反原発デモの解放感 3・11福島行動に参加して 小玉由利子

週刊『前進』08頁(2627号07面03)(2014/04/07)


反原発デモの解放感
 3・11福島行動に参加して 小玉由利子

 「あきらめられるか、忘れられるか 福島の怒りはおさまらない」3・11郡山大集会とデモは、福島の根底的な怒りとつながり1100人の参加で解放的に闘い抜かれました。
 私たち秋田の仲間は3月9日、11年6月以来15回目となる原発反対★秋田デモを打ち抜き、諸々の事情で参加できなかった仲間の思いと一緒に福島行動に立ちました。
 この日の行動は、正午から郡山駅前での元原発労働者や星野暁子さんが参加したイベントがあり、さらに郡山市総合体育館でのミニコンサート・写真展、〝チェルノブイリへのかけはし〟の野呂美加さんのお話と舞踊があり、すべてを本集会へ集約していくという構成で、3・11行動の成功へ込めた福島の皆さんの意気込みが伝わってきました。
 本集会は午後2時から始まりました。主催者あいさつで椎名千恵子さんが「8・6広島、8・9長崎のように、3・11を反原発福島行動の日と定める歴史的な意義を確認しよう」と発言し、3・11福島が新たな闘いの出発の日になったことをしっかり全体で確認するものとなりました。
 沖縄の元基地労働者や海外からドイツ・ゴアレーベン前委員長、アメリカ、韓国労働者のアピールがありました。一人ひとりが自らの闘いを語り、それは福島と固く結んだ闘いであるという強い連帯の意思を込めた発言が続きました。
 国労郡山工場支部の橋本さんは「郡山の反原発運動を一本にまとめる力になるため、労働組合として全力で頑張る」という決意を表明。浪江町・希望の牧場の吉沢正巳さんの「東電と国と人生をかけて闘うしかない。立ち上がろう、広い連帯をつくろう!」という突き抜けた発言は心に響きました。ふくしま共同診療所の布施医師からは「小児甲状腺がんが疑いを含めて74人出ている。放射線の影響はないという県と国を弾劾し、共同診療所を守り発展させていく」という決意が語られました。集会後、参加者は、かんしょ踊り隊を先頭に横断幕を広げ、鳴り物・音楽をならし、ノボリを林立させた大デモ隊列で、意気高く郡山駅へ向けて出発しました。
 私も、踊り隊に加えてもらい、見よう見まねであちこちぶつかりながらでしたが、とにかく最高に気持ちよく踊りました。
 デモ隊は圧倒的な注目の的となり、郡山市民とのたくさんの合流もあり、郡山駅前広場はさながら解放区状態。椎名さんの「怒りは組織するもの、続けるもの、次なる闘いを作っていきましょう!」、吉沢さんの「今年は勝負の年だ! なんでもやろう!」という呼びかけで郡山行動を終えました。
 都知事選決戦で開始された今年のわくわくするような闘いは、3・11の感動的成功をかちとりました。4〜5月、全力で闘い、次は国鉄最高裁決戦です。10万人署名を集め6・8全国集会の大成功に向けて、全国のみなさんとともに奮闘したいと考えています。
(国労秋田闘争団家族)

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