安倍打倒! 沖大自治会再建へ 沖縄大から5月沖縄闘争を訴える

週刊『前進』10頁(2630号04面02)(2014/04/28)


安倍打倒! 沖大自治会再建へ
 沖縄大から5月沖縄闘争を訴える


 新歓闘争を闘うすべての学友のみなさん! 沖縄大学学生自治会の再建を最大の獲得目標とする「復帰42年」の5月沖縄闘争に集まろう!
 4・24日米首脳会談は、没落する米帝と日帝がアジア勢力圏化をかけて激突しつつ、北朝鮮・中国侵略戦争とそのための辺野古新基地建設を促進する戦争会談となりました。これを規定しているのが東アジアの革命情勢です。沖縄闘争は「戦争か革命か」を決する位置にあり、その主人公は青年・学生です。最大の焦点が、日本IBMビジネスサービス労働組合(IJBS労組)への雇い止め解雇の撤回闘争であり、沖大生の学生自治会再建の闘いです。
 沖縄と本土の労働者人民の団結、全国学生の団結、全世界の労働者の国際連帯の力で、沖縄を「基地の島」から「国際連帯の島」へ! 沖縄は革命に向かっての階級的拠点建設をめぐる大決戦に入っています。

安倍の先兵=仲地学長体制を倒せ

 闘う沖大生は、学生自治会復活会(以下「復活会」)のもとに4月、新歓闘争にうって出ました。そこで明らかになったことは、まず沖大・仲地博新学長体制は、改憲・戦争、辺野古新基地建設に突き進む安倍政権の先兵であり、沖大生の怒りを圧殺する最悪の反革命であることです。「改憲反対・脱原発」を掲げて学生の主体性を押しつぶす法政大・田中優子新総長体制と同一だということです。しかし、闘う中心軸があれば、沖大生の怒りは反動も突き破り、必ず爆発することもまた明らかになりました。4月18日の新入生歓迎講演会(記事別掲)をめぐる沖大当局との激突は、そのことを示しました。
 沖大当局は、復活会が提出した教室使用申請書を受理しましたが、4日後に突き返してきました。「学生だけで教室を使うのは施設管理上問題」だというのです。ふざけるな! 復活会が沖大生に抗議を呼びかけると、怒りのメッセージが1週間で30以上も集まりました。「『沖大は〝学生〟が主役の大学』by沖大パンフ」「戦後60年あまり経っても基地を押しつけられてさらに新しく基地を作ろうとするやり方は民主主義に反している。(沖大が)今の政治を容認してよいのだろうか?」などです。追いつめられた当局は、復活会に協力しようとする教員に「復活会は外部団体」とデタラメな説明をして、つぶしに回りました。
 ただただ、沖大生が基地建設阻止・安倍打倒の主体として立ち上がること、新自由主義大学=沖大の現状と闘い学生自治会を再建すること、全国―全世界の仲間と団結することへの恐怖と憎悪によるものです。辺野古新基地建設阻止の闘いを「県外移設」=「ブルジョアジーへの請願」におとしめる仲地学長体制は、「基地反対」の仮面をかぶって、その主体である労働者・学生の決起を圧殺するブルジョアジーの最悪の先兵です。復活会の存在と闘いがそれを鮮明に暴き、沖大生の怒りは急速に解き放たれつつあります。
 仲地博学長(法経学部教授)は憲法学者として「新基地反対」を掲げ、学長あいさつでも「自由な学風、学生が第一」と述べています。しかし、学内でやっていることは真逆です。当局は昨年12月、密かに「沖大学生規則」を改悪しました。核心は「ビラ許可制」すら廃止して一切のビラまきを禁止し、唯一の宣伝方法である掲示物も「虚偽・中傷等、大学の秩序を乱す内容であってはならない」と内容規制を設けたことです。まさに「沖大の法大化」です。
 この「大学の秩序」とは、授業で米国総領事・マグルビーに講演させ辺野古新基地建設を強行する安倍を礼賛すること、「基地も非正規も仕方がない」「復活会とかかわるな」と宣伝すること、学生の言論活動・政治活動を禁止すること、高い学費で4人に1人が大学を辞めさせられモノを言う組織すらない「憲法停止状態」のことです。「教育の民営化(私物化)」の極みです。何が「基地反対」「自由な校風」か! もう我慢ならない! こんな「秩序」は粉砕されるべきだ!
 沖大当局は、復活会がこの「秩序」に公然と挑戦して自治会再建に決起したことに恐怖し、監視や恫喝など戦前の特高警察まがいのことを行っています。日頃は「戦争反対」を吹聴する教授たちが、「オリエンテーション」と称して授業で「復活会にはかかわるな!」とわめいています。それでも消えない恐怖にうち震え、沖大生の口を封じるために学生規則改悪に手を染めたのです。秘密保護法で労働者人民の怒りを押さえ込もうと躍起になる安倍政権とうり二つです。今すぐにも打倒されかねない「支配の危機」の裏返しです。
 沖大当局は沖大生を獲得できない、むしろ全沖大生の怒りを買っていることを百パーセント自覚しています。復活会はその怒りの先頭に立ち全学生を獲得します。多くの沖大生が教室使用禁止と闘う復活会に拍手を送り、安倍の改憲・基地建設に反対する署名をしています。新歓講演会に多くの新入生が参加しています。安倍の先兵、仲地学長体制を打倒し、沖大自治会の再建に勝利するために、全国学生は5月沖縄闘争に集まろう!

沖縄に闘う労組と学生自治会を

 昨年12月の仲井真知事の埋め立て承認を機に、辺野古攻防が10年ぶりに大きく動き出しています。沖縄は戦争と直結する矛盾の集中点です。5月の沖縄闘争は「辺野古新基地建設阻止・日米安保粉砕」の火柱をうち立てる「戦争か革命か」の未来をかけた決戦です。
 IJBS労組と沖大自治会復活会の闘いは、新自由主義を職場・キャンパスから打ち砕くものです。新自由主義に屈服する既成勢力をのりこえる闘いです。さらに、沖縄に青年・学生の力でマルクス主義をよみがえらせ、「反帝・反スターリン主義世界革命」の階級的拠点をうち立てる闘いです。仲地博に代表される、労働者・学生を闘いの主体とは認めない既成「左翼」の綱領的破産は明らかです。
 闘う沖大生は、強固なマルクス主義学生同盟の建設と、学生自治会の再建を一体的になしとげ、歴史の主人公へと躍り出ます。5月、沖縄現地でともに闘いましょう!
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