九州 国鉄集会 国鉄闘争はこれからだ 解雇当該の怒りを共有し

週刊『前進』06頁(2621号02面03)(2014/02/24)


 九州 国鉄集会
 国鉄闘争はこれからだ
 解雇当該の怒りを共有し

(写真 羽廣さんが国鉄闘争勝利への揺るがぬ決意を表明し、会場全体に戦闘精神がみなぎった【2月16日 福岡市】)

 2月16日、東京と北海道で同日開催された国鉄集会と連帯して、九州・福岡の地で「国鉄分割・民営化を忘れない!2・16国鉄九州集会」(主催/国鉄闘争全国運動・九州)をかちとりました。
 集会は「ドキュメント国鉄分割・民営化」と「韓国民主労総、2・25ゼネスト宣言」の2本のビデオ上映で始まりました。これらのビデオは、国鉄分割・民営化とは何だったかをあらためて思い起こさせるものでした。国鉄闘争全国運動・九州の月1回のJR行動や団結餅つき大会の模様も映し出され、韓国の鉄道民営化反対闘争とあいまって「国鉄闘争はこれからだ!」という雰囲気が盛り上がりました。
 続いて韓国鉄道労組からの2・16集会に向けたメッセージが紹介されました。それを受け、その場で「民主労総のゼネスト支援・連帯、韓国福岡領事館抗議闘争」を国鉄闘争全国運動・九州と合同労組レイバーユニオン福岡の呼びかけで2月25日に行うことを確認しました。
 事務局が集会の基調提起を行いました。「国鉄分割・民営化は日本における新自由主義攻撃の歴史的出発点。2・16は民営化による大量解雇の始まり。国鉄闘争の原点がここにある。『2・16を忘れない』という解雇当該の怒りを共有し、新自由主義と対決し、1047名解雇撤回、国鉄分割・民営化反対を闘い抜こう」と呼びかけました。
 さらに、JR北海道の相次ぐ事故、データ改ざんに示されるJRの安全崩壊を始めJR体制の総破綻を暴き、昨年9月25日の動労千葉鉄建公団訴訟控訴審判決の画期的勝利の意義を鮮明にしました。
 最後に、「最高裁決戦勝利へ10万筆署名運動を広げ、国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回の新たな攻勢を開始しよう」「JR体制はボロボロ。絶対に粉砕できる」「『外注化阻止・非正規職撤廃、過労死を許すな!』のスローガンを掲げ、JR労働者、特に青年労働者の獲得を進め、九州に闘う労働運動の拠点をつくろう」「都知事選決戦の地平で国鉄、反原発、星野奪還、改憲阻止の闘いを推進し、安倍政権を打倒しよう」と訴えました。

 羽廣憲さんが熱く決意語る

 休憩の後、国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんが発言。「2・16は分割・民営化で解雇された者にとって忘れられない日です。25歳で首を切られ、分会青年部で清算事業団に入れられたのは私だけでした。仲間との団結を守る。裏切れない。この思いで私は反対した」と振り返り、「私の立場は絶対反対。だから4・9政治和解の時もまったく動揺はなかった。私の求めるものは解雇撤回であり、JR復帰です」ときっぱりと述べました。また国労組合員権確認訴訟にふれ、「解雇者の首を労働組合が切る。国労本部の姿は、口では闘うと言いつつ、当局・資本と手をつなぐ。そんな二枚舌の行き着いた姿だ」と厳しく断罪し、2・16を新たな闘いのスタートとすることを訴えました。
 これに続き、元原発労働者が発言に立ち、被曝を強制された経緯を話しながら「危険だとは知らされないままの原発労働だった」と述べ、「今日、国鉄闘争がどういうものだったか初めて知った。今後も皆さんとともに闘いたい」とあいさつしました。さらにNAZEN福岡から「安倍政権による原発再稼働絶対反対!」「3・11反原発福島行動14の大成功へ」のアピールが行われ、3・8国際婦人デー実行委員会から3・2国際婦人デー集会への結集が呼びかけられました。最後に竹内良夫代表が「きょうは本当にいい集会でした。この力で安倍を倒そう!」とまとめて集会を終えました。
 (九州・A)
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