3・23―26三里塚首都総決起へ 「官製春闘」粉砕し国鉄新10万筆署名と最高裁決戦へ進撃しよう

週刊『前進』06頁(2624号05面01)(2014/03/17)


3・23―26三里塚首都総決起へ
 「官製春闘」粉砕し国鉄新10万筆署名と最高裁決戦へ進撃しよう

(写真 市東さんを先頭に、3・11反原発福島行動14のデモに立つ反対同盟と全国農民会議【郡山市】)


 郡山での3・11反原発福島行動は、安倍の福島圧殺・原発再稼働政策への怒りを結集して感動的、歴史的な大高揚をかちとった。その決起を引き継いで、14日の自治労統一行動、16日の春闘大行動が打ち抜かれた。「官製春闘ふざけるな!」と、労働者の中から賃下げ・雇用破壊・過密労働への怒りがあふれ出している。14春闘を戦闘的に闘いぬき、資本家の手先=連合を打倒して階級的労働運動の拠点建設を推し進めよう。国鉄解雇撤回の新10万筆署名運動を全国で推進しよう。市東孝雄さんの農地の強奪を許すな! 3・23芝公園―3・26東京高裁・市東さん農地裁判控訴審に大結集しよう。

3・11反原発行動の大高揚

国の棄民政策に怒りの反撃

 3・11郡山闘争は、被災地の人民を踏みにじり原発再稼働に突き進む安倍政権への怒りの大行動として打ち抜かれた。体制内勢力の制動を打ち破り、怒りを解き放って闘う中にこそ、労働者が誇りを持って生き、社会を変革し未来に向かう道があることを3・11郡山の闘いは示した。
 3・11大震災と福島原発事故以来3年、復興はほとんど進んでいない。プレハブの仮設住宅で暮らす人が岩手・宮城・福島3県で今なお10万人もいる。劣悪な住環境、地域共同体の崩壊、失業、一家離散、健康破壊など、被災者の現状は困難を極め、亡くなる人が続出している。被災者用公営住宅の建設は予定の1割も進んでいない。日帝・安倍の被災地への対応は棄民政策である。資本家のもうけにならないことは何もやらない。「高齢者は早く死ねと言われているように思う」「国は子どもたちに地獄に行ってほしいと思っているのか」と怒りの声が上がっている。
 福島の74人の子どもたちが甲状腺がん(「がんの疑い」を含む)を発症したのは国の責任だ。原発事故直後に政府はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)による放射性物質の拡散予測を入手しながら、なんと「(高すぎて)とても公表できない」と情報を隠した(米軍には通報)。そして大規模避難や住民保護を一切放棄し、住民を高放射線地帯に放置した。そればかりか、国と県は放射性ヨウ素から甲状腺を守る安定ヨウ素剤114万錠を確保し市町村に配布しながら、「勝手に服用してはいけない」と指示し、山下俊一(現・県立医大副学長)が「ヨウ素剤は不要」「子どもは外で遊んでも問題ない」と、とんでもない大うそをついて子どもたちを被曝させた。今、山下らは「甲状腺がんの発症と原発事故は関係ない」と開き直っている。
 これは国家犯罪だ! 絶対に許せない。反原発の怒りと闘いを、非妥協的に発展させよう。内部被曝と闘う人民の医療拠点として、ふくしま共同診療所を全国の力で支え、発展させよう。
 安倍政権は、ひたすら資本家階級の延命と利益のために、原発の再稼働と輸出を狙っている。原子力規制委員会は九州電力川内原発の優先審査を決定し、今夏の再稼働に向かって動き出した。20年東京オリンピックに向かって、再稼働攻撃を全面的に強めようとしている。NAZENを先頭に再稼働絶対阻止・全原発廃炉の闘いを強力に展開しよう。

都知事選で敵の底が見えた

 3月闘争は2月の都知事選が切り開いた地平をさらに発展させて闘われている。都知事選の土俵に労働者の代表が登場し、「こんな腐りきった社会は我慢ならない。われわれが首都の権力をとる!」と挑戦状をたたきつけた時、全ブルジョア社会が震撼(しんかん)した。そして、鈴木達夫候補の鋭い主張と闘いを抹殺することに全力を挙げた敵のあがきの中に、われわれは逆に支配階級の危機、支配の底の浅さをはっきりとつかむことができた。「勝てる!」「やつらを倒せる!」と確信を持てた。
 革命的情勢の到来への党の決断と飛躍が、階級闘争の新たな地平を切り開いた。そこで得た勝利の確信と、「もっと前進しよう」という意欲が3月闘争の高揚をつくりだしている。

