選挙を闘い無数の労組拠点建設し安倍打倒を

週刊『前進』10頁(2630号03面02)(2014/04/28)


選挙を闘い無数の労組拠点建設し安倍打倒を

安倍と激突した都知事選の地平

 世界大恐慌の激化と米帝の基軸帝国主義からの転落の中で、〈争闘戦の軍事的衝突への発展〉という重大な新段階に突入している。極右の日帝・安倍政権は自らの生き残りをかけて対米対抗性を強め、特定秘密保護法の制定に続き、集団的自衛権問題への踏み込み、武器輸出三原則の改悪と武器輸出の推進、軍需産業の育成、原発再稼働と核武装への突進など、絶望的凶暴化をますます強めている。しかし、それにはなんの展望も成算もない。
 こうした改憲と戦争に突き進む日帝・安倍に真っ向から立ちはだかったのが、2月都知事選であった。これは「現代革命への挑戦」として、1千万人に訴えかけ、100万人の獲得をめざす闘いであった。
 この選挙闘争は、①階級的立場から単純明快・ストレートな主張で勝負したこと、②支配階級・マスコミの鈴木達夫候補無視・抹殺に対して、それをものともせず、あらゆる革命的・創造的可能性を駆使して闘い抜いたこと、③候補を先頭に労働者魂をみなぎらせ極右・ファシストの大反動と体を張って闘い抜いたこと、④日共スターリン主義などの総転向情勢と真っ向から対決したこと――などにおいて革命的共産主義運動50年の選挙闘争の中でも特筆すべき巨大な成果を切り開いた。

2010年代中期階級決戦へ

 さらに、舛添を支持した連合と対決して、首都の労働運動の地殻変動に向けた橋頭堡(きょうとうほ)を各所でつくりあげたことも大きな事態である。同時に韓国鉄道労組、民主労総のゼネスト闘争を最大の援軍として闘われ、韓国階級闘争と固く連帯した国際連帯闘争でもあった。
 都知事選で切り開いた地平をさらに発展させ、2010年代中期階級決戦を先制的に押し開く重大な闘いの一環として5月泉佐野市議選、6月杉並区議補選がある。
 日帝・安倍そしてブルジョアジーは、2014年(都知事選―沖縄県知事選)、15年(統一地方選)、16年(7月参院選・衆院選)、17年(都議選)の一連のブルジョア選挙の過程を、階級支配の道具として使いきり、労働者階級の決起を圧殺し、労働組合を破壊し、戦争・改憲に一気に突っ走ろうとしている。
 これに対して、階級的労働運動路線に基づく労組の拠点建設、労組権力の獲得などと一体で選挙闘争を闘おう。ブルジョア選挙を「プロレタリアートの階級形成にとっての重要な契機に転ずるために、革命的議会主義の戦術をも積極的にとって闘う」(『現代革命への挑戦』上巻284㌻)のである。まさに「現実の階級闘争、党の階級的労働運動の推進ということをあくまでも土台とし総括軸として選挙闘争を闘う」(同34㌻)のだ。
 では、具体的にはどのように闘うのか。

階級的労働運動路線で闘おう!

 第一に、階級的労働運動路線の全力を挙げた推進、反合・運転保安闘争路線に基づく職場闘争で、無数の労組拠点建設をかちとることである。4月16日の東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の勝利判決戦取は、巨大な階級的意義をもっている。ついに、階級的労働運動路線の職場闘争・裁判闘争と支援陣形形成が、資本の暴虐を、万人が注目する中で鮮やかにぶち破ったのだ。「解雇自由」の攻撃のもとで、怒り、次々に闘いに立ち上がる非正規職の青年労働者への最大の激励であり、国鉄闘争に与える影響も超ど級であり、今後の選挙闘争への激励効果も満点だ。
 第二に、国鉄決戦を基軸に、1047名解雇撤回・JR復帰の最高裁10万筆署名運動を全力で取り組むことである。第三に、街頭宣伝を強化し、労働相談をとおして労働組合にどんどん組織することである。第四に、これらすべてを『前進』1万人読者網建設に結実させることである。そして最も大切なことは、地区党建設を総括軸に選挙を闘うことである。
 選挙だからといって何か特別なことをやるのではない。階級的労働運動の日常的実践と労組拠点の建設を基礎にし、それを軸に地域拠点を形成していくのである。
 とりわけ国鉄新10万筆署名を職場で、労働組合で、街頭で、地域で、徹底的に取り組むことだ。総非正規職化への怒り、鈴コン闘争勝利の息吹、そして鉄道事故に対する危機感と怒りを広範に組織し、6・8国鉄闘争全国運動大集会までに10万筆署名を達成しよう。
 JR体制を打倒する絶好機が到来している。新自由主義を打倒する国鉄決戦を基軸に、安倍への怒りを根底的に解き放ち、5月泉佐野市議選、6月杉並区議補選を都知事選の地平を圧倒的に発展させて闘いぬこう。東京都委員会・関西地方委員会を始め革共同と各地区党の変革と飛躍をかけて、この決戦を攻勢的に闘い抜こう。
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