国鉄最高裁10万筆署名推進と労組拠点建設の力で安倍打倒を 解雇許すな!5・1メーデーへ

週刊『前進』06頁(2626号02面01)(2014/03/31)


国鉄最高裁10万筆署名推進と労組拠点建設の力で安倍打倒を
 解雇許すな!5・1メーデーへ

 3・23三里塚首都総決起と3・26の市東孝雄さんの農地裁判控訴審闘争は、三里塚闘争の新たな発展を切り開いた。故萩原進反対同盟事務局次長の「霞が関に攻め上ろう!」の呼びかけが、全労働者人民のものとなり、軍事空港粉砕・農地死守と労農同盟の発展へ、三里塚闘争48年の全歴史をかけた闘いが始まった。いよいよ国鉄新10万筆署名の推進と6・8国鉄闘争全国運動大集会の成功へ、すべてをかけて進撃する時だ。情勢は激しく動いている。袴田事件の再審決定は星野闘争にとっても決定的だ。国鉄・4大産別決戦を先頭に、4月闘争と解雇攻撃粉砕の5・1メーデーへ創造的に闘おう。

民営化・外注化粉砕=JR体制打倒へ闘おう

 この3月、都知事選決戦への歴史的挑戦が切り開いた地平を引き継いで、3・11反原発福島行動(郡山)、3・14自治労統一行動、3・16春闘大行動、そして3・23―26三里塚闘争が連続的に闘い抜かれた。2014年決戦の勝利と、2010年代中期階級決戦への路線的展望が大きく切り開かれている。
 大恐慌と新自由主義の崩壊のもと、ウクライナ・クリミア情勢と東アジア情勢が激しく火を噴き、帝国主義間・大国間の大争闘戦と戦争の危機が緊迫している。この中で反米極右・安倍政権の絶望的危機と、戦争・改憲、労働者への階級戦争の攻撃が激化している。この情勢と対決し勝利する道こそ、階級的労働運動の拠点建設と、国際連帯の前進だ。都知事選と3月闘争は、階級的労働運動の発展への歴史的な転換点となったのだ。
 この間の動労千葉・動労水戸を先頭とする国鉄決戦の前進、外注化攻撃との不屈の闘いは、昨年の4万5千筆の解雇撤回・JR復帰署名に結実し、9・25東京高裁判決で分割・民営化の不当労働行為を認定させる画期的勝利を切り開き、JR体制を追いつめた。この闘いこそが、「現代革命への挑戦」として都知事選決戦を決断させた。
 国鉄闘争こそ新自由主義と根底的に対決する闘いである。これを基軸に据えきる階級的労働運動が本気になって労働者とともに悩み、ともに怒り、その先頭に立って闘いぬいた時にこそ、労働者階級と労働組合の力で新自由主義を打倒する、新たな革命の時代を切り開くことができるのだ。
 14年1〜3月闘争を切り開いた力は、国鉄闘争を基軸にした4大産別を先頭とする階級的な拠点決戦・拠点建設の死闘と、その前進だ。JR北海道の事故激発やJR東の川崎駅事故が示すように、国鉄分割・民営化は大破綻し、JR体制は崩壊に瀕(ひん)している。これに対し民営化粉砕・JR体制打倒へ国鉄労働者の怒りが爆発し、決起が開始されている。4・19尼崎闘争こそJRの青年労働者の怒りと結びつく闘いだ。この国鉄をめぐる地殻変動情勢が、国鉄・公務員決戦を先頭とした全産別での決起を生み出している。
 この4月から6月に向けた闘いの最大の柱は国鉄決戦である。その勝利のために国鉄新10万筆署名を猛然と推進し、6・8国鉄闘争全国運動大集会の圧倒的な成功をかちとろう。当面する階級的労働運動の発展と拠点建設の闘いの最大の環は、6・8までに10万筆署名を集めきることだ。
 大恐慌と新自由主義の崩壊のもと、非正規職の「雇い止め」や正規労働者の解雇が吹き荒れている中で、解雇撤回・JR復帰の署名運動は圧倒的に正義であり、全産別に通じる普遍的な要求だ。10万の署名を集めきることは絶対に可能だ。全国の全産別・全職場で、駅頭・街頭で、そしてあらゆる集会やデモの現場で、精力的に10万筆署名を訴えよう。

