闘いは進む 青年の職場から 郵政 労組の闘う団結が希望 都知事選から攻めの春闘へ 郵政非正規ユニオン委員長 齋藤裕介

週刊『前進』06頁(2621号03面03)(2014/02/24)


 闘いは進む 青年の職場から
 郵政 労組の闘う団結が希望 都知事選から攻めの春闘へ
 郵政非正規ユニオン委員長 齋藤裕介


 ――東京都知事選の感想をお願いします。
 鈴木たつお候補のポスターを初日で92%貼ってもなお、マスコミは「4候補」しか取り上げなかった。その中での1万3千票は大きい。日比谷野音もあふれる数だ。 鈴木候補の「だからオリンピックはやらない」「1千万の怒りで安倍倒そう」というのは、他の候補は絶対に言えない。鈴木たつおに投票してこの社会を変えようと1万3千人もが決断していることの大きさ。鈴木候補がいなければ、ファシスト田母神や宇都宮、細川らによってそれがゼロになるところだった。
 ――街頭での訴えはどうでしたか。
 「戦争させない/被曝させない/貧困・過労死許さない/だからオリンピックはやらない」という主張は、今、時代が求めている絶対に譲ることのできないスローガンだった。「戦争させない」は労働者の誇りだ。それに福島のことが議論の対象にならないとは何なのか。過密労働、非正規・低賃金・長時間労働で肉体も精神もむしばまれる労働者。オリンピックをやってる場合じゃない。
 その大本は「成長戦略」を掲げる安倍にある。だからストレートに安倍打倒にいきつく。
 街頭では僕たち若い人の訴えに、若い人の足が止まる。労働組合で団結を取り戻して闘うのがこの時代の希望だと訴えた。僕たちは希望を語る力をこれまでの職場の闘いで身につけていた。一つの政治闘争として闘い抜き、職場権力も政治権力もとって日本を変える挑戦を始めた。
 ――郵政現場ではどうでしたか。
 郵政労働者としては小泉と連なる細川を勝たせたらとんでもないと燃えに燃えた。小泉構造改革・郵政民営化で何が起きたのか。自爆営業、過労死、過労による病気……。小泉は自民党をぶっ壊すと言ったが、壊したのは労働者の生活だ。これを全産別に波及させないという使命感があった。小泉を批判しきるのは郵政労働者の特権だ。
 JP労組は現場の怒りで職場をひっくり返されてしまうという恐怖の中で細川支持を出せない。
 そんな中、郵政非正規ユニオンは鈴木支持で動き、僕の職場の東京多摩局で選挙宣伝カーから職場のみんなに訴えかけた。「齋藤裕介です。みなさん元気ですか。郵政非正規ユニオンは元気です。鈴木たつおに入れて小泉改革は間違っていたことを社会に広めよう。私たちは絶対に職場に戻ってきます」と。こっちに手を振ってくる人が何人もいた。
 ――都知事選から14春闘をどう闘いますか。
 国鉄・分割民営化で始まった新自由主義攻撃に、巨万の労働者が立ち上がっている。安倍は労働組合を解体して戦争に踏みきるしかない。消費税は上がり、ますます生きていけなくなる。
 14春闘は雇い止めを阻止し雇用を保障させ、賃上げを確実に獲得する。これが労働組合に求められた大きな役目だ。妥協やうそはもうまっぴらだ。攻めの春闘にしたい。
 (聞き手・編集局)
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