2014年日誌 3月25日~31日 袴田巌さんの再審が決定/集団的自衛権行使の政府見解判明

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週刊『前進』08頁(2627号06面03)(2014/04/07)


2014年日誌 3月25日~31日
袴田巌さんの再審が決定/集団的自衛権行使の政府見解判明


●地下水放出、漁連が了承 東京電力福島第一原発の汚染水の増加を抑えるために、原子炉建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス計画」を、福島県漁業協同組合連合会が容認した。(25日)
●日米韓首脳が会談 オランダ・ハーグで日米韓の首脳会談が行われた。北朝鮮の核・ミサイル開発に対処して、日米韓が連携を一層強化することで一致した。会談中、北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ノドン」を2発発射し、日本海の公海上に落ちた。(26日)
●普天間に外来オスプレイ 沖縄の米軍普天間飛行場に、米国内の基地に所属する外来機のMV22オスプレイ1機が飛来した。所属機以外のオスプレイは初めて。この機体は給油などをして1時間半後に飛び立った。(26日)
●外国人労働の拡大を提言 自民党は外国人労働の受け入れ拡大を求める提言案をまとめた。技能実習制度について現在の最長3年の受け入れ期間を、5年に延長することが柱だ。(26日)
●福島第一原発の4号機クレーン故障 燃料プールからの燃料の取り出しを進めている、福島第一原発4号機のクレーンが故障し止まった。復旧には1週間かかり作業は中断する。(26日)
●袴田巌さんの再審が決定 1966年に静岡県で一家4人が殺害、放火された事件で死刑囚とされた袴田巌さんの第2次再審請求で、静岡地裁は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、犯人と認めるには合理的な疑いが残る」と判断。袴田さんは同日、釈放された。(27日)
●国連総会決議で「クリミア併合無効」 国連総会はウクライナ南部のクリミアで16日に実施された住民投票に正当性はなく、ロシアによる併合は無効とする決議案を採択した。(27日)
●集団的自衛権行使の政府見解判明 集団的自衛権の行使容認に向けた政府の素案が判明した。現在の政府見解である「必要最低限度」の自衛権に、集団的自衛権の一部が含まれると憲法解釈を変更する。(28日)
●福島第一原発で作業員死亡 福島第一原発で地面の掘削作業をしていた作業員(55)が、土砂やコンクリートの下敷きになった。作業員は搬送先の病院で、3時間後に死亡した。(28日)
●沖ノ鳥島、工事の5人死亡 日本最南端の沖ノ鳥島の港湾整備事業で、設置作業中の桟橋がひっくり返り、作業員16人が海に投げ出され、その内5人が死亡した。近くの海底でレアメタルの存在が確認され、国策事業として港の建設を進めていた。(30日)
●台湾「50万人」の抗議 台湾で立法院(国会)を占拠する学生らの呼びかけで、台北の総統府近くで馬英九政権に抗議する50万人(主催者発表)の大規模デモが行われた。「中国とのサービス貿易協定を撤回せよ」と要求している。(30日)
●北朝鮮と韓国が数百発の砲弾を撃ち合う 北朝鮮軍が黄海上の北方限界線(NLL)の近くで海上砲撃訓練を実施し、500発を発射した。韓国軍も対抗して、300発を北朝鮮に向けて発射した。(31日)

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