闘いは進む 青年の職場から 医療・福祉 12684票に労組復権の展望 拠点建設する14春闘へ 東京 藤木若葉

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週刊『前進』06頁(2623号03面05)(2014/03/10)


 闘いは進む 青年の職場から
 医療・福祉 12684票に労組復権の展望 拠点建設する14春闘へ
 東京 藤木若葉


 東京都知事選に取り組むと聞いて、最初は「春闘に向かうこの時期に選挙戦を闘えるのか」と不安でいっぱいでした。しかし討論を通して、「選挙戦を選挙戦として闘うのではない。鈴木たつおさんのスローガンそのものが14春闘の路線であり、新自由主義と対決する私たちの路線そのものだ。1千万都民にどれだけ通用するのか挑戦したい、組織したい」と、私も鈴木たつおさんとともに闘う決断をしました。
 ポスター張り、街宣、ウグイス、労働相談、ハガキ、電話に至るすべての行動が闘う労働組合への組織戦であり、拠点建設として闘われました。青年労働者の非正規職・低賃金・ダブルジョブの現実、労働強化により過労死を生みだしている現実に真正面から向き合い、「絶対反対」「安倍を倒そう」を掲げ、世の中ひっくり返そうと訴えて通用しないはずはありません。街宣では多くの青年が立ち止まります。スローガンが青年の心をとらえていました。
 そしてその横では労働相談を行っている。各地域に目に見える形で労働組合が登場したのです。まさに労働運動としての選挙戦だと思いました。
 私も街宣ではいろんな人と話をしました。街宣は苦手なのですが、相手の問題意識を見極め、回答を示すよう心がけました。同時に自分に足りないものが鮮明になるので、自己変革につながったと思います。
 今の青年労働者が置かれている現状は、国鉄分割・民営化が根本としてあり、総評が解体され労働組合が闘わなくなったことで起きています。しかし、動労千葉派だけは絶対非和解で27年たった今でも闘い続けている。これこそが決定的です。
 この中で、闘う労働組合の復権をかけた闘いに踏み込んで12684票を獲得できました。この12684人こそが労働運動の歴史を変える重要な数だと確信しています。11月集会派が東京にこれだけ存在するということです。春闘やその先の闘いに向けた大きな力になります。
 この総括をもって、先日、春闘集会を行いました。拠点建設へ猛然と踏み込んでいく集会として大成功しました。
 私の職場では経営が人件費を1億円削減すると言い出しています。正規職が退職したら派遣を入れるということが横行し、1年前に比べ、15%だった非正規職が30%まで増加しています。
 さらに、夜勤の労働協約を破棄してきました。夜勤手当の金額や、各病棟のベッド数や機能に合わせた看護師や看護補助の人数、休憩時間などが書かれた協約です。「夜勤の人員数などは病院が主体的に決定していくことになる」と言い放っています。日本看護協会が出している「長日勤」をいよいよ導入しようと動き出しました。
 冗談じゃない! 非正規職撤廃、3月末雇い止めを許さない、長時間労働・過労死を許さない、怒りの春闘を闘っていきます。3・16春闘大行動、5・1メーデーへとともに突き進んでいきましょう。
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