動労千葉 CTSは労災認めよ 労基署申請し本社前で抗議

週刊『前進』06頁(2626号02面02)(2014/03/31)


動労千葉
 CTSは労災認めよ
 労基署申請し本社前で抗議

(写真 CTS本社前で「金子さんの労災を認定しろ」と怒りのこぶしを突き上げた【3月20日 千葉市】)

 動労千葉は3月20日、勤務中に亡くなったエルダー組合員の金子茂さんの労災認定を求めて、千葉労働基準監督署への労災申請書提出行動と千葉鉄道サービス(CTS)本社への抗議行動に立った。
 定年退職後、エルダー社員としてCTSの清掃業務に就いていた金子さんは、昨年8月、成田空港駅での泊まり勤務中に亡くなった。CTSは金子さんに対し、1日に4〜5万歩も歩くような勤務を強いていた。こうした過酷な労働が、職場死亡につながったことは明らかだ。にもかかわらずCTSは、死因は勤務とは関係ないと言い放ち、いまだに居直りを決め込んでいる。
 動労千葉はこの日、満を持して、千葉労働基準監督署に労災認定申請書を提出した。
 午後1時、小雨の降る中、千葉労基署前に動労千葉の組合員と支援する会の労働者が集まった。「金子茂さんの労災を認定しろ」と書かれた横断幕を広げ、怒りのこぶしを突き上げて、労基署に向かう組合員や金子さんの遺族を送り出した。
 労災申請書の提出後に行われた報告集会で、田中康宏委員長は「CTSは、死亡は業務に起因するものではないと言うが、どうしてそう明言できるのか! 金子さんが亡くなったことは本当に悔しい。組合として問題を絶対にあいまいにしない。今日は闘いのスタートだ」と断言した。そして、外注化によって労働条件はさらに劣悪になると指摘して、JRとCTSの双方から外注化粉砕へ闘うと宣言した。
 成田空港駅で同僚として働いていたエルダー組合員の永田行雄さんは、「職場で死亡したのだから普通なら労災だ。それを認めないCTSはおかしい。労災を認定させるまで闘う」と怒りをほとばしらせた。
 金子さんの現役時代の職場である幕張支部から、関道利・本部執行委員が発言した。列車の発着時間に規定された作業が強制され、まともな食事時間も設けられていないCTS清掃業務の実態を暴露して、なんとしても労災認定をかちとる決意を示した。
 報告集会後、CTS本社前に移動して抗議行動を貫徹した。動労千葉各支部代表と支援する会の労働者がマイクを握り、ブラック企業=CTSを弾劾した。行動参加者は「労災を認定しろ」と怒りのシュプレヒコールを繰り返したたきつけた。
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