣!2・25ゼネスト方針は、世界大恐慌下、新自由主義と真っ正面から激突し、歴史的情勢を切り開こうとしている。
 すでにパククネ政権は、鉄道民営化とともに医療を始め公共部門の全面的民営化、年金改悪の攻撃に踏み込み、2・25ゼネストを前に「公共部門の放漫経営が放置されてきたことは、絶対に容赦しない」「赤字の原因は労働組合にある」と強硬姿勢に出ている。
 これに対し民主労総は、韓国労総との共闘をも引き出し、2・25を第1次国民ゼネストとし、さらに6月に第2次国民ゼネストを行う方針を打ち出した。保健医療労組も、今回の鉄道労組に続く民営化阻止ストライキに向けて動き出した。
 2月7日、サンヨン自動車の解雇労働者153人が起こした裁判がソウル高裁で「全員の解雇無効」を認める逆転勝利判決をかちとった。また、金属労組サムスン電子サービス支会が「サムスンを変えて人生を変えよう!」と2月5日から4日間、全国45センターで働く31分会850人が初の全国規模ストライキを貫徹した!
 2014年、世界は革命情勢だ。「ゼネスト! できるという自信をもって進み出よう! 団結しよう!」(民主労総のビラより) 
 2・25ゼネスト連帯行動に立ち上がろう!
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