プロレタリア世界革命こそが危機突破する道

 今や帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制は最後的に崩壊するに至っている。とりわけ米帝は基軸帝国主義として決定的に没落し、世界は大恐慌下の大争闘戦と戦争の危機の時代に突入している。
 同時にそれは戦後世界体制のもとで抑えつけられてきた全世界の労働者階級が、プロレタリア革命に向けて鮮烈に登場する時代だ。新自由主義の大破綻の中で階級支配の崩壊が始まり、鉄鎖以外に失うべき物を持たず、逆に全世界を獲得する存在である労働者階級が、人種、民族、国境を越え、ひとつの階級として力強く台頭している。
 3月24日、日米欧の帝国主義7カ国は緊急首脳会議(G7)を開催し、6月にロシアのソチで予定していたG8首脳会議に参加しないという首脳宣言を発表した。これにラブロフ・ロシア外相は「ロシアはG8に固執しない」と表明した。ロシアをも組み込んできた帝国主義のG8体制は事実上崩壊した。
 ソ連スターリン主義の崩壊以降、米欧帝国主義は東欧や、ソ連崩壊で出現した諸国家、そして残存スターリン主義国の取り込み、あるいは転覆的取り込みに全力を挙げてきた。それが大恐慌下で今回のウクライナ情勢を生み出した。米帝の没落のもとで誰も絶対的主導権を握れない中で、米、ロシア、EU、そして中国、日本によるむき出しの争闘戦が、戦争・世界戦争の危機をはらんで激化している。しかもこの情勢は、シリア・中東情勢、東アジア情勢とも完全に直結している。
 とりわけ東アジア情勢は、反米極右・安倍政権の対米対抗的突出と日米争闘戦の非和解化、日韓、日中の外交関係の破綻、さらには北朝鮮スターリン主義の対抗的・冒険主義的な動きの中で、対北朝鮮・中国の帝国主義的侵略戦争の危機をはらんで展開している。
 大恐慌と大争闘戦の激化、その戦争への転化の情勢に、今こそ階級的労働運動と国際連帯の発展で徹底対決して闘おう。

重層的な4月闘争を創造的にかちとろう!

 安倍の「戦後レジームからの脱却」は、「戦後政治の総決算」を叫んで国鉄分割・民営化をやり階級闘争の圧殺に全力を挙げた中曽根元首相以上に凶暴で危機的である。それは米帝基軸の戦後世界体制そのものへの対抗であり、日韓、日中、日米関係を従来の一線を越え破綻させている。
 「アベノミクス」はすでに失速・破産し、安倍と共鳴し合いながらファシスト的手法で道州制攻撃を進めてきた橋下大阪市長は、事実上打倒されている。安倍に唯一残された道は、戦争・改憲への絶望的突進、労働者階級への搾取・収奪強化と労組破壊しかない。
 「アベノミクス」を延命させ、消費大増税を強行するために、大企業には法人減税などさまざまな優遇政策を行った上で演出された「官製春闘」は、政府の軍門に下った連合をもぶっ飛ばす大攻撃だ。
 ユニクロが「1万6千人の正社員化」を打ち出した。だがそれは安倍の意を受けた「限定正社員化」だ。日本郵政も4月より「新一般職」という限定正社員制度を導入する。公務員労働者に対しては、地方公務員法の改悪により、人事評価制度の導入とそれを使った分限免職の大攻撃がかけられている。総非正規職化との大攻防が始まった。
 階級的労働運動の拠点を建設し、労働組合が力を取り戻し、社会の主人公として登場する時だ。「もう我慢ならない」と、福島の怒り、あらゆる怒りをひとつに結んで団結するなら、時代が動き勝利できる情勢だ。
 4月闘争は、まず何よりも、民営化・外注化粉砕、非正規職撤廃、JR体制打倒の国鉄決戦に総決起し、10万筆署名貫徹、6・8国鉄大集会の成功をかちとる闘いだ。JR北海道の事故とJR東の川崎駅事故問題を全面的に暴露し、一大社会問題、全労働者の問題として徹底的に闘おう。同時に国鉄を軸に公務員大決戦を切り開こう。
 東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回裁判判決と、動労総連合の出向命令無効訴訟、最高裁署名提出行動が闘われる4月16日は、階級的労働運動の復権をかけた全一日行動日だ。さらに解雇攻撃粉砕を真っ向から掲げ5・1メーデーを闘いぬこう。
 4月闘争は創造的で重層的な闘いだ。3月27日、静岡地裁は「袴田事件」の第2次再審請求で、「捜査機関が捏造(ねつぞう)した疑いのある重要な証拠で有罪にされた」とし、再審開始と死刑および拘置の執行停止を決定、袴田さんを即日釈放した。重大情勢だ。全証拠・新証拠開示運動の勝利である。全証拠開示で星野同志の再審と奪還を必ずかちとろう。そのための4・12全国討論会に結集しよう。
 外登法・入管法と民族差別を撃つ4・13全国交流集会、4・20関西交流集会の大成功をかちとろう。新入生を歓迎し、不当処分撤回へ4・25法大解放集会に結集しよう。
 沖縄・福島の怒りと結び、戦争・改憲の安倍打倒へ、「集団的自衛権に反対する4・27集会」(星陵会館)を大成功させよう。国鉄新10万筆署名の完全達成の闘いを圧倒的な柱に、4月大闘争に総決起しよう。
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動労総連合出向無効確認訴訟
 4月16日(水)午前10時30分開廷
 東京地裁527号法廷

解雇撤回・JR復帰署名提出行動
 4月16日(水)午後 最高裁前

東京西部ユニオン鈴コン分会
解雇撤回裁判判決
 4月16日(水)午後1時10分開廷
 東京地裁632号法廷

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