安倍・財界・連合ぶっ飛ばせ

農地強奪阻止

 3・23三里塚全国集会―3・26市東さん農地裁判控訴審に全力で結集しよう。日帝と千葉県、成田空港会社(NAA)は農地法を悪用して市東さんの農地を奪い去ろうとしている。
 農民の命に等しい農地を、大資本の利益のために、司法権力を先兵にして強奪することなど、断じて許されない。人民の正義をかけて絶対に実力阻止しなければならない。
 いま日帝はTPP(環太平洋経済連携協定)によってコメ・酪農など農民の生業を破壊し、大資本家の利益と延命を図ろうとしている。TPP交渉は日米対立が激化し交渉決裂の危機をはらみながら進行しているが、三里塚はTPPによる農業・農民破壊の国策と真っ向から対決して闘っている。半世紀に及ぶ三里塚闘争は、日本農民、労働者人民の不屈と戦闘性のあかしである。この三里塚と動労千葉の労農同盟の固いきずなは、プロレタリア革命勝利の決定的な力である。「首都中枢・霞が関に攻め上ろう」という反対同盟の熱烈な呼びかけに応え、全力で結集しよう。

派遣法改悪を絶対に許すな

 新自由主義のもとで青年労働者が直面している現実は、福島とつながっている。いまや労働者階級の4割、2千万人が不安定で無権利の非正規職である。15〜34歳の青年層では半数以上が非正規職だ。通年勤務の民間非正規労働者の年収は平均168万円だ(12年、国税庁調査)。月額14万円で、高い家賃を支払って、どうやって生活しろというのか! 4月からは消費税の増税で実質3%の賃下げだ。
 資本家は青年から将来の夢や希望を奪い、結婚して子どもを生み育てるという当たり前の生活すら奪って、とにかくこき使って使い捨てにしようとしている。すべての業種で無期限の派遣労働を解禁する労働者派遣法の改悪は、この現実をいっそう推し進める。労働者派遣法の改悪を絶対に阻止しよう。
 資本家の搾取欲には限度がない。キヤノンでは通常勤務9時間に加えて15時間延長し、最長で1日24時間まで働かせることが可能な三六協定を労働組合と結んでいる。御用組合の総屈服で、これほどにも過酷な現実が横行しているのだ。実際にキヤノンの職場では、過労死や過労自殺が起きている。
 「生きていける賃金をよこせ!」「過労死・長時間労働を許すな!」は、労働者の切実な要求だ。政労使の結託による「官製春闘」の茶番をぶっ飛ばし、14春闘の戦闘的爆発をかちとろう。
 労働者の勝利をこじ開ける闘いが、国鉄闘争である。2月23日の京浜東北線川崎駅での列車事故とJR北海道問題は、国鉄分割・民営化とその後の外注化・規制緩和が必然的にもたらした結果である。
 業務を細切れにして多数の外注会社に発注し、その全体に責任を取らないJR東の無責任な対応、安全切り捨てが今回の大事故を引き起こした。動労千葉・動労水戸を先頭とする「外注化阻止・非正規職撤廃」の闘いは、反合・運転保安の闘いそのものである。

全国で国鉄新10万筆署名を

 国鉄解雇撤回の最高裁決戦の勝利へ向けて、全国で新10万筆署名運動を展開し、すべての職場に署名運動を持ち込もう。国鉄署名運動は、連合を使った日帝の労働運動圧殺攻撃を打ち破り、闘う労働組合の再生・創造を全国的に進める決定的な武器である。署名を持って、新たな労働者との対話・討論を広げよう。

4・22オバマ訪日が大焦点

 安倍の突出した極右的ファシスト的言動は、日本帝国主義の絶望的危機と凶暴化を示している。第2次世界大戦で形成された戦後秩序を敗戦帝国主義の側から破壊しようとする安倍の策動は、帝国主義間・大国間の争闘戦を一線を越えて激化させ、大恐慌と世界戦争危機を加速する。日米同盟の危機と破綻は、どんどん進行していく。4月22日のオバマ訪日とアジア歴訪は重大焦点であり、東アジアの戦争危機を加速する。ウクライナ情勢も、ロシアと米欧日の争闘戦と戦争の危機を決定的に激化させている。
 大恐慌は大失業と戦争、革命を生み出す。階級闘争は1930年代型の激動に突入した。99%の労働者階級が団結すれば、1%の資本家の支配など、絶対にひっくり返せる。民族や国境、正規・非正規などの分断を打ち破って団結しよう。『現代革命への挑戦』と『前進』を武器に労組拠点の建設を進めよう。国鉄闘争の新10万筆署名を全力で推進し、動労千葉の解雇撤回の最高裁決戦に進撃しよう。勝利はわれわれのものだ。

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